「宇田川源流」 もともと選挙互助会の烏合の衆がまた政策もなく数合わせだけで政党を合流した「国民不在」の野党

「宇田川源流」 もともと選挙互助会の烏合の衆がまた政策もなく数合わせだけで政党を合流した「国民不在」の野党


 小沢一郎の「一兵卒」という言葉は、これで何回目であろうか。「壊し屋」といわれた人が作ったこれらの内容などは、また同じ言葉を聞けるとは思わなかった。全く反省もなければ歴史も学ばない人々であると改めて確信したのである。

一般論として、「政党」とは政策や政策理念、または政治哲学が同じものが集まり、その政策の実現のために集まるものであり、個人の利益や選挙の互助会のために集まるものではない。しかし、どうもこの内容に関しては全くそのような「政策」の香りがしないのである。まあ、「数の論理」という話をしている小沢一郎が主体であることが大きな問題であることは間違いがないのであるが、単純にこの野党の人々は「ただ反対だけをしている人々」がそのまま残ってしまっているということが最大の問題であり政策に関して全く何の感慨もないのである。

一方、そのことがまだ見えている人々である国民民主党の方は、党を分党してしまった。

国民民主党も、もともと、民主党、そして民進党となったのちに、小池百合子が希望の党を作った2017年の総選挙で雪崩を打って脱党し希望の党に駆け付けた人々であり、恥も外聞もない。その後に、小池百合子が「排除の論理」を表明し、そのことに反感を買うようになってしまったことから、希望の党に入ってきたのに、希望の党であることを隠して総選挙を戦った人々である。もともとの民主党・民進党と流れた政治資金が残っているだけで、基本的に政策があるような集団でもなく、また小池百合子から「排除されなかった」という消極的な集団である。

そのような中にれいわ新選組に入れなかった小沢一郎が合流し、その中において、平野など、元民主党の連合系の人々が「連合」という背景組織の移行によって「一つにするように」というようなことで一緒になったというような感じである。

まあ、平たく言えば、何度もやって失敗している「オリーブの木」構想をいまだに同じメンバーでできると思っている反省も学習もない人々の集団であるといえる。


小沢氏が立憲民主党と合流

 国民民主党の小沢一郎衆院議員が13日、立憲民主党の枝野幸男代表、福山哲郎幹事長と会見し、両党が合流して新党を結成することに合意した。小沢氏は「1日も早く新しい党を立ち上げて国民のみなさんの期待に応えたい。一兵卒の立場ですが努力します」と、会見後に意気込みを語った。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は立憲側との協議について「基本的に合意する」として所属議員の新党合流を容認する方針を示した。その一方で玉木氏は合流に参加しないことを明言し、合流しないメンバーと別の新党を結成する意向で、国民は事実上「分裂」する。 小沢氏は「国会議員なんだから、嫌だという人はしょうがない。誰1人いないというのは不思議」とした上で「条件が整ったら玉木代表と会う」と、説得にあたる考えを示した。国民民主党は19日に両院議員総会を開き、合流問題を協議する。

 一方、立憲民主党はこの日、両院議員総会を開催。国民民主党との合流後に結成する新党について、枝野氏は、9月上旬の結党を目指すとした。「月が明けたころには新しい形でパワーアップしたい」と、新党結成の時期に踏み込んだ。福山氏は「(新党結成への)反対意見は0だった。1人でも多くのみなさんが新党に参加してもらうことを望んでいる」と述べた。

2020年08月13日 17時22分 日刊スポーツ

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12168-08130542/


 福田康夫が首相で、小沢一郎が民主党の代表であったころだから2007年か2006年の年末であったか。当時、小沢一郎と福田康夫の間で「大連立構想」が存在していた。小沢一郎にしてみれば、民主党の人々のあまりにも「政権からかけ離れた反対気質」を治すつもりであったものと考えられるし、福田康夫にすれば、安倍晋三(第一次)の最後に行った参議院選挙での大敗北によって、参議院の多数派が野党民主党になっているいわゆる「ねじれ国会」となってしまい、国会承認人事なども決まらず、結局、日銀総裁の椅子なども半年以上決まらない状況にあった中で、政策を進めるために妥協をした結果が大連立であった。

安倍晋三内閣の最終の参議院選挙においても、実際に政策が何か問題があったわけではなく、年金問題に松岡利勝農水大臣(故人)のスキャンダルなどがあり、民主党側はブーメラン的になりながらも、マスコミが単純に政権批判しかしない中において、ストレスによって耐え切れなくなった安倍晋三首相が、体を壊して政権を引いたということになる。その年の9月の話である。その後、麻生太郎などの名前が挙がるなか、ヨーロッパから戻った森喜朗元首相の移行なども強く受けて、清和会のなか意見が「福田首相」に傾いたのだが、残念ながら福田康夫氏にもその難局を乗り切る力はなく、結局「大連立」というようになった。まあ、その影響で福田康夫氏はいまだに中国韓国への忖度をするような「病原菌」を入れられたのかもしれない。

その「大連立構想」の時、大連立に反対して、民主党内で小沢排除に動いたのが、菅・枝野・仙谷の三人であった。その後も、民主党政権樹立後も民主党内に派閥を作り事あるごとに小澤排除を言い、それに業を煮やしや小沢一郎が、54名を連れて野田内閣の時に民主党を飛び出たのである。

枝野幸男と小沢一郎はそこまで仲が悪いし、政策などの一致も見ない。ある意味そこにあるのは「妥協」と「政権に対する欲」もっと言えば「権力欲」と「金銭欲」だけであり、それ以外の理念も何もないのである。

このように見ていると、私が2009年に上梓した「民主党の闇」という本の頃から、現在の野党系の人々は全く成長がなくまた、その内容に関しても何もない。このような人々に期待する人がまだいるのかと絶望的に見えてきてしまうのだ。

今回の合併を見て「国民はまだ騙せる」と低くみられていることに気付くべきであろう。

宇田川源流

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