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「宇田川源流」【日本報道検証】 兵庫県知事選挙に関する「民意」と「マスコミ」

 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」をお送りしている。「日本報道検証」というのは、なにも報道を同行しようというものではなく、単なるニュース解説であると考えいてただいて構わない。もちろん、その内容に関して、あまり日本の報道機関が報道していないものでありなおかつ重要であろうと判断できるものも少なくないのであるが、私の性格上あまりまじめなものばかりではないので、その点はご了解願いたい。

さて今回は、すでにいろいろな人が語っている、兵庫県知事斎藤元彦氏の不信任決議案が可決したのちの失職しして出直し選挙についてである。この出直し選挙では、当然に、斎藤元彦候補が惨敗するというように多くのマスコミが見ていたが、実際に倒壊位票が始まった8時にほとんど近い状態で斎藤候補の「当選確実」が出た。

そういえば、マスコミやメディアは、アメリカのトランプ前大統領が今回の大統領選挙でハリス副大統領と争い、そして勝利を収めた時も、まったく見当違いな解説を行い、そして、多くの人がその内容を外していた。それだけではない、今年の7月に行われた東京都知事選挙においても、マスコミが注目候補として、立憲民主党や共産党が推薦していた蓮舫元参議院議員に関して、マスコミが全く注目していなかった前安芸高田市長の石丸伸二氏に敗北するということになったいる。

さてこの三つの選挙から確実に言えることは、「マスコミが注目していることが、集票につながらない」といことであり、同時に「マスコミはすでに民意から離れてしまっている」という事であろうか。

 このマスコミと民意ということの関係、そしてそこにあるSNSや陰謀論ということに関して言えば、その内容は来月のオンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)の中でしっかりと見てゆきたいと思う。

ちなみに、蛇足ながら付け加えると、日本で最も初めに「インターネット選挙」を試した選挙参謀が私であり、その時は、参議院全国区で42000票を獲得している。候補がもう少し良ければ、うまくいったのかもしれないが、あまりにもダメな候補者であったので、途中で力を入れる気がなくなってしまったのであるから、仕方がないが、しかし、その時は「ネット民」の心をうまくつかんでいた。確か2010年の夏の話である。その時の観点を含めて、オンラインサロンの中ではしっかりと話をしてみたい。

<参考記事>

石丸伸二氏 兵庫県知事選で斎藤氏の再選確実に興味津々「非常に面白い現象だったんじゃ」

2024年11月17日 21時55分 スポニチアネックス

https://news.livedoor.com/article/detail/27578267/

<以上参考記事>

 いつものように、来月のオンラインサロンの予告のようになってしまったが、まあ、その概略を少し見てみよう。

まず、世の中の言説の中で「マスコミが嘘を報じている」というものがある。これは間違い。マスコミは「嘘」は報じてはいない。少なくとも明らかの嘘を報じるということはあり得ないし、また、そのようなことをすれば放送法に違反するということになる。マスコミがやっているのは、「解釈の変更」と「印象付け」ということであり、それはオウム真理教の報道をしていたTBSが「サブプライム報道」行って、番組ごと廃止されてしまったというようなこともあったし、テレビ朝日は自民党が下野した時に「椿事件」という津獏報道局長があえて印象付けをして民意を誘導したということがある。しかし、これは「悪意のある編集」をしたのであって、「嘘」ではないのである。一応取材はしているのだが、その「従獏の隅をつつくようなことを、極端な解釈を行い、そのうえで悪者を決めて印象をつける」ということである。ただ、このやり方が、国民の批判を受けている。

要するに、この内容にウソがなくてもしかし方向性が間違っていた場合に、マスコミは責任を負わない。現在「大手メディアの敗北」というような感覚で物事を報じているが、実際に「何が敗北したのか」ということの中身が語られていないのは不思議だ。そしてその内容は「SNSは物量が多い」「SNSはあやふやな情報も流すことができる」などということを言い、そのうえで、「SNSのリテラシーが問題である」というように、メディアはまったく自分たちが反省するということをしない。

問題は、私がブログの中で何度も言っているように「報道の無責任」という体質の問題である。では、上記にも書いたがトランプ氏が次期大統領に選出され圧勝したという事実に対して、「接戦になる」「結論が出るには数日かかる」などと報道していた人々、特に「そのような言説を広めた専門家のみをスタジオに呼んだキャスティングで世間を惑わせたテレビ局の責任者」は何らかの責任を取ったのであろうか。少なくとも「数日かかる」というような「嘘を広めた」責任を、テレビ局はどのようにしてとったのであろうか。

このように考えれば「リテラシーを考えなければならないのはマスコミ側」であり、その内容がまったく見えてきていないということが大きな問題なのである。

テレビの中で70代の人が街頭インタビューに答えて、「テレビは信用できない」ということを言っていた。まさに、その気持ちが、現在の国民の意見なのである。

ではなぜこのようになったのか。

その内容の分析はオンラインサロンを呼んでいただき、その中で質問していただきたい。

「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 この世おば 我が世とぞ思う 望月の・・

 毎週水曜日は、大河ドラマ「光る君へ」に関して、好き勝手なことを書いている。本当に好き勝手なことを書いているので、そのうち怒られるのではないかとも思いながら、なんとなくそう思ったということをそのまま書いている感じだ。しかし、SNSなどを見ていると私と同じような見方をしている人が少ないような感じなので、何か見る時の一つのエッセンスにしてもらえれば嬉しいかもしれない。

さて、今回はあの有名な和歌が出てくる。

この世おば 我が世とぞ思う 望月の 欠けたることも 無しと思えば

この歌は藤原実資などが後世に伝えている「小右記」等に書かれたものであり、私が学生時代の教科書などでは、道長が息子頼道に関白を譲り、自分の血族で朝廷を独占した絶頂期を表して歌った和歌であると習ったものである。しかし、今回のドラマは何かそのような感じがしない書き方ではなかったか。

ドラマの中の藤原道長(柄本佑さん)は、政敵である三条天皇(木村達成さん)を退位に持ち込み、確かに権力的には絶頂期であったかもしれない。しかし、自分の娘である女院の藤原彰子(三上愛さん)、皇太后の藤原妍子(倉沢杏菜さん)、そして後ろ一条天皇の皇后となった藤原威子(佐月絵美さん)は、いずれも「父である道長の道具とつかわれた」として、道長を恨むように心が離れてしまっており、また、自分が今まで父兼家や、または一条天皇、三条天皇にしてきたように、自分が身を引くように言われてきたというような感じである。ある意味で「熟年離婚されて家族も心が離れてしまい、仕事も引退し、終活を始めようとしている」ちうような時期である。権力の絶頂というよりも、権力の座から引きずり降ろされ、時代の狭間にかろうじて残っているようなところである。

「欠けたることもなしと思えば」は、今回のドラマで「これからは欠けてゆく一方、そして最後には光を失った新月となって、誰にも知られないうちに消えてゆく」というような悲哀に満ちた歌に聞こえたのである。

 何故、ドラマの中で藤原実資(秋山竜二さん)に返歌を求めたのであろうか。ある意味で、自分のみじめな姿を笑ってほしかったし、また、自分の姿を正直に言ってほしかったのではないか。藤原実資が、ある意味で「好敵手」でもあり、また「親友」でもあり、そして「男性の中の理解者」というように考えていたのではないか。その理解者が自分のことをどのように見ているのか。そのことが最も気になっていたのかもしれない。

