「宇田川源流」【日本万歳!】 ワールドシリーズMVPを取得4勝のうち3勝を記録した山本由伸

「宇田川源流」【日本万歳!】 ワールドシリーズMVPを取得4勝のうち3勝を記録した山本由伸


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。。日本のすばらしさや、日本らしさが発揮できている部分など、または外国から日本が称賛されているような記事を皆様にご紹介し、その中の日本のすばらしさの根源にあるものを探るという連載である。その中において、日本のすばらしさというのは日本人の毎日の習慣や日本人の考え方、日本の国民性、日本の人々の性格ややさしさなど、日本人であるからそのようなことができるのであるということを皆さんにお届けして、その中で、日本人のすばらしさの根源は「日本人すべてが持っている」ということを共有したいと思っている。

 毎週月曜日は「マンデー・ブルー」といわれるように、土日の休みの後にこれから一週間働かなければならない。働くことが嫌というよりは「自由な時間から自由ではない時間に変わる」ということになるということに、自分の時間が失われるような錯覚になり、それが、ブルーになってしまうというような状況になるのであるが、まさにそのような内容が、そのまま「マンデー・ブルー」につながってくるのであはないかという気がする。しかし、そのような「ブルー」な状況であっても、その内容が世界に称賛される内容であったり、誇りを持てるような内容であれば、それが自由な中ではなくても、自分のやるべきことが見えてくるのではないか。そのような内容を見てゆくということが重要なのではないかという気がする。その「誇りを持てる」読み物の一つとして、この連載があればよいのではないかという気がするのである。

これまでは大谷翔平選手ばかりをクローズアップしてきた。もちろん、他の選手がだめというわけではないのであるが、やはり目立つし、それなりのアメリカ人から、そしてアメリカのメジャーリーグから高い評価をされている。同時に、大谷選手の日本人的なマナーや心遣いがアメリカで称賛されており、その心遣いやマナーなどは、普通の日本人である我々にも十分に真似できる部分ではないか。

しかし、もうひとりすごい人が出てきた。山本由伸投手である。

<参考記事>

山本由伸がワールドシリーズMVP!09年松井秀喜以来、日本選手史上2人目「このチームで優勝できて嬉しく思う」

11/2(日) TBS NEWS DIG Powered by JNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6e9fe507e2783fc984ae02050b0134f2c37b46f

<以上参考記事>

山本由伸投手の投球の素晴らしさやアメリカの敵バッターをねじ伏せる姿に称賛が集まるのは、ある意味で普通のことではないか。ワールドシリーズでMVPを取る投手に関して、私たち素人がなにか言えるようなところはなにもない。本当に素晴らしいことであり、称賛しかないというのが現実であろう。

まあ、少しだけ言えば、あの独特の投球フォームはある意味で面白い。あまり足を大きく挙げないことによるスタミナの温存や、その分の胸のハリ、そしてその胸のハリが大きくなっていることから、伸びのあるストレートが投げられる。同時に腕のフリが大きいので変化球もよく曲がるということになっているのである。そしてその力はメジャーリーガーの一流選手たちの力を凌駕しているということになる。

あまり良い表現ではないのかもしれないが、日本人は、やはりアメリカにおいてアメリカ人を凌駕する力を発揮し、なおかつその力でアメリカをねじ伏せる姿に胸のすく思いをするのかもしれない。これは他の国との内容ではなく、相手がアメリカであるということが、非常に大きな意味がある。もちろんサッカーの日本代表がブラジルを破ったことなども非常に嬉しいのであるが、現在大国と言われる中国などに勝っても、それほどの感慨がないのは私だけであろうか。

さて、そのような話は、やはり日本人の一般の人には真似できない力を発揮しているのであって、我々には真似できないのである。

しかし、私が感動したのは、ワールドシリーズの第7戦、前日先発しているにも関わらず、山本が投げたのである。実際は第3戦でも、18回にサヨナラホームランが出るときにブルペンで準備していた。ある意味で「チームのために自分が何をできるのか」ということを考え、自分の限界を超えて稼働する、それこそが日本人の「魂」なのではないか。

日本人は、ムラ社会的な気質を持っていると言われる。それは、「集団に同化する」という事が、非常にうまく、自分が目立つというようなことではなくても、集団のために何ができるかということを、しっかりと考えて、集団の中で行動できるということであろう。もちろんそのことで日本人が目立たない場合もあるし、その目立たない一人がやめてしまって全体が動かなくなることもあるが、日本人の場合は、一人が称賛された場合も常に「チーム全体が称賛されている」という意識が存在する。その中で自分が何をできるのか、その事を常に考えて行動すること、そして期待されている行動を取ること、自分が多くの人に望まれている行動を取ることが、最も良いと考える美学が存在する。その日本人的な美学が、第3戦や第7戦のブルペンでの山本の行動に現れているのではないか。

表彰されたことよりも、多分、その行動がチームに与えた影響力が大きかったのではないか。日本人には、その隠れた行動で、チーム全体を奮い立たせる力がある。私はそう信じている。

宇田川源流

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