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「宇田川源流」【日本報道検証】 韓国で左派政権李在明大統領就任


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。

 さて、今回は、6月3日に選挙がありその深夜に大勢が判明したとして就任が決まった韓国の大統領選挙についてみてみたいと思う。ちなみに、日本では6月3日は日本のいh-ローである長嶋茂雄さんが亡くなられたということで、韓国の大統領選挙が行われていたが、日本のニュースではほとんど扱われなかった。翌日6月4日の読売新聞の朝刊は、1面のほんの一部、に書かれただけであり、全く注目されたような内容ではない。まあ李在明大統領の誕生よりも、長嶋茂雄さんの死去の報が日本においては大きなニュースであるということである。

 さて、韓国は昨年12月に尹前大統領が戒厳令を敷き、そのうえでその戒厳令が失敗して尹大統領が政権を追われる立場になったのである。そして弾劾が決まったところで今回の大統領選挙が行われることになった。

 2025年4月4日に憲法裁判所が弾劾審査中の尹錫悦を大統領から罷免し、8日に次期大統領選挙の6月3日実施が決定したことで、翌9日に李在明は共に民主党の党首を辞任すると表明。事実上、大統領選挙へ名乗りを上げた。10日に大統領選挙への出馬を正式表明。27日、共に民主党は李在明を大統領選挙の候補に選出した。6月3日の投開票では49.42%を得票し、国民の力の金文洙(得票率41.12%)らを破り当選。翌4日に第14代大統領に就任したのである。

 しかし、李在明は第20代大統領選挙運動中にいわゆる「大庄洞ゲート」の被疑者となった。これは李が城南市長時代、民間不動産ブローカーと癒着したとするものである。本件の捜査中に自殺した元城南市職員について李は知らないと発言したが、故人と李を撮影した写真が見つかった。李は選挙に不利な事実を隠そうとマスコミに虚偽答弁したとして、公職選挙法違反を疑われた。検察は李に被疑者として出頭するよう要請したが李は応じず、書面答弁書を提出した。このため検察は2022年9月8日、公職選挙法違反容疑などで李を在宅起訴した。李在明というのは、そのようにかなり「裏がある」人物であるということになるのである。

<参考記事>

韓国・李在明政権が誕生...これから起きるかもしれない4つの怖いこと

2025年6月6日 7時20分 週プレNEWS

https://news.livedoor.com/article/detail/28904663/

<以上参考記事>

 正直な話、不正、疑惑のデパートといえるほどこの大統領に関しては、様々な問題がある。京畿道、城南市の市長在任中(2010年4月-2018年3月)の都市開発事業に絡む不正疑惑。大庄洞、慰礼新都市、柏?洞の開発に絡む不正、城南FCに対する違法後援金などで起訴され、これらの各事件は併合されて公判が進められている。大庄洞の都市開発事業で、民間の事業者「火天大有」に有利となる取引を承認し、2014年8月から今年1月までに都市開発公社に4895億ウォン(約510億円)の損害を与えた疑い、および側近を介して城南市や都市開発公社の情報を流すことで民間事業者に7886億ウォン(約820億円)の利益を得させ、その見返りに428億ウォン(約45億円)を受け取ると約束した疑いなど、その疑惑に関しては一つや二つではない。

 逆に言えばそこまでして、権力に固執しているのは何かと言ことになる。

 また疑惑になっていないが「尹大統領が戒厳令まで出さなければならなかった」理由と考えられている「北朝鮮からの工作」というのは、いったい何だったのであろうか。そしてその工作と李在明大統領は関係があるのではないかということが非常に大きな問題になるのである。そのような大規模な陰謀を仕掛けるということになれば、経費も掛かるので、これらの多くの疑惑があったことも理解できるということになってしまうのではないか。

 さて、韓国に関して改めて考えていけば、単純に朝鮮半島の支配権をめぐって北朝鮮と韓国の間で内戦が起きており、それが38度線の停戦ラインで停戦しているだけである。しかし、長期間の平和というのはさまざまな問題を引き起こす。同時にその平和というのは、人々を左傾化してしまう。そのことから、韓国の中にもアメリカに安全保障を頼みながら、北朝鮮や中国に依存しているような勢力が出てくることになる。単純に、北朝鮮のスパイなどが入ってきてそのままになってしまうということになるのである。

 そのような現状から韓国の状況は「経中安米」(経済は中国、安全保障はアメリカ)というようなことが起きてしまい、5月のシンガポールの安全保障会議ではアメリカの国防長官はそのような中途半端な国際関係を許さないということになるのである。

 そのように考えれば、今回の李在明大統領になって一気に北朝鮮との距離が知事丸、というか北朝鮮側に寝返ってしまう可能性がある。このような状況から考えれば、北朝鮮の工作はかなり韓国の中に入っているのではないか。

 その時に韓国はアメリカと正面方戦うことはできない。そのように考えれば、そのアメリカの代わりとして反日を行う、いや反日というよりは「敵は北朝鮮ではないと国際的及び国内的に示す行動」を行っているということになるのではないか。そのように考えれば、李在明大統領の「反日行動」は、どのようなことを発言しても必ず反日の動きになる。韓国というのは停戦中の国であるということつまり「戦時中が続いている」ということなのである。そのように考えれば、どこかに敵がなければ求心力を得ることができなくなってしまうということになるのである。

 そのように考えれば、共産主義陣営に韓国が回ってしまう可能性を考えるべきであろう。そしてそれを隠すために、今は反日を封印したと考えるべきであろう。いつ本性を出してくるのか。そしてその時に備えて日本は何をすべきか。そしてその日本の備えを、今の内閣でできるのか。できないならば誰ならばできるのか。そういうことを考えなけ得ればならないのではないか。

「宇田川源流」【日本万歳!】 【訃報】日本にはプロ野球人気を作った天才がいた


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。

 さて、「万歳!」としながら訃報をお届けするのは、かなりの不謹慎であると思うが、「万歳!」はコーナー名(連載名)であるので、外せないのでお許し願いたい。

以前にも大山のぶ代さんや渡辺恒雄さんの逝去の時には、その訃報をこのコーナーでお届けしたが、その人の功績が日本を大きく発展させたとか、日本の文化に寄与したというようなことの場合には、やはり訃報であっても扱ってゆきたいと思うのである。

 さて、今回の訃報はミスタープロ野球長嶋茂雄さんである。

 長嶋茂雄さんに関して言えば、私が成人してからは会ったことがない。何度かここにも書いているが、私が小さいころ、東京の杉並区に住んでいたころ、本当に「隣組」といわれるほどの近くに、田沼さんという方が住んでおられた。その家が、読売巨人軍が初めて雇った通訳といわれる田沼一郎さんの家である。

小さいころから野球が好きで、小学校の頃には帽子も自由であったので、巨人軍の野球帽をかぶって学校に通っていた私にとって、その近くにそのような方がいるのは非常に嬉しいことであった。何よりも、たまに「家族チケット」などで、野球観戦ができたのである。そのことは非常に楽しかった。

その田沼さんのおかげで見ていたことから、長嶋茂雄氏に関しては、私がかなり子供のころに「監督」として、ファン感謝デーに会ったことがある。子供の頃の私は今ほど大胆ではなかったので、長嶋監督を前に緊張してしまったが、長嶋監督は「君は、野球が好きか」と聞いてくれたのが印象的である。はっきり言ってしまって、テレビで見ているよりもはるかな大男が、ニコニコ笑いながら近寄ってきて、一人前の男として扱ってくれる。それは何か違った喜びがあった。もちろん、その時には王貞治さんや張本勲さんも痛し、高田繁さんはバットをくれた(ひびが入って仕えなくなったものであったが、子供にとってはかなりうれしかった)。

当時の宇田川敬介少年は、その一日で完全に巨人ファンになったのである。

<参考記事>

長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が死去、89歳…巨人の黄金時代築いた「ミスタープロ野球」

2025年6月3日 8時43分 読売新聞オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/28881355/