そして、もう一人の理解者が、まひろ(吉高由里子さん)であったのではないか。

<参考記事>

「光る君へ」まひろの父為時役・岸谷五朗「できる娘を持った誇らしさと寂しさがある」 吉高の凄みは「目」

11/17(日)スポニチアネックス

https://news.yahoo.co.jp/articles/d9bef2ca668a1e319dbe0c8a7f30171071dd5022

<以上参考記事>

 そのまひろも、徐々に「年齢を重ねてゆく」ことになる。道長の家が、すでに息子頼道(渡邊圭祐さん)の代になっている。この時代は長和6年(1017年)であると想定され、藤原頼道は26歳、道長は50か51歳という感じであろうか。このころから道長の山井はかなり悪化する。実際に、この二年後に出家し、氏に引きこもるようになり、1027年に薨去することになるのである。この時代の道長は、かなり体調も悪かったのに違いない。

このように「役職を退いた後は、剃髪して出家する」というのがこの時代の貴族の習わしであったようだ。

まひろも、ほぼ同年代であるから50歳前後であろう。当然にその父は、平安時代で子供を産むのが早かったとしても、70前後であろう。その父為時(岸谷五朗さん)が出家するということが今回言われた。

出家するということは、俗世を離れるということになる。賢子(南沙良さん)が、慌てて「お寺に行ってしまうの」というように、この時代の出家に関して視聴者のために解説的な会話をしてくれているのでありがたい。

早くに(といってもドラマでは第1回の最後だから早すぎると思うが)妻ちやは(国仲涼子さん)を殺されるということで亡くし、そのうえ、その妻の仇の家である藤原兼家(段田安則さん)に頼らなければ、家計を維持できないというような状況であったのだから、男性として悔しさはいかばかりであったか。しかし、娘のまひろが源氏物語を作り、そして、藤原道長との関係で女房として収入を得られるようになった矢先に、今度は息子が無くなってしまうというような悲劇を繰り返した。まさに、不遇の一生であったと思う。

その様に考えれば、様々な感想が合えると思うが、その中で、じっと耐えて家を守る姿は、ある意味で、「日本男児の鑑」ということができるのかもしれない。目立たないが、格好いい、というような、そのような男性たちが、日本の歴史を支えてきた。そしてそのような男性たちを、夜素晴らしい女性たちが各家庭や、心の中で支えてきたという感じではないか。

そのような様々な夫婦の形が、このドラマでは書かれている。その夫婦の形が、様々に、現代の男女の心に刺さるのではないか。そんな気がする。

これからは「道長や、まひろの引き際」という、最も難しいところにかかってくる。あと4回。楽しみである。

「宇田川源流」【日本報道検証】 中ロが連携する中で中国はペルーと連携してアメリカをけん制

 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」をお送りしている。「日本報道検証」というのは、なにも報道を同行しようというものではなく、単なるニュース解説であると考えいてただいて構わない。もちろん、その内容に関して、あまり日本の報道機関が報道していないものでありなおかつ重要であろうと判断できるものも少なくないのであるが、私の性格上あまりまじめなものばかりではないので、その点はご了解願いたい。

さて、現在南米ペルーでAPEC、そしてその後G20がブラジルで開催される。今回の会議は、日本は少数与党になってしまって、与党だけでは何も決められなくなってしまった不安定内閣の石破茂首相が参加し、また、アメリカからは、就任期間中の4年間にロシアのウクライナ侵攻とイスラエル=ハマス戦争、そのうえイスラエルがレバノンのヒズボラやイランとの間にも武力紛争が発生しながら、アメリカは指導的立場を示す事も、戦争を止めることもできないうちに、次期大統領が現在の政権を否定しているトランプ氏に変わってしまう、人気が残り短いバイデン大統領と、日米の首脳が国内においてあまり大きな影響力を及ぼすことのできない状態で参加している。

国内において影響力を及ぼすことができないということは、そのまま議会の少数派であるということ、これは民主主義においては、国民の支持が少ない(または少なくなった)ということであり、議会における立法や予算において機能しなくなった、国民から乖離した政権が参加しているということになってしまうのである。

さて、その石破首相は、今回トランプ次期大統領との面会を断られている。この辺はオンラインサロン(https://lounge.dmm.com/detail/2838/index/・・毎週月曜日と木曜日に更新)の中でその事情などをしっかりと書いているしそこで質問なども受け付けているので、わからないところはその内容を調べてみていただければ【初月無料なので、お気軽に】良いと思うのであるが、その意味では安倍元首相の時と日米関係はかなり環境が変わることになるのではないか。

さて、そのような中、日中首脳会談だけはうまくいっていると報道されている。ところで、その中国は何を考えているのであろうか。

<参考記事>

「米国の裏庭」に新ルート 中国主導の巨大港開港 ペルー

11/16(土) 時事通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/3f3c53ac80cc80725896fa0b282650a60df2549a

<以上参考記事>

<参考記事>

ロシア・ショイグ安保会議書記と中国・王毅外相が会談 トランプ次期政権誕生前に連携強化を確認

11/13(水)FNNプライムオンライン(フジテレビ系)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0d34784044bbff9b792e780ede8a95bc72c6b8ce

<以上参考記事>

 さて、中国は一帯一路政策を行い、そのことでユーラシア大陸に対して覇権主義外交を行ってきていた。そしてその一帯一路というよりは「全世界中国化」とか「世界共産主義革命」というような感じで進めていた「中国化」の政策は、そのまま日本をはじめとした様々な国に対して大きな影響を行った。実は「世界中国化」ではなく、海洋や海底資源まですべて独占しようとしている中国のやり方は「地球私物化」というような感じで行ってもよいのかもしれない。

以前、中国の大連に行っていた時に感じたことは「中国はその欲望が果てしなく、餓鬼が豊かな国をだましているがごとき貪欲さで、すべての者を食い尽くす」というような感覚を覚えた。実際に、そのような内容は、「イナゴの大群が米を食い尽くし、世界が飢饉になる」というような状況になっているのではないか。

さてそのようなことに関して「中国の覇権主義を許さない」とする「コモン・ローの国々」がそこに対抗している。日本は本来その「コモン・ローの陣営」に入っているはずなのだが、なぜかその中に入っていないような感じになってしまっている。これは石破政権やその前の岸田政権ばかりの話ではなく、経済界なども、アメリカと中国を両てんびんにかけているようなところがあり、アメリカが中国に経済制裁しているのに、日本から情報が洩れていたりまたは中国に投資したりしている。また、根茎の石破首相も、アメリカの大統領よりも先に中国の習近平国家主席と面会し、中国の方を重視しているかのように見られている状態である。外交というのは「話す内容」だけではなく「会談の順番」なども重要であるということが全くわかっていない「政治の素人」であるかのような対応である。

外交に限らず、コミュニケーションというのは、「自分の事情」」だけではなく「相手の事情」があり「相手がどのように考えるのか」ということも気にしながら行わなければならない。トランプ次期大統領はバイデン大統領を否定して大統領選挙に当選した人であるが、バイデン大統領と友好関係を示していた岸田首相を「継承する」とし、トランプ大統領と信頼関係のあった安倍首相と敵対しているということになればトランプ次期大統領は現在の石破首相にどのように考えるのかということは想像がつきそうなものである。

さてその中国との関係は、「良好である」と言っている。なぜかその会談の時にウクライナの戦争のことは全く何も出さず、海産物の取り扱いの話などをしているので、世界平和のことなどは石破首相はあまり考えていないのではないかという感じがしないでもない。政治家が「政治と経済は別」などと言っているようでは困るのである。中国は習近平・石破会談をしている裏で、中ロ外相会談を行い、ウクライナ戦争だけではなく東アジアにおける軍事的な連携を含めて良好な関係を会談して確認している。中ロの軍事的な関係というのはそのまま「日本を仮想敵国にしている」ということであり、まさに、石破内閣は、「敵対国に海産物を売り込みに行っている」ということになる。そのうえ「戦略的互恵関係」らしい。何をしているのかよくわからない。

