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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 編隊教師グループがわいせつ画像共有という「鬼畜」


 今週も「土曜日のエロ」の日がやってきた。まあ、本当に毎週ネタが尽きないというよりは、そもそも、ネタの規模が徐々に大きくなってきているのではないか。今週は変態教師のLINEグループがわいせつ盗撮画像を共有していたということを扱うのであるが、今まで、わいせつ変態教師がいて、そのような人が何か狂って十分の教え子を盗撮しているという話は何回か扱ったことがあるが、さすがにそれがLINEグループになっていて、写真を共有しているというのは、考えなかった。

まあ、その内容は後にするとして、今週のトピックを見てみよう。

今週は二つ。一つはトランプ大統領が、日本の関税交渉に怒りを感じているという話。もう交渉は打ち切って「妥結できない」ということを言い始めた。このことは来週正式なブログで扱うことになるのだが、それにしてもお粗末である。エロ的に言えば、一回目に紹介を受けて、3回目までに付き合うことができなかった男女が、相手のことを考えずに自分の自慢話ばかりや自分の家庭の事情ばかりを主張し、嫌われてしまったのに7回目までストーカーを行っているようなものである。そのうえアポイント無しで7回言っているというのであるから、本当に赤沢大臣というのはただのストーカーであろう。基本嫌われても仕方がないということになるのではないか。その結果が出たという感じであろう。

なんと8回目もゆくというのであるから、呆れている。いい加減、自分では交渉の役に立ちそうにないと身を引くべきではないのだろうか。まあ、そのような空気の読める人ならば、3回目くらいで身を引いているのであろう。また、外務省など、その周辺も全く相手の事情などを知らせる実力がないということなのであろう。日本の外務省が「害務省」といわれるのもなんとなくよくわかる。

さて、もう一つのトピックは、参議院選挙であろう。7月20日に投開票する参議院選挙が、3日に公示し17日間の選挙戦が始まった。まあ、選挙なので、あまりどこかの政党に関して書くと注意されるのもばかばかしい。ただし、一つ言えるのは、「外交や安全保障」ということをしっかりと争点にしてもらいたいものだ。消費税とか賃上げとか、経済人でできる話を争点にしていること自体がおかしな話だ。国家の政治家を選ぶのに国家的な内容が全く争点になっていないというのも困ったものではないか。

その「国家的争点」の中に「教育」ということがあると思うし、また、教育を語るのであれば、「変態教師」についてもしっかりと語っていただきたい。また、「安全保障」を論点にするならば、「変態教師から子供を守る」ということもしっかりと診るべきではないか。

<参考記事>

「いいですね」と互いにSNSでわいせつ画像を共有した変態教員グループ「熱血教師だった」「教師の指導もしていた」逮捕のきっかけは、少女のリュックに体液をかけた鬼畜教師

2025年6月26日 17時19分 集英社オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/29044303/

<以上参考記事>

 はっきり言ってしまって、私の様なエロは、女性の下着を見てもあまり興奮しないので、彼ら変態盗撮教師の考えなどは全くわからない。まあ、全裸を見れば、さすがに興奮もするが、それでも好みの女性だけで、あまり好みではない女性であれば、基本的には裸を見てもあまり気にしない。これが、私のような昭和世代の男性なのではないか。

さて、何故下着を見て興奮するのか。

このことを、どこかの心理学者が論文に書いていた。一つには下着というのは普段見せないものであり、その普段隠して見せない物を見ることができるということに何らかの優越感を感じるとか、特別観を感じるということがあるらしい。第二には、下着を見られた恥ずかしいという反応そのものが良いので会って、下着そのものには、あまり関係がないというようなことである。つまり「反応」が良いという事であろう。私の小学生くらいの時に、好きな女性のスカート捲りをするというのは、そのような「気になっている子の反応を見たい」という事であったのだろう。そして、第三には「下着そのものを見ることによって下着の下を想像する」ということである。

さて、この変態教師たちは、盗撮画像を見て喜んでいるということになる。つまり、「盗撮」なのであるから優越感があるというものではない。そもそもその下着の画像を見ているだけならば、優越感があるのかどうかもよくわからない。またLINEで共有しているのであるから、反応を見ることができるものではないし、また、反応を期待しているのであれば、盗撮という手段にはならないであろう。つまり「下着の下を想像する」という、三つの中の最も変態性の高いことをして楽しんでいるということなのであろう。

さて、東南アジアやアフリカや、または南米などの「裸族」の少数民族の映像を見て、興奮するであろうか。実際、そのようなことで男性が等しく(民族などを問わず)興奮するのであれば、その少数民族を見た男性は皆興奮を覚えるということになるのであるし、その民族の中では、毎日大変なことになっているということになる。つまり、「日本人」で「隠している」ということが、興奮の中心にあるということになるということなのであろう。逆に「日本の文化性に根付いた変態」ということが、この人々に関して当てはまる言葉なのである。

さて、今回「盗撮した」という人が逮捕されたのであるが、本来、そのようなLINEで共有して楽しんでいた人々も、犯罪は構成しなくても、教諭として適当なのであろうかということが一つの判断になる。文部科学省は、そもそも教員がこのような趣味がないことを確認しなければならないし、また、このような犯罪に加担した、またはそのような傾向のある人を教諭にしておくことを排除しなければならないということになるのではないか。そのような新たな規則を着けて、子供たちを守る必要があるのではないか。

「宇田川源流」【現代陰謀説】 SDGSなどと言いながら中国ではBYDが第二の恒大集団になる現象の怪


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現代の動く陰謀がどの様になっているのか、そして、その陰謀がどの様に「無垢で無知蒙昧な人々を動かして大きな事件を作り出すのか」ということを、現在のニュースの中にある事実から導き出して、その内容を見てゆくということを中心にしています。もちろんここで指摘するというだけではなく、ここに指摘した内容ということから、その手法までを公開し、そのうえで皆さんが自分で他の内容でもニュースを見ながら見破ることができるようにということが最終の目標である。そのようにして「陰謀に騙されない」ような人になる、そして陰謀に対して何とか対策を事前講じるようにして、有利に物事を勧められるようにしてもらいたいと思っているのである。

 さて、今回は環境問題である。

 地球温暖化ということが言われて久しい。私が新聞社で働いていた時代は「京都議定書」ということがよく言われていた時代であったので、それはなかなか大変なことであった。温室効果ガスをどれくらい下げるかということで、各国が躍起になっていたという時代であった。

 そのようなことからカーボンニュートラルということで、軽油代替燃料やCo2取引などが取りざたされていた。多くの人は、そのような中でも、これは国や企業の問題であるちうような認識があり、その後ちょうど同じようなタイミングで起きた東日本震災などから、それどころではなくなっていった。東日本震災でひどい失政をした菅直人首相が、再生可能エネルギーということをするようになり、太陽光発電を大きく普及するということなのであるが、その事から帰って自然破壊が進み、中国製の太陽光発電パネルが日本のいたるところで広まっている。

 その後、太陽光エネルギーの後、今度は電気自動車になった。伊地知は2030年までに中国もアメリカもヨーロッパもガソリン車の新車の発売をしなくなるというようなことを発表したが、しかし、何かが違うということで、次々とその決定を止めるようにしたのである。

ではその電気自動車の市場はどうなっているのか。中国企業のおっどろくべき実態が明らかになった。

<参考記事>

中国BYD、国内工場で生産能力削減 ライン増設も延期=関係筋

6/25(水) ロイター

https://news.yahoo.co.jp/articles/410d311ebb78ff2fc4cb15af3190ae2545388f79

<以上参考記事>

 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)がここ数カ月、国内の一部工場でシフトを削減し、新たな生産ラインの増設計画を延期するなど、生産と事業拡大のペースを鈍化させていることが報道された。