<以上参考記事>

 私が初めて記憶にある野球のテレビ中継が、長嶋選手の引退試合だ。だから、今回長嶋茂雄氏の追悼番組でよく見た「巨人軍は永久に不滅です」は、少なくともテレビ中継で見ていた。確かこの日はダブルヘッダーの中日戦で、長嶋茂雄の最後の打席はダブルプレイであったはずだ。あとでものの本で読んだところ、その時のファーストのコーチボックスには、普段は絶対に立たない川上哲治監督がコーチボックスにはいっていたという。そこまで覚えていればかなり感動的であっただろう。

さて、私の思い出話はいい加減にして長嶋茂雄氏に集中しよう。

長嶋氏の本当のすばらしさは、その明るさと、ファンに対する思いであろう。ある意味でサービス精神といえば、それ迄であったが、その徹底した内容が素晴らしいということではないか。

そもそも「巨人ファン」どころか「野球ファン」であれば当然のこと、野球を知らない人でも、長嶋茂雄という人を知っている。どれがどのような印象を持っているかは別にして、しかし、マイナスのイメージを持っている人は少ないのではないか。もちろん阪神ファンなどの中には、長嶋茂雄を親の仇以上に嫌っている人もいると思うが、それは、野球の試合の事であり、それ以上の恨みなどを買う人物ではないのではないか。

今回の訃報を受けて、北野武さんは長嶋茂雄さんの事を「神」という表現をしたが、まさに、神であったのではないか。彼の経歴をここで改めて書く気は全くないが、それでもプロ野球に入り、そして王貞治選手と共に「ON時代」そして巨人の「V9時代」を築き、そしてプロ野球の人気を不動なものにした。昭和の高度経済成長には、子どもの好きなものとして「巨人・大鵬・卵焼き」というように言われており、その筆頭が巨人なのである。私の周辺には、中学時代も高校時代も、「巨人が勝てば起源が良く、巨人が負けた翌日は妙にイラついている」というような人は少なくなかった。そういえば、中学一年の時の担任の先生は体育の先生であったが、巨人が負けた日の翌日は、巨人に勝ったチームのファンを教卓の前に呼び出して、無条件で出席簿で叩いていた。今から考えれば理不尽な体罰で当然に問題になる内容であろうが、なぜかそのような巨人ファンがいてもなんとも思わないというような感じである。ある意味であの時に「理不尽」を学んだという感じがするので、今理不尽などというのは、それ以上のものを感じないのである。

まあ、理不尽がどうこうというようなものではなくそのような「巨人というブランド」「プロ野球観戦」という文化を作ったのは、ファンに対して一生懸命なプレイを見せた長嶋監督の功績ではないか。

私のスーツの内ポケットには、今でも、長嶋監督が最後に優勝した時の記念のボールペンがある。かなり古くなってしまっているので記念の文字などは消えてしまっているが、しかし、やはり何か思い出なのである。そのようなことを考えさせるのが、長嶋茂雄という人物ではなかったか。

最後に、さるやんごとなき人物から預かった写真で、長嶋茂雄さんと昭和天皇が映っている写真がある。私のところにはデジタルで記録が残っている。伝えられるところによると、長嶋茂雄選手の伝説の天覧ホーマーの翌日、昭和天皇が長嶋選手を招いて会食を行った時の写真であったという。かなり緊張した面持ちの長嶋茂雄さんと、心なしかうれしそうな昭和天皇の表情が印象的である。この写真に貸しては、私自身は公開するつもりはないので、私と直接会った時に見ていただきたいと思うが、その時のエピソードとして聞かれるとい伝説が非常に多くある。そのようなエピソードも笑って受け入れることができる。それが長嶋茂雄さんではなかったか。

今、巨人軍が少し弱くなっている。永久に不滅とした巨人軍は、少し強くなって野球を面白くしてもらいたい。中興の祖といわれる第二の長嶋が、様々なところで待たれているのではないか。

小説 No Exist Man 2 (影の存在)

第三章 動乱 15


 第73軍は大混乱になった。援軍として駆け付けた軍に対して、厦門の基地方面からミサイルが発射され、自陣に着弾したのである。援軍などにしてみれば、自分の軍隊が「後ろから銃を撃つ」ということになる。そのミサイルはかなり大きく爆発し、戦車や対空砲などが多く破壊され、その中の一つの人知では、積み重ねた対空砲や榴弾砲の砲弾に誘爆して、大爆発を起こし、周辺の建物まで被害が及んだほどであった。

 しかし、混乱はそれだけではない。その爆発の近くでは、多くの兵士が血を流していた。そこまでは当然であったが、その兵士の治療に当たった衛星兵も、その直後に体中の穴から血を噴き出して倒れてしまったのである。またその近くにいつ人々も、血を流しそして発熱して苦しんでいた。

「なんだこれは」

「とにかく助けろ」

「いや、近づくな」

 単純に爆弾が誤爆して近くに着弾しただけならばまだ理解できないではないが、原因不明の病原体があり、その病原体が蔓延したということになれば、混乱は必至である。軍隊というのは、敵と戦うものだ。その敵が目に見えるものであれば、特に敵国の人間であれば、何の問題もなく戦うことができる。そもそも共産主義国家であり人権などという考え方が全く存在しないし、そのような教育はされていない。つまり、人間を殺すことに関しては、日本人などよりもはるかに抵抗がなく殺すことが可能だ。それが自然災害などにおいては、人命を救助するよりも、大勢に従って事件を隠したり、重要な施設を守るというようなことになる。しかし、自然災害においても行動は日本などの人命救助とは全く異なるが、それなりの行動ができることになる。

 しかし、この時のように敵が原因不明、特に病原菌やウイルスなどのように銃やミサイルで破壊することができない敵に関しては、急に行動ができない。自らのことを強いと思っている軍ほど、自分が敵わないという敵や太閤方法のわからない敵が出てくると恐慌状態に陥る。またそのような軍の司令官はまずは撤退すること以外には命令の選択肢がなくなってしまう。

「まずは撤収せよ」

 援軍の司令官は、どの援軍においても同じ指示を出した。しかし、恐慌状態になっている援軍の兵士たちはそのような命令に従うことなく、勝手な行動を起こしてしまうということも軍の常識である。

「ミサイルの発射方向に反撃」

 対空砲だけではなく他の武器も73軍駐屯地に向けて発射し始めた。

「孔同志は避難を」

 蔡文苑司令官は、常務委員の孔洋信を逃がそうとした。

「ありがとう。でも、逃げることは無理だろうな」

 孔洋信も苦笑いをするしかなかった。彼らにしてみれば、敵が誰かなのかもわからなかった。そもそも、今回の内容は周毅頼の指示で『死の双子』といわれた新種のウイルスを日本で蔓延させ、そのうえで、日本を占領するというような作戦であった。しかし、日本匂いてなぜかその拠点の羽田の倉庫が襲撃された。それも日本の警察などではなく、「ヤクザ」といわれる非合法組織にである。そしてその謎を解くためになぜかその非合法組織が中国にやってきた。

 しかし、その内容はなぜか常務委員会の対立を招いた。そもそも「死の双子」を使うこと自体が、常務委員会も軍事委員会も承認も取っていない。そのように考えれば、死の双子の話も含めて全て周毅頼と孔洋信で全て秘密裏に進めていた。そのことからその内容を一部の軍関係者以外には明かすことができなかったのである。

 そのような時に、上海でマフィア同士の戦いが起きた。そのマフィアの一部は、死の双子を日本に持って行かせた香港のマフィアであった。その香港マフィアが負け、預けてあった死の双子が上海のマフィアに大量に流出したのである。しかし、その死の双子が使われた。一回目は駐屯地の正門で。そして次が今回である。しかし、死の双子という新種の、それもワクチンも治療方法もない生物兵器が使われたなどということを、他の軍に明かすことはできない。

