「宇田川源流」<現代陰謀説> アメリカと中国がともに爆撃機を配備する一触即発の状況における「中国の軍事活動」

「宇田川源流」<現代陰謀説> アメリカと中国がともに爆撃機を配備する一触即発の状況における「中国の軍事活動」


 実はお盆休みに一週空いただけなのであるが、かなり久しぶりな感じがするものである。人間の心理というのはそのようなもので、全く同じ時間の感覚であっても、それを別々な物事で見てしまう。

例えば、バスが停留所に留まっているいるとしよう。そのバスに乗りたくてそしてまだ乗っていない状況であれば「バスがまだ発車しないように」と思う。そうでなければ待たされてしまうからである。しかし、バスに乗ってしまうと、「早く発車しないかな」というように考え方が変わる。もちろん本人にしてみれば「バス」という客体からは全く関係ない話をしているのであり、自分が目的地に早く着きたい、時間を無駄にしたくないと思うものであるが、しかし、バスという客体から考えてみれば、何とも矛盾した内容である。状況は一人乗っただけで、「止まって居ろ」「早くゆけ」と全く正反対のことを言うのであるから、たまったものではない。

人間というのは、ある目的において標準で考える場合、他の客体から見れば、全く正反対の行動を起こすように見えるものなのである。

ちなみに、このような内容は、DMMオンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」の中で、かなり高度は内容ではあるが、情報や日本人の国民性ということについて公開しているので、そちらを参照いただきたい。そのうち、この<現代陰謀説>もそちらに併合しようかと考えているところである。

さて、中国共産党がある。この政府は非常に矛盾に満ちた場所であり、その矛盾を隠すために適当な言葉と適当な情報秘匿で物事を対処しているのであるが、その元来の杜撰な性格からそれらが出てきてしまうところがあるのである。それに対して本気で怒ったアメリカがどのようなことをしているのか。また他の国はどう対処をするのかということを少し見てみよう。


米、インド洋にB-2爆撃機配備、南シナ海まで5時間「中国への明確なメッセージ」

 米Washington Examinerは8月11日の記事で、マーク・エスパー米国防長官は同日、ディエゴガルシア島にB-2爆撃機を3機配備し、それは中国当局への明確なメッセージだと述べた。

 ディエゴガルシア島(Diego Garcia)はインドの南1000マイル(1609km)のインド洋に位置し、元はイギリスの軍事基地だった。この基地は主に米軍の後方支援や攻撃の拠点として機能している。2003年、B-2爆撃機専用のシェルターとして改修された。

 ニュースサイト、Washington Examinerに掲載された政治ジャーナリスト、トム・ローガン(Tom Rogan)氏の分析によると、「米軍は同島に駐留することで、B-2爆撃機の南シナ海への飛行時間が短縮されるというメリットがある」という。

 仮にB-2がミズーリ州のホワイトマン空軍基地から出発した場合、最速でも南シナ海に到達するには12時間かかる。しかし、同島からだと飛行時間はわずか5時間である。

 トランプ政権が南シナ海をめぐる中国の所有権主張を拒否していることを受けて、両国の緊張が高まっている。同氏は空軍の公式発表とB-2の作戦上の性格から、今回の配備は中国を対象としていることは明らかだと分析した。

 さらに、「中国の地上指揮統制センターを攻撃する用意ができていることを中国に示した。戦略レベルでは『核の三本柱』(地上、潜水艦、爆撃機)を展開する準備も整っているとのメッセージを送った」という。

 同氏は、「今回の配備は北京への警告であり、戦争が差し迫っていることを示すものではない」と分析した。

 B-2の戦時任務は、幾重にも重なる防空網と敵の要塞の奥深くに侵入するように設計されており、人工的に作られた南シナ海の島々にある中国の指揮統制網を破壊することが可能だ。一方、米海軍の空母打撃群に対する中国の弾道ミサイルの脅威に直面して、「B-2はさらに重要性を増している」と同氏は指摘する。

 また、中国はこれらのB-2を中国本土の軍事司令部に対する脅威と見なしている。香港のすぐ隣の広州市に中国軍南部戦区司令部がある。中国が本土への攻撃を非常に敏感にとらえ、米国本土に対する相互行動を正当化するものと考え、「ここでの国防総省のメッセージは明らかに中国政府を揺さぶることを意図している」と同氏はみている。