BYDはここ数年販売市場を伸ばし、世界のトップ企業であったテスラを抜いて世界最大のEV自動車のメーカーになった。しかし、中国というのは「不当なダンピング」と「公的資金の注入による製造補助」ということがある。もちろんある事業分野を保護するという事であれば、関税を着けたり補助金を出したりということは政治としては当然の施策であろうと考えるが、しかし、世界企業になってしまっては、そのような公的資金やダンピングは、「不公正な取引」として見られてしまう。正常な企業競争こそが起業の発展や業界の発展を得られるという資本主義・市場経済の基本的な考え方にはなじまないのである。

中国企業の場合、その多くというと語弊があるが、「軍事転用できる」商品や技術に関しては、残念ながら「他国の技術をマネする」ということで出来上がってしまっている。もちろん「産業スパイ」ばかりではないということにっしておく。正当に外国から学んだり譲り受けたり、または魏儒者を招聘して学んだものもある。また日本那古野企業が中国に進出して中国人に技術を教えたものもあるということを承知したうえで、産業スパイにいよる技術を盗むというようなことや、違法に買い付けるということも含めて、「自国でゼロから、または少なくとも公開されている特許から独自開発した技術ではない」ということがある。そのことから、技術はすぐに古くなってしまい、その技術で一時期隆盛を極めても、すぐに陳腐化してしまうのである。

そして、「開発費がかからなかった分が、そのままダンピングの原資」担っていることから、次の新たな開発費を生み出す企業経営をすることができなくなってしまう。まさか国際社会において、技術を盗んだから安い値段が正当な値段であるとはいえず、そのことで、競争力をすぐに失ってしまう。そのうえ、マーケティングノウハウも、中国の場合はうまくゆかない。ブームで売れるとなるとすぐに増産するし、また、生産調整をするというようなことも全くない。そのうえ中国国内での「模倣」が多く出てくるので、すぐに経営が悪化してしまうということになるのである。

さて、陰謀論的に言えば、すでに出ているが「技術が盗まれている」ということである。もっと言えば、開発費を少なくすることでのダンピングということが、そのまま、他国の技術のスパイがあるということに他ならない。同時に、その技術の多くが日本から盗まれている。BYDの場合は、荷さんとてスラガ主であるというような話があるが、開発者の魂のない商品を売って、そのまま荒稼ぎして負債を抱えて消えてしまう、それが中国の企業であり、その裏には組織的に行っている。スパイが暗躍している。

同時にこの余った在庫はどのようになるのであろうか。在庫は当然に、処分されるが、しかし、例えばEV車に欠かせないリチウムイオン電池等は、ドローンに転用される。逆に言えば「BYDの債務処理が、そのまま中国の仕掛ける戦争に直結する可能性がある」という事であろう。その流れをしっかりと診てゆけば、ある意味で中国の台湾併合を行う軍事力の行使がいつなのか見えてくるのかもしれない。

 いずれにせよ、単なる会社の倒産ということではなく、その裏に様々な事が隠されているということを感じながらユースに接するべきであろう。

「宇田川源流」【日本報道検証】 参議院選挙の公示日・自民党の苦戦は必至か


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたます。

 さて、今回は、本日多分8時かな?私も記憶が曖昧なので何とも言いようがないのであるが、公参議院選挙の公示日である。そのようなことから、今回は参議院選挙の話をすべきでしょう。教はその見通しを見てみます。

さて、はっきり言って、今回の参議院選挙で最も注目されるのは、「自民党」でしょう。昨年10月の総選挙で少数与党になってしまった自民党が、少数与党になって行った政治の評価をもらう国政選挙ということになる。そして、参議院でも少数になった場合は現在の石破内閣が退陣するというような形になるということになるのである。

さて、まずはトレンドなどを見る前に、歴史で見てみると、小選挙区制になってから、小泉純一郎内閣という長期政権の後、安倍晋三内閣(第一次)・福田康夫内閣・麻生太郎内閣ということで3つの内閣があり、それぞれ「継承」「改革」「経済政策」としてどの内容もダメで民主党内閣になった、要するに自民党が下野したということになるのである。民主党内閣後の安倍内閣において菅義偉内閣(継承)・岸田文雄内閣(改革)・石破茂内閣(経済政策)となって、今度はどうなるのでしょうか。そのような意味では自民党内閣のあとが気になるところであるということになる。

「改革」ということが外交的にも改革であり、小泉純一郎内閣も安倍晋三第二次内閣も、親米内閣であった。同時に対中強硬派内閣であったといって過言ではない。小泉純一郎内閣は、「ショウ・ザ・フラッグ」で自衛隊の強化に努め、そして靖国参拝問題で中国を激怒させるというようなことが起きた内閣である。安倍晋三内閣に関しては、トランプ大統領の第一次政権においてかなり親密な内閣であり、集団的自衛権の行使を可能にするなど日本の防衛力の強化を推進した。

しかし、実際長期政権の小泉内閣・安倍第二次内閣はアフリカやインド洋に注目したということが本来の内容であり、そして、その内容が大きく長期政権に寄与したということになる。

<参考記事>

自民・森山幹事長、参院選に危機感 目標達成へ「相当頑張らないと」

6/26(木) 毎日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/7de53374ca10f52ed7a6759f084a4679b320b3d3

<以上参考記事>

 さて、石破内閣は「経済対策」を行った。麻生内閣の時とは異なりこの内容は「国内の経済対策」出しかなく、「世界的な不況」等は関係がない。実際に麻生内閣の時は、アメリカ発のサブプライムローン問題のあおりで、世界的な経済不況があり、その後ヨーロッパはギリシア問題などが出てくることになったのである。麻生内閣下でも、日本の銀行の多くがアメリカの銀行のサブプライムローンに出資しており、経営危機が加速したのである。麻生内閣は、当時は日本の国内の事だけではなく「三段ロケット」と称する経済対策で切り抜けようとしたが選挙までに間に合わなかっただけではなく、当時ねじれ国会であった参議院で反対され、また日銀総裁も長期の不在の中で、うまく機能しなかったのである。

さて、石破内閣である。

石破内閣の「国際的な功績」というのは何があるのだろうか。何しろ少数与党であったということ、またその原因となる、いわゆる裏金事件で自民党内もまとめきれていない状態である。そもそも「平時」と「非常時」を使い分けることができない人が、総裁や幹事長になってしまっている、また自民党という政党を考えるのではなく政党の中の内ゲバを優先してしまうというような考え方では、話にならないのである。

そのような総裁の外交は、当然に「視野が小さい」ということから、国家観の少ない外交にしかならない。6月のサミットにおける二回目の日米首脳会談で、何故関税の話をしているのであろうか。トランプ大統領の提唱した相互関税は、町ぎなくアメリカの財政門d内でありなおかつアメリカが世界のために使う予算の応分の割り振りという意味を持っている。では、その応分の割り振りに関して、その比率を変える話、つまり、日本がアメリカに肩代わりして中東やインド洋における外交を行い安全保障を行うような話にすれば、間違いなく、相互関税の考え方は変わるはずであろう。その考え方が全く変わらない状態で「同盟だから関税をなくしてくれ」などといっても外交的に交渉がうまくゆくはずがない。

そのような状態で7回も担当大臣である赤沢大臣が訪米している。はっきり言って「ストーカー」に近い。例えは悪いが、男女関係と見てみよう。どちらが男性でどちらが女性などということを記載するとすぐにセクハラで訴えられてしまうので、そのような記載はしないが、一度目は顔を合わせて紹介して、お互いを知り合う。二度目は本題を話す。三度目に合意する、これが普通。何かほかの要因があっても1期増えるくらいである。男女関係で付き合うとなれば、二度目で告白して三度目で結果がでる。つまり、付き合うか、フられるかである。それ以上付きまとえばストーカー防止法で警察の厄介になる問い状態であろう。7回も言って合意できないのは、よほど交渉能力がないということに他ならない。