「報告します。科学棟、実験棟、共に友軍というか・・・」

「攻撃で破壊されたという事か」

「はい」

「軍内に化学防護服を着けるように通達せよ。科学棟事故マニュアルに従え。」

「はい」

 蔡文苑は、報告に来た部下に身近い言葉で伝えた。

「それにしても、同士討ちを誘発させるとは、マフィアのくせに」

 蔡文苑は、苦笑いした。いや、そうするしかなかった。

「マフィアだけではなく、日本人も入っているし、また胡英華も無効と組んでいるのであろう」

「胡英華同志が」

「ああ」

「なぜ。日本ではなく、周毅頼同志を敵にしているという事でしょうか」

 蔡文苑は、一応防護服を着ながら孔洋信に話をした。

 日本と敵対し、そして日本を占領して太平洋に出る。そのうえでアメリカと戦うということが、最も重要なのであると思ったが、しかし、胡英華はそうではない価値観を持っているようだ。生粋の軍人である蔡文苑は、それを言葉で聞かなければ、理解できなかった。

「胡英華にしてみれば、日本を手中に入れた周毅頼同志の支配する中国よりも、日本を持たなくても自分が思い通りに差配できる中華人民共和国の方が魅力があるということなのであろう。」

「それは裏切りではないですか」

「いや、周毅頼から見れば裏切りかもしれないが、彼らからすれば、死の双子などを勝手に使ったこちらが討伐対象なのだよ。」

 孔はそういって、近くに出された防護服を着た。

【有料メルマガのご案内】20250609 有料メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」

2025年23号 「クモの巣作戦」でロシアが失ったもの


 皆さんおはようございます。

 メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」主催の宇田川敬介です。

 今年も様々な内容にして、少し違う観点から様々な内容を見てみたいと思います。

普段のブログとは全く関係なく、少し柔らかい内容で見てみたり、国民の慣習のことなどを見てみたいと思っております。

 これからもよろしくお付き合いください。

さて今回は、先週ウクライナがロシアに対してドローン攻撃を行った、その内容に関してみてみたいと思います。

日本のマスコミ報道などでは「トルコで行われた和平交渉にどのように影響するのか」ということばかりが言われており、「ロシアとウクライナの戦争(軍事衝突)に大きな影響はない」などという評論が一般的です。

さすがにウクライナの乾坤一擲と思われるドローン攻撃に関して、そこまで何の影響もないというような状態でしょうか。

そもそもロシア国内では「厭戦派」や「反プーチン派」が存在していることが確認されています。

反対派の代表格であったナワリヌイ氏は獄中死し、その未亡人も拘束されている状態ですが、しかし、それでも10万人以上を組織したデモ隊がいなくなったわけではありません。

また、その他にも昨年の大統領選挙では、反プーチンの大統領候補が二人も立候補を画策しています。

またロシア国内は、・・・・・

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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 少子化をめぐる右翼と左翼の対立が女子大襲撃につながる韓国


 今週も「土曜日のエロ」の日になった。ある意味で「エロ」というのは、人間の本質を見せていることになるので、その意味では最も「人間がよくわかる」ということになる。逆に大人は人間の本性、特に、「動物の部分」を見られたくはないしまた、その部分を見られたくないこと、そして本能そのままに生活してしまうと社会としての秩序を維持することができなくなってしまうので、エロを忌避する風潮がある。しかし、逆に言えば忌避しなければならないほど、本章が出てしまうということになる。

さて、そのような話の前に、今週何があったか見てみよう。

今週の話題と言えば、なんといっても「ミスタープロ野球」長島茂雄さんが亡くなったことではないか。6月3日の朝に亡くなったというニュース速報が入り、翌日の読売新聞は、一面から社会面迄、ほぼすべてが長島茂雄特集で組まれた新聞紙面。その存在の大きさは非常に大きかったし、また、全てのニュース番組が長島茂雄さんのニュースを行っていた。はっきり言ってしまえば、6月3日は韓国の大統領選挙があったので、本来ならばそれがトップニュースであろうが、韓国の大統領選挙などは、二の次になってしまい、小さな扱いになっていた。日本人にとっては、韓国に新しい大統領ができたことなどより、やはり、長島という日本のプロ野球、そして昭和の発展と高度経済成長期を文化的、そして精神的な面で支えていた存在を失った「国民的喪失感」の方がニュースの価値が大きかったということになるのであろう。

その、無視されたといっては失礼かもしれないが、扱いが小さくなった韓国の大統領選挙も非常に大きな内容であった。共に民主党という、ある意味で北朝鮮との統合に近い、前の文在寅大統領の時に近い政策を展開するであろう李在明氏が大統領に就任することになった。はっきり言ってしまって韓国が「赤化」してゆくのは、日本にとってはすぐ近くが共産主義化する変化に非常に大きな危機感を感じることになるのであるが、しかし、その場合は多分トランプ大統領はその行動を許さないであろう。ある意味で共産主義圏と自由主義圏の境目は対馬海峡二なる可能性があるというような感じである。

そのようなことをして、人権も何もなくなってしまうというようなことになれば、韓国の若者に未来はないと思うかもしれないが、その韓国は世界で最も進んだ「少子高齢化国家」であるということが言える。

<参考記事>

女子大に極右が乱入、韓国で深まる若者の男女対立が行き着く先は 破格の出産金、地方移住、「子どもを産む選択」のいま【産まない国・未来への模索】

5/31(土)47NEWS

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddb3773063f6940b17e59ea832198f15055baaa5

<以上参考記事>

 今回はスムーズに韓国の話題から入ることができた。

その「少子高齢化国家」の韓国で、極右勢力が女子大に乱入したという。原因は、尹錫悦大統領の弾劾に関して、梨花女子大が弾劾に学校として賛成するとしてしまったことであるということになっているが、そもそも、尹大統領が戒厳令を出す前に、韓国国内における分断は深まっていたということになる。単純に、「北朝鮮によって工作され、政治がスムーズに進まない」とする右翼側と、「尹大統領が日本に買収されてしまって、韓国の独立が危ない」として尹大統領の政策に全て反対している左翼側殿対立があり、その対立において、様々なことがあったことから戒厳令が出てきたのである。

この内容はアメリカのトランプ大統領のディープステートのような感じであると考えて良いのではないか。ただトランプ大統領の場合は、北朝鮮のような感じで具体的な国家名などを上げるのではなく、ディープステートというような、現実の世界の存在とは異なる上位存在を位置付けていた。これに対して尹大統領は、北朝鮮や共に民主党というように「現実の存在」を敵対的な陰謀の主役にしてしまったことから、相手がすぐに否定するような状況になってしまったし、韓国国内の勢力が分断してしまうということにある。そのうえSNSの使い方が下手であったので賛同する人が少ないということもあった。戒厳令をするのであれば、徹底的に行って、敵対勢力をすべて殺してしまうくらいの軍事独裁を行えばよかったし、韓国は既に李承晩や全斗煥のようにその前例がいくつもあるのだが、残念ながら尹大統領はそこまで徹底した内容ができていなかったのである。

その結果、弾劾というようなことになり、そして女子大が意思表示をするということになったのである。

さて、その対立の中には「男女対立」がある。

ある意味で、トランプ大統領も多様性やダイバーシティに反対しており、その内容に関しては、かなりコストをかけていた大企業がすぐに賛同して多様性に関する対策を行わないようにしていた。行き過ぎた権利の主張は義務や責任の放棄につながる。まさに責任や義務を充足させるためには「責任と義務を尽くした人だけが権利を主張できる」というような形にしなければならないというような志向の元に行動をしている。

当然に、韓国の中にもそのような考え方をしている勢力があり、その勢力が「少子化の問題」として、尹大統領の弾劾に賛成した梨花女子大に乱入したということになる。ある意味で、他の大学でもよかったが、目指している主張が「少子化の解消」であることから「女性を狙った」ということになるのであろう。

ある意味で「権利の主張=義務や責任の放棄」を主張しているのは、左翼的な思想の人々であり、それに対して保守派・右翼は、旧来の価値観を守ろうとしている。「女性は早くに結婚して子供を産むべき」というような右翼と「女性は結婚などをせずに、自分の権利を充足して自分らしく生きるべき」というような左翼主張が女子大を通じて対立した結果であろう。

保守派の男性の多くは、革新系の前大統領・文在寅が、若者の生きづらさを招いたとの不満を抱える。「文在寅が男女を仲たがいさせて出生率を下げ、結婚も就職も家を買うことも難しくした」。そして男女対立の激化が、類を見ない韓国の超少子化に拍車をかけているとの指摘は少なくない。だが、政治家は「国民統合」をうたいながらも、自陣の支持者を結集させるために分断を利用しているのが現状だ。

