「宇田川源流」 迷惑行為の炎上商法をテレビで報道して目立たせ本人の目的を達成させてしまうマスコミの「倫理」
「宇田川源流」 迷惑行為の炎上商法をテレビで報道して目立たせ本人の目的を達成させてしまうマスコミの「倫理」
報道を行うときに最も気を付けなければならないことは、その報道を行うことによって、新たな犯罪を誘発したり、あるいは、似たような行為で迷惑港が発生することを防がなければならないということである。
もちろん、「捏造」「嘘」「印象操作」などはもってのほかであるから、そのようなことをは最も気を付けなければならないことの中から外される。それができないのであれば、そもそもそれは報道ではないということになるのである。
そこで「通常の報道」といっても、最近それが少ないのであるが、その通常の中で考えなければならないのは、それが新たな犯罪行為を助長してしまったり、あるいは、タレントなどが死んで後追い自殺をしてしまうというようなケースを気を付けなければならない。
当然に「真実の報道をしている」のであるが、その真実の報道が、かえって犯罪を助長してしまったりするというケースが少なくない。「模倣犯」や「愉快犯」というようなものは、まさに報道による犯罪の助長の一つといわれており、基本的には良くないことなのである。
詳細な手口を伝えたり、あるいは、「全く気が付かなかった」などというような犯罪の感想を伝えることは、本来は全く意味がないし、また、模倣犯を生むだけの話である。また、自殺者の気持ちなどをそのまま伝えれば、当然に、その心に共感するものが出てきてしまい、その自殺の後追いをするようになってしまう。
事実報道をしなければならないが、一方で、事実報道をそのまましてしまえば、犯罪や自殺を助長するということになるのであり、それをどのように「報道する」のかということは、メディアにとって最大の問題なのである。
さて、コロナウイルス禍の中で、「目立ちたがり屋の炎上商法のYouTuber」が犯罪を犯し、なおかつコロナウイルスをばらまいていたという。そのことの報道についてどう思うかということになる。
『スッキリ』へずまりゅうの迷惑行為報道 加藤浩次のコメントに共感相次ぐ
20日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)で迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう氏について特集。MCの加藤浩次が疑問を呈する一幕があった。
■番組で取り上げることに疑問
今月11日には、スーパーで会計前に手づかみで魚の切り身を食べたとして窃盗容疑で逮捕されたへずまりゅう氏。新型コロナウイルスに感染し、彼と接触した複数人も感染するなど批判の声が相次いでいる。
VTR明け、加藤は険しい表情で「我々もこうやってテレビで流してしまうと、結果、本人が喜んでるんじゃないか。やらないほうがいいんじゃないのって思っちゃうんだけど」と疑問。
ハリセンボンの近藤春菜も「迷惑行為でYouTubeに上げてるってことは、そういうことで有名になったり再生回数を伸ばしたいってことなので、私も不快でしかない。これで有名になってしまうことが悔しい」と怒りをあらわにした。
■SNSで共感の声
へずまりゅう氏が迷惑行為で知名度を上げる迷惑系ユーチューバーであることから、番組で取り上げること自体に疑問を呈した加藤。
放送を受けて、SNS上でも「同感」「加藤さんの言うとおり」「本当にテレビで映さないでほしい」と共感する声があがっている。
■炎上商法が嫌いな人は…
有名ユーチューバーに凸(突撃すること)し、強引にコラボする手法でここ数ヶ月で急遽知名度を上げていたへずまりゅう氏。こういった「炎上商法」を面白がるファンは一定数いるものの、やはり多くの人は嫌悪感を抱くだろう。
しらべぇ編集部が全国10~60代の男女1,733名を対象に「炎上商法についてどう思うか」と調査したところ、67.3%が「嫌い」と回答している。
現在、へずまりゅう氏のYouTubeチャンネルは停止されているものの、今回の一件でまたも知名度上げたことは事実。はたして、彼の行く末はどうなるのだろうか。
(文/しらべぇ編集部・二宮 新一)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2019年10月28日~2019年10月30日
対象:全国10代~60代の男女1733名 (有効回答数)
2020年07月20日 13時00分 しらべぇ
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12189-20162373024/
へずまりゅう、というYouTuberがいるらしい。大変申し訳ないが、YouTubeの動画などはあまり見ないし、また、見たとしても、それをあまり面白いと思わないので、ほとんど知らない。大食いを見ても、よく食べるなあとしか思えないし、場合によっては気分が悪くなるし、また食材がもったいないというような感覚になってしまう。
また、「○○をやってみた」などという動画をやっていると聞くが、実際には、「やってみた」などというような話は、自分でやってみればよいのである。もちろん危険なことなどはやる必要がないし、そのようなことをやってみても、だから何なのか?と思うような感じである。ついでに言えば、政治や陰謀に関する内容をユーチューブで言う人はいるが、まあ、私からすれば、「勉強不足で聞きかじりの断片的な知識」を「過激」に何か言っているだけのことでしかないのであまり面白いとは思わない。
まあ、そんな感じでYouTuberの動画をあまり見ないので、このへずまりゅうなる人物も全く知らない。このニュースによってはじめて知った感じである。
さて、YouTuberという職業は、もちろん大変であると思うし、また、企画などからすべて自分でやるのだからそれなりの能力も必要であろう。しかし、その収入は「内容にかかわらず、アクセス数に一定の広告料を乗じた金額」が入ってくるのである。問題は「内容が悪かろうが、犯罪的であろうが、周辺に迷惑をかけようが」大きな問題になろうが全く関係がないということになるのである。もちろん、そのような「倫理審査基準」のようなものがないので、面白いものがたくさん撮れるのであるが、一方で、それで迷惑が掛かっている人がいることも確かである。
一般のマスコミは、「YouTuberなんて楽な商売」というようなことを言うのであろうが、実際にはそうではない。しかし、倫理基準がないということは、そのまま、「問題のあるものでもアクセス数が増えてしまえば、本人の収入になってしまう」ということなのである。
加藤は険しい表情で「我々もこうやってテレビで流してしまうと、結果、本人が喜んでるんじゃないか。やらないほうがいいんじゃないのって思っちゃうんだけど」と疑問。<上記より抜粋>
まさにこの加藤浩次の言葉はそのままである。まさに「愉快犯」「模倣犯」を生む土壌をマスコミは作っている。マスコミは、自分のライバルであるYouTuberの実態をさらして、自分たちの優位性を言うつもりかもしれないが、そのことが、必ずしも正しいというものではないのである。
全国10~60代の男女1,733名を対象に「炎上商法についてどう思うか」と調査したところ、67.3%が「嫌い」と回答している。<上記より抜粋>
まさに、全体の70%近くが、同様に思っているのであり、それを報道するマスコミそのものも「嫌い」ということになるのである。そのような報道の問題点をテレビの中で言う人がいることは非常にありがたい話である。これで似たような「迷惑系YouTuber」が「何か過激なことをすれば、テレビに出ることができる」などというようなことを勘違いするようになれば、当然に、「模倣犯」が出てしまうのである。
そうならないように何かを決めなければならないのではないか。
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