ついでに言えば、そのような外交成果やほかの国との外交の成果も何もない。それで政権であろうか。外交や安全保障の成果、世界平和を訴えることなく、選挙を戦っても国内の不満が爆発して敗北してしまうであろう。今の自民党はそのような状況なのである。

では他の野党はどうか。

国民民主党は山尾志桜里ショックで、また立憲民主党はそもそもパッとしない上に蓮舫候補の復活である。維新の会も内ゲバが続いており、どこもしっかりとしない。このような状態であれば固定票を持っているところが強くなるが、公明党も共産党も今一つという事であろう。その様に考えて「決め手のない選挙」ということになる。野党はただ批判していればよいという時代はおわり「自分たちが政権を取ったらこのようになる」という実現可能な政策を言わなければならなくなった。そのような選挙のできる野党がないことも嘆かわしい。

政治の劣化が激しい。それを痛感する選挙になるのではないか。

「宇田川源流」【大河ドラマ べらぼう】 大噴火の中で「つまらないことだから遊びに変える」こと


 毎週水曜日は、NHK大河ドラマ「べらぼう」について、好き勝手に書かせてもらっている。本当に単なる感想でしかないし、また、この江戸時代の平和な時代などはあまり詳しいわけではない。小説もまともに書けるような状態ではないので、本当に感想でしかないという感じであろう。

さて、一応歴史小説作家なので、歴史的な事実を見てみよう。今回は「天明の噴火」である。

江戸時代の天明3年7月8日、現在の群馬・長野県境に位置する浅間山が噴火をした。記録などから現代流に言うと、浅間山の噴火の兆候は天明3年4月9日から始まり、7月7日夜から翌朝頃に最盛期を迎え、結果的に約90日間続いた噴火であった。大規模なマグマ噴火であり、山体崩壊や二次爆発などが発生した。噴出物総量は4.5×108m3、マグマ噴出量は0.51 DRE km3、火山爆発指数はVEI4、噴火マグニチュードは5.1であったとされる。

大爆発音は遠く京都や中国・四国などでも聞こえたと伝わる。約3か月続いた活動によって山腹に堆積していた大量の噴出物が、爆発・噴火の震動に耐えきれずに崩壊し、有名な「鎌原火砕流・岩屑なだれ」となって、鎌原村を壊滅させ吾妻川沿いの村々を田畑や家屋ごと飲み込みながら流れ下り、渋川で本流となる利根川へと入り込んだ。浅間山の北側斜面には大規模な溶岩流が流れ下り、後に凝固した。これがいわゆる鬼押出し溶岩であり、今では観光名所となっている。

被害は、死者 1,624人(うち上野国一帯だけで1,400人以上)流失家屋 1,151戸、焼失家屋 51戸 倒壊家屋 130戸余りとされている。

浅間山の天明大噴火は、天明の大飢饉の原因の1つにもなったと広く認識されている。各地に大量の火山灰を降らせて激しい凶作をもたらしたため、既に各地で進行していた大飢饉に拍車をかけて、結果的に天明の大飢饉をより深刻なものとした。一方で同じ年には、東北地方北部にある岩木山が噴火(天明3年3月12日)するばかりか、アイスランドのラキ火山の巨大噴火(6月8日)やグリムスヴォトン火山の長期噴火等も起き、北半球全体が低温化し作物の凶作を招くことになる。

噴火災害により作物がほぼ全滅して深刻な食糧不足が起きたため、上野国・信濃国では百姓一揆や打ちこわしが発生した。これを天明上信騒動という。米価が高騰し、米屋の買占めなどがあり、中山道の馬子・人夫・駕籠かきらが米屋を襲撃した。1783年当時は、老中田沼意次が幕府の実権を握っていた田沼時代であったが、大噴火が一因となった大飢饉とそれに伴う百姓一揆などの結果として、田沼意次を失脚に追い込んだものと考えられている。

<参考記事>

大河「べらぼう」蔦重(横浜流星)結婚、“ライバル”鶴屋(風間俊介)の祝儀に視聴者沸く「感動の和解」「なんて粋な贈り物」

6/30(月)モデルプレス

https://news.yahoo.co.jp/articles/d5003aedbf8cf506935db66ef9559c161a1c9a7a

<以上参考記事>

 「自分を嫌っている人々に、どの様に好かれるか」ということは、多分、人間の永遠の課題なのではないか。蔦屋重三郎(横浜流星さん)もそのことに悩んでいた。現代の人々は「パワハラ」と言ってみたり「いじめ」」と言ってみたり、何かを訴えることによって、誰かに助けを求め、そして自分の窮状や悲惨さを訴えることで、誰かに助けてもらえるというような「他人に頼る」ということになってしまっているのです。しかし、蔦屋重三郎は、どうしてもできないことなどは助けてもらうが、それ以外は、何とか自分で工夫するということで切り抜けてゆくということではないか。これは現代を生き、そしてすぐにくじけてしまったり、自分で努力をしないで依存している人々に対して、かなり強烈なメッセージではないかと思う。

初回であったか、二回目であったか、このドラマにおいて、「吉原のために」と言って、蔦屋重三郎が田沼意次(渡辺謙さん)の所に行った時に「お前は何をしたのか」ということを言われ、蔦屋重三郎が気づく事になります。まさに、その「お前は他人(この場合は田沼意次に)の力を頼る前に、自分自身でできることをやりつくしたのか」ということが一つの「教訓」担っている。このような教訓は、現代の人々にも絶対に必要な内容ではないのか。

蔦屋重三郎は、考え抜いた中で、まずは自分でできないことを依頼に行った。吉原者が日本橋に出てはいけないというお触れの例外を依頼したのだ。これは「お触れ」つまり法律なので、蔦屋の単独ではどうにもならない。しかし、逆に田沼様にお願いしたのはそこまでである。

その後、店名の浅間山の大噴火の中で「火山灰の掃除」ということを買って出た。それだけではなくそれを「つまらないことだから遊びに変える」ということを行い、見事に日本橋の人々の心をつかんだ。辛いことを自分で率先して行い、そして多くの人を巻き込んで、一緒に遊びとして行う。

現代でもそうだが「遊び」「趣味」が人をつなげる。お互いがもっとも分かり合えるのはそのような時であり、人間性が出る。そして結果が出れば、皆満足する。災害の時などはなおさらそうだ。そのことを蔦屋は自分で行ったのである。

貞(橋本愛さん)もそんな蔦屋を見直してゆき、最終的には祝言を上げる。そして今までライバルであった鶴屋(風間俊介さん)も、蔦屋の存在を認めのれんのプレゼントをするということになる。今まで認められなかった人が、曾野よ様にして認められてゆくということが、何かジーンとくるところではないか。現代の人々がこの物語を見て、何かを感じてくれたらよいのではないか。私自身は何かというとハラスメントというような風潮よりも、こうやって分かり合える姿の社会こそが、本当の社会なのではないかという気がするのだが、いかがであろうか。

さて、一方の田沼意知(宮沢氷魚さん)と誰袖(福原遥さん)は、新たな展開を迎える。そのような中に、再び松前広年(ひょうろくさん)が現れるという展開である。ドラマには全く書かれていないが、一橋治斉(生田斗真さん:今回は登場せず)の陰謀の影が見えてくる。そして、この二人、つまり田沼意知と誰袖の将来の不幸を予見させる「証明を落とした暗い演出」と「願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃」という西行法師の辞世の句といわれる歌である。作業とい桜を愛した法師であり佳人である西行が亡くなる10年前に自分の理想の死について詠んだ和歌であるが、同時に「やり残したことはない」というような意味合いもある和歌である。うまくいった、やり残したことはないというのは、そこで何かが終わってしまうということと、同時に、油断が出てくるという事であろう。そこに大きな落とし穴があることを暗示していたのではないか。