ある意味でそのような主張がそのまま社会問題化している。単純に「経済的な問題」としか考えていない日本の少子化対策とは異なるし、またある意味で日本の少子化も似たような状況ではないか。

まさにその内容こそが、今の少子化の問題であろう。日本は韓国のこれらの問題を見て、どのように少子化の問題を解決するつもりなのであろうか。来たる参議院選挙の格闘の公約を慎重に検討すべきであろう。

「宇田川源流」【現代陰謀説】 インド・パキスタン戦争は中国が深く介入しているという情報


 毎週金曜日は現代陰謀説をお届けしている。現代の世の中に渦巻いている陰謀をそのままきさしようという試みである。もちろん陰謀などと言っても、あまりおかしな話をしたり、そのことをもって、ドイツのハインリヒ十三世のように(何を書いているかわからない人は先週のブログ参照してください)陰謀を信じることによってクーデターを起こそうなどと言う人が出てくることも避けなければならないので、そのようなことも考えながら見てゆかなければならない。

 世の中には「陰謀史観」というものがある。実際になんでも「陰謀」にしてしまう人がいるが、残念ながら、何でも陰謀にする人というのは、まさに、あまり頭が良くないというか、あいてをばかにしているひとであろう。このブログでも、毎週水曜日は「鎌倉殿の13人」というドラマについて書いているのであるが、そのようなドラマであっても、「伏線」というものがある。若者の間では「フラグを立てる」などと言う言葉で、似たような現象を表現することもあるのだが、その内容をドラマを見ていて「普通の帰結」というように思うことが少なくない。ある意味で、人間関係があり、その関係から見れば、当然の話ではないかという気がするのである。

 しかし、「陰謀論者」や「陰謀史観」は、そのような「当然の帰結」を全く認めないというような感じになってしまっているのである。要するに「陰謀ではない、普通のことが陰謀として表されている」ということになるのであり、そしてそのようなことを訳アリ顔で言うということは、「陰謀と言わなければ当然の人間関係や歴史などを認識できることなく、なおかつ、そのことが聞いている人もわからない」というような状況で理解しているということなのでしかないのである。

 まあ、「陰謀」というのは、「陰に隠れての謀」であり、実態として一般の人がその帰結を予想することができないというようなことになる。なぜ予想することができないかと言えば、当然に、「関係の急激な変化」や「あり得ない事象での対応」であって、そこにすべての論理性を越えた「マス」つまり「国民全体の動き」が出てくるということになる。

 実際にロシアのウクライナ侵攻などを見ていても、非合理性を持った政治的な行動といのは、いくらでも存在する。そのような「あたりまえ」を、ろくに政治の現場も知らずに、陰謀論にしてしまうと、訳が分からない話が始まるのである。

 さて、そのような中で陰謀はどのような感じで動いているのであろうか。

<参考記事>

ウクライナ戦争とはケタ違いな「インド・パキスタン軍事衝突」の破壊力、高まる“米中代理戦争”の脅威

5/30(金) JBpress

https://news.yahoo.co.jp/articles/a045d920f525dedfe296be351a092b92a03590cd

<以上参考記事>

 本件に関し、中国に取材した。その中で、政府関係者の匿名の電話で、今回の内容を詳細に教えてくれた人がいたので、その内容をここに記載したいと思う。

<以下電話取材内容>

 太平洋を使わない資源搬入ルートを模索することから「一帯一路」が存在する。一帯一路は、企画した当初からアメリカに対抗するということを中心に考えられたもので、陸路中央アジアやロシアから、資源を輸入するということと、海路で中国に輸入するということ、同時にその輸入貨物船や貨物列車を護衛する軍隊を持つことと、同時に、戦争をしたことによってアメリカに味方するアフリカや中東の国を攻撃する(少なくとも軍事力によってけん制する)為の軍隊の駐留基地をそのルート上に置くことを企画した。「一帯一路」とは、経済圏の創設ではなく、「対米戦争時の補給路の確保」である。なお、一帯一路上の軍の駐屯地は「貨物船の警備」として設置することとし、そのモデルは、旧日本軍の南満州鉄道の警備隊と、現代では2008年のソマリア海賊対策を参考にしている。

 その資源搬入ルートは「シベリア鉄道」「中央アジア鉄道計画(仮称)」「北極海航路(ウラジオストク又は北朝鮮経由)」「ミャンマー・雲南ルート」「パキスタン(グワダル港)・ウイグル(カシュガル)ル-ト」となっている。

 今回はそのグワダル・カシュガルルートについて説明する。

 資料などを送ることは不可能であるが、電話が盗聴されていなければ、話すことは可能。なお、もともとは李克強の時にもすでに計画していた内容であり、その内容が李克強の引退後(つまり習近平の三期目)に修正された。特にロシア=ウクライナ戦争とシリア政変、イスラエル=ハマス戦争によって規模などが大幅に変更されている。最も大きな変更は、李克強の頃は、ユーラシア大陸だけであったが、李克強が癌になってあまり軍の方面に顔を出さなくなってから一帯一路がアフリカや南米にまで延伸し、南太平洋一帯にまで広がっている。そのようなことは、資料を見なければわからない部分がある。実際に、そのように変更したということは、当初の「太平洋側が閉鎖された場合の資源の搬入」ということではなく、「アメリカの包囲」ということに目的が変わっているということになるのであるから、基本計画から変わっていることが予想される。

 基本的に、カシミール地方(ジャンムーカシミールの事。アサド・カシミールは含まない。以後同じ)に関して共産党政府は「旧吐蕃の領土であり、中国の固有の領土である」と主張しているが、台湾や尖閣諸島などのように国際的にその言葉に耳を貸す人は少ない。台湾や尖閣諸島は、台湾やアメリカ、日本が大きく報じてくれるので、世界的にその主張が大きく広がるが、カシミール地方のようにパキスタンもインドも中国の言葉を相手にしない場合は、あまり世界的に影響力がない。その意味では日本の親中派という人々の発信する力は世界的に影響を及ぼす力があるということになる。

 そのような意味でカシミールに関しては中国が介入している。

 テロ組織ラシュカレトイバ(LeT)の分派であるレジスタンス・フロント(TRF)が犯行声明をだした4月22日の事件に関しては、そもそもTRFの構成員やその指導者は中国人民解放軍の西部戦区の大佐~大尉が入り込んでおり作戦や情報、軍の訓練を行っている。基本的にはLeTに関しては、本物のイスラムテロ組織であるが、カシミールで動きているTRFはLeTの出先機関というよりは、西部戦区の傀儡という方が正しい。

 今回は、次の理由からこの内容のテロを企画している。

1 西部戦区が重要な補給を行っているにもかかわらず東部戦区や南部戦区に予算をとられてしまっていることから、事件を起こして予算配分を増やすことを企画している。

2 ロシア=ウクライナ戦争がアメリカの介入によって停滞してしまい、その間にインドが力をつけてきている事

3 インド・アメリカやインド・日本の某影響力が大きく名てきており、ロシアの影響力が薄れてくると、インドが強大化する恐れがあること

4 スリランカ・ミャンマーなどがなかなか中国の影響力化に入らず、いまだに国内の反対派に翻弄されていて動けないこと(特にミャンマー・雲南ルートが安定しない)

5 イランの核問題でアメリカとの合意が難しく、ハメネイから援助の申し入れがあったこと(パキスタンとインドなどイランの近くで問題が起きると、イランへの注目が薄れ、イランへの支援がしやすい)

 などのことがあげられている。

 これに対して、5月にインドの航空機ラファールが撃墜されたことで、中国の戦闘機の性能が世界に知れた。このことで、アフリカやアセアンなどから、中国の戦闘機を買いたいというような問い合わせが多くあった。