その中国は、アメリカの後ろペルーに巨大な港を借りている。ここが軍港化した場合、大西洋で米中戦争が起きるということを意味している。1990年代のフォークランド紛争のような戦争が、また米中の間で起きる可能性があるということになる。何かおかしいことを言っていると思う方は、このペルーに港に、中国の戦略ミサイルを積んだ原子力潜水艦が寄港したらどのようになるのかを考えてみればよい。

 まさにそのような状況ができているのである。そのような中での石破内閣の外交は、本当に気を付けなければならないが、石破氏の頭の中には安倍元首相を否定することしかないのかもしれない。

「宇田川源流」【日本万歳!】おにぎりという「携帯食文化」を持った日本の強み


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本人のすばらしさや、日本人を称賛している記事などを見つけ、その内容を皆さんに紹介し、そのうえで、皆さんの毎日の行動に、日本人としての誇りを持っていただくということを目的にして、記事の連載を行っている。

 日本人のすばらしさというのはいったい何であろうかということを考えたことがあるだろうか。実際に、様々なところがあげられると思うであろう。「規律の正しさ」や「まじめさ」「勤勉さ」などから「やさしさ」なども挙げられる。もちろんこのようなことを書くと、「そうはない」という例を挙げて反論する人がいるが、逆に、わざわざ希少な例を挙げて反論しなければならないほど、そのような特性がしっかりと日本人の中に根付いているということになるのではないか。ここに書いたような中で「箸にも棒にも掛からぬ」というような特性を挙げているとすれば、そのような例を挙げるまでもなく、特性の中にはないというようなことになり、多くの人から反論が来るに違いないのであるが、そのようなことにはなっていないのである。

 さて、そのような特性もあるが、あえて今回は「清潔さ」ということと「日本人の同じレベルである」というようなことを挙げてみたいと思う。

 日本人のすばらしさの中に「清潔さ」を入れることは特にそうではないというように思う人も少なくないのかもしれない。しかし、本当に日本は海外のどの都市に比べても清潔であるという気がする。もちろん清潔であるということは「水がきれい」ということもあるし「きれい好き」という性質もあるのではないかという気がしないでもない。しかし、そのような特性が、同時に「同じような価値観を持っている日本人が多い」ということがあげられるのではないか。

 そのような内容派「食事と食材に対する信用」という意味でも同じなのではないか。

<参考記事>

「パリでは600円はします」 フランス人が堪能した日本食 価格に衝撃を受けたものとは

11/7(木) Hint-Pot

https://news.yahoo.co.jp/articles/b0a36bf7610f7c0f65ca70c0b6964bafcfbc5368

<以上参考記事>

 先日外国人の方々と話をする機会があった。その時に「日本の文化は何が素晴らしいのか」ということが話題になった。もちろんその外国人の方々は日本のことが好きで、日本語も流ちょうに話すことができる。

さて、ここで皆さんに聞きたいのは「あなたにとって日本とは何か」ということである。もちろん外国人の方が来て「どこか案内してほしい」と言えば、その外国人がはじめてに近い人であれば、東京ならば「浅草」とか「秋葉原」とか、または「ディズニーランド」とかそういった観光地を案内することになる。そして、もう少し何回も着て「少し玄人好みする場所を案内してほしい」というようになれば、多分「谷根千」のあたりの下町風情の残る場所を案内するか、相手の趣向に合わせて昭和な感じの場所を案内することになるのかもしれない。

では、そのようにもっと詳しく日本を知りたい人に、ようするに、例えば日本が好きで日本に住み始めた外国人に日本を知るために日本を教えてほしいといわれれば、何を教えてあげるのであろうか。もう、どこか観光地を案内するというような話ではなくなってしまっており、日本人としての生活や、日本人としての日常を教えることになるのではないか。

そう、要するに「日本」とは「日本人そのものであり日本人の日常」であるということになる。

私はこの時に「まずは日本語、そして次に日本の生活習慣を体験してください。一つ一つの日本語に意味がありますから、その言葉の中に日本人の奥深い思想が入っています。また日本の食事や生活習慣には、日本人の環境と、食べ物そして食べ物をくれた神々への感謝が現れています。そのようなことを感じながら食事をしてみてください」というように伝えている。

さて「おにぎり」である。

そもそも、日本の食事は懐石料理など正式な料理では「ごはん」は最後に出てくる。おかずの品々で足りない分を補うという形になり、主食は最後にするということになる。その意味ではおにぎりや丼物のように、主食とおかず(具)が一緒に提供されるというのは、日本人の正式な食事形態からすると邪道である。しかし、忙しい時や旅先など正式な食事をできない場合に、おかず(具)と主食を一緒に食べるということで、双方を味わうことのできる「時短」メニューが昔からできている。

当然にそれらが正式な食事と同じではないにしても、その食事に関して食に関する感謝などは全く変わるものではない。単純に値段が安いということは、日本で日本食を食しているのであるから他の文化圏で味わう事とは全く異なるということで、値段の話などをすることはないが、そのような「携帯食」であっても、日本の場合は「安全に提供され、基本的に食事の信頼を失わない」ということが大前提に存在する。そして、その中に握らrて言える「具」に関しても、安全だけではなく、こだわりや主食との相性などがしっかりと研究されていることになるのである。

そして、もっとも言いたいのは、「そのような食事を作る日本人の心」と「日本人の習慣」こそが、最も重要なのではないか。今後そのような日本人の心や習慣をより一層深く紹介してゆきたいものである。

小説 No Exist Man 2 (影の存在)

第二章 深淵 22

「ということでもう一度中国に行くことになったのだが」

 その日の夜、菊池綾子の店で荒川は今田陽子と菊池と三人で話をしていた。

「中国旅行いいなあ」

「旅行なんていいもんじゃないよ」

 菊池綾子がふざけて言った言葉に、荒川はまじめに帰した。

「で、何が問題なのよ」

「ハリフだ」

 荒川はずばりといった。

「どういうこと」

 今田は荒川のいった意味がわかっていないようである。

「殿下の前では言わなかったが、ハリフの言う通り、向こうでウイグルの戦士という人と会うことにした。その代表は日本語を話すマララという女性だったよ。」

「あら、ウイグルの人と会ったならば、殿下に言えばよかったじゃない」

「いや、そのままらと会った後、胡英華の車に乗せられたんだ」

「どういうこと」

「そのマララなのか、そのマララが連れてきたハミティという男なのか、または、そこから向こう側なのかはわからないが、要するに私が彼らウイグルの人と会うということが、共産党の幹部に漏れているということだし、また、そのことが大きなリスクになると思う」

「なるほどね。要するにウイグルの戦士という中には、共産党のスパイがいるということで、もしかしたらそれがハリフかもしれないということ」

「ああ。そうでなければ沖田という偽名もわかるはずがないだろ」

「そうね」

 今田は腕を組んで考え込む感じになった。

「そこでだ、ハリフに違う情報を流してもらいたいんだ」

「違う情報とは」

「要するに、偽情報を相手に掴ませるということだ。それを私がやるのではなく、今田さんからやってくれないかな」

「いいけど」

 今田は、それくらいでよいのかというような表情である。何か問題になるとか、証拠をつかめとか言われるのではないかとひやひやしていたところであったので、それくらいならば、と、受けた。