来週以降の内容が楽しみである。

「宇田川源流」【日本万歳!】 足並みがそろわなくなってきた上海協力機構


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたます。

 さて、今回は上海協力機構についてみてみましょう。まずは上海協力機構とは何かを説明しましょう。

共同通信社の用語解説では、「上海協力機構とは中国、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンが2001年に創設した地域協力組織。17年にインドとパキスタンが正式加盟した。安全保障協力が中心だったが、経済協力を模索する面が次第に強くなった。主導役の中ロには米欧に対抗して世界の多極化推進に利用する思惑がある。全方位外交を堅持するインドには米欧、中ロをにらみバランス外交を展開する場として活用する狙いもある。」とある。

単純に言えば、西側諸国というのは、NATO(北太平洋条約機構)やEU(ヨーロッパ共同体)、サミット(先進国首脳会議)等様々な内容がありまた、新たにTPP,ホイップ・クワッドなどインド洋や太平洋を中心にした条約機構が次々とできている。ある意味でこのような内容は西側諸国による中国ロシア包囲網といえる。そのようなことに対して、中国とロシアが中心になって味方の安全保障や経済協力を行うようになったのである。

中国・ロシア・カザフスタン・タジキスタン・キルギス(これら5か国は原加盟国)・ウズベキスタン(2001年に加盟)・インド(2005年にオブザーバー参加。2015年に正式加盟)・パキスタン(2005年にオブザーバー参加。2015年にインドとともに正式加盟)・イラン(2005年当初はオブザーバー参加、2021年9月正式加盟)・ベラルーシ(2024年に正式加盟)

オブザーバー国としてモンゴル(2005年に参加)・アフガニスタン(2021年ターリバーン攻勢によってターリバーン政権が復活して以降、アフガニスタンは上海協力機構のサミットに参加していない)

 要するに、これらの国が参加して、旧ソ連の時のワルシャワ条約機構のような条約機構を作っているということになるのである。

<参考記事>

インドが上海協力機構国防相会議の共同声明案に署名拒否 カシミールテロへの言及なく反発

6/26(木) 1産経新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/abdf22e310b8fcb8682ab901e74e86b8993d0194

<以上参考記事>

 その上海協力機構の参加国をあえて列記した。中国やロシアのように見栄を張る人々は、これだけではなく2008年に拡大する新規加盟・オブザーバー申請国を受け入れる枠として設けられた。「SCO加盟国・オブザーバーと同じ目標と信念を共有するパートナーであり、対話を通じて協力体制を確立する事を望む国」と定義されているとした対話パートナー国が造られている。

しかし、その様に広げてしまっても、中国やロシアが嫌われ、なおかつ民主主義の国の中には、あまり好ましく思っていあい国は少なくない。また、今までの中国やロシアの政治の仕方で、これまでにこれれらの国々に対立してしまったり、対立まではしないまでも、自分の国の統治に利用しているだけで、政治て言いまたは軍事的に安全保障をするような関係にはない国も少なくない。

そもそも、ロシアがウクライナと戦争をしていても、同盟軍を出すような国は全くない。この上海協力機構には存在していない北朝鮮が同盟軍を派遣しているということになるのである。そして、そのように見れば、安全保障を中心にした内容であってもお互いが全くその内容に従わないということが見て取れる。

そのうえ、今回インドとパキスタンそして中国がカシミール地方をめぐって戦っている状態になっている。その様に考えれば、本来はこの上海協力機構がそれらの仲裁を行うべきだるが、共産主義国家には、並列で物事を扱うことができない。何かあってもすぐンい内ゲバを起こしてしまう共産主義者達は、結局仲裁などはできないということになるのである。

その様に考えた場合、インドとパキスタンを戦わせることはできてもその二つの国を和解させることはできないのである。

インドは、「パハルガムでのテロ攻撃への言及がなく、パキスタンで起きた事案について述べられていた」と述べ「一部の国は、越境テロを政策手段として利用し、テロリストに隠れ家を提供している」として上海協力機構の共同声明に反発した。また、インドはイスラエルによるイラン攻撃に関するSCO声明に関しても14日、議論に参加していないと発表している。SCOにはイランも加盟しており、イスラエルを非難する声明内容に反発した。このことで上海協力機構の足並みがそろわないということが見える。

まさに、インドだけの問題だけではない。その様に考えれば、中国とモンゴルや、最近ではキルギスはロシア語教育をやめている。上海協力機構の中にいながら内部で分裂し、金銭的なつながりしかないということしかないのである。

 逆にいえば中国やロシアには、これらの国をまとめ上げるだけの統治能力もまた指導力もないということを、今回示してしまったということになるのである。

「宇田川源流」【日本万歳!】 明智光秀の「坂本城」が国史指定へ


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしいところや日本が世界で活躍している姿をご紹介し、その内容をこの中で分析し、そして日本の文化のすばらしさや、日本の生活慣習、日本の国民性の素晴らしい所を感じようという連載である。そのうえで、我々日本人一人一人が同じような気質を持ち、そしてその日本人としての誇りをもって仕事をしていただきたいと思っているのである。

 さて日本は歴史のある国でありなおかつ、ギネスブックにも出ているような、世界で最古の「王朝」があるところなので、その為に「昔からの家柄」がそのまま残っているということになる。

 なぜ、そのようなものが残っているのであろうか。日本の場合は、同じ王朝が残っているということにあると、つまり、古代から現在まで同じ価値観でそのまま残っているということになる。王朝が変わってしまうと、もちろんそのままの場合もあるが、だいたいの場合前王朝の文化や価値観をすべて否定し、新たな文化や価値観を入れてしまう。そのことは、建物や美術品などが全て無くなってしまうということもあり、また、そのような文化を否定したり破壊したりしてしまうということになるのが通例であろう。

 それは家柄でも同じで、古代に貴族など支配階級の家柄は、当然に支配階級の時に様々な無理を庶民に言う。その家柄が没落すると、逆にその家柄が無くなってしまうことになるのである。

 そのようないみでいえば、王朝が統一しているということになれば、家柄もそのまま「保つ」事ができる。平家のように「本筋の家が滅びる」というような事はあったかもしれないが、それでも平家の分家は現在も残っている。その様に「価値観や過去の歴史が保存される」ということが、現代にとってどれくらい重要なのかということが見えてくるのではないか。

<参考記事>

光秀築いた「幻の城」開発中止で異例の国史跡へ 説明会に2千人、遺構の保存決定が後押し

6/20(金) 産経新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/54f223d04608ab2d68058dde418a2a559fccaee8

<以上参考記事>

 その「本家」「家系」を象徴するのが「館」である。そしてその「館」が戦国時代に軍事的な拠点として大きくなったものが「城」である。つまり、「城」というもは、その上の繁栄と、そして軍事的な強さ、そして領民たちへの支配と政治の象徴であるということが言えるのではないか。当初、平安時代は館や城というのは軍事的な拠点を表し、同時に政治的な拠点を表したが、しかし、それは一族の象徴ではなく、大和朝廷の象徴であった。東北にある多賀城や秋田城(佐竹の久保田城ではない)等は、平安時代につくられた東北の支配の象徴である国衙であったわけだが、それが、中世になると一族の城ということになる。同じ東北でいえば八戸にある根城などがそれにあたるということになる。反乱や敵の攻撃に対しては、その城で守り撃退することができ、一方で、軍事だけではなく領民の生活や政治もその中で行われる。平時と非常時双方の象徴的な存在である。

これが戦国時代になると「支配」の象徴となるのと同時に、「自分の出世」の省庁になりまた室町自ぢ亜位から勃興する「商業の中心」「物流の拠点」としても大きな意味合いを持つことになる。特に織田信長の配下では楽市楽座などが標準的に行われ商業経済、貨幣経済におけるメリットを享受していたことから、城は様々な意味合いになってきていた。ただの軍事的な拠点であれば守りやすい場所、例えば山の上とか、湿地の真ん中などに作ったが、政治の中心であれば、町の中心部になければ不便である。その二つをあわせもつとなれば、巨大化し、なおかつ大賀過多せざるを得ない。