 しかし、この戦争の直後に、トランプが介入してすぐに両国が停戦してしまった。

 このことから、本来であればより大きな戦争を仕掛け、カシミール地方をパキスタンまたは中国が直接占領を企画しているにも関わらず、それが不可能になったことから、TRFは、今度はパキスタンのスクールバスを爆破した。これもTRFというか、TRFの内部に入り込んだ中国軍人が行ったテロである。このようにしてインドとパキスタンの双方でテロが発生し、それが双方によって行われたとすることで、中国は「二虎共食」という計略をかけたことになり第三者利益(日本でいうところの漁夫の利)を得ることができるように行っている。ただ5月21日のバス爆破は、そのことで、お互いが避難しているものの、あまり戦争に発展することになっていない。

 今後どのように両国を戦わせるかが非常に大きな内容になる。

 なお、パキスタン軍の装備の多くは中国製であり、また、TRFは中国製とロシア製の銃や爆薬を使っている。火薬や弾丸を調べれば、中国人民解放軍が首謀であるということはすぐにわかるが、お互いがお互いにいがみ合っていること、また日本の石破のように「パキスタンのテロ組織が悪い」と決めつけて、調べもしないし現地のこともわかりもしないのに、政治的な発言を行うバカがいることで、より一層混乱することを期待している。

<以上取材内容。なお、主要部分のみ抜粋>

そもそも一帯一路が対米戦争を想定した補給路であるなど様々な情報が入っている。これを見て皆さんはどのように思うであろうか。王毅外相が来て、酔っぱらいながら腕を組んでいる写真をネット上に公開した政治家たちは、このような情報を得ているのであろうか。そのように歓待しても、結局尖閣諸島上空に航空機が来て日本の領海近くに海洋調査船を出し、カナダには反日記念館を作る。それが中国の実態である。その本音は、上記の取材の中に出ているのではないか。

「宇田川源流」【日本報道検証】 アメリカが批判しない安倍昭恵さんのロシア訪問と「関係ない」石破内閣


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。

 さて、今回は、私もかなり驚きましたが、先週末に故安倍晋三首相夫人である安倍昭恵氏が、電撃的(というよりは、関係者以外が全く知らないという意味で『極秘裏』という方が正しい表現ではないかと思うが)にモスクワのクレムリンに招かれ、プーチン大統領と面会したというニュースについてです。

このニュースに関して、安倍昭恵さんを批判するようなことが多く、実際に今回の参考記事に上げた記事もあえて「安倍昭恵さんに批判的なニュアンスの記事」を選んだ。なお、私は今回の安倍昭恵さんのロシア訪問に関しては、高く評価しています。

さて今回、ロシアのプーチン大統領に「利用される」というような憶測が多くSNS上に存在します。しかし、そもそも安倍昭恵さんは「民間人」であり、どの様な言質を取られたところで政治的な影響はないし、また日本政府がその内容に拘束されることはない。一方、安倍昭恵さんの発言に反応するプーチン大統領は公人でありなおかつその内容に関してはロシアという国家が拘束されることになる。その様に考えれば「イメージでプーチンのところに訪ねてくる日本人がいる」という事だけで、それ以上の利用は考えられない。多分、安倍昭恵さんよりも、鈴木宗男議員の方が影響力や利用価値が大きいということ位なる。

その様に考えれば「安倍昭恵さんに対する批判」は的外れでしかない。もちろんそれだけ安倍晋三元首相が影響力が大きかったという事であろうが、すでに鬼籍に入っている元首相の影響力を今でも何か言うことの方が過剰反応というものであろう。

その様に、私自身は、この訪問に関しては高く評価しているのである。そして少なくとも画面を見て報道されている限り、変な発言はないし、また日ロ関係が悪化するような要素もないのではないか。

<参考記事>

安倍昭恵さん言及 プーチン氏電撃訪問に「様々なご意見があると思いますが…無駄にしたくない」

2025年5月30日 20時30分 日刊スポーツ

https://news.livedoor.com/article/detail/28861040/

<以上参考記事>

 今回の訪問に関しては、少なくとも石破内閣は「全く関係ない」ということである。つまり、石破首相、岩屋外務大事、林官房長官は、少なくともロシアに直接働きかけて世界平和に貢献するということが「できない」ということ、少なくとも現時点で行動を起こしていないということを明らかにしてしまった。自分でそのように認めているのであるから何とも言いようがない。石破内閣や岸田派(宏池会)は、口では平和とか様々なことを言うが、結局「口だけで何もしない」ということであり、国際社会から日本が見放されてしまう可能性が高い。

もちろん、その様にならないために、安倍昭恵さんが頑張ったのであろう。もちろん安倍昭恵さんだけではない。あえてここでは名前を出さないが、多くの関係者、政治家が関与し、日本のために行っているということになる。

さて、当然に現在のロシアに日本が介入すればトランプ政権が何かを言うであろう。無断で余計なことをすれば、トランプ大統領が和平を持ち掛けていることを台無しにしかねないし、またうまくゆかなかったときに、言い訳に使われる可能性がある。しかし、当然に、安倍昭恵さんとその関係者は、そのような批判を受けることがないように事前に調整しているということになる。ある意味で、安倍昭恵さんが石破首相の面会をトランプ大統領に要請したように、ある意味で外交の感覚がある対応をしたという事であろう。

その様に考えれば、関税交渉などといって4回も渡米しているにもかかわらず、具体的に発表できる進展もない大臣よりもはるかに役に立つ(役に立つという言い方は不敬かもしれませんが)。実際に、昭恵さんを民間から特使とした方がよいであろうが、挙党体制、挙国一致の体制を作ることのできない石破内閣の欠点がこのようなところにも出てきている。自民党や、日本国ではできるのに、日本政府や内閣は行動できないという、典型的なダメ内閣になってしまっていることがなかなか興味深い。

さて、ロシアがウクライナに侵攻した時に、麻生太郎元財務大臣(現自民党最高顧問)は、「同じ隣国である日本に攻撃してくる可能性があり、日本はそれに備える必要がある」ということを発言している。実際にその通りであるが、その「備え」は必ずしも軍備ということではなく、「対話の窓口を作る」ということになる。その「対話の窓口の一つ」として安倍昭恵さんが行うことができるということになる。単純に、「プーチンが招く人物がいる日本に、ロシア軍が攻め込むことができるか」というように考えれば、法的拘束力や政治的な圧力はないものの、心因的な防波堤になりうるということになるし、また、その内容を和平交渉で行うことが可能になるのではないか。その様に考えた場合、「台湾有事」匂いてロシアや、その同盟国の北朝鮮を暴発させない抑止力を得たことになるのではないか。もちろん期待しきって他に何もしないということでは政治が不在になってしまうが、一助になるということは間違いがない。現在ロシアにパイプがない状態で、安倍昭恵さんの存在は貴重であるということになる。

その様に考えた場合、今回の内容は、日本にとってメリットが大きかったということになる。そしてそのような人材を使えない石破内閣の失態を明らかにしたという事であろう。

この安倍昭恵さんの訪問をロシア側がどのように受け取っているのか。今後取材をしてみたいと思う。

「宇田川源流」【大河ドラマ べらぼう】 今までの役柄とは全く異なる猟奇的なえなりかずきさん


 毎週水曜日は、NHK大河ドラマ「べらぼう」について好き勝手書いている。本当に単なる乾燥にならないように、一応前半は、当時の歴史的な事を欠いたり人物について歴史上の記録にはどのようになっているのかということを見てきている。それにしても、ドラマとしてはなかなか面白い感じであり、うまく様々な事件を結び付けて伏線が出てきているところが面白い。

さて、今回は、今回出てきた「蝦夷地開発」に関してみてみよう。ちなみに、蝦夷地とは現在の北海道の事であるが、北海道も、函館周辺は「松前藩」が有ったので、松前藩の支配地域以外の北海道ということになるのではないか。

