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宇田川源流【日本報道検証】 ロシア・ポーランドドローン侵攻の真意は何か?


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたます。

 さて、今回は先週9月10日にロシアのドローンがウクライナポーランド国境を越境し、ポーランド国内に侵攻したことについて、その内容を分析してみることにしましょう。もちろん、ロシアのプーチン大統領の心の中まで見えるものではないので、現象から内容を想像するという手法を取りますが、それでもある程度しっかりと仲を見てゆこうと思います。

さて、まずは何よりも「戦争とはどのようにして始まるのか」という事であろうと思います。今回の件でロシアとポーランドが、またロシアとNATOが戦争になるのではないかというような報道が多く聞かれました。実際に戦争の危機であることは間違いがないということになりますが、ではそんなにすぐに戦争が発生するのでしょうか。

 戦争は国際法上、国家による武力行使の開始として扱われ、その正当性は国連憲章や慣習国際法の枠組みで厳格に制約されています。以下では、法的構造を段階的に整理し、戦争開始のメカニズムを解説します。

 国際法では「戦争」という用語は次第に「武力紛争(armed conflict)」に置き換えられています。武力紛争は国家間の国際的武力紛争と、政府と非国家主体間の非国際的武力紛争に大別されます。いずれの場合も、国際人道法(ジュネーヴ諸条約など)が適用され、民間人保護や禁止兵器が規定されます。

 国連憲章第2条第4項は、加盟国間における武力行使および威嚇の全面禁止を定めています。この原則により、国家が他国に対して先制的に軍事行動を起こすことは違法とされます。例外は憲章第51条の自衛権行使に限られ、安保理の事後報告が義務付けられています。

 国家が武力攻撃を受けた場合、以下の条件を満たせば個別的・集団的自衛権の行使が認められます。

必要性:現に攻撃が進行中、または差し迫った脅威が存在すること

相当性:自衛行動が受けた被害と均衡を保つこと

即時性:遅滞なく行使されること

安保理への報告:措置を講じた後、速やかに国連に通知すること

 歴史的には正式な「宣戦布告」が戦争開始の儀礼でした。現代では書面による宣言は少なく、外交抗議やUltimatum(最後通牒)による事前警告が一般的です。この宣戦布告に関する内容は日本においては真珠湾攻撃が宣戦布告よりも前か後かということで大きな問題になったので、その歴史を知っている人にとってはかなり問題視する人も巣食あくないのではないでしょうか。

5 9世紀までは戦争は国家の権利とみなされていましたが、第一次大戦後に不戦条約(1928年)や国連憲章(1945年)が成立し、戦争は原則として違法化されました。しかし「予防的自衛権」や「人道的介入」を名目に武力行使を正当化する事例が相次いでいます。サイバー攻撃や経済封鎖を含むハイブリッド手法も法のグレーゾーンを突く形で用いられ、国際司法の判断を待つ事例が増加しています。

 戦争開始は国際法上、武力行使禁止の原則と自衛権の例外規定が中核を成し、宣戦布告や事前警告を含む政治的プロセスを経て実行に移されます。歴史的に戦争は制度的に違法化された一方で、現代はハイブリッド戦や情報戦が先行し、法的正当性の境界線が曖昧化しています。

では今回のロシアのポーランド侵攻は「故意に行ったのか」または「宣戦布告はどのようになっていたのか」ということなどが重要になってくるのです。

<参考記事>

ロシア無人機侵犯は国際法違反 日本やポーランドなど共同声明

9/13(土) 共同通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/9bf55fcdf7ba3ccac94ac2143e93172afcb13a0c

プーチン氏、ウクライナで飽き足らず「他国侵攻も辞さない構え」 ポーランド大統領

9/10(水) AFP=時事

https://news.yahoo.co.jp/articles/c105b18ec2a6f17030c445095f0c75cbd554b05c

<以上参考記事>

 さて、まずはロシアがポーランドまたはNATOと戦争をしたいのかということを考えてみましょう。2022年2月に始まったウクライナ侵攻は、少なくともクレムリンの感覚から考えればすぐに終わると思っていた戦争が、実際はかなり手こずっており3年経過しても終わらない状態になっています。その背景にはウクライナにNATOが支援しており、義勇軍や武器・弾薬の供与ということが上げられます。まだNATOに加盟していないウクライナに、これだけ多くの国が支援するということはまったく想定外であったということがあげられますしまた、ロシアの兵がウクライナの首都キーウを落とすことができなかったということもかなり大きなことになったのではないでしょうか。

 ポーランド政府はこの事態を「意図的な侵略行為」と断じ、北大西洋条約第4条に基づく同盟国間協議を要請。東部各地に航空管制や空域制限を導入し、NATO東側前線の防空体制を強化しました。ウクライナ全面侵攻開始(2022年)以降、NATO領空にドローンを送り込んだのは初の事例です。ロシアはこれによって、ポーランドが送る兵器・支援物資の供給に対する抑止と、同盟の結束度を試す狙いを示したとみられます。

 さて、NATO加盟国への攻撃決断は、プーチン政権内の強硬派が主導権を握り、戦況低迷による国内の不満を外向きの軍事行動でかわそうとする構図を浮き彫りにしています。

 攻撃後、ロシア外務省は「意図的な侵略ではない」と侵入事実を否定しつつも、同時に軍事的プレゼンスを誇示。国内的には強さのアピールと対外的批判回避がせめぎ合う、政権内部の焦燥が透けて見えます。逆に言えば、ロシアは「戦争の打開を何らかの形で謀らなければならない状態」に陥っているということが言えます。実際にロシアの国内経済はすでに戦時経済状況を通り過ぎて、かなりの不況担っておりまた、ウクライナの製油所攻撃などンい酔ってガソリンなどが枯渇してしまい(原油はあるけれども精油ができないので、石油製品として軽油やガソリンがない状態)、そのことで国内の状況も管理悪化しているということが報告されています。

このように考えれば「膠着した状況のウクライナ情勢を、何らかの形で変化させなければならない」ということになり、そのことがロシアにとって必要であるということになるのではないでしょうか。そのうえ上海協力機構や、中国の軍事パレードへの参加など、中国との関係を「確かめなければならない」状態にあったということも挙げられます。実際に「アメリカから見れば」中国とロシアと北朝鮮は悪の枢軸国であるかのような感覚で見えますが、実際に中国とロシアと北朝鮮はそれほど仲が良いわけではないのです。これは第二次世界大勢当時の日本とドイツであっても、三国同盟などと言っていても、中国では中華民国を支援するドイツと、中華民国と戦う日本で対立していたし、ドイツは日本のことを完全にバカにしていたということがあります。動揺に中国とロシアは、2004年まで国境腺も決まっていなかった関係であり、その関係は今も尾を引きずっている。それが「反米」で同盟を組んでいるということになれば、当然にロシア派その戦線を拡大して、中国の真意を見なければならない。そのような事情もポーランド侵攻には考えられるということになるのです。

単純に「間違ってポーランドにドローンが行ってしまった」というのではなく、その内容がロシアやその同盟国にとってどのような意味を持つのか、そのことをしっかりと見なければ真の国際情勢は見えないということになるのである。

「宇田川源流」【日本万歳!】 コスプレによる日本と世界の相互作用


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本のすばらしさや日本の良い所を記載し、またはそのような記事を紹介し、その内容を私なりに分析をしたうえで、その内容が、その人やその書かれている対象のモノだけではなく、日本の国民性や日本人の全てが持ている魂のような「何か」が重要であり日本の称賛されているモノであるということがわかるようにしている。つまり、それが日本人全体が持っているものであったり、日本人の国民性のようなモノ出会った場合、称賛されている記事はそのまま日本人全体を称賛しているということに他ならないのではないか。