織田信長の配下でそれらを体現したのは、織田家の宿老ではなく、織田家の中でも実力で成り上がってきた羽柴秀吉と明智光秀の二人である。羽柴秀吉は、浅井の小谷城を攻略した後、そのふもとの沿岸部の長浜(当時は今浜と言っていたが、秀吉が地名を変更)を開発した。そして明智光秀は大津の坂本に城を作り、そして中心の安土に織田信長が拠点とした。京都への物流の中心であった琵琶湖の水運をこのようにして完全に掌握し、なおかつ陸路もしっかりと着けたということになる。

しかし、長きにわたり「安土城の天守閣」と「坂本城の実態」があまりよくわからなかった。昨今、発掘でその実態が見えてきていたということになる。安土城は、本能寺の変の後、謎の不審火で完全に焼け落ちてしまい、そのうえ、

その後秀吉、そして家康の治世になって完全に忘れ去られた場所となってしまった。一方、坂本常はやはり本能寺の変の後明智光秀が滅びた(小栗栖で農民に殺されたとされている)の後、完全に破却されてしまい、なくなってしまったとされている。敗者の歴史というのは完全に消去されてしまう。その伝説などもすべて消されてしまうのである。そのことから、坂本城の内容は完全に消えていたが、しかし、琵琶湖の下に埋まっていた石垣が出てきたのである。

日本の素晴らしいものは、そこに開発案件があったにも関わらず、その開発を終始して史跡として保存が決定されるということである。中国や韓国では全く考えられないことっであろう。歴史を大切にするということは、自分たちの出自や自分たちの過去を大事にすることである。その史跡の研究は過去に我々の先祖がどのような生活をしてきたかということが明らかになるということである。

まさにそのような状況から、今後坂本城と明智光秀に関しても、様々な研究がされることであろう。そして本能寺の変に関してもその内容が見えてくることがあるのかもしれない。

歴史にロマンを感じることができるのも、日本のすばらしさの一つ。アニメや漫画などの、最近の内容ばかりではなく、本物の人間の「ドラマ」こそ、日本人の最も大事にしなければならないものであり、日本のすばらしさではないか。

小説 No Exist Man 2 (影の存在)

第三章 動乱 16


「死の双子を完全に廃棄しなければならない」

 謝思文は、胡英華に言った。

「謝同志、まあ見ていてくれ。そろそろ次の手が来るよ」

 上空を飛行する偵察機の映像を見ながら、胡英華はそういった。それまでのあまり決断できないような人物像とは全く異なる、まさに、チャイナセブンといわれる中国を動かず7人の中の一人というような威厳に満ちた態度であった。

「どういうことで」

「まあ、見ていろ」

 映像モニターの中では、何が起きているかわからない厦門の街中の軍隊と、防護服を着て動いている駐屯地の軍人たちが別々に映し出されている。

 厦門の街中の軍隊は、援軍であり、駐屯地から出てきているのではない。そのために、「死の双子」の存在を知らない人も少なくない。司令官レベルで知っていたり、少し聞いたことがあったとしても、そのウイルスが自分の軍隊に降りかかってくるなどということは全く考えていない。もし考えていたとしても、今回の戦いでそのようなウイルスが出てくるとは思っていないので、防護服などは持ってきているはずがないのである。

「何だこの戦場は」

 味方、いや支援をしているはずの厦門の駐屯地方向から飛んできたミサイル、いやロケット弾を受けた。友軍の敵を攻撃する弾が当たる、いわゆる「フレンドリーファイア」はあまり訓練していない軍においてはあり得ない話ではない。そのことから、識別っ信号を上げ、そのうえで負傷者の応急処置を行った。しかし、その応急処置を行った兵が、皆血を吹き出し、耳や目から血を流して悶絶して死んでいった。

「各部隊に次ぐ。今何者かによって発射されたミサイルは、猛毒のウイルスが入っているものと思われる。負傷者の応急処置をやめて、隔離し、健常者は対比せよ」

 厦門の駐屯地からは、そのようなメッセージが流れている

「負傷者の応急処置をやめて移動」

 死の双子の存在を知っている隊長は、すぐにその言に従った。もちろん、近くにいる民間人に被害が出ている。民間人が血を噴き出しながら「助けてくれ」といって出てくるが、死の双子の感染者だと分かれば、近寄ってきて感染することは自らの死を意味する。援軍の部隊はそのような民間人を射殺する以外にはなかった。

「胡英華同志。あの映像を」

「そうだな」

 謝思文は、厦門の援軍が血を流して助けを求める民間人を射殺する映像を、マスコミとインターネット上に流した。もちろん、胡英華などにしてみれば、孔洋信や厦門の軍を悪者にするためであり、同時に現在の周毅頼国家主席に対する反感を強めるためである。

 すぐにインターネット上にはコメントが多くついた。周毅頼は、初めのうちそのコメントなどを削除したりまたは動画のリツィートを削除するなどを行っていたが、途中からあきらめたようだ。

初めのうちは<これはフェイク画像だろう>などというような楽観的な内容が増えていたが、そのうち

<人民解放軍が人民を殺し始めた>

<六四天安門事件の再来>

<周毅頼を殺せ>

というような、現在の共産党執行部を批判する内容に変化していった。このままでは反共産党の反乱が起きかねない状態に復活している。当然に、共産党市エフは死の双子のことなどは公表できない。つまり、人民解放軍がフル装備で厦門の人々を殺しているとしか見えないのである。その動画を見た人は、当然に、「自分たちも人民解放軍に殺されるかもしれない」というような恐怖に駆られて行動を起こしてしまうのである。人民解放軍が殺している理由がわからなければ、自分がいつ殺されるかもわからないということを意味しているのである。

「うまくいきましたね」

「もちろん、我々も、人民に攻められる側です」

「では、次の手を」

 そういうと、謝思文は、カメラを回した。

「皆さん、こんにちは。胡英華です。私は今、福州の軍に来ております。今なぜか、厦門の人民解放軍に、孔洋信常務委員が入り蔡文苑司令とともに、厦門の人民を理由もなく殺し始めました。我々はこれを反乱と認めております。共産党は反乱を決して許さない。まだ周毅頼国家主席の命令はないが、私の権限で厦門の人民解放軍から人民を守るため、戦います。」

 謝思文は、これをすぐにアップした。その直後、王瑞環も同様の内容を出したのである。王瑞環の秘書である劉俊嬰がうまくやったのであろう。

「これで、厦門の軍をたたく正当性が生まれましたな。周毅頼が何を言っても、常務委員会では、厦門の反乱軍を叩き人民の反乱を納めたということになるでしょう。少し強硬的ではありますが、死の双子を使うよりはこの方がよいでしょう」

「しかし、謝君、町にばらまいた死の双子は」

「あれは、日本人たちでしょう」

「君が仕組んだのではないのだね」

「もちろん、私は仕組んではいませんよ。でも、死の双子を持っていて、なおかつあの町の中にいて、侵攻を止めようとすれば、決選兵器を使うしかないでしょう。それにしてもあの荒川という日本人は本当に巧妙にやりましたね。」

「まさか、駐屯地の方からロケット砲を撃つとは思わなかった。そのことによって、援軍の多くが駐屯地から撃たれたと思ったのに違いない。援軍の体調や司令官は、まさか厦門の駐屯地の軍が自分たちを狙って、いや少なくとも人民に向かって強力な生物兵器を撃つなどとは思わないでしょう。裏切られたというような感覚になるのではないだろうか。」