ロシアの南下の実態は、天明五年(一七八五)と翌六年に、老中田沼意次が派遣した蝦夷地探検隊によって明らかとなった。田沼の政策に影響を与えたのが仙台藩の医師、工藤平助であった。工藤はその著『赤蝦夷風説考』において、蝦夷地の金銀山を開発してロシアとの交易を行い、その利益でロシアの南下に備えるべきだと、田沼に献策している。田沼はこれを採用し、蝦夷地開発計画のもと蝦夷地探検隊を派遣した。このうち、最上徳内らの東蝦夷地探検隊はクナシリ・エトロフ・ウルップまで調査し、択捉島におけるロシア人との交易の実態を報告した。また西蝦夷地探検隊は樺太のシラヌシ・オオトマリ・クシュンナイまで調査し、山丹交易の実態を報告している。また、松前藩や場所請負商人たちが不当な交易や強制労働によってアイヌから莫大な利益を得ている事実も判明している。

しかし、充分に長崎で海外との取引ができていることから、蝦夷地貿易は行わないようにした。また田沼意次の失脚も重なり、蝦夷地の鉱山開発・ロシア交易の構想が頓挫することになる。そのことで、松本は新田開発案に転換した。松本の構想は非現実的なもので、

「農地開発のため、アイヌを3万に穢多、非人を7万人移住させ、新田開発が進んで農民が増えれば、商人たちも増え、人口も増える。さらに異国との通路を締め切り、日本の威光によりロシア、満州、山丹までもが日本に服属し、永久の安全保障となる。蝦夷地が開発されれば、奥羽両国も中国地方のような良い国柄になる。新田開発もあまり時間をかけず、人口の増加も8、9年で実現できる。」と記している。

 田沼失脚後、蝦夷地開発はいったん中止となった。しかし、この政策は老中を含む幕府の大多数に支持されていた。開拓反対派である松平定信も、早急な開拓に反対しているだけで、将来的な蝦夷の開拓自体は肯定派だった。

<参考記事>

鬼畜…「べらぼう」えなりかずきの怪演に衝撃!「狂ってる」「サイコパス」

6/1(日) シネマトゥデイ

https://news.yahoo.co.jp/articles/c51b52d6621cf50ef2f08f24dba6fd12be6832f5

<以上参考記事>

 今回の大河ドラマは、二つの物語を対比しながら、その双方に「未来を見える主人公側」と「守旧体制に所属する権力に固執する人々」という対立を軸にしているところが面白い。ある意味で「時代の先を読んでいる人は、何も考えていない人々に理解されることはなく、また守旧派からは敵対視され、妨害される」というような事が見えている。現代の若者たちには、「会社であまり相手にされなかったり、自分が良いと思った企画を上司に妨害されても、それは、あなたがダメなのではなく、周囲があなたの優秀さや時代を先どっている企画を理解できないのでしかないから、自身を持ちなさい」というようなメッセージが聞こえてくる。それが、主人公である蔦屋重三郎(横浜流星さん)や準主役の田沼意次(渡辺謙さん)によって演じられている。そしてその対処法も全く二人で異なっているということになる。

田沼意次の方は、時代を差どりして貨幣経済に持ち込み、開国して貿易をすることを考えている。そして、「赤蝦夷風説考」に合わせて、蝦夷地(現在の北海道)を幕府直轄領にして、ロシアとの貿易を行うことを企画している。しかし、そこにはすでに徳川家康から許しを得ている松前家があり、松前藩を排除しなければならない。その為に、松前藩主松前道廣(えなりかずきさん)の悪辣さや抜け荷(現代でいう密貿易)の証拠を集め、その証拠をもとに班を取り潰そうと考えるのである。

一方、蔦屋重三郎の方は、鶴屋(風間俊介さん)や西村屋(西村まさ彦さん)など、昔から本屋をやっている人々との差が出てしまった。錦絵の色合いや、現代でいうところの本の編集技術がそれにあたる。そのようにしてあっさりと本屋の首位の座を明け渡してしまった事で、吉原の大人たちに責められ、それでも「新たな方策を考える」ということを行って何とかしようとしている。特に太田南畝(桐谷健太さん)に「そうきたか、といわれるようにならないと蔦屋らしくない」という言葉をかけられて、新たな「そうきたか」を作り出すようにする努力を行う。

 この二つの方策が、実は「時代を先取り、そして本当に優秀な人が採用する、ピンチの切り抜け方」なのであろう。このドラマはそのことをうまく対比して、そしてうまく表現してくれていることがなかなか面白い。要するに、他に人々も納得するだけの証拠やデータを集めて、ぐうの音もでないようにして納得させるという方法と、そして、今まで以上に相手の意表を突く行動を行い、そして驚きと感心の中で新たな道を切り開くという方法である。その二つの方法を、横浜流星さんと渡辺謙さんがうまく演じ分けているとことがなかなか面白い。

そして、その二人のそれぞれの行動が、次の事件の伏線になる。

証拠集めの田沼意次は、松前道廣のあまりにもサイコパス(これは参考記事を診てもらったほうが早いかもしれない)の性格から、抜け荷等も行っているのに違いないということになって、証拠集めを行う。特に息子である田沼意知(宮沢氷魚さん)を吉原に潜入させて、誰袖(福原遥さん)に見染められてしまうということになる。この誰袖の恋の道がずれたことから、誰袖の運命も変わってしまうということになる。

一方新たな「そうきたか」を画策する蔦屋重三郎の方は、今までの名前の知れた人ではなく、喜多川歌麿をプロデュースする。ある意味で「今まで小説や絵を書ける人、評判の良い有名人に声をかけていた」のであるが、そうではなく「本屋自身が作家や絵師をプロデュースして売り出す」という方法に代わってゆくのである。この機転の利き方が、やはり異なるところであろう。そして今まで有名であった作家が嫉妬するというような展開になる。

この二つの対比が、新たな物語を産む。いや「伏線を作る」ということになり、それが張とストーリーに反映されているところが面白い。そして、えなりかずきさんのように、今までのイメージとは異なる「極端なキャラクターを演じる熱演」がそのストーリーを彩っていることがなかなか興味深く、視聴者を引き付けるのではないか。

「宇田川源流」【日本報道検証】 日本ではなぜかあまり報道されないアフリカの惨状


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。

 さて、今回はアフリカ情勢を見てみましょう。そもそもあまりアフリカの情勢をあまり日本では報道されていないのですが、私は現在「黒人の侍」といわれた、織田信長の家臣であった弥助の物語を書いていることから、アフリカに関しては様々な情報を入れている問いことになる。そのアフリカの内容に関して、今またさまざまな情報が入ってきているのでその内容を見てみようと思う。

 まず基本的な部分として、アフリカに関しては、中世以降「欧米の植民地」として主体的なことができていない。

植民地といえば、その植民地の在り方や宗主国に関してよって現地は異なる発展になる。日本の場合、「台湾」「韓国」を「植民地」と見るかどうかは別にして、その占領地域に関して日本の占領期間に人口増加と平均寿命の延伸が見られ、またそれぞれの地域に産業が音瑞ている。それでも「歴史問題」などと言っている国があるのだが、まあその辺は別な機会に見て行くことにしよう。そういえば、そのように、事故の不都合を他者に責任転嫁ばかりしている国は、すぐに自分の国の為政者を非難し、そのまま自分の国の為政者を犯罪者にしてしまう。その為に確か教大統領選挙をしているような気がしたが、その辺はまた結果が出てものが見えてから開設することにする。

さて、欧米の場合「欧米のために植民地を使う」ということになる。つまり「一つの産品を作らせる」モノカルチャー経済が成立しまた場合によっては奴隷を搾取して本国に連れて行ってしまうというような形になっている。ある意味で植民地に関する認識の違いは、そのように非難している国自身が歴史上植民地の支配がひどかったということであり、歴史も文化も全く異なる国に対して歴史問題を言うこと自体がおかしな話である。

そのような「モノカルチャー経済」で「宗主国との間での階級社会」をしてしまい「インフラの整備」等を全くしなかった欧米の植民地となったアフリカはその歴史の問題とそれ以前の支配層との問題、そしてインフラなどの問題などで非常に大きな問題を抱えたまま現在も存在しているのである。

<参考記事>

農村襲撃で30人超死亡 ナイジェリア

5/27(火) 14:18配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/235bc925847319ba3306e7dfd44310b02901c266

アフリカ・ナイジェリア中部で「前例のない洪水」少なくとも100人死亡 3000棟以上水没 不明者の捜索続く

5/31(土) 1TBS NEWS DIG Powered by JNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/0d4a0e5a852b83f3f847ecd16199b96e194c31f8

