「宇田川源流」【現代陰謀説】 陰謀の上の陰謀は日本のメディアは全くついていけていない

「宇田川源流」【現代陰謀説】 陰謀の上の陰謀は日本のメディアは全くついていけていない

 毎週金曜日は、「現代陰謀説」をお届けしています。日本では「陰謀論」といえば、サブカルチャーの分野のな化に入り「そんなものは信じたい人だけが信じる」というようなことになっている。幽霊やUFO、宇宙人と同じカテゴリになっている。ようするにっ真実人は信じるし、信じない人は信じないというような感じになってしまっている。

 実際に日本で語られている「陰謀論」は、あまりにも奇想天外なものが多く、また非現実的な内容が多いということになる。実際に、ユダヤがどうとか、またはフリーメーソンという秘密結社がどうとかというような感じになっている。そもそもその秘密結社の目的やその結社の指揮命令系統、または他の行動の可能性なども全く検討していない。そのうえ陰謀呂のんのほとんどは「何かが起きてから、その内容を昔から計画されているかのような後講釈で理由付けしている」だけの事であり、陰謀を事前に予想したり、またはしっかりとした対応策を言うこともできない。そのうえで、後講釈が事実であるかのような話になっていないということになるのである。

 そのような陰謀論ばかりなので、陰謀というと非現実的な内容ばかりというようなことになってしまう。しかし、そもそも陰謀は本来存在しながら、日本で「陰謀」というとそのようなイメージにしかならないので、結局はおかしな話になってしまうということになるのである。

 さて、実際には陰謀が存在していながら「陰謀」という単語を聞くとサブカルチャーとして認識してしまうということになる。そして陰謀そのものを否定するということになるのではないか。そのような陰謀の否定は、平和に暮らすことでは問題はないのであるが、しかし、その陰謀に免疫がないだけではなく、物事をしっかりと考えることができないということになってしまうのである。実際には、日本の現実が、そのようになるのではないか。

<参考記事>

トランプ大統領との会談決裂から一夜 ゼレンスキー氏 英首相と前倒しで会談 「全面的にウクライナを支持」英首相が強調

3/2(日) テレビ朝日系(ANN)

<以上参考記事>

 今回はトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の交渉決裂について見てみよう。

 トランプ大統領の首相はそんなにおかしな話ではない。ロシア側のいうことを聞く。今回の事前の記者会見で「ウクライナの言うことを正義とする、戦争を止めろなどと言ってロシアが戦争を止めるはずがない。だからまずはロシアの話を聞く」というトランプ大統領の内容はそのままになっているのではないか。ある意味で両方の言い分を聞くというのは当然の話になり、また、その時に攻撃している方、または優勢な方に対して戦争を止める方式を聞くというのは当然の事であろう。

 現在ロシアが何の戦果もないままに戦争を止めれば、30万人を超えるといわれる戦死者及び戦争の影響を受けてということになれば、そのまま政変やクーデターが起きる。当然に、プーチン派和平を起こせばルーマニアのチャウシェスクのように殺されてしまう問うことになる。そのような可能性があるということになれば、当然に和平などを受けるはずがない。要するに和平をする権限のあるものの安全と政治的な立場の維持を約束して和平を受けることができるようにするべきであろう。

 そのうえで、二つの罠を仕掛けた。一つは大統領の選挙。EUなどは「ゼレンスキーを止めさせるつもり」などと言っているが、そもそもこの選挙権の付与がどこまで及ぶのかということがウクライナとロシアの国境の策定になる。ドネツクやスハンスクのように実際にロシアが実効支配しているところにも選挙権を付与するということを各国(アメリカを含む)が認めれば、そこが国境になるということになる。実効支配を基準とするとなれば、当然にロシアのクルクスもウクライナになるということを意味しており、ロシアはなんらかの決断を迫られることになろう。もう一つが地下資源の問題である。マリウポリなどにある地下資源をアメリカが採掘するということは、そこにアメリカ人の警備のためのアメリカ軍が駐留するということになる。当然に、ロシアは次にウクライナの攻撃にをするのはアメリカを攻撃しなければ前に勧めないということになるのである。

 その状態で戦争が継続できないのではないか。

 そのような合意がなされたうえで、ゼレンスキーはアメリカに来たのである。当然に、雨里佳に交渉を決裂させるために来るようなことはない。しかし、ヴァンス副大統領が様々なことを言い、またマスコミが変な質問をしたことによって、これらの計画が崩れたということになる。まさに「アメリカのマスコミが、ロシアや中国の陰謀で動かされている」という疑いが出るくらいであろう。

 このように、はじめから様々な仕組みが出ている。逆にこれが決裂したことによって、EUは独自に動くことになり、尚かつ、ウクライナの支援を強化するようになった。EUはそれまでアメリカに依存していたものが、今回のトランプ大統領との決裂によって、異存が少なくなったということになるのではないか。

 まさに、そのような「裏」が存在する。残念ながらこのような解説をしっかりとできるマスコミがないところが日本の弱いところであろう。もちろん、ここで解説したもう一つ裏に、もう一つの陰謀が隠されているのであるが、そのことに気づいている人はどれくらいいるのであろうか。

宇田川源流

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