 胡英華は、感心しながら、やはり指を動かした。彼が者を考える時の癖なのであろう。指の動きは話しながら早くなっている。

「戦いの宣言はしました。しかし、我々はあの死の双子の危険を犯す必要はないでしょう。」

「それでは戦うといった私が嘘を言ったことになる」

「まさか、今の話が彼ら、そう町の中の軍隊に入れば、彼らが行動を起こすでしょう。なにしろ彼らは死の双子の被害者ですし、駐屯地には仲間を殺された恨みがある。」

「そうか、確かにそうだな。司令官」

 胡英華は、司令官を呼ぶと、一つのことを命じた。

 その数十分後、厦門の上空を大型のヘリが飛んだ。

「諸君は反乱軍か、それとも、人民解放軍か。人民解放軍ならば反乱軍を攻撃せよ」

 ヘリは大型スピーカーでその言葉を流しながら、対空砲をよけて飛び続けた。

 初めのうちは対空砲をヘリに向けていたが、ヘリを攻撃はしなかった。彼らの中にもヘリを攻撃してしまえば、反乱軍とされてしまうことを恐れる人々がいたのである。そうでなくても、兵の逃散は激しくなっていた。いきなり「日本人が反乱を起こしている」といって招集され、そして味方と思て散る軍から攻撃され、そして変な病原菌で仲間を失い、最後には自分たちが反乱軍扱いをされたのである。彼らこそ、なにがなんだかわからなくなっていた。

 その時、基地で大きな爆発が起きた。そしてその直後、ヘリのもっと上の方から爆音が響いた。人民解放軍の戦闘機が、厦門基地を空爆したのである。基地からは何本かの対空ミサイルが発射され、戦闘機のうちの一機が、空中で爆発した。

「反乱軍の基地を攻撃する」

 街中の軍は、いつの間にか基地の方に移動していた。


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2025年26号 アメリカのイラン攻撃とイラン・イスラエル停戦の舞台裏


 皆さんおはようございます。

 メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」主催の宇田川敬介です。

 今年も様々な内容にして、少し違う観点から様々な内容を見てみたいと思います。

普段のブログとは全く関係なく、少し柔らかい内容で見てみたり、国民の慣習のことなどを見てみたいと思っております。

 これからもよろしくお付き合いください。

さて今回は、先週の話題の中心であった「アメリカのイラン攻撃とイラン・イスラエル停戦の舞台裏」として、アメリカのイラン核施設攻撃の話をしてみたいと思います。

この内容に関しては、日本人にはよくわからない部分が多くあります。

そこで来月のオンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)でじっくり理と中東情勢から話をしてみたいと思います。

今回はその中東情勢は来月学んでいただくという前提で、今回の内容を、表面的に見てゆこうと思います。

来月のオンラインサロンは、イスラエルの建国の歴史やイランの政治体制までしっかりと見てゆきたいと思います。

さて、その様に基礎の部分はしっかりと行うとして、今回は、ニュースになっている「イスラエルとイランの停戦はいつまで続くのか」ということを・・・・・

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多分本で読むより安いと思います。

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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 性教育の拡充は必要なのか?では昔はどうしていた?


 今週も「土曜日エロ」の日になった。なんと今月最後の土曜日である。何ともう今年も半分終わってしまうということに驚きを隠せない状態である。光陰矢の如し。まさにそんな感じである。

さて、またいつもの記事になる前に、今週会ったことを見てみよう。今週はやはりアメリカのイラン攻撃とそしてイランとイスラエルの停戦という事であろうか。そして、日本の芸能を見てみると、元TOKIOの国分太一さん(昔メンバーというなんだかわからない呼称をしていたような気がするが、あの呼称はどうしたのであろう)が、日本テレビの番組収録中またはその前後で何かがあったようで、基本的には無期限の芸能活動の自粛ということになったという。さて、大きなニュースは二つなのだが、とりあえず、イランとイスラエルとアメリカの話は、何と泣くほかでも取り扱うことになるので、あまりほかでは扱わない国分さんの話をしてみよう。

さて、この記者会見が話題になっている。なぜか事務所である「株式会社TOKIO」ではなく、日本テレビの社長が記者会見を行い、国分さんの出演自粛を伝えた。それは日本テレビの番組での出来事であるということなので、そこまでは理解できる。しかし、その会見では「何があったのか」等は一切プライバシーの問題があるからと言って何も言わなかった。そのことから、マスコミはセクハラではないかとか、パワハラとか、様々なことが言われるようになったのである。そのうえ日本テレビの対応を疑問視し、知る権利などと訳の分からないことを言う人も出てきた。

さて、フジテレビの中居正広さんの事件の時に、その相手の女性アナウンサーが、様々な誹謗中傷を受けたことは記憶に新しいが、日本のマスコミは、そのような反省もなく、今回の国分さんの時も何が会ったのか、相手は誰なのかなどを根掘り葉掘り気候としている。残念ながら被害者を守るというような当たり前のことが全く行わないのに、そのような興味本位の報道だけはしっかりと行い要求するということになるのである。このことでわかるのは、日本テレビの社員がその被害者で、なおかつ日本テレビの社長はその社員を守るために一切の情報開示を行わなかったという事であろう。私としては組織の長としては、その組織の中で行うことは当然のことであると考える。逆に被害者の保護もろくにできず、誹謗中傷をそのまま放置して、自分の稼ぎのためだけに、興味本位の情報を行えないから日本テレビを非難するということは、単純に、マスコミが終わっているということを表しているのであろう。

まず、マスコミが行わなかったのは、「視聴者の教育」である。その教育がない状態で、情報などが出てくるはずがない。当然のことなのである。そのこともわからなくなった日本のマスコミは、そろそろ信用を失うのであろう。

それは性教育も同じ、しっかりとした教育がなければ、うまくゆかないのである。

<参考記事>

性教育の拡充、教委の7割が「必要」指導要領以上「認めたい」も半数

6/12(木) 朝日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/fa9b6a260f908991df7e008a05c3789be01d7939

<以上参考記事>

 さて、日本の性教育ということが大きな問題になっている。はっきり言って男女平等とか言いながら、やはり肉体的な別は仕方がなくその問題を取り上げるということになるのであろう。

さて、男女平等とか、そういったことは日教組などの教員の人々が強く推進していた者であって、いまさら「たりない」などといわれても、困ったものである。いったいこの教員というのは何を考えているのであろうか。私は昔から「子供やある程度の大人が犯罪を犯した場合、その子供を育て得た人をすべて公開すべき」ということを主張している。教育は責任をもって行うべきであり、その責任を持った教育ができないのであれば、困ったものである。もちろん、ノーベル賞授賞など良いことをした人の教員も公開すればよい。信賞必罰は重要であり、そのようにすることから教育の質はよくなってゆくのでは愛華。

日本の場合、性的なことは「青少年保護」という建前のことから、なぜか秘密にしてしまう。しかし、そのことから様々な弊害が出てきている。もちろん煽情的な教育をしろとは言わないが、しかし、必要なことも青少年保護の観点から教えられないのであれば、教育の意味がない。それならば教育などは止めてしまい、すべて家庭教育にした方が良いという、ユーチューバーが行っていた極論がまかり通ってしまうことになる。

さて、性教育に関しては、昔、私が子供の頃であるから40年ほど前も今も、人間の身体が変わっているわけではないので、基本的には、何も変わらないはずなのである。昔も性教育などはあまり積極的には行われておらず、女性だけが集められてというようなことで、男性である私などはまともな性教育は受けたことがないのである。

では、昔の人、まあ、江戸時代とかではなく、昭和などの人々はどのようにして性教育学んだのであろうか。実際には、さまざまあ「興味本位」のことから、私などは男子校であったので男性同士の話などから、様々に学んでいったのだ。ある意味で、まともに授業を受けなくても、「興味と知る意欲があれば、いくらでも学ぶことができる」というのは、昭和の男性に対する性教育そのものであろう。現在は、全て「封さ」してしまうことから、興味本位であっても学ぶことができない、いや、実際はネットなどで学ぶことはできるのであるが、ネットというのは、「他人に自慢するためにある」ということから、極端な事例が出てきてしまい、それができると思って性的な犯罪などが起きてしまうのである。ある意味でリアルなコミュニケーションの中で、様々な失敗談などを話を聞いて学んでゆくものである。そのような学びを否定してしまっては、学ぶことも学べなくなってしまう。