<以上参考記事>

 今回は二つの事件を取り上げた。

一つはナイジェリア中部で発生している農村部の襲撃である。、武装勢力「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」とイスラム教原理主義「ボコ・ハラム」との間において、様々な争いあり、そこに「植民地前の支配層」と「現在の政府」とが加わって戦っている。このように書くと完全な対立構造を見てしまうのであるが、実質的には「何かを行うには、植民地前の支配層と現在の政府が協力しなければ前に進まない」ということが現状であり、その具体的な協力事案で対立が起きたり、金銭的な問題が発生すると対立が出てくる。なぜそのようになるのかといえば、普段は各村や州のトップが「現政府と旧支配層の双方にしっかりと義理立てている」ということにななる。日本を例にとって言えば、各市町村に、現在の行政の市町村長と昔の領主である庄屋や地頭が別々に(場合によっては兼務している場合もあるようだが)がいて、互いがうまくゆくように調整しているのである。その調整ができなくなった場合、例えば、外国が介入して神聖な場所を開発するなど、「唯一無二の内容に関する事項」担った場合に、戦争が起きるのである。

その様に考えれば、ナイジェリア中部で発生している農村部の襲撃に関しても、簡単に「テロリスト同士の対立」などとひとくくりにするのではない。実は今まで、これらの国には、フランスやイギリスといった旧宗主国と、ロシア(主にロシアのワグネルなど傭兵部隊などあるが)が介入し、うまく調整をしていた。しかし、ロシアがプリゴジンを暗殺し、またシリアがアサド政権ではなくなって、ワグネルなどのロシア勢力がアフリカから撤退してしまった事、そしてその代わりに中国がアフリカに入っていることによって、旧宗主国的な「搾取だけの植民地構造」が出てくる。共産主義特有の唯物史観は、旧支配層の権威などを認めないので、金だけで何とかしようとするので、どうしても摩擦が起きる。その摩擦の代償として、このように農村部の襲撃があるということになる。

記事はナイジェリアの者を上げたが、隣のニジェールなどは、中国を鉱山採掘企業から排除するなどかなり強硬な手段をとっていたり、中国の介入を許したスーダンはいつまでたっても内戦が終わらないというようなことになる。

一方、そのようにして労働力が失われているとインフラが破壊される。そのうえで地下資源などを中国人が要求する。現在の日本の「太陽光発電」のように、山を裸山にしてしまい、その為に地盤が緩くなって土石流などの災害が増えているのと同じで、アフリカも同様に洪水被害が多くなっている。昨年もアルジェリアやスーダンが前代未聞といわれた洪水に悩まされることになったが、今年はナイジェリア中部が洪水で100名以上の被害が出ている。

ハマスもかわいそうかもしれないが、アフリカの方がはるかに問題が大木っく、それがロシアの撤退と中国の侵入によって起きているというのが、現状なのである。そのことがしっかりとなぜか日本では報道されないでいるのである。

日本の報道機関はなぜか中国に遠慮するということになり、これらの参考記事も現地の映像などは「貰い物」の写真ばかりである。現地に人を派遣してしっかりと、仮想民衆などと会話するという報道姿勢は、日本にはなくなってしまったのではないか。

「宇田川源流」【日本万歳!】 アーベル賞を京都大学の柏原特任教授が授賞


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本人の素晴しいところや、日本が称賛されているような内容が記載されている記事を皆さんに紹介し、その内容を分析し、その中において日本人が称賛されている内容を見てゆくということになる。

 日本人のすばらしさは、この連載を通した内容でいえば、日本人のすばらしさというのは、まずは大谷翔平のように一人の非凡な人がいて、その非凡な才能がはぐくまれる環境にあるということではないか。しかし、この「非凡な人物がある」ということは、日本のことだけではなく、他の国においても同じようにヒーローはいるということになる。そのことから、日本人のすばらしさがあるということになる。

 しかし、日本人のもう一つのすばらしさは、そのような特別なヒーローではなく、普通の日本人ということになる。例えば、サッカーのワールドカップなどで、日本人のサポーターが必ず客席を掃除してから帰ることなどが、世界に絶賛されている。これなどは、誰か掃除で有名ない人がいるわけでなあい。そうではなく、日本人のだれもが「自分のいた場所で、使った後には掃除する」という習慣があるということになるのである。つまり、その日本人の習慣そのものが様々な人に絶賛されているロいうことになるのではないか。つまり、日本人が日本人として当たり前のことをした場合、その日本人が絶賛されるということになるのである。

 まさに、日本人のすばらしさというのは、この「日本人ならば当たり前」ということが普通に日本人として行っていることを、世界が称賛するというような状況になっているのである。

 もちろん掃除をする人などはほかの国にもいる。しかし、そのほかの国にいる掃除は「自分の後をちょっと掃除する」というようなこととは異なるのである。「次に使う人のために掃除する」ということ、つまり「利己」ではなく「利他」の精神そのものが称賛されていることがある。

 そして、今日紹介するのはもう一つの「日本人が称賛される」ということなのである。

<参考記事>

京都大柏原さんにアーベル賞授与 数学のノーベル賞、日本初

2025年5月20日 22時12分 共同通信

https://news.livedoor.com/article/detail/28792073/

<以上参考記事>

 皆さんはアーベル賞という名誉を知っているであろうか。私は申し訳ないが、このニュースを見るまでは知らなかった。完全に理数系から切り離された仕事をしている私にとって、このような「優秀な賞」は全くわからないということになる。

そこでまずは調べてみた。

アーベル賞は、顕著な業績を上げた数学者に対して贈られる賞である。2001年、ノルウェー政府は同国出身である数学者ニールス・アーベルの生誕200年(2002年)を記念して、アーベルの名を冠した新しい数学の賞を創設することを公表し、そのためにニールス・ヘンリック・アーベル基金を創設した。毎年、ノルウェー科学文学アカデミーによって任命された5人の数学者からなる委員会が、受賞する人物を決定する。賞金額はスウェーデンのノーベル賞に匹敵し、数学の賞としては最高額である。この賞の主な目的は、数学の分野における傑出した業績に国際的な賞を与えることであり、社会における数学の地位を上げることや、子供たちや若者の興味を刺激することも企図している。2003年4月、初めての受賞者が公表され、ジャン=ピエール・セールに送られることに決まった(賞金は600万ノルウェー・クローネ、約1億円)。

1936年から実施されているフィールズ賞も数学に関する賞であるが、フィールズ賞が4年に1度しか授与されず、しかも受賞までの業績に加え今後の活躍への期待も込めて40歳以下の若い数学者にのみ贈られる賞であるのに対し、アーベル賞はノーベル賞と同じく1年に1度で、受賞の対象は年齢を問わず、数学全般に関わる重要な業績を残した数学者に対して贈られる賞であり、賞金額もアーベル賞の方が非常に高額で、その性格はフィールズ賞よりもノーベル賞に近いものとなっている。

そのアーベル賞を日本人が初めて授賞した。「代数解析学および表現論、特にD-加群理論の発展と結晶基底の発見への根本的な貢献に対して」ということで柏原正樹特任教授である。

京都大学の柏原正樹特任教授がスピーチで、恩師から教わった「創造することの大切さ」を強調したという。「数学において新しいものを創造することの大切さを教わり、研究人生の重要な指針となった」という。

さて、ここまで書いているが、その授賞内容に関しては何がすごいのか全く分からない。そのことに関しては、もう少し詳しい人などに聞いてもらいたいと思うのであるが、しかし、このスピーチにある「創造することの大切さ」ということは、理数系・文系関係なく、人間にとって、特に資源もない日本において最も重要な内容ではないか。今の日本の教育は「知識をためること」ばかり、つまり「解答を教えてもらい、それを記憶してテストの時にその記憶の通りに書き出す」という事ばかりであり、記憶力のテストで優秀さが決まる。しかし、実際に社会に出て必要なのは、知識ではなく「知恵」である。知識がいくらあってもAiの時代には何の役にも立たず、その知識を使って「知恵」を生み出すこと、新たなことを生み出すから、発展するのである。そのことを数学者の立場で話してくれたことが最も重要なのではないか。

