「宇田川源流」<現代陰謀説> 隣国の航空母艦の就航に対して「萌え擬人化」で対抗する日本人の「罪なき反抗心」

「宇田川源流」<現代陰謀説> 隣国の航空母艦の就航に対して「萌え擬人化」で対抗する日本人の「罪なき反抗心」

 今年最後の陰謀説である。陰謀に関しては、はっきり言っておくと、正月やクリスマスなどだからといって休むことはない。実際のところそのような時の方が幅広く行われるというのが本当のところである。

日本の民俗学的に言えば、「ハレ」と「日常」と「ケ」という分類があるが、実際に「ハレ」と「ケ」の日こそ、様々人々が交流を行い、また様々な人が集まることになる。

「非日常」であるということは、実はその時に異常事態、普段とは異なることを受け入れられる心理的な土壌がしっかりと残っているということであり、その異常事態をあまり感じないようになってしまう。それだけに、そのような「ハレ」や「ケ」という非日常の時こそ、陰謀が最も「進む」時であるということが言える。

つまりその時は「異質なものを仲間として扱う」というようなことになっている。酒を飲んでいて初対面の人と肩を組んで歩くなどというようなエピソードはまさにそのようなもの、女性であっても「行きずりの恋」などというようなものは、すべて「非日常」の世界から生まれるものである。

そのようにして「新たな人脈」ができたときには、工作員はその人脈の中で新たな活動を開始する。数年後にそれらが花開くが、だいたいの場合、その「非日常」における会話内容などは覚えていない。日本には便利なことに「酒の上の話」という便利な断り文句がある。しかし、「人脈の中に入った敵を排除する」機能が少ない。村社会というのはそういう意味で、「仲間」から裏切り者を出すことを極端に嫌う。場合によっては自分が裏切り者になってしまうのである。

そのような状況が、たぶん今回の年末年始でも行われるに違いない。

では日本はどのようにそれに対抗するのであろうか。

実はその日本の対抗手段の一つがこれである。まあ、笑われるかもしれないが、その辺がある意味で「カウンターインテリジェンス」になっているということになる。


 中国の新空母が就役、すぐに日本人に萌え擬人化される=中国ネット

 中国で2隻目、国産空母としては初の空母「山東」が17日、就役した。ウェイボーでは、「山東が引き渡されると早速、日本人によって萌(も)え擬人化された」とする投稿が注目を集めている。写真はウェイボーから。

 中国で2隻目、国産空母としては初めてとなる空母「山東」が17日、就役した。これに関連し、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、「山東が引き渡されると早速、日本人によって萌(も)え擬人化された」とする投稿が注目を集めている。

 山東は17日午後、中国南部にある海南島の三亜で、人民解放軍の海軍に引き渡され、就役した。

 投稿主は、「山東」と命名された新空母就役のニュースが伝わると、日本のツイッターに早速、兵器擬人化少女イラストを得意とするイラストレーターのくーろくろ氏によって擬人化された山東のイラストを紹介する投稿があったことを取り上げた。

 このイラストについて、コメント欄には「萌える」「草(日本語)」「日本の伝統芸能」「ネギは?」「扇子は諸葛亮のイメージ?」「諸葛亮は山東出身だからかな」「日本人は三国志詳しすぎ」「大丈夫萌大?(大丈夫だ、問題ない)」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/柳川)

2019年12月18日 14時10分 Record China

https://news.nifty.com/article/world/china/12181-767867/


 「萌え擬人化」という言葉はご存じであろうか。まあ、私からすれば「アニメの一つの手法」であり、それは昔から「道具」や「機械」「動物」など、人間の言葉を話さない相手を擬人化し、その擬人化をすることによって「人間界の風刺」を行うというような手法だ。まあ、古くは「ライオンキング」などがそれにあたるし、文学の世界ではもっと様々なものがこれに値するものができている。

そのような「擬人化」の中で最近アニメやゲームの中で出てきているのが「萌え擬人化」であり、まあ、アニメーションで「萌え」といわれるような、まあ、アニメーションチックな男性または女性にして、その内容を表現するというような感じになっている。

少なくとも私の認識では、数年前に「艦隊コレクション」というゲームやアニメがあり、その後、昨年くらいに話題になった「刀剣女子」の元「刀剣乱舞」や、戦車をネタにした「ガールズパンツァー」などが出てきた。半年くらい前に、深夜に文章を書いていてい驚いたのが、競馬馬が萌えキャラになっていたのは、すごいと思ったものだ。

もう一度繰り返すが、「擬人化」という手法はかなり昔からある。しかし、それに「萌え」をつけるというのは日本のまさにアニメーション文化のすばらしさかもしれない。

さて、この「萌え擬人化」であるが、実は、本人たちは全く意識していない「商業主義的」なことかもしれないが、実際はかなりカウンターインテリジェンスとして成立していることになる。

というのも、「艦隊」「刀剣」「歴史」「戦車」「競馬」などは、今まで、「歴史」とか「戦争反対」ということで非常に大きなハンデキャップがあったものばかりであり、一般の人々、特に若者たちがそれらに興味を持つことはなかったのである。しかし、現在の若者たちは、このような「兵器」「戦争」「歴史」などに対して「萌えキャラ」にすることによって「親しみ」を持ち、なおかつ「興味をもってその周辺事項」を調べ、そして「現実を知る」というプロセスができる。

まあ、半分差別的な言い方になるので、差し障りがあるかもしれないが、実際にこれらのマニアは、少なくともネットの通信ゲームにはまっているわけであり、そのために、ネットなどから情報を取ることはあまり苦にしないし、また翻訳ソフトなどを使いこなしてしまうので、そのことからかなりさまざまなディープな情報を得ることができる。

つまり「萌えキャラ」できっかけさえできてしまえば、当然に、それらを調べまくり、なおかつ日本のネットの中で様々な議論を行うことになる。もちろん差別的に言えば「それをやるくらい時間がある」ということになる。

同様に、空母の内容を萌え擬人化すれば、当然に、そのスペックなどを出してしまうしそれが現在のアメリカや日本の自衛隊の兵器との比較もすぐにできる。日本にとって何が足りないか、相手の何が強いのかなどもすべてわかるであろうし、場合によっては、中国の戦略などもハッキングすることになる。

つまり「幅広く興味を持たせることによって様々な情報をマニアックに調べる」ということになるのであり、そのことが若者に対する中国への警鐘につながるのである。

まあ、日本には国主導ではなく、このような若者の主導というような形でのカウンターインテリジェンスしかないということが心細いが、しかし、最も大きな力なのかもしれない。

ある意味で「日本のソフトの力」というのは、そのようなものなのかもしれない。

宇田川源流

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