 毎週月曜日になると、日本人のほとんどは、働きに出る。日曜日などでせっかく休み、自分の世界に入っていた李、家庭に入っていたにもかかわらず、また働かなければならないという「マンデー・ブルー」な状態になる人が少なくない。もちろん仕事が趣味という人も少なくないのだが、そのような人は少数派であることは間違いがないようである。その為に、そのような「ブルー」な人々であっても、日本人一人一人全員が、日本人としての誇りと、世界から称賛されている日本人の国民性などを武器に、より一層仕事が頑張れるようにしてみたらどうかと思うのである。

 さてその国民性の中で、最も世界の強みは「ソフト」ではないかと思う。そのソフトの内容はアニメファンや漫画ファン,またはゲーマーの間ではかなり広まっている。しかし、そ俺らのファンの間で広まっているのであって、一般の人やそれらに興味のない人々には全く広まっていない。その様に考えた場合、最もそれらが広まったのが、リオデジャネイロ・オリンピックの閉会式ではなかったか。

 オリンピックという国際的な舞台でマリオやドラえもんが出てくるということで、本来ならば日本だけという事であったかもしれないものが、世界の人が、その閉会式の映像に魅了された。そして最後に安倍首相が出現したのは、世界各国が驚いたものである。それだけ,日本は首相を挙げてソフト産業を応援していることを世界に示したのである。

 そしてそのソフト産業が、今の日本のすばらしさの基本になっている。製造や自動車の時代ではなく、ソフト産業の時代が日本にはやってきているということなのである。

<参考記事>

コスプレを生んだ日本と海外の文化相互作用

9/7(日) ニューズウィーク日本版

https://news.yahoo.co.jp/articles/c06d3d829fa54af3d1812c983489951873634243

<以上参考記事>

今回は、参考記事に連動して、日本のコスプレについて考えてみよう。

そもそも「コスプレ」というのは、記事の中にも書いてあるとおり和製英語である。というか、はっきり言ってしまって、月曜日から不謹慎であるが、実は「風俗用語」である。もっと田的に言えば「エロ用語」なのである。

元々の語源は、「コスチュームプレイ」の略語で、風俗営業などで何らかのコスチュームを着てそのシチュエーションの中でストーリー的な流れに従ってプレイを楽しむという事から発展した言葉である。もちろんエロ用語なので、ここでいう「プレイ」とは、まさにその行為なのである。あまり詳しくは言わないが、その系統の風俗営業があったということも事実であろう。

日本人は、ストーリーに従ったほうが感情移入しやすいということがありまた、その内容に関して、様々な妄想などを楽しむことができる。この妄想などを形にしたものが、アニメなどになる。ある意味で、日本という国の文化性は、島国でありまたムラ社会型の農耕民族であるということから、まずは常に閉鎖された空間にありそのことから細かいことにこだわったりまたはその内容を大事にするというような文化性を持つ。同時に、農耕社会性から、毎年同じことをするので日常の内容や細かい変化に喜びや悲しみを感じるということがあり、またその日常の変化に、様々な良さを感じる。そのことがアニメや漫画人細かく書かれ、そして、そこに心理描写などが書かれていることが非常に受けているのである。

そのような状況の中で、「コスプレ」の「プレイ」が、そのような風俗的な遊びではなく「コスチュームを切ることそのものや、アニメーションのキャラクターになりきることをプレイとする」ような形になって、現在に発展しているのだ。

そのコスプレ文化は「日本のような心理を描写する形に共感する人」が世界各地で出てくる。そして、そこでその地域に根ざした文化で新たにコスプレ(もちろん、風俗的な意味合いではなく現在使われているコスプレの意味合い)が発展する。そして日本に逆輸入されて、より大きな発展をする。お互いがお互いに影響を与え切磋琢磨することによって、より大きな文化に発展すうるということなるのである。

日本のアニメ文化なども「このように解釈しなければならない」という縛りがない。その縛りがないことが、より自由な「楽しみ方」を生むことになる。それが日本の文化なのである。

このよう文化だからこそ、日本のソフト文化は様々な意味で世界で受け入れられているのではないだろうか。

小説 No Exist Man 2 (影の存在)

第三章 動乱 23


北京市内少し手前の上空で数発のミサイルが爆発し、そして北京市内の軍の駐屯地にやはりミサイルが到達した。

「ミサイルが南から飛んでくるとは」

張延常務委員は、一連の爆発音が鳴り止んだあと、苦笑いを交えて言った。

「すぐに被害状況を報告せよ。それとミサイルがどこから発射されたかをすぐに解析せよ。」

何華将軍は、張延のように笑顔を作って余裕の表情を作ることなく、真剣な表情のまま言った。指揮所内は、緊迫した雰囲気が流れた。

一人苦笑いを浮かべた張延だけが完全な場違いの雰囲気を出していた。

「まずミサイルの発射場所ですが、厦門第73集団軍指揮所付近から発射された模様です。」

「なに」

何華の頭の中には、嫌な予感が広がった。そしてその同じ頭の中に、インターネットで流れた厦門の待ちの中の、ウイルスで感染した人々の映像が頭の中に浮かんだ。まるで夢遊病者のように歩き、そして目や鼻から血を流して、苦しんでいる姿は、まさに地獄絵図だ。もしかしたら、その状況が北京市内に降りかかるのではないか。

「すぐに、全員に化学防護服の着用をするように命じよ。反乱軍の鎮圧隊も、バリケードの中から応戦するだけにして化学防護を優先するように命令する。」

「何将軍、それは」

「張同志も、まずは防護服を。それと、すぐに中南海に防護服の着用を進言していただければありがたいです。」

「どういうことだ」

「あのミサイルに、ウイルスが仕込まれていた可能性があります。つまり、我々はミサイルを迎撃することで、頭の上からウイルスを被ってしまったということになるんのです。」

何将軍は、部下が持ってきた防護服を軍服の上から着込んだ。

「説明しますと、上空でミサイルを迎撃しました。本来迎撃すれば、ミサイルの爆発音が大きく響くはずです。流石に北京市の上空爆発すれば、かなり大きな爆発音になります。特に、今回のミサイルは巡航ミサイル型で地表スレスレで飛来したので、爆発音は近くなります。しかし、その割には音が小さく、またレーダーでその破片の広がりを見たところ、進行方向に大きく広がる飛び散り方をしておりました。ミサイルは内部で爆発すれば、同心円状に爆発するはずでそれでも加速が類ているので楕円形には変が広がりますが、今回のは直線上に拡散して広がっています。つまり、中に液体のようなものが入っており、爆発せずに広がったということになるのです。厦門の基地から飛来したミサイルであれば、当然にその中の液体は・・・」

「死の双子、ということか」

張の答えに、何将軍は何も言わずに頷いた。

「被害状況を知らせよ」

「はい、ミサイル14発確認。そのうち8発を迎撃。8発に関しては建物の被害などは今のところ確認できず。また残り6発については市街地に着弾。元tも近いところでは天壇公園南になります」