 今年の夏、米軍は記録的な数の軍用機を送り込み、南シナ海とその周辺地域で複数回の軍事演習を行った。

 中国共産党のシンクタンク、「南海戦略態勢感知計画(SCSPI)」の記録によると、「米軍は1日に3~5機の偵察機を南シナ海に派遣し、7月の最初の3週間だけでも50回以上だ」という。

 一方、香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は11日、中国は南シナ海で米軍と対立した際、「最初の一発を発射しない」と軍に命じたと報道した。

(大紀元日本ウェブ編集部)

2020年8月14日 18時34分 大紀元

https://news.livedoor.com/article/detail/18735091/


中国軍が印支配域に建造物か

 中国とインドの両国にまたがるカシミール地方のインド側支配域の一部で、複数の建造物が設置されていることが、米通信衛星運用会社が撮影した衛星写真の解析でわかった。インド国防省幹部は、この地域に入った中国軍が設置したと主張している。

 7月29日に撮影された衛星写真では、標高世界一の塩水湖であるパンゴン湖北岸の道路沿いに、赤や青の建造物が点在している。印誌インディア・トゥデーによると、白い建造物は12戸あり、兵士が滞在するプレハブ小屋だとしている。桟橋付近には中国軍の青いボート約10隻が係留されているという。

 カシミール地方は国境が未画定で、両軍は長年、衝突を繰り返してきた。6月には両軍兵の衝突でインド兵20人が死亡した。両軍は7月、パンゴン湖周辺などに緩衝地帯を設け、両軍の立ち入りを禁じることで合意した。印国防省幹部によると、実際には13日の時点で中国軍は湖周辺から撤収していない。この幹部は「合意に違反している」と語った。(ニューデリー支局 小峰翔)

2020年08月14日 05時03分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12213-759439/


 正直なところ、中国共産党としては、今現在事を荒立てたいとは思っていないはずである。というか、中国は、中国大陸にある国家が自分の国というテリトリーをはみ出して戦った場合に、勝利を収めたことはないのである。現在は大国ヅラをしているが、実際には外に出て戦って勝ったことがないのである。

人間というのは「道具」があった場合に「自分たちを標準に、同一の能力がその道具を使った場合にどのようになるのか」ということを考えるようになっている。そのために、中国の兵器装備を見た日本の自衛官は「中国の脅威」ということを言う。一方、小説の政界ではあるが、司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」の中で、後の連合艦隊司令長官の東郷平八郎は、清の戦艦定遠が来訪(威圧)した折に「大砲に洗濯物を干しているような規律の乱れた人間たちに負けるはずがない」として、清国の弱さを見抜いていたということになる。

まあ、実際の戦争で小説のようなことがあるかどうかは別にして、戦争というか、武器というか武力行使そのものは、「兵器」と「人間」それも「精神性」と「技」の組み合わせで強さが決まるものであり、兵器だけで物事が決まると思ってはいけないのは事実なのではないか。

さて、そのような状況において、中国共産党は現在において、大国同士の戦争を行える体制ではない。それは国際関係や外交関係、経済、国力、または国内の産業や農業の問題、国民の四季などを感がてみれば、総合的に判断できる話であろう。一方、現場の軍人は、一つには自分たちの力をアピールすること、そしてもう一つには、自分たちの局地戦しか見ていない視野の狭さから、隣国の小勢力との間において、簡単に倒せるというような錯覚を持つようになる。ある意味で「戦術」と「戦略」の違いであろう。

そのことから、中国共産党はインドにも手を出し、また、南シナ海・東シナ海で同時に拡大している。特にコロナウイルスで各国の軍隊が内向きになっているような状況を見ていれば、当然に「戦術的」に見れば、現場の敵勢力は手薄になっているので、そのことを機にせずに軍隊を派遣でき威圧をかけることができるのである。

しかし、国際社会というのはそのような者ではなく、同時に中国に対する反感を持つようになるのであり、その反感をまとめて中国に向ける力があれば、そのような動きに成。

反感をまとめる力そのものがアメリカがけん引することになるのは、明らかである。

「中国の地上指揮統制センターを攻撃する用意ができていることを中国に示した。戦略レベルでは『核の三本柱』(地上、潜水艦、爆撃機)を展開する準備も整っているとのメッセージを送った」<上記より抜粋>

これは、当然に中国共産党に対するメッセージであることは当然のことながら、周辺国、インドや東南アジア、日本に対するメッセージでもあることは間違いがない。そのことを見ながら様々な行動を起こす必要がある。そのように「水面下」で様々なことが動いているのである。

宇田川源流

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