「宇田川源流」【日本報道検証】 アメリカが批判しない安倍昭恵さんのロシア訪問と「関係ない」石破内閣
「宇田川源流」【日本報道検証】 アメリカが批判しない安倍昭恵さんのロシア訪問と「関係ない」石破内閣
毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。
さて、今回は、私もかなり驚きましたが、先週末に故安倍晋三首相夫人である安倍昭恵氏が、電撃的(というよりは、関係者以外が全く知らないという意味で『極秘裏』という方が正しい表現ではないかと思うが)にモスクワのクレムリンに招かれ、プーチン大統領と面会したというニュースについてです。
このニュースに関して、安倍昭恵さんを批判するようなことが多く、実際に今回の参考記事に上げた記事もあえて「安倍昭恵さんに批判的なニュアンスの記事」を選んだ。なお、私は今回の安倍昭恵さんのロシア訪問に関しては、高く評価しています。
さて今回、ロシアのプーチン大統領に「利用される」というような憶測が多くSNS上に存在します。しかし、そもそも安倍昭恵さんは「民間人」であり、どの様な言質を取られたところで政治的な影響はないし、また日本政府がその内容に拘束されることはない。一方、安倍昭恵さんの発言に反応するプーチン大統領は公人でありなおかつその内容に関してはロシアという国家が拘束されることになる。その様に考えれば「イメージでプーチンのところに訪ねてくる日本人がいる」という事だけで、それ以上の利用は考えられない。多分、安倍昭恵さんよりも、鈴木宗男議員の方が影響力や利用価値が大きいということ位なる。
その様に考えれば「安倍昭恵さんに対する批判」は的外れでしかない。もちろんそれだけ安倍晋三元首相が影響力が大きかったという事であろうが、すでに鬼籍に入っている元首相の影響力を今でも何か言うことの方が過剰反応というものであろう。
その様に、私自身は、この訪問に関しては高く評価しているのである。そして少なくとも画面を見て報道されている限り、変な発言はないし、また日ロ関係が悪化するような要素もないのではないか。
<参考記事>
安倍昭恵さん言及 プーチン氏電撃訪問に「様々なご意見があると思いますが…無駄にしたくない」
2025年5月30日 20時30分 日刊スポーツ
https://news.livedoor.com/article/detail/28861040/
<以上参考記事>
今回の訪問に関しては、少なくとも石破内閣は「全く関係ない」ということである。つまり、石破首相、岩屋外務大事、林官房長官は、少なくともロシアに直接働きかけて世界平和に貢献するということが「できない」ということ、少なくとも現時点で行動を起こしていないということを明らかにしてしまった。自分でそのように認めているのであるから何とも言いようがない。石破内閣や岸田派(宏池会)は、口では平和とか様々なことを言うが、結局「口だけで何もしない」ということであり、国際社会から日本が見放されてしまう可能性が高い。
もちろん、その様にならないために、安倍昭恵さんが頑張ったのであろう。もちろん安倍昭恵さんだけではない。あえてここでは名前を出さないが、多くの関係者、政治家が関与し、日本のために行っているということになる。
さて、当然に現在のロシアに日本が介入すればトランプ政権が何かを言うであろう。無断で余計なことをすれば、トランプ大統領が和平を持ち掛けていることを台無しにしかねないし、またうまくゆかなかったときに、言い訳に使われる可能性がある。しかし、当然に、安倍昭恵さんとその関係者は、そのような批判を受けることがないように事前に調整しているということになる。ある意味で、安倍昭恵さんが石破首相の面会をトランプ大統領に要請したように、ある意味で外交の感覚がある対応をしたという事であろう。
その様に考えれば、関税交渉などといって4回も渡米しているにもかかわらず、具体的に発表できる進展もない大臣よりもはるかに役に立つ(役に立つという言い方は不敬かもしれませんが)。実際に、昭恵さんを民間から特使とした方がよいであろうが、挙党体制、挙国一致の体制を作ることのできない石破内閣の欠点がこのようなところにも出てきている。自民党や、日本国ではできるのに、日本政府や内閣は行動できないという、典型的なダメ内閣になってしまっていることがなかなか興味深い。
さて、ロシアがウクライナに侵攻した時に、麻生太郎元財務大臣(現自民党最高顧問)は、「同じ隣国である日本に攻撃してくる可能性があり、日本はそれに備える必要がある」ということを発言している。実際にその通りであるが、その「備え」は必ずしも軍備ということではなく、「対話の窓口を作る」ということになる。その「対話の窓口の一つ」として安倍昭恵さんが行うことができるということになる。単純に、「プーチンが招く人物がいる日本に、ロシア軍が攻め込むことができるか」というように考えれば、法的拘束力や政治的な圧力はないものの、心因的な防波堤になりうるということになるし、また、その内容を和平交渉で行うことが可能になるのではないか。その様に考えた場合、「台湾有事」匂いてロシアや、その同盟国の北朝鮮を暴発させない抑止力を得たことになるのではないか。もちろん期待しきって他に何もしないということでは政治が不在になってしまうが、一助になるということは間違いがない。現在ロシアにパイプがない状態で、安倍昭恵さんの存在は貴重であるということになる。
その様に考えた場合、今回の内容は、日本にとってメリットが大きかったということになる。そしてそのような人材を使えない石破内閣の失態を明らかにしたという事であろう。
この安倍昭恵さんの訪問をロシア側がどのように受け取っているのか。今後取材をしてみたいと思う。
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