「宇田川源流」【日本万歳!】 TICADで集まったアフリカ各国の首脳を招いての皇室のお茶会
「宇田川源流」【日本万歳!】 TICADで集まったアフリカ各国の首脳を招いての皇室のお茶会
毎週月曜日は、「日本万歳!」をお届けしている。日本における素晴らしいところや、他国ではまねのできない日本の内容に関して、その内容が書かれている記事をここで取り上げ、またその報道を見ながら、日本人のすばらしさを再認識っしようという規格である。
さて、その日本人の「象徴」というのは、日本国憲法で「天皇」というようになっている。日本は、戦前までは元首という存在があり大権をお持ちの陛下がいらっしゃったのであるが、残念ながら敗戦後にその陛下の大権は憲法によって制限され、象徴というように言われるようになったのである。しかし、実際のところを考えれば、日本の国権の最高機関(憲法41条)の招集を行い、また内閣の大臣や最高裁判事など日本の三権の長を任命するのも天皇陛下である。それだけではなく、特命全権大使を認証するのも全て天皇陛下である。つまり、正当な外交権は天皇陛下そのものになるということになる。
日本の古代律令制では、外交権は天皇(朝廷)が独占的に有する国家権限と位置づけられてきた。遣隋使・遣唐使の派遣も、すべて天皇の詔に基づいており、幕府や国司はあくまでこれを代行する立場にあった。
1271年以降、元朝(モンゴル皇帝)は日本に対し朝貢と冊封を求める国書を数度にわたって送った。しかし正式な国書の受理や返答儀礼はすべて朝廷の儀式にのっとって行われ、鎌倉幕府は朝廷の名代として対応したにすぎない。外交交渉の最終決定権はあくまで天皇(朝廷)にあったことが、当時の文書の運用からうかがえる。
江戸幕府は1854年の日米和親条約や1858年の安政五カ国条約などを、朝廷の勅許を得ずに締結した。この「無勅許条約締結」は国内に大きな政治的亀裂を生み、尊皇攘夷運動の一因ともなった。朝廷側は後に勅許や勅命を発し、幕府の外交行為を追認・拒否することで、外交権が天皇固有のものとの原則を再確認した。
歴史的に見れば、外交権は形式的にも法的にも天皇に帰属しており、幕府はあくまで天皇の授権を受けた代行機関にすぎなかった。元寇における国書の儀礼的処理や、幕末の無勅許条約問題を通じて、この原則は明確に示されている。その後の明治維新で政治・外交の実権が天皇親政のもとに復帰したことは、外交権が皇室に帰属するという日本古来の体制を改めて確立したと言える。
その外交権を持っている天皇陛下が、今回もTICADで集まったアフリカの首脳をお茶会として接待したのである。
<参考記事>
両陛下 各国首脳ら招き茶会
2025年08月22日 18時18分TBS NEWS DIG
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-4422694/
<以上参考記事>
天皇・皇后両陛下は8月22日午後、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に出席したアフリカ各国の首脳夫妻を皇居・宮殿「春秋の間」に招き、6年ぶりとなる宮中茶会を催されました。約30分間の歓談では、両陛下と皇族方が各国首脳と握手や友好的な会話を交わし、英語とフランス語を交えて乾杯の音頭を執られた。
宮中茶会は公式会議終了後に非公式な対話の場を設けることで、首脳間の距離を縮める外交ツールとして機能する。天皇陛下のホストとしての立場は、政権を超えた国家の継続性と対アフリカ協力への強いコミットメントを示す。陛下の「アフリカ諸国の更なる発展と人々の幸せに寄与していくものとなることを期待しております」との発言は、政府の開発協力政策と歩調を合わせる形で、国際社会における日本のリーダーシップを象徴的に打ち出している。
宮中茶会は日本の宮廷文化を体現する伝統儀式であり、最高度の敬意を示す場です。皇居の「春秋の間」で行われる正式な所作は、日本独自の礼法と格式を通じて相手国元首に対する敬意と対等な交流を同時に担保することになる。秋篠宮ご夫妻や眞子さま、佳子さまなど皇族方の出席は、皇室全体でのもてなしを形作り、日本文化の多様性と歴史的連続性を国内外にアピールできることになるのである。
この宮中茶会は、国家間協力を深める上での非公式かつ象徴的な交流の場として、天皇制が有するソフトパワーを最大限に活用したものである。政治的・外交的メッセージと伝統儀礼の両面を融合させることで、日本とアフリカ諸国の絆を一層強固にすると同時に、日本独自の文化的アイデンティティを国際舞台で印象づける役割を果たしている。
このような事が行えるのは、日本に天皇陛下がいるからである。また、その天皇が神功皇后の三韓征伐等を行ったり、またはその後も大きな外交においては、全て天皇陛下が外交権を持ち、そして内政を行っていることが日本のすばらしさを考えている。そして、日本のすばらしさをアフリカの首脳はその内容を見ているのではないか。今回の内容はそのように思るのである。
そのうえ、雅子皇后陛下の堪能な話術と、そして外交儀礼は、日本のどの外交関係者よりも素晴らしい。雅子様が皇后陛下になられてよかったしまた、日本のすばらしさをそのまま雅子皇后の口から、通訳などを挟まずに伝えられるのである。本当に素晴らしいのではないか。
日本に陛下がいてよかった。
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