「性教育が足りない」というよりは、まずは「性教育に限らず学ぶことすべてについて見直す」必要がある。まさにその「性教育」は、今まで何もしていなかった分、教育改革にはやりやすいのではないか。

「宇田川源流」【現代陰謀説】 アメリカがイラン攻撃を早々に切り上げた中国空母の太平洋進出


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現在このように普通に生きている中で、今まさに動いている陰謀ということを、現在公開されているニュースの中からその内容が見いだせるニュースをピックアップし、そしてその中にある「陰謀」を暴きだしてみたい、という内容である。もちろんニュースだけでは完全に不足していることから、それ以上の知識などが総動員されなければならないが、このブログではそこまでしようとは思っていない。それよりも「このような読み方をすれば、陰謀を読み分けることができる」ということをこの場で示したいと思っている。実際に、完全に見分けることは難しくても、ニュースの読み方を見てゆけばよいのではないかということとを考えている連載である。

 さて、陰謀というのは基本的には「戦争」に直結することが少なくない。結果論ではそのように物事がみえる。実際は「相手の国を、自国の思い通りにコントロールする」ということがあり、その場合、相手の国の事を考えて行うのではなく、自国の利益のために相手の国を使う、場合によっては相手国の政権を崩壊させるというようなことにつながるので、そのことが露見した場合に両国の関係は悪化し、その結果、「戦争」に繋がってしまうということがある。

 もちろん、善意による他国の介入というものがあるが、だいたいの場合、国の価値観が異なるのであるから、その価値観そのものを押し付けた結果を求められた場合、その内容が大きな問題として出てくることになるのではないか。またそのように外部からコントロールされていたことが明らかになれば、その外部勢力は当然に反発を覚えるということになる。

 そしてそのような陰謀の前には、相手国を観察するということが必要になる。その上で「戦争を覚悟した観察」を最後に行う必要がある。秘密兵器や、隠れた何かがあった場合は、戦争になって被害を被る可能性があるからだ。そのように考えれば、「陰謀を仕掛ける前」と「陰謀の終盤」のにかい、よく相手国を観察する必要があることは間違いがない。

<参考記事>

中国空母2隻の航跡、防衛省が異例の公表 「第2列島線」超え活発

6/18(水) 朝日新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/b210ade19619b6fb8d90d9822cb8114539b3b905

<以上参考記事>

 なぜか日本ではあまり大きく報じられていないのが中国の空母二隻がに恩の太平洋側で演習を行っていることである。この「報じられていない」という一事を見ても、日本のマスコミの報道空間が以下に中国びいきというか日本の危機を全く察知できない状態になっているかということを示す一つではないか。例えば逆に日本の自衛隊が中国の沿岸(領海ではないとしても)で演習を行った場合、中国はどのような報道を行い、また、中国の日飛び地やマスコミはどのような反応を示すかといえば、想像がつくはずであろう。それだけ、報道空間における中国の工作は浸透してしまっているということを示す一つの事例であろう。

さて、日本が全く危機感を感じていない間に、中国は着実に戦争の準備をしている。もちろん「日本に対して」と限定するものではない。第一攻撃派間違いなく台湾であろう。しかし、そのついでといっては変な言い方であるが、日本は間違いなく中国も狙っている。

なぜそのように言えるのか。

その様に質問する人に、逆に質問してみよう。「なぜ中国の空母の演習は台湾沖ではなく日本の沖合でやっているのか」この問いに、日本を攻撃しないというようなしっかりとした根拠を入れて答えることができるのか。あえて私は行く必要もないと思っているが、日本は攻撃されないなどと思っている人は、この問いを自問自答してみればよい。太平洋に面し、そして世界第6位のEEZの面積を持ち、石炭や石油天然ガスなどの地下資源に改定には豊富なレアアースの資源が馬ッている。そのうえその国の国民は全く抵抗する意思がなく、尚かうt「憲法9条があるから大丈夫」などと言って武装もせず、日々の生活と自堕落な生活だけを享受している。そのうえ、その生活の糧であるものも特に守る意思もなく、詐欺などで簡単に手放してしまうくらい警戒心のない国である。そのような「取ってください」といわれているような環境が横にあるのに、何故その国を取らないでいる必要があるのであろうか。

逆に言えば、日本はそれだけ無防備なのに何もしていないということであり、そのような国を狙っている中国が隣国にあるということである。そしてその「視察を兼ねた演習」をしているということになるのである。

アメリカのトランプ大統領は、すでに「自国は自国で守るもの」といい「安全保障条約には不公平という欠陥がある」ということを主張している。まさに日本は自分で自分の国を守らなければならない状態に追い込まれているのである。

 次の参議院選挙でそのようなことまでしっかりと考えて投票すべきではないか。

「宇田川源流」【日本報道検証】 前哨戦といわれる都議会議員選挙の結果分析


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。

 さて、今回は6月22日に投開票が行われた2025年の東京と都議会議員選挙について見てみたいと思う。

都民ファーストの会 増加5  31議席  1,043,563票 19.74%

自由民主党 減少9  21議席  887,317票  16.79%

公明党 減少4  19議席  530,217票  10.03%

日本共産党 減少5  14議席  489,084票  9.25%

立憲民主党 増加5  17議席  476,579票  9.02%

再生の道 増減なし 0議席  407,024票  7.70%

国民民主党 増加9   9議席  367,334票  6.95%

参政党 増加3   3議席  117,389票  2.22%

日本維新の会    減少1   0議席  80,545票  1.52%

生活者ネットワーク 増減なし 1議席  64,667票  1.22%

れいわ新選組 増減なし 0議席  46,743票  0.88%

日本保守党 増減なし 0議席  11,707票  0.22%

社会民主党 増減なし 0議席  6,983票  0.13%

無所属 12議席

 このような結果になっている。簡単に言えば、都民ファーストが第一党になり、自民党が9議席を失ったということになる。自民党は完全に敗北したということになる。そしてその自民党の敗北はこの後7月20日にある参議院選挙に大きく影響するということになるのではないだろうか。その内容を見てみることにする。

<参考記事>

都ファが第一党 自民大幅減

2025年06月23日 05時53分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-4228374/

<以上参考記事>

 単純に言って自民党の敗北は明らかであり、今の石破内閣の執行部が何を言っても敗北であることは変わりがない。そしてこのことはマスコミの多くはよくわかっていたといえる。一部、出口調査などで自民党の支持率が良いように見えたが、しかし、そもそもマスコミに対して有権者が本当のことを言わないということが存在し、その内容になってしまっていることになる。

さて昨年の総選挙の時より、石破内閣は自らのリベラル施行に磨きをかけ、本来の自民党の支持者である岩盤保守層を、性的である安倍晋三の支持層として切り捨て、中道保守無党派層を取り込もうとした。しかし、そもそも支持政党がないことが中道保守層である。ついでに言えば、石破内閣は総選挙で少数与党になったことから、中道保守層を取り込む内容はできなかった。

そもそも中道保守とをりこむということは、政治に興味のない人々に自分の政党に投票させるということになる。つまり、露骨な利益誘導が重要になる。もちろん地位や業界、企業にやれば、他の多くの人々がそれを許さない。しかし、それが「現役世代」とか広い範囲になるとその様にならない。そのことから「手取りを増やす」とか「減税」または「バラマキ」等はすべてそのようなことになるのである。しかし、その場合、中道保守無党派層ばかりに執着すると、元来の自民党や立憲民主党の支持層が離れてゆくということになるのである。

その様に考えれば、本来の固有の支持層を捨てて、全くわからない利益で釣っている無党派層を当てにした選挙を行えば、勝てるはずがないのである。そのうえ、その固有の層が参政党を新たに三議席得られるほどに抜けてしまったということになるのである。