「荒川が、いや、沖田進が実は新種の病原菌に犯されて中国から戻れなくなったと」

「中国から戻ってきてるじゃない」

「だから、その情報が異なるということにしてほしいんだ」

 荒川は言った。

「要するに、向こうの人々は、沖田進のパスポートを持った人が北京空港から日本に戻ったということは認識しているが、その沖田進のパスポートを持った人が荒川であるというような話は必ずしも一致しないはずだ。」

「まあ、確かに」

「今回、私は荒川のパスポートで入国する。走すれば、胡英華が前回会ったのは荒川ではなくなるし、また、沖田進という人物が誰かはわからないはずになる。つまり、マララやハミティと会った人も、誰だかわからない人物になるということにある。当然にその謎の人物が、新種の病原菌に感染しているといううことになれば、中国政府は必至になってその人物を負うことになるよね」

「そうでしょうね。まあ、それは中国でなくてもそうなると思うけど。日本だって、病原菌保持者は隔離措置が取られることになる。」

「しかし、その時には沖田進はいなくて荒川がいる」

「確かに」

「そのうえ、今の状況では、『新しい病原菌』は、当然に、『死の双子』ということになりかねない。その危険性を熟知している中国政府は大混乱をすることになるし、沖田進が出入りした場所やあった人物がすべて隔離されることになる」

「なるほど」

 今田はすぐに納得した。

「ええ、でもよくわからない。どうしてそんなことしなきゃならないの」

 菊池はまだわからないという感じである。

「あのね、要するに、その誰だかわからない人が、中国から出国できずに新しい病原菌に感染して中国にいるということは、中国に危険があるということになるんだよね。そのうえ、中国政府も人民解放軍も『死の双子』のことは、民衆に発表していないから、その危険性を認知しているのは、政府の一部、それも今回の日本に『死の双子』をバラまいたことを知っている人またはその内容に完治した人ということになるんだ。そして、そのことがそのまま中国政府につながれば、中国政府はその人物を隔離して、治療するか、殺すか、またはその周辺にワクチンを与えるかしかない。」

「ああ、要するに、中国政府が治療法や予防法を知っていればそれができるようになるということ」

「そう、御明察」

 荒川は笑った。

「それを、荒川さんは、自分が犠牲になってやるということなの」

「犠牲になるというのではなく、相手をだますんだよ。いや、正確に言えば、この世にいない沖田進さんという人が犠牲になるんだけど」

 もう一度荒川は笑った。そしてそのあとを続けた。

「そのワクチンとか治療法がわかるだけではなく、ハリフというウイグル人からどの様の情報が流れ、そしてどのように情報に対して共産党政府が動くのかということが見えてくるんだ。要するに、極秘情報となる内容を、逆に日本発で出せば、その極秘情報が中国国内で極秘情報が処理されるかがわかるし、そのウイグル人の人脈からどのようにつながっているのかもわかるはずなんだ。」

「なるほど、荒川さん頭いいですね」

「確かに、そんなことを考えるのは荒川さんだけね」

「そのあと寅正さんとかと、中国を少し荒らしてみても、面白いかもしれない」

「旦那にはそう言っておくわ。それにマサ君も行くみたいだし」

「ほう、綾子さんの仲間だよね」

「その中に混ざって葛城さんも行くことになっています。」

 今田が付け加えた。

「葛城さん」

「もちろん極秘です」

「まあ、普通に言ったら入れないですよね」

「自衛隊とか警察官は、中国は暗黙の了解で入国を拒否されますからね。だから第二の沖田進さんが出現することになるんですよ」

「日本国も・・・・・・まあ、仕方がないですね」

 数日後、今田はバーにハリフを呼び出した。

「ハリフさん、実は、荒川さんが帰国していないんですよ」

「そんなはずはないでしょう。私は帰国したと聞いていますよ」

 ハリフは、意外そうな顔をしていった。

「ハリフさんは、どこから荒川さんが帰国した時位いたのですか」

「いや、それは、マララという向こうの担当の女性が、あった翌日に出国する予定だといっていたと」

 マララから聞いたという事か。今田はそう思った。

「いや、それがその時に何か体調が悪くなって、そのまま向こうにいるみたいなんですよ」

「それならば、向こうに安斎さんという人がいて、一緒にいたみたいですから、その人に聞いてみては……」

「いや、その安斎さんもよくわからないという事なんです。何でも、その日の夜に急に熱が出て、今までの風邪とか、インフルエンザとかそういったものではなく、目や耳から血が出て、嘔吐してしまうというような、何か新しい症状だと」

 ハリフは、急に顔が曇った。

「安斎が言うには、何か新しいウイルスか何か、今まで日本では見たことがないような症状だと」

「新しいウイルス。そんな…。」

「そのホテルは予算とか予約の都合で出なきゃならなくて、なにかほかのほてるにうつったみたいなのですが、その後行方が分からないみたいなんです」

「それは心配ですね」

 ハリフは、明らかに落ち着きがなくなった。

「ハリフさん、落ち着いて、ここにそのウイルスがあるわけじゃないですから。でも、荒川さんは心配で」

「わかりました、今田さんのために、我々が探してみましょう」

「お願いします。安斎さんも探してくれているみたいなのですが」

 ハリフはバーを出て行った。その後ろを藤田伸二が気づかれないようについていった。

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2024年45号 中国で最近はやっている無差別殺人の原因


 皆さんおはようございます。

メルマガ主催の宇田川敬介です。

 今年も様々な内容にして、少し違う観点から様々な内容を見てみたいと思います。

普段のブログとは全く関係なく、少し柔らかい内容で見てみたり、国民の慣習のことなどを見てみたいと思っております。

 これからもよろしくお付き合いください。

さて今回は「中国で最近はやっている無差別殺人の原因」ということに関して見てみましょう。

中国南部・広東省珠海市で11日夜、自動車が暴走して多数の人をはね、地元警察当局は12日、35人が死亡し、43人が負傷したと発表しました。

車は逃走しようとしましたが、警察が駆け付け・・・・・・

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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 政界における不倫という話し

 今週も「土曜日のエロ」の日になった。今週話題になったのは、一つは今日エロ恩法だ使う「玉木雄一郎国民民主党代表の不倫疑惑」である。まあ、この内容は本日ブログの後半に様々に「私の個人的な話」も含めて書いてみよう。

もう一つは、今度の国会運営であろうか。何しろ11日に第二次石破内閣が少数与党として発足してしまったがために、国会の委員長のポストを7つも野党に明け渡しているということになる。特に、衆議院予算委員会の委員長を立憲民主党の安住淳議員が担当するということになった。このことで、衆議院の予算委員会では予算をしっかりと審議する場所ではなく、自民党のスキャンダルを主に議論する場所になってしまったということになることは必至である。そもそも予算委員会や議事運営委員会など審議日程や審議内容を左右する重要ポストに関して、与党が関与していないなどちうことは前代未聞であり、全く訳が分からない状態になっている。逆にそこまでして内閣総理大臣というポストにしがみつきたいのかというような「哀れな目」が向けられる結果になっている。

しかし、この状態で「辞任必至」などと報道している人々は、あまりにも何もわかっていない。現在の少数与党ということは、国民民主党を合わせた野党が結束した場合、内閣不信任案をすぐに出すことのできる状態になっていると言ことになる。そのことは、「総辞職」だけでなく「解散総選挙」の事由でもあるのだ。

つまり「解散総選挙が近くなった」というような見方も少なくない。解散は内閣総理大臣の大権であり、他の人々がいかに行っても内閣総理大臣だけが実行することのできる権利である。今回もその権利で解散総選挙を行ったということになるが、石破茂氏の性格上、「自分だけが総辞職をするのではなく、自爆型の解散総選挙を行う」という可能性が見えてきたのではないか。ある意味で「内閣総理大臣による解散テロ」がいつ発動するかわからないということになる。どうせ少数与党なのであるから、そのようなことは全く関係ないというような感覚になるのではないか。