「学びの最高峰」では「新しいことを創造することの重要性」が認知されている。ある意味で、そのことを割れ和あれは改めて認識すべきであり、そうして再度日本を発展させるべきではないだろうか。

小説 No Exist Man 2 (影の存在)

第三章 動乱 14


「葛城さんと藤田さんが来るそうだ」

「どうやって」

 ワンの経営する銀行の地下で、地上の爆撃をよけている。荒川はワンの秘書が持ってきたメモを見て安斎や太田に伝えた。ビルの上の方では、ちょうどこの辺で戦争が起きているのか、たまに大きな爆発音とともに、自身のように部屋全体が揺れる。

 一帯外で何が起きているのかはよくわからないが、すでに4日もこのような状態が続いているのである。厦門の街中はかなりの被害が出ているのであろう。この地下の部屋でもワンの行為で見ることのできるインターえっとやSNSの画像で、幾人もの死体が、今まsで見ていた厦門の市街地に転がっているのが見える。しかし、不思議なことにテレビやラジオの放送ではまったく厦門の「戦争」のニュースはない。初日「これから厦門では大規模な軍事訓練が行われるので、近くにいる人は注意してほしい」というニュースが流れただけだ。

「中国というのはそういう国です。都合の悪いことはマスコミは流さない。以前、新幹線が事故を起こした時も、事故そのものがなかったようにするために、車両の中に助けを求める人がいるのに、車両をそのまま埋めてしまったのですから」

 温州で2011年に発生した高速鉄道の追突・脱線事故で、当局が事故車両の先頭車両を埋め立てたことによって、証拠隠滅であるという批判を招いたことは、中国人の間でも有名であった。ちょうど、胡錦涛政権の最後であり、その政権の入れ替わり時期であったこともあって、新政権が旧政権を攻撃するような形で、中国であるにも関わらず、大きく報じられたのである。

 ワンやそこにいる中国人たちは、そのようなことまでよくわかっている。特に共産党政府に反対するわけではないが、しかし、一方で依存もしていない。今回のようことがあれば、嵐が過ぎ去るのを待てばよい。その様に考えているのである。

「それにしても、なかなか終わらないですね」

「謝先生が、その上司の胡英華常務委員に行って第71軍と72軍を動かしているのでしょう。厦門の73軍が終わるまで続きますよ」

「第73軍の様子はどうだ」

 ワンが部下に聞いた。

 しかし、さすがに上海一流のマフィアのボスの銀行である。上海の本部ではないにしても、ワンがくれば、それなりに情報は手に入るし、長期間ここに立てこもっても大丈夫なように水も食料も、武器も、全て完備している。それどころか、不利になれば、脱出できるように様々な方面に抜け穴までできているのである。そのうえ、外の様子は全てカメラで見ることができるのだから、ある意味で要塞である。

「はい、73軍、厦門の基地には孔洋信常務委員が蔡文苑将軍と一緒に立てこもっているようです。もちろん73軍の研究室には、『死の双子』が備蓄されています。」

「だから地上作戦ではなくあくまでもミサイルや空爆で決着をつけようということなのか。それで外は」

「はい、市街地には戦車や陸上部隊、そして対空砲軍が入ってきています。73軍に味方する様々な基地からの援軍が入ってきているようです。」

「そうか」

 ワンは不敵な笑みを浮かべた。

「太田さん。あなたのお仲間が来るのはもう少し後でしたね」

「まあ、直接来るわけではないから、数日時間がかかるだろうし、厦門には簡単に入れないだろう」

「おい」

 ワンは、近くにいる人物を呼んだ。

「何するんだ」

「ミサイルを撃ちます。」

「ミサイルなんてあるのか」

「いや、正確に言えば、人が手に持って撃つ携行型のロケット砲の少し大きな感じなものですが、このビルの最上階、屋上の下にありますので、それを73軍の方面や、この辺の73軍の援軍に向けて何発か撃とうと」

「そんなことをしてどうなる」

 太田は、珍しくワンの言葉に反論した。

「太田さん、ただ一発ミサイルを撃ったところで、戦車一両壊れるかどうかでしょう。しかし、そのミサイルにペットボトルに詰めた死の双子を着けたらどうなります」

「えっ」

「もちろん上海で略取してきたものをもってきていますよ。そして、相手は我々がここに隠し持っているんなんて思わないです。特に援軍はなおさらそんなことは考えないし、そもそも死の双子の存在したい知っているかどうかはわからないです。その死の双子をここで73軍の援軍に対して使えば、どうなります」

「そりゃ、死ぬだろうな」

 太田は呆れて言った。

「それだけではありません。死の双子を持っているのは73軍だけということになっていますから、援軍に対して73軍が無差別にウイルスを使ったということになるのです。」

 なるほど、我々が持っているという事さえわからなければ、ここに攻めてくるような人はいない。つまり、援軍がそのまま73軍の駐屯地を攻撃するということになるか、またはそのウイルスが何かわからないというような感じになる。いずれにせよ人民解放軍の中に疑心暗鬼が生まれることになるのである。

「面白い」

 太田に先駆けていったのは、荒川であった。

「でしょう」

「夜に実行します。できれば、厦門の基地の方に移動して・・・」

「地下道を使うのか」

「はい

「今夜やってしまおう」

 その夜、5名一組で地下道からマンホールを抜けて太田やヤス、荒川は各一組を率いて厦門の基地の近くに出た。以前、この通路を通って基地近くの貧民街に出て、貧民の姿になり、そして基地の門のところで死の双子を放水したことを思い出す。

 その貧民街は、すでに多くの人が逃げてしまっており、誰もいないもぬけの殻だ。その誰もいない貧民街の中から標的を探した。

「軍隊っていうのは、夜でも灯りをつけてくれるから、標的がわかりやすいやな」

 太田はそういった。自分たちは黒づくめの服装だ。ちょうど昔の忍者か、昭和の漫画の泥棒の描写にあるような格好である。

 ちなみに、援軍や73軍から対空砲でミサイルの防空部隊として街に出ている人々は、軍隊だからと言って、何か煌々と灯りを着けているわけではない。しかし、戦車や対空砲をすぐに仕えるようにするためには、常にエンジンをかけている状態になっている。その為に、かすかではあるが灯りはついているし、また、エンジンなどのモーター音がある。こちらは貧民街であり、誰もいないところで黒づくめである。ちょうど、真っ暗な灯りのない場所で夜空を見上げているようなもので、かすかな灯りでも目立つようになっている。

「荒川は東、ヤスは一番近いやつを撃て」

 そういうと太田はすぐに南の一帯に向かって撃ったのである。ロケット砲は一組ついて3発。全部で9発素早く打つと、そのまま太田達は貧民街のマンホールに消えた。

「どうだ」

 戻った太田は西園寺に聞いた。

「うまくいったみたいだ。連中、いきなり人がバタバタ血を吐いて倒れているからかなり慌てているみたいだ。それも厦門の基地の方からミサイル撃たれているからな。」

「ところでまだ在庫はあるのか」

「あるよ。北京分はちゃんと残してある」

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2025年22号 ハーバード大留学生禁止措置に見る「トランプ対中対決」の本気度


 皆さんおはようございます。

 メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」主催の宇田川敬介です。

 今年も様々な内容にして、少し違う観点から様々な内容を見てみたいと思います。

普段のブログとは全く関係なく、少し柔らかい内容で見てみたり、国民の慣習のことなどを見てみたいと思っております。

 これからもよろしくお付き合いください。

さて今回は、今週話題になった、トランプ大統領とハーバード大学の対立について、特に、留学生の「締め出し」について、見てみたいと思います。

まずは事件の経緯を見てみましょう。

2025年1月に大統領2期目に就任したドナルド・トランプは名門大学で左翼化が進んでいるとして圧力をかけました。

実際に、学術機関がなぜか左傾化するということは、何もアメリカだけではなく、日本の学術会議に関する内容もほぼ同じではないかと思います。

ある意味で・・・・・

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多分本で読むより安いと思います。

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