「中南海のトンネルのあるところか」

「その周辺は、建物が複数破壊されていますが、火災などは発生しておりません。現在市の消防局や公安警察が救助に・・・。」

「すぐに北京市に通知して、それらの救助をやめさせ、付近を隔離せよ。部隊を派遣して構わぬ」

「はい。」

何将軍の指揮は際立っていた。将軍は言わなかったが、一緒に科学班が同行し、すぐにその一帯を封鎖した。封鎖地域は外から見えないようにすぐに鉄板で壁を作りそして完全に閉鎖をしたのである。鉄板の壁の中からは、助けてくれという声がかなり大きく響いたが、科学版や封鎖班は、心を鬼にしてその声が聞こえないふりをした。中に入っても治療法はないしまた、下手に近づけば自分が感染してしまうのである。

「何将軍」

「どうした」

「大きな問題が発生しました。」

「何だ」

「陸軍病院、微生物研究所が被弾し、中から病原菌が拡散しております。」

何将軍も張延も、頭を抱えるしかなかった。

「張同志。国家主席などで北の瀋陽に避難をお願いします。我ら先駆は全力を上げて避難を誘導し護衛いたします。」

もうこれしかなかった。いや、陸軍病院の微生物研究所で事故があった場合のマニュアルに、そのように記載があったのを何将軍は覚えていたのだ。

「わかった。」

張延はすぐに中南海に戻った。

【有料メルマガのご案内】20250915 有料メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」

2025年37号 石破首相の辞任から見る「政権運営を行うものの資格」


 皆さんおはようございます。

 メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」主催の宇田川敬介です。

 今年も様々な内容にして、少し違う観点から様々な内容を見てみたいと思います。

普段のブログとは全く関係なく、少し柔らかい内容で見てみたり、国民の慣習のことなどを見てみたいと思っております。

 これからもよろしくお付き合いください。

 さて今回は政権運営を行うものの資格として何が必要なのかということを見てみたいと思います。

 まず前提として裁選については、別な機会にお話ししますが、「政権を運営するものの資格」としてお話をしますので、どうしても今回の総裁候補とリンクしてしまいます。

その辺のリンクは、読者の皆さんで自由にやっていただければよいかと思います。・・・・・

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この続きは明日発行される有料メルマガに書いています。

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この文章は明日の先出です!!

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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 フェミニズムとは何か


 今週も土曜日のエロの日になった。本当にエロの内容は増えてきているだけではなく、社会的に得ジェンダーとかそういったことが大きな問題に名てt来ているのでエロの役割が大きくなってきているのではないか。ジェンダーの問題というのは、ある意味で男女病棟とか男女の権利を同じにするなどということを言っているのであるが、実際に「違うもの」の権利を同じにするとお言うような感じであるからもともと無理がある。例えに上げる内容が悪いので、気を悪くしたらお詫び申し上げるが、草食動物と肉食動物の権利を同じにするというような感覚である。そもそも、神がいるとして、その神が肉食動物と草食動物で別々の存在に産んだモノでありある意味で補色関係にあるのだが、その二つの動物の内容を同じにするというのは、かなり難しいのであろう。

さてそんなことを考えながら、今週のニュースを見てみれば、先週の日曜日の石破首相が辞意を表明し、そのうえで自民党総裁選が10月4日の投開票に決まった。本日までに茂木敏光元幹事長と、小林鷹之元経済再生担当大臣が立候補を表明し、この他に林芳正官房長官、小泉進次郎農水大臣、高市早苗元経済安全保障担当大臣などが取りざたされている。もちろん今言われていない人も影で詰めを研いでいるのではないかとも思われるので、公示日まで選挙はわからない。

まあ、そのおかげでネットはかなりの大騒ぎである。それにしても、左翼や自民党支持をしていない人々、自民党員でもない人々の総裁選候補への誹謗中傷等は本当におかしい。そもそも支持政党でもないし、また、党員でないのだから投票権もないのである。ネットで騒ぐ必要もないし、そもそもその資格もない。自民党の総裁は自民党の中の問題であり、他が何か言うような話でもないのであるが、残念ながら今のネット社会には、そのようなモラルも存在しないようである。このモラルのない人々が、日本を壊してゆく。本当に自分が信じているので有れば自民党員になってしっかりと自民党候補に投票し、自民党の中から意見を言って改革をすればよい。それくらいのこともできないで、何を言っているのか問い感じの人が少なくない。またそれに惑わされる人も少なくない。

石破内閣でもっとも落胆したのは、最終局面で「民意と党内の温度差」ということを言ったが、そもそも「自民党総裁」と「総理大臣」ということの区別が全くついていないということの表れの発言でしかないのである。そのような発言をする人は「公私の区別」もできないのであろう。まあ、辞める人のことを何か言っても意味がないのでこれ以上は止めるが、「誰がどのような資格で何を言ったのか」ということをしっかりと考えるべきであろう。

ちなみに、私は自民党総裁選挙について、その立候補者の個別について、プライベートで会合などで何かを言うことはあるが、それ以外ネット上で騒ぐつもりはないし発言の意図もない。全員のメリットとデメリットを比較する作業はするがだれを支持するというようなことは何も言わないようにしようと思っている。

<参考記事>

「モテたいだけなんでしょ?」 フェミニズム文学や抹茶ラテ、可愛いモノを好む欧米の若い男性たちが、SNSでこんなに馬鹿にされているワケ

8/26(火) クーリエ・ジャポン

https://news.yahoo.co.jp/articles/d4f4906cea27f84f210f1a1193aa739eba1eec26

<以上参考記事>

 さて今回は「フェミニスト」についてである。そもそもフェミニズム文学という内容があることは知っているが、私はそのような内容の文学作品を呼んだことがないので、それこそ語る資格がないのかもしれない。私は、何しろ前近代的な人間なので、未だに「男性らしさ」とか「女性らしさ」ということにあこがれを持っているしまた、男性と女性の違いということをしっかりと認識している。そのうえで、例えば学校の入学などに関しては男女平等でもよいと思っている(イスラム教徒の人々には申し訳ないが、私は女性の教育も必要であると考えている)し、また、別に女性であるから取締役になれないとか大臣になれないというような話はおかしいと思う。しかし、一方で男性はどんなに頑張っても子供を産むことは出ないし、また、母乳も出ないのである。その様に考えれば「子育て」ということに関しては、女性が中心であるというようにも認識している。そもそも今は一夫一婦制であり、なおかつ、一応DNA検査などもあるが、それらができる前は、女性は自分のお腹の中から子供が出てくるので、基本的には(すり替えなどがない限り)自分の子供というのは認識できるが、男性は「あなたの子よ」といわれて初めて自分の子と思うのである。その様に考えれば、男性と女性の違いは歴然としているのである。

違うモノ(人だが)を、同じようにするというのは、基本的に難しい。そもそも本的に違うのであるから、それを同じに思えというのが心理的に無理があるのである。

さて、そのような状況で「フェミニスト」という存在がある。

ジェンダーの人々はなぜ「フェミニスト」に対して怒らないのであろうか。フェミニストとは、基本的に「女性上位」というような感覚で思われるが、そもそも「女性」ということを強く意識している存在であり、そのことから、男女を平等に扱っているという事にはない。そのうえ、「自分の思い通りの女性」ということで、その女性を限定しているということから考えれば、そもそも論としてジェンダーとは全く反対概念のところにある。しかし、今のジェンダー運動が「真の平等」を認識しているということではなく、「女性の地位向上」ということを考えているので、「女性上位」という「男女を平等に扱わないフェミニストがジェンダーと同化している」というおかしな話になっている。そもそも姓を意識すること自体がおかしな話なのに、その女性を強調して「上位」としていればその存在が認められているということがおかしな話なのではないか。