さて、そのような内閣の「閣外協力」の強い見方が国民民主党である。しかし、その代表である玉木雄一郎に不倫スキャンダルが浮上した。

<参考記事>

「え?不倫は良いんですか??」今井絵理子の内閣府政務官起用、玉木氏の代表継続が波紋

2024年11月13日 17時40分女性自身

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12268-3560155/

<以上参考記事>

 そもそも政治家というのは、「性事家」といわれるほど下半身にはあまり頓着しない状態になっている。そもそも昭和時代までは「下半身に人格無し」といわれ下半身スキャンダルを報道することは「禁止するという不文律」があった。これは、「男尊女卑」などという話ではないので、現代の人々は誤解しないでほしいのであるが、「英雄色を好む」という話であり、そのことから、「下半身スキャンダルなどを問題にするよりも、しっかりと政治を行い、国を正しい方向に導くことのできない政治家を糾弾すべき。国会と政治の報道はスキャンダル報道とは異なる。」というように厳しく私などは先輩に言われていたものである。しかし、その風潮が異なったのは宇野宗助首相の神楽坂千代菊事件からであり、その事件があったことから神楽坂の料亭で遊ぶ人はいなくなり、神楽坂は一時死滅寸前になっていたのである。

さて、「芸能人は体を見せる商売」といわれ、「河原者」という差別用語で昭和時代までさげすまれてきた。実際に、河原者というのは、旅芸人など「定住文化のない人々が、まともな場所で園芸などを披露できず、河原に仮小屋を建てて生活していた」ということからそのように言われていたことであり、芸能人の総称であった。他の河原に住んでいるものは、まさに「ヨタカ」であり、いずれも「身体を売る商売」であった。要するに「芸を見せる」というのは体の隅々までが商売道具であるというイメージがあったのである。そしてそれがテレビなどがない時代には売春などの温床となっていた。ある意味で、芸能事務所が力を持った後、そのようなことが無くなったというように言われている。しかし、逆に芸能人になるには資格試験などもいらないし、性格の判断などもない上に、若いうちからきれいだといわれ、そのうえで、「多額の金銭をもらって金銭感覚までマヒする」状態になってしまうので、どうしても、「価値観が異なる世界に入ってしまう」場合が少なくない。

このような「昭和の政治」と「昭和の芸能界」を考えれば、今回の玉木代表の件も、そして同じように出された元「スピードの今井議員」の話も同じように「芸能と政治の交差する場所で出されたスキャンダル」ということができるのである。

同時に、そのような価値観があったので、「政治家」と「芸能人」に「倫理観」や「道徳観」を襲着けることはなく、「あの人々は若い時から違う価値観で生きている」というある種の区別意識が存在していたと考えるべきであり、その為に昭和の時代は、そのような政治家のスキャンダルがまったく問題にならなかったのである。

さて、玉木雄一郎と、私は、同じ昭和44年5月1日生まれで今年55歳である。

ある意味で1969年生まれで、昭和の時代に高校三年生まで育った世代であり、最後の昭和価値観世代といえる。それだけに、「初老」と言いつつ「昭和価値観でなんとなく進めてしまう」ので、なんとなく、「なんの示し合わせもしていないし、特に親しいわけではない」が同情してしまう部分がある。それが、今の私の内容なのである、同時に、私など最近では誰も相手にしてくれないので「うらやましい」限りである。ただし、私ならば、39歳よりももう少し若い女性がよいかもしれない…と好みの話をしても意味がないが、まあ、そのような感覚になってみてしまう。

どうしても「スキャンダル」といえば「どんな相手なのか」ということが見えてしまい、なかなか面白いことである。しかし、「性欲が衰えていないということは、まだまだ仕事ができるという事であろう」というように考えるのである。

「よく遊び、よく学べ」という標語があるが、まさに「よく遊べる人こそ、良い仕事ができる」モノである。まあ、今回結果的にはあまり良い女ではなかったが、スキャンダルが出て、本当の政治家としての価値は、これからの政治の結果によるのではないか。

 我々は「政治は、スキャンダルよりも政策的結果である」と考えるべきではないか。それは今回の玉木の件だけではなく、他の下半身スキャンダルに関しても同じであると思う。

「宇田川源流」【現代陰謀説】 何故トランプ政権になってもUFO情報の開示はされないのか?

 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。先週と今週は、陰謀というよりは、一見「サブカルチャー」と言われる内容に見えるのかもしれないが、しかし、よく読んだり、その内容を見てみると「陰謀説」に繋がるように考えられるということがなかなか面白い所になっている。

 さて、今回の陰謀の内容は古いのではないかという気がする。むかし、危険なところとか、秘密の場所などはどの村にもあった。そのような場所には子供などは近付かないようにしなければならなかった。そのように、他人に近づいてほしくない場所には、「幽霊が出る」とか「祟りがある」というような話になっている。基本的には「何か大事なものがある」ということを隠しているということを意味している。その内容を「隠している」ということが陰謀なのだ。

 さて、ではそのような噂を広めるためにはどのような技術があろう。「何かを隠している」というだけでは、すぐにばれてしまうし、また単なる嘘で終わってしまう。要するに「なにか隠している」ということをばれないように、しっかりとしたなんらかの方策が無ければ、話にならない。そこでいくつかの技術が必要になる。一つ目は「そもそも不思議なものを信じさせる」という能力が必要だ。これは、昔であればかなり楽である。何しろ科学が発展していないので、そのような「不思議」や「神」を信じる人が少なくなかったのである。そのことから不思議はかなり信じられていたと思われる。しかし、同時にその不思議が広まることから、「肝試し」なども行われるようになるということになる。それを防止するために「本当に祟りで死ぬ」という人を尽くし、祟りや幽霊を信じさせなければならない。そのうえで、その内容を「広く広報する」ということが重要なのではないか。

 そのような「広く広報する」事が最も重要な状況がある。これら「嘘を広めて相手の行動を制限する」というのじゃ、現在のスパイと変わらない。

<参考記事>

ドナルド・トランプ氏の大統領就任、“UFO情報の開示”に大きな影響か

2024年11月12日 5時53分 ナリナリドットコム

https://news.livedoor.com/article/detail/27537496/

<以上参考記事>

 トランプ氏が大統領になるということで、「今度こそNASAや軍が持っているUFO情報が開示されるのではないか」という期待が一部で高まっている。

このように「大統領が変わると、UFO情報が開示されるのではないか」というのは、二つの理由から言われている。一つは「アメリカの情報開示規則」である。50年たった情報は基本として開示されるということで、例えばケネディ大統領暗殺の記録などが開示されるのではないかというようなことになった。しかし、それらの情報は機密レベルが高いということで情報の開示が行われなかったということになったのである。

これを2016年の大統領選挙の時に、民主党のヒラリークリントン候補が「自分が大統領になったらUFOの情報をすべて開示する」と公約をしたのである。もちろん、クリントン氏が落選したので、海事をすることはなかった、この時に「UFO情報を開示する」としたことが、トランプ支持者の中で、後に「ディープステート陰謀論」 につながることになるのである。これは、「ヒラリーやバイデンがディープステートとつながっていて、UFOに関する情報を多く持っているだけではなく、隠す情報と隠せない情報の区別をしている」というような内容に基づくものであったが、その辺のところはまた別にしよう。ただし、「ディープステート」という人々は、ヒラリークリントンやバイデンとつながっている組織であるらしく、その後も陰謀論の中にたまに出てくることになるのはなかなか興味深いところである。

