「宇田川源流」【大河ドラマ 麒麟がくる】 久しぶりの「麒麟がくる」で新しいキャストが発表される

「宇田川源流」【大河ドラマ 麒麟がくる】 久しぶりの「麒麟がくる」で新しいキャストが発表される


 久しぶりの大河ドラマである。はっきり言って待ちわびたとか、待ちくたびれたというような感じがよいかもしれない。もともと、この時期はオリンピックで5週間空白になるはずであったが、オリンピックが延期されて「どうするのであろうか」と思った矢先に「撮影の延期」になり、そして、そのまま「麒麟がくる」の放送が延期されてしまったのである。

撮影が再開され、徐々に話ができあがてくる中で、その復帰第一作は8月30日に放送再開されることになる。何しろ、前は「桶狭間の戦い」で片岡愛之助演じる今川義元が打ち取られたところで終わっているのであるから、その後の展開がかなり気になるところである。今後、もちろん歴史の話なのでネタバレにはならないと思っているが、足利義輝が三好長吉や松永久秀に殺され、そして、その時に逃げた三淵藤英や細川藤孝が、足利義昭を還俗させて、幕府復興をかけて動き出すということになる。

もちろん、明智光秀の物語であるから、そんなにそのくだりは詳しくは行わないであろう。足利義輝(向井理)、三淵藤英(谷原章介)・細川藤孝(真島秀和)というところは、どうも「剣豪」というようなイメージがない(私の勝手なイメージであるが)ので、もしかしたら足利義輝の死は、ナレーションで終わってしまうのではないか。あまり悲惨な死に方は映さないのかもしれないと思ったりもしている。

さて、足利義昭と明智光秀が会うのは、越前一乗谷である。そこで旧知の仲である細川や三淵と会い、その二人の紹介で義昭と面会し、そして客将扱いであった光秀は朝倉家を飛び出して信長のもとに行くことになる。その運命の出会いがどのように描かれるのかなどもなかなか興味深いところである。

またなかなか楽しみな内容になってきたなと思うのである。

と思っているところに違うニュースが出てきた。


「麒麟がくる」坂東玉三郎、陣内孝則、片岡鶴太郎も

 30日に放送再開するNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)の物語後半を彩る新キャストが14日、同局から発表された。

 今作がテレビドラマ初出演となる歌舞伎役者、坂東玉三郎(70)陣内孝則(62)片岡鶴太郎(65)らが登場する。

 今回新たに発表されたのは、ドラマの後半戦「京~伏魔殿編」の出演者。玉三郎は第106代天皇、正親町天皇として登場。上洛(じょうらく)した織田信長と絶妙な距離を保ちながら、没落した朝廷の存続を図る高貴で美しい帝を演じる。

 玉三郎は「今回初めてNHK大河ドラマの『麒麟がくる』に出演させていただきます。大変恐れ多いことなのですが、お役は『正親町天皇』を演じさせていただきます。私は大河ドラマの映像の中に出演させていただくのは初めてなので大変緊張しております。出演者の皆様は映像に慣れている方々なので、その中で私がどんな役作りができるのかと言うことを今考えている最中でございます。一生懸命務めさせていただきます」。

 堺の豪商にして当代随一の茶人、今井宗久演じる陣内は「初回の放送は一視聴者として観ておりました」とし、「『チクショウ!…俺も参加したかったなあ…。』というのが正直な感想でした。まさかその数日後に今井宗久の役でオファーがくるとは、うれしいかぎりです」。幕府の執務を取り仕切る摂津晴門を演じる片岡は、「今回は『麒麟がくる』の中でも、一番の悪役と聞いております。裏で画策する摂津晴門。この企てるたくらみの眼をご覧くださいませ」とそれぞれコメントした。

 ほかに春風亭小朝、駿河太郎、小籔千豊、手塚とおる、井本彩花、金井浩人、一ノ瀬颯が出演する。

2020年8月14日 日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202008140000369.html

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 テレビドラマに初出演の坂東玉三郎が、正親町天皇役というもなかなか興味深い。さぞかし威厳がありなおかつ素晴らしい天皇が出てくるのであろう。私が子供の頃であったが、坂東玉三郎が出演した映画「夜叉ヶ池」を見たことがある。、泉鏡花が1913年(大正2年)に発表した戯曲であり、ストーリーはなかなか凝っているものであったが、その時に池の主の役をする玉三郎はなかなか素晴らしかった。威厳がありなおかつ高貴な感じのする艶があるのは、さすがであると思う。今から天皇がどうなるのかは楽しみであろう。

このほかに、陣内孝則は、堺の豪商にして当代髄一の茶人のひとり、今井宗久役。片岡鶴太郎は、幕府政所頭人の摂津晴門を演じる。小籔千豊は、二条家の当主・二条晴良役。公家同士の力関係の中で、近衛前久と対立する。天台座主・覚恕法親王役に春風亭小朝、光秀と接近する大和の豪族・筒井順慶役に駿河太郎、朝倉義景のいとこで家臣の朝倉景鏡役に手塚とおる、小谷城城主・浅井長政役に金井浩人、阿波にいる義輝・義昭兄弟のいとこ・足利義栄役に一ノ瀬颯ということである。

天台座主は、当然に比叡山延暦寺のトップであるということは、信長との間で対立し、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)や、浅井長政を引き入れ、そして最後には延暦寺ごと焼き討ちされてしまう。その役どころに春風亭小朝である。ちなみに春風亭小朝といえば2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の時に、明智光秀役をやっているので、その時の対比としても面白い。

また配役を見ていればわかる通り、今回は、朝廷や公家の世界をしっかりと描いている。もともとNHKというのは、天皇や公家に関しては「アンタッチャブル」なところがあり、その内容をあまり深く書くことはしなかったので、その意味では、なかなか面白いのではないかという気がするのである。

NHKが公家の中のことをどのように描くのか、また天王をどのように描くのかはなかなか興味深い。特に一部では本能寺の変は正親町天皇や近衛先久が行ったのではないかというような「陰謀論」もあるので、その辺につながったりあるいは誤解されたりというような状況が描かれるかはなかなか面白いのではないか。

また筒井順慶は、有名な「洞ヶ峠の日和見」(史実は全く違うのであるが)があり、最終回に近いところまで重要な役どころである。細川藤孝と、筒井順慶は、最後まで開けり光秀の与力であり、そして、最後本能寺の変後に光秀を裏切る形になる。その辺の葛藤が彼らがどのように演じるかが楽しみである。

一方、信長の妹・お市役に井本彩花が発表された。私は彼女のことを今まで見たことがないので何とも言えないが、記事によると「井本さんは2003年10月23日生まれ、京都府出身の16歳。2017年8月に開催された「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリに輝き、同年10月期に放送された連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子」(同)に、足の病を抱えたバレエ少女役でゲスト出演し、女優デビューした。」ということである。まあ、今回の場合、帰蝶役の川口春奈さんも「慣れていない」といわれながらも評判の良い演技をしているので、やはり期待されるのではないかという気がする。

いや、楽しみである。

宇田川源流

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