もう一度「そもそも何が重要なのか」ということを考えるべきであろう。性ということに関してしっかりと考えず、概念的に扱うのでおかしな話になっている。子供を作る・生むということからしっかりと性を考えることをすべきであり、そのことが最も重要な内容であることは間違いがないのではないか。

「宇田川源流」【現代陰謀説】 執拗に天皇陛下を侮辱する中国共産党の反日教育の意味するところ


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現在このように普通に生きている中で、今まさに動いている陰謀ということを、現在公開されているニュースの中からその内容が見いだせるニュースをピックアップし、そしてその中にある「陰謀」を暴きだしてみたい、という内容である。もちろんニュースだけでは完全に不足していることから、それ以上の知識などが総動員されなければならないが、このブログではそこまでしようとは思っていない。それよりも「このような読み方をすれば、陰謀を読み分けることができる」ということをこの場で示したいと思っている。実際に、完全に見分けることは難しくても、ニュースの読み方を見てゆけばよいのではないかということとを考えている規格である。

 さて、陰謀というのは基本的には「戦争」に直結することが少なくない。結果論ではそのように物事がみえる。実際は「相手の国を、自国の思い通りにコントロールする」ということがあり、その場合、相手の国の事を考えて行うのではなく、自国の利益のために相手の国を使う、場合によっては相手国の政権を崩壊させるというようなことにつながるので、そのことが露見した場合に両国の関係は悪化し、その結果、「戦争」に繋がってしまうということがある。

 もちろん、善意による他国の介入というものがあるが、だいたいの場合、国の価値観が異なるのであるから、その価値観そのものを押し付けた結果を求められた場合、その内容が大きな問題として出てくることになるのではないか。またそのように外部からコントロールされていたことが明らかになれば、その外部勢力は当然に反発を覚えるということになる。

 そしてそのような陰謀の前には、相手国を観察するということが必要になる。その上で「戦争を覚悟した観察」を最後に行う必要がある。秘密兵器や、隠れた何かがあった場合は、戦争になって被害を被る可能性があるからだ。そのように考えれば、「陰謀を仕掛ける前」と「陰謀の終盤」のにかい、よく相手国を観察する必要があることは間違いがない。

<参考記事>

昭和天皇を侮辱する投稿が中国のSNSに氾濫 石平氏「日本政府は中国に厳重対処求めよ」

8/25(月) 産経新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b3e91a4b95f504f5bc4d2e8939ba4447b46d814

<以上参考記事>

 大東亜戦争当時、日本は「敵性言語」ということで日本国内で英語を使うことを禁止している。これは、二つの効果があり、一つは英語の情報を日本人が得られることができなくなるということである。それは「英語の宣伝放送や日本国内に発せられる日本人向けの日本を侮辱するような報道などをすべて遮断する」という情報統制が上げられる。ある意味で日本人には日本の情報のみを信じさせるということでありそのことによって、情報を制限し日本政府や軍部の情報を正しいと思いこませるということである。また、このように言語を奪うことによって日本人がアメリカ人や意義理宇人と勝手に会話することや、交渉すること、逆に日本の状態をアメリカなどに知らせるような行為をすべて遮断するというような意味合いがある。つまり、「情報統制」が一つの効果である。そしてここのことは歴史などを扱っている内容でも様々ない言われているのである。

そしてもう一つの効果が「敵性認識」である。要するに「英語を使う人を敵である」と認識するということになる。これは日米関係においては、「敵」は、アメリカ人なので外見で判断できる部分があるのだが、しかし、スパイがいるということになれば、わからなくなる。そこで言語的な認識方法で敵と味方を色分けするということになるのではないか。そのようにして「国民に敵とは何かを印象付ける」ということが、情報の統制よりも大きな役割となる。

さて、このことでもわかるように、「相手国の言語を使うこと」「相手国の文化に親しむこと」「相手国を称賛する行為」というのは、相手国からのスパイであるかのような形を見ることになる。しかし、太平洋戦争(大東亜戦争)においては、アメリカは日本語や日本の文化を学ぶことを奨励し、そのうえで日本を研究するというようにしていた。もちろんスパイなどに関しては、別な形で防御を行っていたということになる。

さて、中国が現在日本の天皇陛下にいする侮辱を行っている。また、その前は日本の文化を禁止したりコスプレで和服を着ることなどをすべて禁止している。相手国の文化を否定するということは、基本的には国交断絶しているのと同じである。表面上どのように取り繕っていても意味がない。まさに中国は「日本を標的とした敵対的行動」を「中華人民共和国国民に対して植え付けている」ということになる。まさに、日本を敵とした戦争準備行為を行っているということになるのであろう。

日本の外務省は「抗議している」とか「誠に遺憾に思う」などと言っているがその抗議は、当然に、相手国の政治だけではなく相手国の国民に対して実行行為として効果がなければ意味がない。日本の国内向けに「抗議してますよ」というポーズなどをしても意味がないのである。そのようなことをするよりは「戦争を準備している国である中国に対して防御を固くする」ということが必要ではないか。そのようなことこそが国民の命を守る内容なのである。

逆にこのような中国の行為は、中国が日本を占領した場合、それは例えば現在の左翼主義者が憲法9条を拡大解釈し自衛権も失われて無抵抗で占領されてしまった場合、日本の文化が日本で禁止されるということを意味しているのである。今親しんでいる日本文化はすべて否定されるという事であろう。そのような状況を望む日本人はいない。しかし、そのことがわからない人が多く、なるべく早く広くそのことを日本国民に意識させる必要があるのではないか。

「宇田川源流」【日本報道検証】 石破首相辞任とその裏側に見られた人間模様


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたます。

 さて、今回は、日曜日の夕方に速報が流れた「石破首相の辞任」に関してみてみたいと思います。

さて、石破首相は昨年9月の自民党総裁選挙で選出された。総裁選挙5回目の挑戦であった。10月に第102代の総理大臣に就任し石破内閣が発足。所信表明演説では物価高を上回る賃上げの定着や、地方創生、それに「防災庁」の創設などを掲げた。そして、就任からわずか8日後、衆議院の解散に打って出る。就任から解散までの期間は戦後、最短となった。衆議院選挙では、政治とカネの問題に厳格に対応する姿勢を示すとして収支報告書に不記載があった議員を公認しせず、自民党内に分裂の種を作ったばかりか、自民党そのものの信用を棄損する行為を相殺自ら行ったということになる。そのうえ、自民党が公認しなかった候補者が代表を務める政党支部にも2000万円を支給していたことが明らかになり与党への逆風が強まった。この結果、自民・公明両党は大敗し215議席と過半数を割り込み両党の過半数割れは民主党政権が誕生した16年前の2009年以来となった。

 石破総理大臣は選挙で極めて厳しい審判を受けたとする一方、総理大臣続投を表明。少数与党として野党の主張も取り入れながら政権運営にあたる方針を示し、11月には第2次石破内閣を発足させる。通常国会でも政策ごとに野党と協議する手法を継続。一方で、参議院選挙を控え、国会は終盤にかけて与野党の対決色が強まりまった。ガソリン税の暫定税率を廃止する法案の扱いをめぐり、衆議院財務金融委員会の自民党の委員長が解任されるなど、少数与党の厳しさが改めて浮き彫りになりました。