さて、それがバイデンの政権になっても開示されることはなく、今回その内容が開示されるのではないかということになる。

私自身は「開示される予定はない」というように聞いていて、その根拠は「UFOといってもその内容は宇宙人に関するものばかりではない」ということである。つまり、ロシアや中国などの新兵器や、アメリカ自身が秘密裏に開発している兵器などもその中に含まれるのではないかということで、その内容を開示することは国防上の観点からできないということになる。要するに「サブカルチャー」として楽しまれていることが、何故国家機密化といえば、その内容は知らず知らずのうちに、国防情報を含む内容になっているということであって、何も宇宙人とディープステートという闇の政府がつながっているというようなモノではない。アメリカのドラマ「Xファイル」のような世界ではないということになるのである。

このように考えれば、「宇宙人に関する内容は出してもよいのではないか」というような反論が出来るが「どれが宇宙人で、どれが新兵器なのかが判断着くものは、そもそも『未確認飛行物体』になるものではない」ということになる。私が出演した「エンカウンターズ」というドキュメントであれば、「UFOは、プラズマなのか、宇宙人なのか、または死んだ人の人魂なのか」ということの判断もつかないということになるのである。

国家機密として「開示できない情報」ということが、必ずしも陰謀につながるというのは、陰謀論者の大好きな内容であるが、必ずしもそのようなサブカルチャー的な内容ではなく、実は国防における重要情報である場合もあるということを考慮に入れて「陰謀論」という作り話を楽しんでいただければよいのではないか。

「宇田川源流」【日本報道検証】 すでに「買い控え」なのか?独身の日の売り上げ低迷

 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」をお送りしている。「日本報道検証」というのは、なにも報道を同行しようというものではなく、単なるニュース解説であると考えいてただいて構わない。もちろん、その内容に関して、あまり日本の報道機関が報道していないものでありなおかつ重要であろうと判断できるものも少なくないのであるが、私の性格上あまりまじめなものばかりではないので、その点はご了解願いたい。

さて、今回は「中国の景気・中国経済」の話である。

中国の経済が悪化しているということが言える。私からすれば、かなり時間がかかったという感じがしないでもないが、基本的には、中国経済というのは、すでに悪化している状態にあり、政府が他のこと、例えば海外に関する覇権主義などをしっかりと高知機できないくらいの悪化状態であるという。

日本の「非常に優秀な」人々は、これらの内容に関して、すぐに「エビデンスはあるのか?」というが、この「エビデンス至上主義」が「日本を完全にダメにしているばかりか、日本をいつまでも失われた30年から脱却させない最悪の習慣」であるということになる。そもそもエビデンスというものは、「現象が掟からそれをまとめて、その後誰かによって表現されたもの」である。つまり「過去のデータを、誰かが加工した」モノでしかない。つまり、「過去である」というハンデキャップと、「誰かが加工した」というフィルターがかかっているものでありなおかつその加工した人物の主観が入っているということになる。つまり、日本のそのエビデンスを選んだ人の「主張や主観」に適合した内容に編集されたエビデンスを選ぶことが可能で、なおかつ、その内容に、また恣意的な解釈が加わるということになる。つまり、「時代遅れなうえに、現場を知らない人々の思い込みや主観、希望的観測が入って判断される」ということになる。

我々が情報を得る時は、基本的には、「ヒューミント」つまり、「口コミ」でリアルタイムの者を出す。もちろんヒューミントは本人の主観であるし環境によって異なることを、同じ状況であっても感じ方が異なる。しかし、そもそも「ヒューミント情報である」ということを前提に、誰も加工しない内容をそのまま考えるのである。ある意味で、選挙後の出口調査と同じで、サンプル数が多ければ傾向値がつかめるということで行うのである。

さて、これは中国の景気の話に関しても同じである。習近平によって加工されたエビデンスよりも、多くの人の口コミや買い物の方がよほど正しく、中国の景気を示しているのである。

<参考記事>

中国「独身の日」セール最終日 景気低迷、最長1カ月に拡大

11/11(月)共同通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/9f087fde8c032b94df07ad5321deeb21d7b43777

<以上参考記事>

 さて、以前中国の契機が絶好調の時には、「一日の売り上げが日本円で5兆円」などということを言っていた「独身の日」である。11月11日は「一人」を示す「1」が並んでいることから、中国では独身の日であるという。この日はインターネット通販会社が各社様々にセールを行うということになっている。アメリカのブラックフライデーを想像していただければよいのかという気がする。

さて、今年この「独身の日のセール」が不調でありあまり売り上げが伸びなかっただけではなく、返品も相次いでいるということになる。

さて、この口コミを見てみると「ほしいものがなかった」「あまり安く(お得感を感じなかった)」などの話が多く聞かれた。エビデンス的に言えば、「ほしいものがなかった」ということは「すでに商品が飽和状態になっており、新規性の商品をインターネット商店が陳列することができなかった」などということを言い、この独身の日のセールが失敗したので会って中国全体の景気があまり悪くないかのような感覚で捕えることも少なくない。しかし、実際のところはそのようなものではない。

そもそも、小売業というのは「売り上げ」を必要としており、なおかつ、売れなければ「不良在庫が残る」ということになる。もちろん、預かり商品で、売れた分だけ出荷するということ充分に考えられるのであるが、しかし、そのようにして返品したとしても結局は市場に出回ることなく、メーカーなどに不良在庫が残ることになるのであるから、景気は悪化するのである。小売業の古都だけを見ても意味がないということが景気を見る状態では必要である。

そのうえで、「顧客が何を欲しがっているかわからない」つまり「しっかりとしたマーケティングができていない」ということでありまた、お得感がなかったということは「顧客の経済状態や、値ごろ感が見えていない」ということになってしまっている。総じて小売店と顧客の間のコミュニケーションができていないということになる。単純に言えば「コミュニケーションをするだけの余裕が、店やメーカー側に無くなった」ということを意味している。

これは、どれだけ中国共産党政府が取り繕っても景気の悪化、と「企業の劣化」を示しているということになる。まさに、そのことが景気悪化の真相なのである。

 さて、日本の企業はこのような中国に進出しようとしているところがあるから驚きだ。まさに、「エビデンス主義」の企業は、その様に日本の貴重な資源を中国に無償で出してしまって、そのうえ日本国内の景気を悪化させているのである。一つには「見通しの甘さ」そして「世界情勢への無知」そして「エビデンス主義」がこのような判断の間違いを起こすことになってしまっているということになる。

これからトランプ氏がアメリカ大統領になり、「中国強硬派」が閣僚に名前を連ねる。そのような中で、日本の企業はアメリカと対立しても中国に進出するつもりであろうか。例えばトヨタでは、中国の生産を増やすといっている。「正気か?」と疑いたくなるところだ。

まあ、このような日本企業ばかりでは、日本の景気は中国に引きずられてダメになってしまうのではないか。日本の経済は、政治だけではなく、このような中国に引きずられた企業が悪化させているということも考えるべきであろう。。

「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 三条天皇と道長の対立をうまく書いた面白さ

 毎週水曜日は大河ドラマ「光る君へ」に関して、様々な内容を、私個人の感想として書いている。ある意味で、歴史をこのように現代風にアレンジして、見やすくまた面白くしてくれているの、私の文章そのものも書きやすい。特に今回の大河ドラマは、「紫式部と藤原道長」という二人の生涯の「実話」と、その紫式部が書いた「源氏物語」というフィクションの物語をなぞりながら、現代を風刺しているということが非常に面白いのである。

