「宇田川源流」 「結局元の鞘に収まる」という「野党合流」に見える政策と戦略が全くない元民主党の人々の考える「税金で暮らす議員というお仕事」

「宇田川源流」 「結局元の鞘に収まる」という「野党合流」に見える政策と戦略が全くない元民主党の人々の考える「税金で暮らす議員というお仕事」

 最近このブログの中で日本の政治に関することを書くことが少なくなった。

もともとは国会新聞社にいたので政治に関することを、多くの人にわかりやすく伝えるということ、特に政治という多くの人が忌避してしまいがちな内容を、なるべく身近な問題としてわかりやすく書いて伝えるということを考えて始めたのであるが、現在の日本の政治にそのようなわかりやすさとか、そのような文章が必要ないという感じがしてならない。

はっきり言ってしまって、今の国会は「政治」ではない。

さて、国会のシステムというのはどのようになっているのであろうか。

基本的には内閣、場合によっては議員立法という形で議員が法案を作るかまたは予算などにおいては内閣の作った予算案を提出し、その提出された法案や予算案に関して、立法府の代議員が「内閣に対して質問する」という形で行われる。

つまり、「与党VS野党」ではなく「内閣VS議会」という形になっているのである。つまり「議会側」がしっかりとした質問をしなければ、国会の審議はおかしなものになってしまう。そのうえ、国会の中の発言で名誉棄損などの慶事罰を受けることはない。それは自由な審議を妨げるものになってしまうということから憲法や国会法でそのように決められている。つまり、頭の悪い発言を繰り返してもそれが国民の代表である以上は仕方がないということになってしまうのである。

つまり、「大山鳴動して鼠一匹」というような状況に「モリカケ問題」も「桜を見る会」も結局は「国会を開催するという税金の無駄遣い」でしかなく、法案の審議はそれで行ったことになってしまうので、国民のために審議を行うような状況がなくなってしまうということになってしまうのである。

まあ、つまり「政策」や「予算」を話し合うことのない国会などは「論評するに値しない」ということになってしまい話にならないのである。

その上、今度は「離合集散」だそうだ。何もしない集団が一つになって何をするのか。まあ、あきれる以外にはない。


立憲・枝野氏「ともに戦いたい」国民などに合流呼びかけ

 野党第1党の立憲民主党の枝野幸男代表は6日、衆参両院で統一会派を組む第2党の国民民主党の玉木雄一郎代表や社民党の又市征治党首らと国会内で会談し、事実上の政党合流を呼びかけた。次期衆院選に備え、旧民主党勢力を中心に再結集を進める必要があると判断した。

 立憲、国民、共産、社民の野党4党は同日午後、党首会談を開催。9日に会期末を迎える今国会での内閣不信任決議案の提出などを巡って協議した。4党首の会談後、枝野氏は玉木氏らと引き続き会談し、次期衆院選に向け、「立憲民主党とともに行動し、戦ってもらいたい」と事実上の政党合流を呼びかけたという。

 国民、社民両党とも党内に持ち帰って対応を検討する。国民の玉木氏は記者団に「力を結集するならば衆参一体だ。対等な立場での公党間の協議・交渉が必要になる」と話した。

朝日新聞2019年12月06日16時47分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/politics/ASMD64JQ9MD6UTFK00M


 この記事を見てわかるように、「全く効果のない、また政策を語ることのない立憲民主党に、他の政党が一つに合流する」ということである。

ここにあるように「戦う」などというが、その内容は「週刊誌のネタを国会でなぞるだけの独自の行動も何もないスキャンダル追及」ということでしかなく、基本的に法案の審議や予算の審議を行う場所ではない。

そもそも「内閣VS議会」というような状況の中で、「与党VS野党」の構図をつくりだすことだけでも単純に「党利党略」でしかない。そのようなことを許している日本のマスコミや有権者の良識が疑われる。

憲法改正に反対しているということであるが、そもそも、この行為自体が憲法の想定外であり、立法府の中で、スキャンダルを言い、「与党VS野党」を行い国家に関することを論じないこと自体が「憲法違反の存在」であり、憲法そのものを勝手に解釈して、共産主義的独裁を行っているのに過ぎない存在なのである

そのうえ、「元の民主党」になるそうだ。

では民主党崩壊後の現在の状態はいったい何なのか。単純に、本のカバーを変えれば別な本になるとでも思っているのであろうか。まあ、そのようにして「国民をだます政党が民主党」であり、また自分たちさえよければ日本という国家が悪くなっても全く関係ない。

そもそも、前の民主党政権の時の「悪夢」の精算は全く行っていないし、また、そのような前のことをしないでも、民進党から民主党系列が分裂し、国政を混乱させた責任も全く追うものではないのである。

このような「全く何もしない」「本来の審議を行わない」そして「責任を取らない」このような人々の集団ができること自体がおかしいのであり、そこにまた多くの議員が集うということが全くおかしな話である。まあ、「有権者をバカにしている」としか言いようがないのである。

まあ、国民民主党から立憲民主党に合流するような議員は、今後国民の信頼を全く得ることができないであろう。そのようなことをしっかりと考えることができるのか。野党議員の良識が問われている。

宇田川源流

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