 外交ではことし2月アメリカのトランプ大統領と初めての日米首脳会談を行いった。

 日本製鉄によるUSスチールの買収計画に関しては「買収ではなく投資だ」という認識を共有した。その後、会社どうしの交渉が進み、買収計画は実現した。一方、トランプ政権が「アメリカ第一主義」のもと自動車などに追加で関税を課したことを受けて4月以降、日米交渉が続けられた。赤澤経済再生担当大臣が頻繁にアメリカを訪れ、石破総理大臣もことし6月、カナダで開かれたG7サミットにあわせてトランプ大統領と会談するなど交渉を重ねた。この交渉は参議院選挙後の7月23日の妥結し9月5日に文書にサインをしている。

 国内ではコメの価格が高騰し、小泉農林水産大臣に随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討するよう指示するなど価格の安定に努めた。参議院選挙を前に、1人あたり2万円を給付し子どもと住民税非課税世帯の大人にはさらに2万円を加算する方針を示した。しかし、野党が求める消費税の減税は行わず、消費税は将来の社会保障を維持する大切な財源だと説明し理解を求めた。

 石破総理大臣は非改選の議席とあわせて与党で過半数の議席を確保することを「必達」目標に掲げた。選挙は敗北し、自民・公明両党は、衆参両院で過半数を割り込む事態となりました。選挙の翌日、石破総理大臣は、国政に停滞を招いてはならないとして続投の意向を表明。

参議院選挙後横浜市で開かれたTICAD=アフリカ開発会議に出席したほか日本を訪れた韓国のイ・ジェミョン大統領やインドのモディ首相と首脳会談を行った。一方、自民党内では選挙に敗北した責任を取って辞任すべきだという声がやむことはなかった。そして、8日、臨時の総裁選挙の実施を求める国会議員と都道府県連の代表者が書面を提出するなどして意思を示すことになっていました。

こうした状況も踏まえ、石破総理大臣は、党が分断される事態は避けたいとして総理大臣を辞任する意向を固めたとみられる。

<参考記事>

石破首相 辞任する意向固める 今夜6時から会見へ

2025年9月7日 16時20分  NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250907/k10014915751000.html

<以上参考記事>

 さて、上記には石破内閣が発足した10月から11か月の奇跡をまとめてみた。しかし、実際に突然総選挙をやって少数与党になり、そのまま何がやりたかったのか全く分からないままの内閣が一年間通じたということになる。「政治的な空白を作るな」ということを石破内閣支持者は言っていましたが、実際には、昨年の10月以降石破氏が首相をしてからずっと政治的には空白状態が続いていたのではないかという気がする。

さて、ここで私が知る内容をお話ししよう。

石破氏は、当初より「総裁選が前倒しになったならば自分は出馬しない」ということを表明しており、総裁選になるかならないかということの様子を見ていた。しかし、麻生最高顧問が「民意を問う」ということを主張したがために、自民党内では一気に総裁選前倒し論が大きくなった。

一方、森山・小野寺・鈴木・木原といった自認した自民党4役は、初めから石破首相と一蓮托生で最後まで石破首相を支えるような気は全くなかった。自分たちのやりたいことを石破の名前で、批判をすべて石破に受けさせたうえでやれるということがメリットであっただけで、結局は森山等は、石破を利用していて、石破の利用価値がなくなったらさっさと「泥船」から逃げていったということになる。この時点で、つまり9月1日の時点で「石破はもうだめだから、逃げよう」という相談がされたというようなことが私の取材では入ってきている。

この時点で、石破氏は、森山等に自分が利用されていたということに気づけば、まだ総理続投はあり得たのではないかと息がしないでもないが、石破氏は安倍派を仇敵としていたがために、森山や岸田派を味方に付けなければ、自民党内でも少数派になってしまう。そこですがるように森山を頼った。「余人をもって代えがたし」という言葉は、まさにその意識の現れである。正直に言って「佞臣に完全に喰われてしまい、騙されていることもわからない裸の王様」という状態となったのが、9月2日以降の石破首相である。しかし、石破首相の周辺には、その前から相談できるようようなスタッフも友人も派閥もない。いや、派閥であった斎藤健や田村憲久といった所もすべて離れてしまっているので、頼りになる人物はいなかった。

そこで最後に石破が頼ろうとしたのが、トランプ大統領であった。トランプ大統領に石破を支持するということを言わせようとして、9月3日には訪米する予定であったのだ。しかし、

その訪米も赤沢に先を越されていた。赤澤は自分では全く意識せずに、石破続投を最も罪深い形で阻止したということになる。トランプは、本年6月のカナダでのサミットで首脳会談を望んでいたのにその中で、赤沢が同席したことを非常に怒っており、首脳会談を単なる関税交渉の場にしたということを不満に思っていた。しかし、今回の訪米はそれとは関係ないがないと石破側が主張しても、相手が受けるはずがない。そのような形で赤沢の関税交渉だけをしっかりと行い、そのうえで、石破の首脳会談を断ったのである。まあ、、首脳会談を単なる関税交渉の場にしてしまった石破の「自業自得」でしかない。

この時点で八方ふさがりとなった。あとは、総裁選の前倒し論がなくなる、要するに国民の支持率が高くなったというマスコミ調査を見て、それに頼印かなかったが、そもそもマスコミの支持率調査は共産党支持者など自民党に投票しない人が中心になっていることもあり、自民党の党員や各都道府県支部の意思表示には変わらない。9月7日の段階で過半数になることが明らかになり、そのことから、辞任を決意したとい。

会社の中でも、会議などで「何でも批判し反対する人」や「実現不可能な改革案を言う人」いるが、そのような人に仕事を任せると何もできない。それは、まずはその人がきれいごとだけでものを言っているということ、そしてそのような何でも反対するので、仲間がいないということの二つの理由だ。氏絵時とは人が集まるものであり、なおかつタス傑で物事を決める。その中で「仲間がいない」「信頼されない」ということは致命的である。そのことを石破内閣は政治空白を作りながら教えてくれたのではないか。まあ、この遅れを次の内閣がしっかりと埋めてくれるのであろうか。ここまで11か月空白を作ったあとの内閣の動きが重要となる。

「宇田川源流」【大河ドラマ べらぼう】 質素倹約ばかりでやっていられるかという蔦重の戦いの幕開け


 毎週水曜日は、NHK大河ドラマ「べらぼう」に関して本当に適当なことを書いている。一応私も歴史小説作家なので、「適当なこと」というようなことを言いながら、一部は歴史的な内容や記録に関する内容を見てみたい。その後、ドラマに関して書いてみたい。

今回は、松平定信が行った寛政の改革について少し歴史的にはどのようになっているのかを見てみよう。

 寛政の改革(1787~1793年)は、松平定信が幕府財政の再建と民心の引き締めを目的に打ち出した一連の政策であり、質素倹約だけでなく文化面での統制も徹底された。特に庶民の娯楽や言論に結びつく出版物は、「風俗の乱れを助長するもの」とみなされ、厳しく規制された。ただ、これを見てもわかるように、実は寛政の改革というのは実質的に6年間しか行われていない。それでも多大な効果があったということは、それだけ取り締まりが厳しかったということに他ならない。

 まず松平定信が行ったのは、質素倹約と文化的引き締めである。

 衣服や装飾、遊興に対する倹約令を次々と発布し、絹織物や高価な髪飾り、豪奢な宴会を禁じた。同時に「浮世草子」「草双紙」「狂歌本」「春画」など、庶民の気を緩める娯楽色の強い出版ジャンルを標的とし、これらがやり玉にあがった。朱子学を背景とする道徳的統制を強化し、娯楽から教訓へと文化の在り方を転換しようとした点が特徴である。

