「宇田川源流」【日本報道検証】 イスラエルとイランの戦争は長引くのか?
「宇田川源流」【日本報道検証】 イスラエルとイランの戦争は長引くのか?
毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。
さて、今回はイスラエルがイランを攻撃した内容に関して、私の取材した内容も含めてみてみましょう。なお、題名を「イスラエルとイランの戦争は長引くのか?」としていますが、先にその結論を言ってしまええば「長引かない要素は大国がこぞって停戦を言う以外に方法はない」ということになります。変な言い方ですが「核兵器を保有している国同士の戦いの方が、核を持ちながら核を使えないということで、早く戦いが終わる傾向にある」という皮肉な結果があるのではないかという気がするのである。もちろん核保有国のロシアとウクライナの戦いはすでに長期化しているが、しかし、これに関しても核兵器を使用する事はほとんどない。
さて今回の内容は1948年にイスラエルが建国してからすぐに中東戦争が起こりそして1980年代にイランが革命をおこしたのちに、イランはイスラエルとアメリカを敵として認識している。そのような意味ではイランもイスラエルも「今まで通りの政策」を行っていたということに過ぎず、その抑止力が抑えられたということになる。
ではなぜ「今」抑止力が失われたのか。1993年にいわゆるオスロ合意があったにもかかわらず、ハマスがいきなりイスラエルに対してテロを行い、そのことからハマスとイスラエルの戦争が起きている。そのハマスの立場を尊重し人権団体などがハマスの支援をしているが、イランは別な意味で「ハマスやヒズボラ、フーシ派に対して、武器を送り兵士の教育をする」というようなことで具体的な対イスラエル戦争を扇動する行為を行ってきている。日本のマスコミなどは、無責任なものでそのよう亜軍事的な威圧に対しては何の批判も行わずに、ただ人が死んだという現実だけで、様々な批判をイスラエルに対して投げかけてきた。これに対して、そもそも国際法に違反して戦争を仕掛けた李煽ったりする行為に対して批判が出ないのはなぜであろうか。いまさらながら、マスコミの偏った報道態勢には、本当に世界を平和にする心が怪我無いということが明らかになる。私が子供の頃「テレビを見ているとバカになる」とか「テレビばっかり見ていると今にしっぽが生えてくるう」といわれた(コマーシャルにもあった)が、今では違う意味で「日本の報道を新ジエチルと世界から取りこのされる」というような状況になっているのかもしれない。
<参考記事>
イラン精鋭部隊司令官死亡か
2025年06月13日 13時42分時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-4200060/
<以上参考記事>
さて、イランはどうなのであろうか。実は昨年の選挙で選ばれたペゼシュキアン大統領は、ハメネイ最高指導者の方針とは異なり、イスラム教改革派として欧米との間に対話において物事を解決する姿勢を見せており、その意思表示をすでに行っている。しかし、イランにおいては外交権はハメネイ師に存在し、そのことから、アメリカのトランプ政権などは、ペゼシュキアン大統領の呼びかけに応じてハメネイ師との対話に入った。それが核合意に関する交渉であった。
しかし、対米強硬派のハメネイ師は、その交渉期間中は戦争などの軍事行為がないということを元に、その間に核ミサイルの開発を行っていた。実際には、ロシアに自爆型ドローンを提供(その工場をロシア国内に設置)した代わりに、ロシアから核弾頭の技術を教えてもらっていたということになる。そのうえで、中国がイランを支援しウランを横流ししていたのは、一説には中国がアフリカ産(コンゴ民主共和国)のウランを、パキスタンのグワダル港に陸揚げし、それを陸路で運んだということのようだ。ちなみに、次期はインドとパキスタンがカシミールで武力衝突をしているころで、世界の耳目がカシミールに集まっているときに、その横を大型のトラックがウランを満載にしてイランに運んでいたということのようだ。その様に陸路で運んだ場合、なかなかウランなどは管理できないということをうまく利用した「中国・パキスタン・イラン・ロシアの連係プレイ」であるということになる。
すでに何人もの情報員をイスラエルに入れているイスラエルはこれを察知し、アメリカに通知するも、アメリカは核合意交渉を優先したために、核ミサイルの製造が進んでいた。そこで、アメリカの交渉と関係なく、イスラエルが攻撃したということになる。
さて、対話を望んでいたペゼシュキアン大統領の努力はこの時点で水泡に帰しただけではなく、この攻撃は、核開発とアメリカの核交渉の対応を協議する会場を攻撃したことから、核関連の政府高官や軍(イスラム革命防衛隊)の高官を集めた会場を爆破することになり、そのことで核関連の人々が皆死んでしまうということになる。イランは革命防衛隊のサラミ司令官やゴドス軍のカーニー司令官など革命防衛隊側の犠牲者は発表されていますが、核技術者やミサイル製造技術者などの犠牲は全く発表されていないということになる。
さて、イスラエルは「イランが核兵器を製造していたことから、自衛戦争である」ということを主張し、イランはイスラエルの攻撃を不当といった避難をしている。一方核に関する会議をしていたところを爆破され、全て死んでしまったので、イランはアメリカとの核協議を継続することはできないということで各競技は中止ということになっている。イスラエルからすれば、核は一つのきっかけにすぎず、ヒズボラやハマスの件で腹に据えかねていたところがあるだろうし、また、司令官などの「英雄」を失ったイランは報復戦争をしなければ、ハメネイ師の求心力が失われる。そのような意味で、戦争は長引くであろう。少なくともイスラエルのネタニヤフ首相の性格上、イランが完全に核を放棄することが確認されるか、イスラエルの兵器が枯渇するまで戦争は行われることになるし、イスラエルが攻撃すれば、イランも報復を止めることはない。
また一部では宗教戦争的な感覚になってしまっていることから、ロシアが出ても、アメリカが出ても仲裁にはならない。また中国が裏から糸を引いて入いれば、一度終わってもすぐにどこかほかで火を噴くことになるのであろう。その様に考えれば、この戦争もなかなかすぐ終わるものではなく、場合によっては第5次中東戦争につながるのではないかと危惧される。
さて、そのような予想はよいので、結局は「その中東の戦争で、石油などが値上がりする」ということになる。つまりは、日本はこれからマラガソリンなどが値上がりすることになり物流コストなどが上がることになる。そろそろトラック輸送などを考え直さなければならないし、また、石油の備蓄などのことも考え、中東の長期戦争に関する備えをすべきであろう。
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