【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第35話 指導者バグダディを失ったISと中東の「テロ」の根源 4 「国家組織」としてのISの軍隊制度
「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」
第35話 指導者バグダディを失ったISと中東の「テロ」の根源
4 「国家組織」としてのISの軍隊制度
ISが他のテロ組織と異なるのは「領域を支配していること」と「政府を持っていること」ではないでしょうか。
バグダディは、「IS」つまり「イスラミック・ステート」というように、「国家」とか「国」ということを意識して行っていたということになります。
つまり単なるテロ集団というよりは「新たな国家を作るということをめざした集団」ということが言えるかもしれません。
実際に、IS支配領域内には様々な国民がいましたし、また、その中でテロとは全く関係なく生活している人も少なくありませんでした。
そのように考えると、ISはある意味で「未承認国家」ということもできるかもしれません。
まずは未承認国家に関して考える前に、その政府がどうなっているかということを見てみましょう。
ISの政府は、やはり「テロリスト国家」と言われてしまうように、軍事または戦争をやっている人々を中心にした政府になっています。
ある意味で「内戦中の軍事政権」ということができるのかもしれません。
ですから、まずは軍事と兵力に関して考えてゆかなければなりません。
ISの軍隊の構成員は1万数千人と言われていますが、そのうち約6,300人は「イスラム国」の建国を宣言してからの加入者だと言われています。
つまり、ISが建国宣言またはバグダディのカリフ宣言をしたのちに、急速に勢力を拡大しているということになります。
その新規参加の人々の多くはシリア人と推測されています。
ISが、もともとは「シリアとレバントのイスラム国」と、シリアをしっかりと意識した内容になっていることを考えると、シリアでの軍人の募集というのはよく考えられます。
また、シリアにおいては、ちょうどシリアの内戦があり、その中で、今までのシーア派のアサド政権と、スンニ派といいながらもアメリカの支援を受けていた自由シリア軍に分かれていました。
つまり、スンニ派のイスラム原理主義、言い方を変えれば、アメリカやキリスト教の関係国の支援を受けないでイスラム教の教義を守るスンニ派の軍隊がなかったのです。
このような状況から、経験でなおかつアメリカが嫌いなスンニ派の兵士が多く集まったということになります。
もちろん、軍隊以外に生活の糧を得ることができないというような事情もあります。
当然に内戦が続いてしまっており、シリア国内の産業が正常に機能していないということも言えます。
つまり、普通の雇用がなくなってしまっているのですから、軍隊に入るか逃げるか、難民になるかしか、生きる道がないということになるのです。
そのような状況で、「シーア派は嫌だ、でもアメリカも嫌い」というような、シリア国民の第三極的な受け皿がISであったということになります。
アメリカ合衆国のCIAは、戦闘員の数は2万人-3万1,500人に上るとする見方を示しています。
潜在的には、もっと多かったのではないかという気がします。
さて、これはシリアとイラク北部、つまり「レバント」といわれる地域の人々の話です。
ISの場合、このほかに外国人軍隊が存在します。
シリア人など現地の人々だけで組織が構成されているわけではなく、・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
有料メルマガもやっています
この続きは明日発行される有料メルマガに書いています。
有料メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」でお楽しみください。
無料メルマガでは話せない内容が盛りだくさんです。
毎週月曜日発行で、月400円(税別)です
この文章は明日の先出です!!
また申し込み初月は無料ですので、ちょっと覗いてみたいと思う方は、ぜひ一度申し込んでみてください。
多分本で読むより安いと思います。
申し込みは以下のリンクより。
0コメント