 この中でこのドラマに関係があるトロとしては、出版統制の具体的措置であろう。寛政2年(1790年)から3年(1791年)にかけて、以下のような規制が相次いで導入された。

 町奉行所の許可なしに一切の出版を禁じる公武一体の統制令を発布。書名に加え作者名・版元名の明記を義務づける。出版前に地本問屋(地元の出版仲介業者)による審査・閲覧を必須とし、内容に「幕府批判」「世を惑わす」要素があれば即刻差し止める。

 これにより、新刊の制作・流通には厳しいハードルが設けられ、従前の自由な出版活動は事実上停止された。

この出版物規制のジャンルとしては、浮世絵では、政治風刺や華やかな女性像を前面に出した「見せ物絵」が禁じられたほか、江戸の名だたる絵師による新版画も厳格に取り締まられた。草双紙や人形浄瑠璃戯作といった小説・劇本類、狂歌や黄表紙(戯画本)は「世間を乱す風俗書」とされ、出版差し止めや断裁の対象とされた。教訓書や儒学書、朱子学的な学問指南書以外の娯楽色を帯びた一切の印刷物に強い規制が加えられた。

 これらの制度化された統制の裏には、「見せしめ」を狙った厳罰があった。著名な出版人・蔦屋重三郎は、春画・浮世絵の出版に関与したとして手鎖50日の刑を科せられた。他の版元も同様の刑罰や書籍没収を受け、版元の社会的信用は大きく損なわれた。禁止令違反が疑われると、町奉行所が抜き打ち検査を行い、違反者は金銭罰や流罪に準じる厳しい処分を受けた。

これらの結果、かつて街角で気軽に手に取れた娯楽書や新版画は激減し、版元側も自主規制を徹底。庶民は遊興色の薄い俳諧書や実用書に嗜好を移さざるを得ず、江戸の出版文化は一時的に硬直化した。一方で密かな私家版や草稿の流通も生まれ、完全な言論封殺には至らなかったものの、文化の多様性は大きく損なわれた。

 さて、ドラマではこれからこの寛政の改革がどのように描かれるのであろうか。

<参考記事>

【べらぼう】なぜ松平定信の改革は失敗したのか…「女性がらみの風俗」を嫌う男が奪った"将軍の夜のお楽しみ"

9/7(日) プレジデントオンライン

https://news.yahoo.co.jp/articles/05f1104955d71087ba64f1f84f158e43fe970733

<以上参考記事>

 今回は、質素倹約・公序良俗ということを訴える松平定信(井上祐貴さん)の寛政の改革に抵抗する蔦屋重三郎(横浜流星さん)が描かれている。

しかし、今回も何か風刺がたくさん聞いていてなかなか面白かった。例えば、松田定信による「田沼派」の処罰である。その中で松平定信は「田沼派を処罰すると市民の人気が上がる」というようなことを言っていた。この作品をこの部分を昨年の10月くらいに森下先生が書いていたとすれば、まさに「安倍派裏金議員」と「石破執行部」という構図がすぐに浮かび上がってきた。まさに、一度処分が終わっているにもかかわらず、国見抜け出必要以上に見せしめ的な処罰を与えるということが、その両者に共通しているものであり、その処分そのものが「恣意的な内容」というようになる。まさにそのことが寛政の改革の失敗につながるということが、今の世の中であるからわかるような気がするのである。米騒動の時から現代の政治をうまく取り込んでそのまま政治にしている。この放送日に石破首相の退陣記者会見があったばかりなので、なおさらその辺がしみてくるような気がするのは私ばかりではあるまい。

そして、その田沼意次(渡辺謙さん)の立場に立って、庶民なのに精いっぱい頑張っている、そして、国民の娯楽を守ろうとしたヒーローが蔦屋であるということになる。ある意味で政治的な争いに敗れてしまったのが、田沼であるが、しかし、その田沼を民衆の間で盛り上げていたのが、蔦屋重三郎というようなことで見ていれば、今のSNSの選挙屋政治における役割、今の若者の動きが見えてくるような気がする。現代の若者や一般の市民が、このようにして政治に関わってゆき、少しでも自分たちの生活を豊かにするために抗うということを、ドラマの中で蔦屋重三郎は教えてくれるのではないか。

もちろん、そのような蔦屋重三郎のやり方に、心配を示すてい(橋本愛さん)等も、最後には一緒に「へ」と言いながら踊りを踊る。要するに賞罰されるよりも庶民の戦いが必要であるということを理解したのである。

そしてドラマとしてはまた今回も、回想シーンの使い方が本当に秀逸であった。新之助(井之脇海さん)や平賀源内(安田顕さん)が出てきて、昔のシーンとのつながりをしっかりと意識させる。そしてその人々の「思いがつながっている」ということを強く意識させるのではないか。

田沼意次も今回で処分されてしまい、結局は当初の人々が皆いなくなってしまった。これからは、今まで多くの人に助けられてきた蔦屋重三郎が、一人で寛政の改革という魔物、質素倹約で「死ぬまで働けなんて言うことができるはずがない」という人間の余裕やゆとりを無視した「ふんどし老中だけが喜ぶ改革」と戦ってゆく。もちろん政府と戦うのであるから大変であろう。しかし、その戦いがどんなに国民にとって意味のある者なのか。そして今の若者に「戦わなくてよいのか」ということを教えてくれるのではないか

「宇田川源流」」【日本報道検証】 中国における「対日戦勝記念軍事パレード」の意味


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたます。

 さて、今回は9月3日に行われた「中国における抗日戦勝記念軍事パレード」についてまずはさまざま考えてみたいと思う。

まずは「何故9月3日なのか」という事であろう。まずは大東亜戦争の終戦美ということを考えてみよう。日本ではアメリカが呼称している太平洋戦争という呼称を使うが、しかし、そもそも中国との間で太平洋で戦争などはしていない。同時に世界大戦という言葉は、ヨーロッパが狭い範囲で「ヨーロッパを世界」と言ってしまっていることがありその影響での植民地間の戦争なども含まれるという事であって、日本と中国との戦争には存在していない。そのような意味でまず日本の呼称である大東亜戦争ということになる。そしてその大東亜戦争は、ポツダム宣言の受託によって終了している。9月3日というのは、そののちにミズーリ号において降伏文書に調印したということンになるが、日本では、受託した日という8月15日である。戦争の終結又は契約ということで考えれば「意思表示をした日」ということにあるはずである。文書がなくても戦争終結ということの意思表示をし、当時は国家元首であった天皇陛下が戦争の終結を宣言したのだ。そのように考えればその時点で戦争は終結しているのであり、9月3日は単にその確認の文書にサインした日でしかないのである。

さて次に「なぜ中国なのか」である。単純に「対日戦争」をしていたのは中華民国であり、要するに中国国民党である。中国共産党は日本軍とはほとんど戦っていないし、場合によっては対国民党戦線で共闘していた同盟勢力になる。それが、なぜか戦争に勝ったことにして宣伝している。一応1972年に中華民国からその政権を引き継いだことにしている上に、一つの中国ということを主張して中華民国の内容もすべて引き継いだかのようにしているのだが、それがこの戦勝パーティーを行うことにつながるものではない。そもそも国民党が参加していないということ自体がおかしいのである。

