「宇田川源流」【日本報道検証】 少子化対策をしていても少子化が進む日本の現状

「宇田川源流」【日本報道検証】 少子化対策をしていても少子化が進む日本の現状

 毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。

 さて、今回は「少子化問題」についてみてみたい。2024年の出征数は過去最少の72万人隣9年連続で宰相を更新している。このままでは、日本は「滅亡」してしまうというようなことがいわれている。もちろんそのようなことはなく、何があっても結婚して子供を産みたいというような人は少なくないし、また、人口減少をしても日本が滅びるということはないのである。しかし、人口減少をすることを肯定してはならないということになる。当然に人口は増えてゆくべきであり、年齢別人口分布はきれいなピラミッド型にすべきではないか。

さて、そもそも「少子化対策」というのは、かなり前から進められている。1990年代、私がまだ大学生であった頃に、出生率が2.0を下回った。確か「1.94ショック」などといって、何とかしなければならないというようなことがあったのである。それからすでに30年。その時に生まれた子供たちが、子供を産む世代になっている。今や、出生率は1.0の攻防を繰り返しており、また、死亡者数と出生数の差を見たものは89万7696人のマイナスになっている。要するに出生数の倍以上人が死んでいるということになる。

ところで、「少子化対策」というのは、すでに安倍政権時代から行っている。民主党政権は日本国にあまり興味がなかったので、そのようなことはあまりやっていなかった。もしかしたら少し動きがあったのかもしれないが、政権として少子化対策を動いたようなところは全くない。安倍政権から少子化対策を行っていて、なぜいまだに効果が出ないのであろうか。これは、間違いなく、「少子化対策を行った担当者の怠慢と国民の意向や国民の状況の把握が全くできていない」ということに他ならない。つまり、官僚組織や政治家の一部が全く国民の考え方をわかっていないということであり、それにもかかわらず多額の歳費を使っているということが大きな問題なのである。まずその問題を考えるべきであろう。少子化対策で効果のない対策を行ったチーム全員公務員として解雇するなど、何らかの「罰則」が必要なのではないか。もちろん、国民の奉仕者であるはずの公務員が国民と乖離しているということが問題なのである。

<参考記事>

【速報】2024年の出生数 過去最少の約72万人 9年連続で過去最少を更新

2/27(木) TBS NEWS DIG Powered by JNN

https://news.yahoo.co.jp/articles/e44a40e50fcef06296b803ff4fc0aced7a11cf4e

<以上参考記事>

 さて、少子化対策については「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)の中でも数か月前にしっかりと学んだが、一つには「現代の若者の価値観」ということがある。言い方は悪いが、昔の人々、少なくとも昭和中期くらいまでは、「家の発展」ということを考える価値観を共有していた。言えというのは制度としての家ということであり、物理的な家という概念ではない。その家の発展というのは「家名を残す」「歴史に名を残す」というような感覚である。これは古い制度を守っているように考える人もいるが「残す」ということで「未来」を見据えているということになる。未来を見据えるということは当然に「家の存続」を考えるということであり、そのことから、「子供たちの未来」を自然と考えるようになる。しかし、現代の若者は「個人主義」になってしまっているので、「自分が良ければよい」というような考え方になっている。それも「未来の自分」ではなく「今の自分」の事ばかりを考える。そのような事であれば、子供などという「負担」を抱えることが最も困ることである。

そのうえで、女性の社会進出ということを考えれば、当然に、「女性が子供産む初産の年齢」が上がってきてしまうということになる。そのような状況でうまくゆくはずがない。これらは間違いなく「経済的な問題」の前の問題である。その前の問題も全く方がついていないのに、経済的な問題として矮小化していること自体が大きな問題であり、そのようなことでは、話にならないのである。そしてそこを経済的問題として矮小化して考えて補助金漬けにしている官僚に責任を取らせずに何をしているのか。政府はまったく考えられることができていないということなのである。

諸悪の根源は「個人主義」であろう。それどころか現在は選択的夫婦別姓などといって、家制度を完全個壊すどころか、戸籍制度も破壊しようとしているのであるから、大変困ったものである。

実は「少子化問題」とは「日本が壊れている」ということに他ならない。他の国の事情とは全く異なる、日本の原風景や日本の価値観が破壊されることが完全におかしな日本を作り出しているのである。

同時に、「少子化問題」は、すぐに治る問題ではない。つまり「少子化問題」は「子供増やす」だけではなく「子供が少なくても耐えられる日本社会」を作ることも片方で行わなければならないのである。そのことが全く見えていないことが、今の問題であろう。

政治の問題ばかりではなく、教育を含めた社会全体の問題として、しっかりと考えなければならない。その考えるということを、まずは政府が奨励しなければならないのではないか。

宇田川源流

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