さて、今回は物語を見る前に、一つ記事を紹介しよう。先日の記事であるが、藤原兼家、忘れた人のために書いておくと道長の父であるが、その役を演じた段田安則さん。この度紫綬褒章を受章した。さて、藤原兼家といえば、花山天皇を無理矢理出家させて、自分の血縁につながる一条天皇を即位させ、権勢をほしいままにしたという人物であり、そののちの藤原道長頼道の摂関政治の基礎を作った人物だ。しかし、そのことは、進化である藤原氏が、天皇家を無理矢理出家させたり、天皇家に介入して好き放題していたという印象が強い。特に、兼家の場合は陰陽師に様々なことを祈祷させたり、暗殺したりと、特に悪く描かれ、物語の中では道長が後に善政をするきっかけとなっている。

ところで紫綬褒章の受賞は天皇陛下から行われる。段田さんは陛下が『光る君へ』をご覧になっていると聞き、思わず『ご先祖様に悪いことをしてしまいすみません』と謝罪したそうです。陛下はにこやかに微笑まれていたといいます。

なんとも面白い話である。もちろん、このようなことという化、テレビドラマの演出で天皇陛下が怒るはずもなく、その演技を含めての紫綬褒章であろう。しかし、このようなことが伝わること自体、非常に面白いことではないか。今回のドラマは、戦国大名や庶民ではなく、天皇家を中心にした人間模様を描いている。一つで政治権力ということであり、もう一つで治世、つまり庶民を相手にするということにつながる。その内容をうまくバランスをとることになり、その為に様々なことをおこなう。現在であれば選挙などで決まるのであろうが、当時は血筋で決まってゆく。そのことがこのような現代の会話につながり、「ドラマが現代に影響する」ということになるのではないか。

<参考記事>

段田安則『光る君へ』打ち上げで明かした「天皇陛下への渾身ギャグ」

20241106 女性自身

https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4e26d22325828b335bb585ba6709a3760dd825

<以上参考記事>

<参考記事>

『光る君へ』“倫子”黒木華、寂しいつぶやきから不敵な笑い ネット騒然「バレて、ない…?」「怖いよぉ」

11/11(月)クランクイン!

https://news.yahoo.co.jp/articles/71b383ba212a5e2d726c11881e6eea2a31ad52d3

<以上参考記事>

 さて、今回の物語は三条天皇(木村達也さん)と藤原道長(柄本佑さん)の対立で、三条天皇が病を発する所である。この中で、道長は、以前父藤原兼家を忌み嫌い権謀術数で政治を動かす姿を嫌悪をしていた。その嫌い方はまひろ(吉高由里子さん)と駆け落ちしようかといっていたほどの嫌い方であったのだが、しかし、自分が左大臣になってみれば、周囲から、特に中宮彰子(見上愛さん)などは道長自身が父兼家と全く変わらない、権力の亡者になっているように見えるというようなっ状況になっているのである。ある意味で親子ということは変わらないし、また政治の世界は、廻りから批判されても、その立場に立って、その立場から見える風景を見たら、同じような行動をとってしまうということになるという、痛烈な皮肉である。現在の石破首相が見たら、どの様に思うのであろうか。そのようなことに気づいてもらいたいし、現在政治を批判している人も、まさにこのドラマをよく見るべきではないか。

そのことを最も身近で見ているのは、妻の源倫子(黒木華さん)であり、その妻は、息子頼道が子供がないことに関して、苦慮している道長もまた好きな女性と二人でいたいという頼道の言葉も両方をわかるということになっている。

まさに、この源倫子のようなできた妻がいることが、男性が社会で自由に活動し、活躍する条件なのではないかと、男性である私は勝手に考えてしまう。この妻の言葉の中にある「私でも明子様でもない本当に好きな女性」がまひろであり、そのまひろの書いた源氏物語によって、道長の現在の地位が作られている。そのことまで含めて源倫子はすべてわかっているという感覚が、なかなか面白い。そしてわかった上で一時の嫉妬で物事を判断しないということが、道長を成長させたということではないか。特にそのセリフを言った後の「フフフ」という倫子の笑いは、ある意味でお釈迦様の手の中で遊ばれている孫悟空のような感覚を持ってしまうのである。その「女性の方が社会的に活躍している男性よりも、はるかに上を言っている」というような感覚も、現在の社会の風刺になっていることに、我々はドラマを見て気づかなければならないのではないか。

さて、今回は、藤原隆家(竜星涼さん)が、目の病から大宰府に行くということを決めた。ここにも実資(秋山竜二さん)との関係などがあり、その人事で様々にもめているということになる。そしてその藤原実資との関係が、そのまま、三条天皇との正装につながってくるということになる。

一方で、この後に刀伊の入寇があるということになるのだが、そのことはまた別であろう。その内容も、多分現代の風刺や教訓が込められるのではないか。ある意味で、今回の様に「様々な風刺」や「現代への教訓」が書かれているのは、非常に面白い。

「宇田川源流」【日本報道検証】 ハリスは「ガラスの天井」で高市は「安倍の女装」と言い放つ日本報道の二重基準


 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」をお送りしている。「日本報道検証」というのは、なにも報道を同行しようというものではなく、単なるニュース解説であると考えいてただいて構わない。もちろん、その内容に関して、あまり日本の報道機関が報道していないものでありなおかつ重要であろうと判断できるものも少なくないのであるが、私の性格上あまりまじめなものばかりではないので、その点はご了解願いたい。

さて、今回はまさに「日本のマスコミ報道」に関してである。

日本のマスコミ報道が「偏向的」であるということは、SNSの上などでかなり言われていることであり、いまさらというような感覚がないわけではない。そもそも日本のメディアやマスコミの重鎮というのは、「メディアの役割は批判精神であり、批判を行う事が重要である」ということを言い、「正義の実現」や「正しい情報」「中立・公正」ということを言わない。其れでもまだこの辺であればまだ言い訳(単なる言い訳でしかないかもしれないが)ができるかもしれないが、某テレビ局の重鎮は「テレビは国民の洗脳装置であり、君たちは国民を動かす側である」とまでいわれてしまえば、メディアの役割を大きく逸脱し、別な権力構造が出来上がってきているといわざるを得ない。

このようなメディアの「偏向報道」は、「言論の無責任」「報道しない自由」「言論の身勝手」等から行われる、日本国憲法に書かれた基本的人権の「権利濫用」出しかない。基本的に補導や言論の自由は「身勝手」を許すということではなく、「国民の権利を充足するための道具として国民が他者の権力に影響を受けることなく使うことができる」ということであり、特権階級を作るというっものではないのである。

しかし、そのようなことがわかっていない人々が多く、メディアが好き勝手に自分で基準を作り、その基準を勝手に変更して報道してよいというものではない。

当然に「客観的な基準」に基づいて平等公平を実現しなければならないのだ。

<参考記事>

米大統領選ハリス氏の敗因は「ガラスの天井」、高市氏総裁選では言及せず 日本メディア

11/8(金) 産経新聞

https://news.yahoo.co.jp/articles/dfc8429cb9113a39ad649326b71e434f0fec1a10

<以上参考記事>

 さて、アメリカの大統領選挙に関して今回トランプ氏が大統領選挙に勝利しました。このことはすでにどこでも報道されていますのでよくご存じと思います。さて、そのトランプ前大統領の敵はハリス現副大統領です。