そのようなことで日本及び国際法的に考えれば、9月3日の軍事パレードには、少なくとも歴史的な意味はあまり感じられない。

<参考記事>

軍事パレードに中露朝3首脳そろい踏み 金総書記を“特別扱い”も 内外に「壮大なショー」アピール

9/3(水) 日テレNEWS NNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/f4d1dc96930a33c28208022069297328d5b70552

<以上参考記事>

 要するに歴史的な意味がないという事であれば、これは政治的に現在意味があるということになる。同時に、対日戦争勝利という事であれば、アメリカやイギリスと共同で行うべきであろう。当時「ABCD包囲」ということが日本に向けられた。ABCDとはアメリカ、イギリス(ブリティッシュ)、中国(チャイナ)、オランダ(ダッチ)の4か国が日本を包囲して戦うということになったのである。その中の中国だけが単独で行うこと自体がおかしいしまた、そこに日本と不可侵条約を結んでいたはずの旧ソ連(ロシア)が来ていること自体がおかしいのである。要するに、この内容をそのまま受け取れば「中華人民共和国(中国共産党)は歴史を改ざんし、そして、国際法を無視したことを称賛する態度を世界に示した」ということになるのである。

 つまり「現在の国際法を無視し交際秩序を自分たちで作る」ということを意味している。逆に今の自分たちに有利な内容にする。その新秩序が素晴らしいものであるならば良いが、しかし、その内容は、もともと共産主義に従っていた内容になる。共産主義とは「国家の制度的に庶民から富を吸い上げるシステム」のことを言う。その「富」とは、単純に金や資産だけではない。そもそも「人権」という試算もすべて否定するのであるからなかなか大変なことになる。

 同時にその人々が国家権力を使って軍事大国になっているということになるのである。ロシアとインドもその中に与しているということになり、反米同盟を組みつつある。1990年代までのように冷戦になった場合、それも中立ということが認められないような状況になった場合に、これらの国が本当に共産主義側に到達するのかということになればよくわからないが、武器及び経済的な枠組みでの詩派が続けばそのようにならざるを得ない状態になるのではないか。

 そしてその中でロシア派「日本が軍国主義化している」としている。要するに「日露友好」「日中友好」などと八方美人外交をしていながら、日本の外交政治は全く意味を成しておらず、その内容がそのまま日本への敵対行動として降りかかってきているということになるのである。岸田・石破外交は、このような外交で問題はないのか日本国内で検証すべき時ではないか。

 世界平和ということを言うのは問題ないし、また日本の軍備増強派も改憲派も戦争をぞ飲んでいるわけではない。。平和を乱す者に対して、そして、武力で威圧をするものに対してどのように対抗するかということを重視しなければならない。会見阻止派のような口だけで戦争が止まるならばウクライナもハマスも止めてきてくれればよい。現実を見ればそのようなことは不可能なのである。

 まさにそのようなことを考えさせられるパレードではなかったか。

 

「宇田川源流」【日本万歳!】 奉祝!悠仁殿下成年式


 毎週月曜日は、「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしいところや、日本が賞賛されている記事を参考記事として、その内容を分析し、日本の何が称賛されているのかということ、日本のどのようなところが、他の国とは異なるのかということを明らかにし、そのうえで、日本人が日常としてあまり考えていないすばらしさを再認識しようということである。

 毎週月曜日は、多くの人々が「マンデーブルー」ということを口にするくらい、土曜日と日曜日の休みと、月曜日からの働く毎日が辛いということもある。しかし、日本のすばらしさはそのように「特別ではない、毎日を働くすべての日本人」が、その素晴らしさを作っているということになるのです。そのようなことから、日本人の皆さんが自分自身に日本人としてのすばらしさを自覚し誇りを持てるということを期待して、この連載を行っている。

 さて、そうはいっても実は日本のすばらしさは1月には正月の様々な行事に結集しているといって過言ではない。以前森喜朗氏が首相であった時に「日本は神の国」といってマスコミが一斉に反発したが、実際に私自身は日本は神の国であると思っている。もちろんか身に守られているということではなく、神が存在していると考えている。他の国の宗教とは異なり、日本は「八百万の神々」の国であり、その神々がどこにでもいるということになる。もちろん日本的な考え方であるという事であろう。

 さて、その「神」の中の一柱が、天皇陛下である。そしてその天皇陛下を中心にした皇族と公家がその天皇の政治を支えるということになっている。現在の政治の混乱などは、昔の公家が見れどのように映るのであろうか。「公家」とは、当然に「自分よりも公を考える」ということであり、他の私人(庶民)は自分の生活のことを考えればよいが公家や皇族は国や公のことを考える。そのような気持ちが、現在の政治簡易どれくらい持っているのか。皇室のことを語れば、どうしても現代の不満が先に立って出てきてしまう。

<参考記事>

悠仁さま取材に応じる 「成年式終え安堵」と笑顔、抱負も

9/6(土) 毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/2de727db18ac6ca6af8ca8a474f80e9aac50fd18

<以上参考記事>

 さて、秋篠宮家の悠仁殿下が成年式を行われた。

 成年式とは、皇族男子が成年に達した際に行われる。なお皇室典範において、天皇・皇太子・皇太孫の成年は18歳(22条)でその他の皇族についての年齢規定は無いが、民法の規定に従い20歳になった際に行われている。要するに今までは秋篠宮家の未成年殿下であった悠仁様が、これからは一つの宮家を構成する殿下になられるということになる。日本の国内では将来の天皇になるということで認識されているがその前に皇族として一つの宮家を構成するということが重要なステップである。

 まずはこの成年式では冠を賜うの儀がある。成年となった皇族男子の自宅で、天皇に遣わされた使者から、皇族男子が冠を受け取る。加冠の儀(かかんのぎ)とは成年となった皇族男子は、未成年の装束である闕腋袍(けってきのほう)に白絹の袴という出で立ちで、手には笏を持ち、頭には未成年の被り物である空頂黒幘(くうちょうこくさく)を被った姿で、先導役に導かれて天皇・皇后および参列者の待つ皇居内の広間へ入場する。次いで加冠役が空頂黒幘を外し、燕尾纓(えんびのえい)の付いた冠を被せ、冠に掛緒を付けた後、あごで結び、緒の両端を切り落とす。

 つづいて成年した皇族男子が、天皇・皇后の前へ歩み出て感謝と覚悟を奏上する。同様にして両親にも感謝の言葉を述べて、儀式は終了する。

 成年した皇族男子は、この後、成年の装束である縫腋袍(ほうえきのほう)、垂纓(すいえい)の冠に着替え、宮中三殿を参拝する。

 この宮中三殿参拝の後、朝見の儀が行われる。これは成年になってはじめて、天皇・皇后に会う儀式。洋装で行われる。九年酒を順番に口にし、儀式料理に箸を立てて、終了する。この後、身位に応じて勲章が授けられ、成年式が終了する。終了後しばらくの間に、成年を報告するために、陵墓や神社を参拝する。

 これらの内容が一通り済んだ後に一つの宮家を構成するということになるのである。つまり、現在の天皇や天照大御神以来の先祖伝来の神々、そしてその周辺の神々に挨拶をして儀式を整えるということが最も重要なのである。今の人々に認められるというのではなく、日本を納め守ってきた神々に守られるということが最も重要絵ありまた信頼に値するということ、天皇として将来その力を備えているということを信頼得られる必要があるのだ。

 平安絵巻の様という記事も散見されるが、実際にそれだけの伝統を持った儀式であり日本はそのようにしてきたのである。現在の今上陛下を支えまた自分が将来は支えられる天皇として、今はいろいろなものを吸収し様々なことを経験していただきたい。いや、日本は、皇族がこのようにつながってゆくということでまだまだ安泰なのだ。

