「宇田川源流」【現代陰謀説】 中国の台湾軍事侵攻間近か?

「宇田川源流」【現代陰謀説】 中国の台湾軍事侵攻間近か?


 毎週金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現在このように普通に生きている中で、今まさに動いている陰謀ということを、現在公開されているニュースの中からその内容が見いだせるニュースをピックアップし、そしてその中にある「陰謀」を暴きだしてみたい、という内容である。もちろんニュースだけでは完全に不足していることから、それ以上の知識などが総動員されなければならないが、このブログではそこまでしようとは思っていない。それよりも「このような読み方をすれば、陰謀を読み分けることができる」ということをこの場で示したいと思っている。実際に、完全に見分けることは難しくても、ニュースの読み方を見てゆけばよいのではないかということとを考えている規格である。

 さて、陰謀というのは基本的には「戦争」に直結することが少なくない。結果論ではそのように物事がみえる。実際は「相手の国を、自国の思い通りにコントロールする」ということがあり、その場合、相手の国の事を考えて行うのではなく、自国の利益のために相手の国を使う、場合によっては相手国の政権を崩壊させるというようなことにつながるので、そのことが露見した場合に両国の関係は悪化し、その結果、「戦争」に繋がってしまうということがある。

 もちろん、善意による他国の介入というものがあるが、だいたいの場合、国の価値観が異なるのであるから、その価値観そのものを押し付けた結果を求められた場合、その内容が大きな問題として出てくることになるのではないか。またそのように外部からコントロールされていたことが明らかになれば、その外部勢力は当然に反発を覚えるということになる。

 その様にならないように、外部の国家との同盟関係を作り、より強固な陣営を作り、そしてその陣営において国を守るということになる。その場合は「集団的自衛権」ということになるのであろうが、その内容を相互に考えるということが最も大きくなるということになるのだ。

<参考記事>

中国無人機、南西諸島周辺の飛行7倍に…台湾侵攻を念頭に活動範囲拡大か

4/3(木) 読売新聞オンライン

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-3977690/

<以上参考記事>

 中国が多数のドローンを使っていることは、冬季オリンピックの開会式などにも出てきている通りである。中国が平和利用だけで物事を済ませるはずがない、というよりは巣dねい中国の軍の報告書などにもまた、その軍事情報誌などにも、全てにおいて人民解放軍が無人機の訓練を行っていることなどは公表された事実だけでもわかる内容である。

本年の4月に中国が台湾を取り囲むように軍事演習を行った。この軍事演習は「台湾の独立勢力に対する威圧」であるということは、すでに、中国の広報がその様に明言しているので、特に疑う余地もない。

さて、「演習による軍事的な威圧」ということは、「何かあればこのようにして攻撃する」ということを示すものである。しかし、一方でそのような内容を示すということが重要である。しかし、あまり後悔しすぎてしまえば、その兵器の性能などをすべて晒してしまうことになってしまうので、ある程度は隠さなければならない。一方で、隠しすぎてしまえば、威圧にならなくなってしまう。弱いということになれば威圧にならないどころかなめられてしまう。一方でぎりぎりのところにしてしまえば、今度はスパイか何かが台湾の情報をすべて知っているということになるので、それもうまくゆかない。つまり、どこまで公開した威圧演習にするのかということが問題になる。

小説であるからフィクションであるかもしれないが、司馬遼太郎先生の小説「坂の上の雲」の中で、日清戦争の前に、清国の最大の軍艦である定遠と鎮遠が日本に来航した。その時に大砲を物干しざお代わりに使っていたのを見て、後の連合艦隊司令長官の東郷平八郎は「魂が籠っていないので、この戦争は勝てる」ということを言ったという。要するに「威圧のための軍艦の回航が、かえって弱点を見せた」という結果になったのである。

そのような意味でいえば、軍事演習は弱点を露呈する可能性もあるということになるのである。その中で見えたのが「無人機」の飛来ということになる。無人機は、日本のヤマハのココム違反事件以降、中国は無人機の研究をしていた。その無人機の研究の結果がこのような形で出てきている。

もちろん、無人機そのものがどの様な性質者であるかはわからないが、しかし、無人機があるということ、そして軍事利用をしているということが、そのまま威圧になると中国が考えているということになる。

さて、あえて「陰謀説」でこの内容を書いたのは、この無人機が飛行機だけであるか、それとも船や潜水艦もあるのかということが不明であるということであろう。ここには飛行機しか書かれていないが、潜水艦も、船も、戦車も無人機である可能性があるということになろう。

まさに、そのような機種が台湾周辺や日本の南西諸島周辺に出ていている。「偵察機」ではなく、爆撃機が偵察し、何かあれば爆弾を落として戻る「威力偵察」という場合もあり、その威力偵察は、友人であれば、太平洋における戦争で日本やアメリカが使っていた手法である。その役目を無人機にやらせることも別段おかしくはないのである。

このように「中国の台湾への軍事侵攻」はある意味で「近い」といえる。もちろん、軍事侵攻をしないで政治的に併合をすることもあるが、しかし、今の民進党の頼清徳総統の間はそのようなことはできないのであろう。そして急ぎで統合しなければならない事情があれば、当然に、軍事侵攻ということになる。共産党はその準備を着々と進め中国内部の人事も変更しているのである。

まさにそのことを冷静に分析し、国際社会のことをしっかりと考え、日本も準備すべきではないのであろうか。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000