まず、日本のメディアのほとんどは、「トランプを応援していない」という状態があったことが驚きです。もちろん日本の政治ではありませんし、この報道を見ている人が、有権鞘であるということはほとんどありません(一部アメリカ人も見ていると思いますが、、ほとんどは日本人であり、アメリカの大統領選挙の選挙権を有していません。)ので、日本が偏向報道をしていることがそのままアメリカの大統領選挙に影響を与えるということも少ないでしょう。しかし、日本国民が「アメリカの実態を知るという『知る権利』を大きく逸脱している」ということは間違いがありません。マスコミの多くは「結果が出るのに数日かかる」などといい「まれにみる接戦」と言っていましたが、残念ながら「6日の日本時間午後4時ごろ、現地時間の午前2時ごろには、大勢が判明し、トランプ陣営が勝利宣言を出す」という状態であったのです。日本のマスコミ報道の「明らかな間違い」でありますが、「語法を流したのに誰も責任を負わない」ということになります。

ところで、その時に出ていたコメンテーターの多くはいったい何なのでしょうか。専門家として呼ばれているのに、今回の内容を全く予想できないで誤った情報を専門家が言うということは、あまりにもおかしな話です。間違ったあてずっぽうを言うならば、専門家である必要などはありません。このような人が大学教授をやっているのですから、間違いなく日本の大学教育も悪化し得いることは間違いがないでしょう。

さて、このハリス氏の敗因に関して様々言われていることは間違いがありません。選挙期間中にバイデン大統領が有権者をゴミ扱いした発言などもありましたし、また、セレブを呼んできてバカ騒ぎをしていたことが、貧困層の反感を買ったのではないかというような話もありました。

しかし、日本だけは「ガラスの天井」などと「女性差別があった」ということを言い始める始末である。

さて、自民党の総裁選、今年9月に行われたんものであったが、決選投票で高市早苗候補と石破茂候補(現総理大臣)が決選投票を行い、石破氏が勝利した時に「ガラスの天井」などということを言ったのであろうか。今回、ハリス候補に関して「ガラスの天井」といった同じメディアは「高市さんは安倍が女装して出てきている」などと、差別的な発言をして嘲笑しているのである。

何故高市候補では女性扱いせず、ハリスが負けた時は「ガラスの天井」などと女性差別があったかのような話をするのか。これはテレビメディアやマスコミそのものが差別的であり、自分たちの好き嫌いでっ物事を報道しているということにほかならず、自分たちそのものが「差別の温床である」ということである。

そもそも差別というのは、二重基準によるものであり、その内容は許されるものではないのであるが、残念ながら日本のメディアは「自分た字が権力者であるかのごとき振る舞い」をしているので会って、二重基準を行っている。まさに偏向報道の中心がこの二重基準にあるのである。

 あの中国ですら、過去「泣いて馬謖を斬る」のごとき、客観的な基準でえこひいきをしないことを心がけており、そしてその内容を戒めとして言葉を残しているのであるが、残念ながら日本のマスコミにはそのようなことはできないようである。また数日すれば、アメリカの件に関して今回誤った情報を垂れ流した「専門家コメンテーター」」たちが跋扈してくるのであろう。

本当に残念な報道機関であり、日本そのものが外国から信用を失いかねない事態である。

「宇田川源流」【日本万歳!】 宇宙開発でも一歩先を進む日本


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしいところや日本の世界から称賛されている部分を報道している記事を探し出し、その内容に焦点を当てて分析し、その中で何が素晴らしいのかということを皆さんと共有するうということをしてゆこうという内容である。

日本の場合、「世界に貢献する」ということが一つの行動のモティベーションになることが少なくない。「利他」という言葉がある。「利己主義」の対義語として存在する概念であり、日本語の中にはこのほかにも「滅私奉公」などというようなことがある。ある意味で奴隷などとは異なり、自分の意思で自分の我欲をなくして、他の人々のために役に立つことを行うということである。ある意味で仏教的な「悟り」を目指しているような感じが日本の文化にはありそれが素晴らしいこと、格好の良いことと考えている部分がある。そして、そのような素晴らしいことを日本の多くの人々は、助ける、支援するというような美しい文化があるのではないだろうか。

そのような日本の「美しい文化」が、実は日本の発展の本当の要因であり、すべてが権利主義、利己主義に走った場合には、当然に、日本は衰退の一途をたどることになるのではないだろうか。

さて、日本のその美しい文化は、「世界で必要であはあるが、しかし、金にならないから誰も行わない」というような研究などを行うことがある。実は宇宙開発はまさにそのようなものである。

以前「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の映画の中にある未来の生活の多くが実現されているということが、話題になったことがある。しかし、逆に「2001年宇宙の旅」や「宇宙戦艦ヤマト」の世界は、ほとんど実現できていない。これは「バック・トゥー・ザ・フューチャー」の中の者は、すべてビジネス的に採算が合うものばかりであるが、宇宙というのは、基本的には投資が多くかかるにも関わらず、採算性が合わない。ビジネスとして成立しないということが大きな障害になっているのである。

そのような意味で、「利他」を称賛する日本が、やはりこの分野でも一つ大きな進化を遂げることになる。

<参考記事>

「H3」の打ち上げ3回連続で成功…防衛省の通信衛星「きらめき3号」搭載の4号機

2024年11月4日 15時49分 読売新聞オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/27492919/

<以上参考記事>

 宇宙開発というと、一つのは軍事的な内容でしか行われないということになる。1990年代に、アメリカのレーガン大統領が「スター・ウォーズ防衛構想」ということを言い、一度中に出てから他の大陸に飛来する大陸間弾道弾ミサイルを、宇宙空間(大気圏外)で破壊するという研究をアメリカで行うことになった。宇宙開発はその夜に1990年代以降軍事的な内容ということが言われるようになった。

軍事以外の宇宙利用は、基本的には「お天気衛星」と「通信」ということでしかなく、それ以外の宇宙利用は非常に少ない。いや少なくはないのであるが、あまり民間の間では発表されていないということになる。しかし、結局いずれにしても、あまり知られることはない。そのような中で、日本のH3ロケットに関する内容は非常に大きな内容になって、報道されているのである。

日本は、ご存じのように国際的に認知された「非軍事国家」である。憲法9条によって、、その存在自体っは賛否両論あるが、軍隊の保持を禁じている。その日本が宇宙開発をお行うということは、当然に、軍事目的ではなく、平和目的の宇宙開発であるということになる。

大陸間弾道弾ICBMが、一度大気圏外に行き、それが再突入して地球に戻り敵国を攻撃するという構造になっているのであるが、日本の場合は、過去に「土星の惑星探査船はやぶさ」が地球に再突入するということから、宇宙に出ることと、再突入することの二つを両方できる技術力を持ち、なおかつ、今回の内容もそうであるが、宇宙空間で衛星を軌道上に乗せる技術も持ちながら、その内容を国家で開発し、軍事目的につか和内国家である。そしてそのことが、日本の世界への貢献を行うことになっているのである。

実は世界には、軍事目的で開発されたものが、世界の発展に寄与しているものは少なくない。身近なものであれば缶詰などもすべてそのようなものであるし、皆が知っているものであれば、土壌がぬかるんでいるところでも走行することのできる「キャタピラー」なども軍事目的である。最も皆さんが使っているものであれば、「カーナビ」や「地図検索」などGPSは、当然に、ミサイルや攻撃目標を把握するための内容であり、その内容を座標と地図上のデータで正確な位置情報を得るということをしている。皆さんが「地図検索で迷わずに行く」ということは、そのまま軍事的なものを利用していることになり、初めから、平和利用で開発されたものではないのである。

その様に考えていれば、日本の様に「当初の平和利用目的の開発」ということが、そのまま大きな内容になっているのは日本だけなのではないか。

そのようjに考えれば、今回のH3ロケットの打ち上げというのは、実はかなり画期的なものであるということになるのである。