さて、その石破内閣の目指す無党派層は「反自民」「非自民」「完全無党派」「保守系無党派」というように分かれる。反自民票は初めから自民党に反発している。団塊世代などがそれにあたる。そして完全無党派層や保守系無党派層は、国民民主党や都民ファーストに流れた。そして非自民の多くが都民ファーストになる。今までこの非自民層も岩盤保守層に引きずられる形で「自民党ブーム」を作っていたが、残念ながらそのブームが終わってしまった。

石破内閣は「自民党」というブランドを壊してしまったということになり、そのブランドを修復不能な状態にしたのである。そして、参議院選挙では、非自民がどこに投票するのかということになる。ここに自民党や公明党という与党が幾分は言っていたので会うrが、そののブランドを壊してしまった石破内閣では、復活させることはできないということになってしまう。非自民は、間違いなく国民民主党などの政党に分離してしまう。まさにこのことが多分参議院選挙の結果を左右するということになるのでしょう。そのような有権者の動きを予想できるのが、都議会議員選挙なのである。

「宇田川源流」【大河ドラマ べらぼう】 蔦重を取り巻く三者三葉の女性たちの使い分け


 毎週水曜日はNHK大河ドラマ「べらぼう」について書いている。今回で24回ということで、ちょうど半分ということである。ドラマとして伏線をしっかりと作った侵攻は非常に面白いし、「ああ、これがこうつながるのね」というような感じになっている。今回も軽く地震の描写があった。これが次回の「天明の大地震」そして「天明の飢饉」につながることになるのではないか。その伏線がしっかりと仕込まれているのが興味深い。

さて、毎回のことながら、前半は歴史的な「小話」を見てみよう。今回は自分つではなく、「江戸時代の日本橋」である。

 日本橋は、江戸時代から武家屋敷が立ち並ぶ山手に対して、町人文化の中心地である下町を代表する地域であった。日本橋は江戸時代初期から江戸の中心市街地としての歴史と伝統を持つ数少ない地域であり、江戸時代の初期の物語などでは「一心太助」などが、「てやんでぃ!べらぼうめ」と言いながら闊歩していた印象がある。

 江戸時代には日本橋は五街道の起点として江戸における交通・物流の要所であった。その名残で現在でも道路標識における東京までの距離計算の起点は、日本国道路元標が設置されている日本橋(橋梁)となっている。

 江戸時代当時から金貨幣の鋳造所である金座や両替商など金融機関がこの地に集積し、金融・商業の中心地であった。また日本最古の百貨店であり三井財閥グループのルーツといわれる日本橋三越本店を含む老舗の商業施設も多く、日本橋地域北東部に位置し旧奥州街道沿いの街の東日本橋や日本橋横山町、日本橋馬喰町には日本最大の問屋街が形成されている。また、摂津国佃村からの移住者である森孫右衛門一族と、その住民達は関東大震災で倒壊して、その後京橋区(現在の中央区)築地に築地市場として移転するまでの間、当地に魚河岸を設置し、新興都市として発展しつつあった江戸の食品流通を支えてきた。また、江戸橋の南詰に所在する日本橋郵便局(後に東京駅前に移転した旧東京中央郵便局)は、1871年に駅逓司と郵便役所が置かれた「日本の郵便発祥の地」である。

 現在の日本橋を中心とした地域は、古くは武蔵国豊島郡に相当し、その中の江戸郷前嶋村と呼ばれる地域だったという。江戸は鎌倉時代の江戸氏の支配から太田道灌、さらに後北条氏を経て徳川家康が幕府を開く。その過程で、早くに町地として開発されたのがこの日本橋周辺の地域であった。さらに上でも触れたように日本橋が架けられ交通の要所として定められてからは、金座や銀座が置かれ、日本初の百貨店三越の前身である越後屋をはじめとする大店が集まるなど、江戸を代表する場所として殷賑を極めた。

まさに「町人文化」と「武家のお墨付きの遊郭街」というのは、ある意味で近しい関係であるが、同時にお互いがお互いを警戒する関係であったのではないか。町人文化を代表する日本橋の大店でありながら、吉原で散財して店をつぶしてしまった例は少なくない。今回の「丸屋」もその中の一つなのであろう。

<参考記事>

『べらぼう』えなりかずき、ひょうろくとの兄弟役にしっくり「完全にDNAで共通するものを感じる」

6/22(日) マイナビニュース

https://news.yahoo.co.jp/articles/3289e0e5d5cb38060692bd21e6da0ce8a4dc8a91

<以上参考記事>

 史実でいえば「天明三年」というのは、ある意味でかなり様々なことがあった一年である。浅間山の大噴火にそれに基づく大飢饉が7月にあり、そして、8月には田沼意次(渡辺謙さん)の息子田沼意知(宮沢氷魚さん)が佐野政言(矢本悠馬さん)が殺害するというような事件もあった。この年に田沼意次の政権の基盤が崩れてしまうということが発生するのである。

このようなことを知っていると、誰袖(福原遥さん)がかなり悪い女を演じながら田沼意知への恋を成就させようとしていた気持ちなどがどうなるのかというようなことになる。今、誰袖の今の行動そのものが壮大な彼女の「不幸な終末」の伏線になっているということがあるのではないか。

さて、それらの「大事件の前夜」というのが今回である。

「大事件の前夜」というのは、見ている側はわかっているが、当の本人は全くわかっていない。もちろん霊能者や予言者は、それらがわかっている人もいるが、誰も未来はわからないものなのである。その未来が見えていないことから、様々な動きが「悲劇的」に見えて来るのが、ドラマのうまい作り方である。

ドラマのストーリーは後追いすることは止めて置く。

今回の注目はまずは丸屋貞(橋本愛さん)のキャラクターであろう。蔦屋重三郎(横浜流星さん)と幼馴染で、そして吉原のためにそして蔦屋重三郎と共通の夢のために、身をささげた瀬川(小芝風花さん)。そして幼いころから吉原に売られてきていて、吉原にすっかり染まり、天性の悪女ぶりを披露し、そして男性を篭絡しながら女性特有の権謀術数の中で自分の夢を実現する誰袖という、蔦屋重三郎を取り巻く、「蔦屋を好きな女性」とは全く異なり、「男性を遠ざけ、特に吉原を忌み嫌う女性」として描かれている。ある意味で、三者三様の女性像があり、その女性像の中で最も初対面の印象が悪かった丸屋貞が蔦屋と所帯を持つというのは、なかなか面白いということになるのではないか。実際の世界でも、「はじめお互いの印象はよくなかった」という二人が結婚するというような話があるのではないかと思う。そしてそのようなカップルの方が長続きするというのは、なかなか面白い。今回もそのような「実際の世界の描写」がしっかりとあったのではないか。

また、この丸屋貞を取り巻く環境は、日本橋の街の中の人々や吉原と日本橋の確執などがその背景にある。もちろんドラマの中では丸屋の倒産ということもその中にあるが、それ以上に日本橋の人々を代表しているような形になったのではないか。

もう一つが誰袖の内容になる。誰袖は、いつの間にか蔦屋重三郎から田沼意知に身請けをお願いするというような状況になっているのであるが、そのために松前藩の抜け荷を見つけることになる。松前廣年(ひょうろくさん)を篭絡するがそれが兄松前道廣(えなりかずきさん)に知れてしまう。そしてその松前道廣が誰袖にあって抜け荷を一緒にやるということにつながるのだ。こちらは、一橋治済(生田斗真さん)の陰謀ということになる。その陰謀が田沼意知の殺害への大きな伏線につながっているということになる。なお、記事はひょうろくさんの演じる松前廣年の篭絡される姿はなかなか良い演技であった。

まさに、二つの伏線がうまく入り混じっている。私の予想だが、この二つの動きが、誰袖と、そして九郎助稲荷の前で田沼意知に会った蔦屋重三郎に降りかかるのではないか。なんとなくそんなことを思われる物語になった。