小説 No Exist Man 2 (影の存在)

第三章 動乱 22


「孔洋信もなかなかしぶといねえ」

 胡英華は総意って司令部の受話器を取った。

「王瑞環はそこにいるかな」

「胡同志ですか」

「ああ、そろそろ空爆しましょう。そのあと、厦門に軍を勧めます」

「ああ、人民に解放軍の威光を示さないとならないということですからね。なるべく派手に反乱軍を鎮圧し、華々しく軍を出さないとならないということになりますね」

 常務委員の王瑞環は、元軍人ではなく官僚である。このように自分の命令で何万主軍隊が動くような経験は当然にない。しかし、単なる空軍という状況であり、自分の命令で遠く厦門の空で軍が動いている。そのうえ、一度厦門のため動いた援軍たちも、皆厦門を責める側に回った。まさに厦門の駐屯地は「四面楚歌」の状態である。

「さて仕上げをしないと」

 謝思文は、別な電話で王瑞環の秘書である劉俊嬰に連絡を取った。

「うまくいきそうか」

「ああ、総攻撃の前に何とかしますよ」

 劉俊嬰は、そういうとスマーフォンを操っていた。

「だいたい、暴徒の指揮官は見えてきましたね」

 何華は、近衛戦区に来ている常務委員である張延に話をした。

「ほう」

「ウイグルやチベット、そして内モンゴルの連中に民主派。まあ、民主派に関してはすでに何回か逮捕されているものもいるようですし、チベットについては最近動きが活発化していたのでわかりやすかったですね。」

 何華将軍は、数多くの無線やSNSを操作しながらそのような報告を行った。

「要するに、今回の反乱の首謀者はそいつらか」

「はい」

「しかし、チベットや内モンゴルが民主派と手を結んで一つにまとまって、やったという事か」

 張延には信じられなかった。今まで共産党はそのように反乱するものが一つの勢力にならないように、その分裂工作にかなり力を入れていたのである。その工作がすべて打ち破られているとは思えない。

「そうなります」

「そんなはずはない、間違いなく、そのう後ろに黒幕がいるはずだ。それに、上海のマフィアに、厦門の病原菌も含めれば・・・」

「同志」

 何華は、落ち着いていった。

「同志は、今の状態を見て、その黒幕が見つかるまで何もするなとおっしゃるのか。それとも、とりあえず彼ら指揮官を逮捕するか殺すかして鎮圧をするというのか。命令ですから、鎮圧するなというならば放置します。その代わり中南海も人民大会堂もすべて暴徒に占領される可能性があります。それでよいならばそのように・・・」

「いや、わかった。まずは鎮圧してくれ。そしてその後ろの黒幕も探ってくれ」

「うまくゆくかどうかはわかりませんが、やってみましょう。

 何将軍は、そういうとまたSNSなどを操作した。SNSでスパイと暗号でやり取りしていた。指揮官を暗殺して鎮圧せよ、それが命令である。何将軍にしてみれば、まずは鎮圧することが先であり、操作は別、特に今の暴徒の指揮をしている人物を拷問するなどということをするつもりはない。現場の指揮官を拷問しても本部の総指揮官まで知っているとは思えない。軍とはそのような組織である。

「何将軍」

「どうした」

 その時に、指令所の中で声が上がった。

「西方からミサイル」

「何本だ」

「1本です」

「撃墜せよ」

「はい」

 暫くして外の遠くで音がした。

「撃墜完了です」

 顔が青くなっている張は、なにに質問した。

「西が、反乱軍に占領されてこちらを攻めているのか」

 なに将軍は、とぼけた表情しかしていない。

「一本しか飛んでこないならばわからないでしょう。単なる流れ弾が飛んできただけかもしれないし、また、何か別な意図があるのかもしれない」

「別な意図」

「そりゃそうでしょう。西で反乱を起こしている連中は、今北京で反乱を起こしている暴徒と味方同士という事でしょう。その味方がいるのに、ミサイルを撃つとは思えない。つまり、今のは何かの印か何かでしょう」

「印」

 張延は、何のことを言っているのかわからない。

「そうです、印とか、狼煙という感じ。つまり何かの合図。多分、西の方の占領を終えたという意味だと思います」

「終えた。」

「はい、つまり、西の人民解放軍や官僚など反乱軍に敵対する勢力はすべて死んだか、または、降伏したという事でしょう。」

 何将軍は、普通の事であるかのように言った。しかし、それは西部方面で共産党の勢力が失われたということにほかならず、もしかしたらそのまま独立を言い始める可能性もあるのだ。そのようなことになれば、内戦は避けられない。

「張同志、早く鎮圧しないと、西の連中も合流して大変なことになりますよ」

「ああ、すぐに」

 そうしている間に、何将軍のSNSにはリーダーを殺した、暴徒の中心人物を暗殺したというような投稿が来ていた。

「劉さん、ハッキング成功しました。何時でも発射できます」

 劉はスマホに書かれたメッセージを見て、「もう一人がまだだ」というように書き込んだ。目の前で王瑞環は劉の合図を待っているが、まだ劉は納得できていなかった。

「まだか」

 王瑞環のいらいらした声があった。

「もう少し」

 劉はスマホとにらめっこするように見た。しかし、まだかなどの最速のメッセージは出さなかった。その時、スマホのメッセージが入った。

「準備完了、脱出するので2分後より」

 というメッセージが来た。

 劉は腕時計を見て、きっちり2分後、スマホの中のアプリを起動させた。その時、厦門の基地からミサイルが複数、いや20発以上のミサイルが空に飛び出した。

「何将軍」

「どうした、ミサイルならばまた撃ち落とせ」

「それが、西からではなく厦門から」

「厦門」

 何華将軍の頭の中は混乱した。厦門の73軍にはまだ蔡文苑と孔洋信が残っているはずである。この二人は、周毅頼国家主席の派閥であり、今回は運悪く悪者にされて切り捨てられただけであり、北京を攻撃する必要はない。それも流れ弾ではなく20発以上というのは完全に北京を攻撃に来ているのだ。

「おかしい」

 何華は、一言そういうと、部下に命じた。

「あるものすべてを使って落とせ」

「はい。」

 何発かは撃ち落とすことができたが、半分の10発くらいは北京のいたるところに、ミサイルが着弾した。そのミサイルは、爆発と同時に、大量の水をバラまいたのである。

【有料メルマガのご案内】20250908 有料メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」

2025年36号 猛暑と水不足


 皆さんおはようございます。

 メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」主催の宇田川敬介です。

 今年も様々な内容にして、少し違う観点から様々な内容を見てみたいと思います。

普段のブログとは全く関係なく、少し柔らかい内容で見てみたり、国民の慣習のことなどを見てみたいと思っております。

 これからもよろしくお付き合いください。

 さて今回は、猛暑と水不足と題して、今年の猛暑と水不足に関して見てみることにしましょう。

 2025年の夏は日本各地で観測史上最高の気温を更新し、7月下旬には北海道北見市で40.0℃を記録するなど、全国的に異例の高温が続きました。

月平均気温は1898年以降の統計開始以降で最も高く、気象学専門家は地球温暖化の影響による極端気象シフトであると警告しています。・・・・・

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この続きは明日発行される有料メルマガに書いています。

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この文章は明日の先出です!!

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多分本で読むより安いと思います。

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