「宇田川源流」 <現代陰謀説> 韓国への輸出規制品とその対応でG20参加国が誰も日本に苦情を出さないことからわかる「本当の敵」

「宇田川源流」 <現代陰謀説> 韓国への輸出規制品とその対応でG20参加国が誰も日本に苦情を出さないことからわかる「本当の敵」

 日本のネットの中の陰謀論を見ていると、どうも「勧善懲悪型」というとおかしいが、二極論が非常に多く見受けられる。陰謀というのは複雑でなおかつ多当事者的な内容なのであるが、残念ながら、日本人の「陰謀を考える人々」の思考にはあまりなじまないようである。

はっきり言うが、「陰謀を陰謀を仕掛ける組織が直接的に執行する」ということは基本的にはあり得ない。必ずワンクッションかツークッションを入れて当事者を多くする。捜査の手が、そのクッションをいれたどこかの時点に入った場合に、陰謀企画者はその場から逃げることができるようになっているのである。そのようにしなければ陰謀企画者などは、命がいくつあっても足りないし、また、分析し、情報を精査し、なおかつその場で臨機応変に対応し、そのうえで、全体を見ながら企画するようなスーパーマン的な人などはいるはずがないのである。

基本的に陰謀企画者は、それらのことをかなり作戦を立てる。誰と誰が対立関係にあり、そして、その対立関係を利用して、周囲に見えないようにその片方に工作をする。その場合も、第三者の別な国経由で工作を行い、なおかつ国民や大衆などが自発的にそのようなことを行うように仕向けるということになる。

問題は、そのように複雑化しているので「どこが陰謀の始まりか」をわからない場合が少なくない。多くの場合は、陰謀企画者はかなり直近的なことを行うのが普通だ。基本的にはまだ決まっていない不確定要素を多く含んでいることを、そのまま行うことはかなり難しいからである。そこで「直近で見えていること」を、少し時間をかけて、多当事者で企画するというのが本来のやり方であるということになる。

そのような観点で、今回の日本の韓国に対する輸出規制強化を考えてみる。一応「政治」や「経済」または「貿易」という観点では、様々書かれているので、そうではない観点で書くことをお許しいただき、なおかつ、そのうえで政治的なことなどを考えていただけると面白いかもしれない。

韓国の日本ボイコット、韓国で活動の日本人アイドルに「帰れ」?―中国サイト

 韓国の日本ボイコット、韓国で活動の日本人アイドルに「帰れ」?―中国サイト

中国のエンタメ情報サイト、愛豆は4日、日本の韓国に対する輸出規制が現地で活動する日本人アイドルに影響を及ぼしたと指摘する記事を掲載した。写真はTWICE。

 中国のエンタメ情報サイト、愛豆は4日、日本の韓国に対する輸出規制が現地で活動する日本人アイドルに影響を及ぼしたと指摘する記事を掲載した。

 日本政府が1日、フッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素の対韓輸出規制を発表したことを受け、韓国では日本ボイコットの声が上がった。記事は「女性アイドルグループのメンバーにも影響が出た」と説明。日本人が参加する代表的グループとしてTWICE、IZ*ONE(アイズワン)を挙げ、「現在、ネットを中心に日本ボイコット運動が広がっている。日本人タレントに『お引き取り』を求める極端な声も出現したとみられる」と伝えた。(翻訳・編集/野谷)

2019年07月05日 18時20分 Record China

https://news.nifty.com/article/world/china/12181-727412/

安倍首相、韓国に「不適切事案」=輸出規制、正当性を主張

 安倍晋三首相は7日のフジテレビ番組で、日本が韓国向け半導体材料の輸出管理を強化した理由について「(韓国側に)不適切な事案があった」と強調した。ただ、具体的な説明は避け、韓国が輸入品を北朝鮮に横流ししているとの見方に関しても「個別のことについて申し上げるのは差し控える」と述べた。

 首相は韓国に厳格な輸出管理を要求。元徴用工問題に触れ、「国と国との約束を守らないことが明確になった。貿易管理でも恐らくきちんと守れないと思うのは当然だ」と述べ、日本側の措置の正当性を主張した。

 番組は参院選の党首討論。公明党の山口那津男代表は「(日韓の)信頼関係が損なわれたということであれば、政府の行いは妥当だ」と支持。立憲民主党の枝野幸男代表は「理由がよく分からない。徴用工問題に対する報復と受け取られても仕方がない」と強調し、国民民主党の玉木雄一郎代表も「首相の説明はよく分からない」と同調した。

 共産党の志位和夫委員長は「政治的な紛争の解決に貿易の問題を使うことは禁じ手だ」と政府を批判。社民党の吉川元幹事長は、首相が自由貿易を標ぼうしていることを指摘し、輸出規制は「真逆のことではないか」と述べた。日本維新の会の松井一郎代表は「安全保障上の問題であれば、米国の力も借りて北朝鮮に圧力をかけるべきだ」と語った。 

時事通信2019年07月07日11時45分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-190707X421

 陰謀的な考え方だけで考えれば、まずはどこから考えるかということになる。

すべてが壮大な陰謀の大きな枠の中であるとすれば、かなり調査があり国民性などを知り尽くした感じであるということになるが、実際にはそのようなことはあり得ない。ある意味で陰謀を企画するときなどは、樹形図的に、というよりは読者の皆さんには「Yes/Noテスト的」といった方がわかりやすいかもしれない。一つの企画から、何らかの条件が付加されて、複数の結論があり、それが何段階かの状況になって、何種類もの結論が出てきてしまう。もちろん、そのどの結論も陰謀企画者にとって、良いものであればよいが、なかなかそのようなことにはならない。

基本的には「一つの陰謀を行い、その後その陰謀の結果を見ながら、次の陰謀の企画をする」という形になる。階段を上るように一つ一つ順序良く行うというのが普通だ。もちろん、その一つの会談が、多当事者で行ってゆくということになるのである。

さて、日本の韓国に対する半導体製造部品「フッ化水素」などの輸出規制についてである。

この内容を今の定義に合わせて考えてみよう。

1 韓国の経済の悪化

2 韓国が経済を中国やイランに依存

3 日韓関係の悪化(日本と韓国の分離)

4 米朝首脳会談による蜜月(アメリカによる朝鮮半島の安定の継続)

5 韓国の孤立化(中国寄りになる韓国)

6 韓国のアメリカやそのほかに対する日本への悪意ある対応と日韓関係悪化

7 G20で米中貿易戦争の一時休戦

8 トランプ大統領の北朝鮮金正恩委員長との電撃首脳会談

9 日本の対韓国戦略上重要部品の輸入制限

さて、このように見てゆくと、1~9までの内容が段階を追ってアメリカに、日本が意図していない間にできているような気がする。そしてこの内容で最もアメリカが敵対しているのは誰か。そこまでここに書かなくてもよいのではないか。

基本的に、韓国は「経済制裁をしているイランと原油取引をして、その対価としてフッ化水素を渡していた」との疑惑もあるし、また、「日本の技術を中国に売り渡していた」とも言われている。そして「イランの原油が瀬取りで北朝鮮に流れた」ということで、アメリカはイランに対して急に怒り始めた。

そう考えると何が最も問題なのかわかる。逆に日本の輸出制限がイラン戦争のきっかけになる可能性もあるということになるのだ。

多当事者で物事が見れないと、このような見方はできないのである。

宇田川源流

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