「宇田川源流」【日本万歳!】 夢の島でカカオ栽培という「面白さ」

「宇田川源流」【日本万歳!】 夢の島でカカオ栽培という「面白さ」


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けする。日本のすばらしさや、日本が世界から称賛されえる内容をご紹介し、その内容を細かく分析し、その中においてその素晴らしさが何に由来しているのかということを皆さんにお話をするということをしている。そのことによって、本件の内容において、日本人の国民性や日本人の生活習慣で世界が称賛する内容をしっかりとご紹介しようということになる。

 今回も「一人の特別なヒーロー」ではなく「日本人の名もなきヒーローたち」の話である。日本人の名もなきヒーローたちは、本当に世界で称賛されている。実際に、ン本の技術が使われて世界が豊かになっているものは少なくない。いわゆる経済的布教「失われた30年」の中で、この日本の平和でなおかつ人間を豊かにさせる新規技術の多くが経済的な理由で埋もれてしまっていることに関して、非常に残念に思うのは私だけではないはずだ。

 日本人の技術は、一つは「島国という国家の特性」から、非常に細かいところにこだわった作りになっている。そのように細かい手作業などがうまくできるのは、島国に限らず細かい閉鎖された空間にいる場合はその様になってくる。昔は、本やデジタルのものが少なかったので、遠洋漁業の漁船の船員の多くは編み物が得意であったというように言われているが、まさにその大きな感じになる。特に細かいところまでこだわるようになり、また、習慣的にその内容をしっかりとできるようになってくるのである。

 そのうえで日本人の技術は「武士道」ではないが、「単なる技術ではなく芸術的な『道』の域に達する」ということになる。島国国家の閉鎖性は「細かいところ」になるが、実際日本人の技術には、「魂」を込めることになるので、その内容が非常に素晴らしいということになる。細かいところは「見える」ということになるのであるが、魂を込めるということは「見えないところまでこだわる」ということであり、自分自身が妥協しないということになる。まさに「求道者」のような日本の技術者は、技術そのものに魂や生命を感じそしてその技術に失礼の内容にするということを考えるようになるのである。

 そしてその技術は「いま世界的に不作」な農作物の栽培ということを、意外な場所で行うということを行ったのである。それが日本の「技術」なのであろう。

<参考記事>

東京・夢の島で"カカオ"栽培

2025年02月09日 18時56分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12198-3811865/

<以上参考記事>

 チョコレートの原材料であるカカオの収穫量が減っている。2023/2024年度の世界のカカオ豆の生産量は、前年度比で14.2%減の433万2,000トンとされており、その分、カカオの金額が高騰してチョコレートが「気軽な食べ物」ではなくなってしまっている。そのおもな産地はコートジボワールやガーナなどのアフリカに集中している。このブログの中でも南海か見ていると思うがアフリカは、旧植民地からの独立勢力と、それ以前の王国勢力、そこに宗教的なテロがあり、また、中国などの地下資源をあてにした買収などが混在しており、「最後のフロンティア」というようにいわれていながら、世界の様々な資本の「闘争」の地になっている。

しかし、それらの投資がまったくアフリカの人々のところに入っておらず、一部の支配層に富が編重してしまい、その溜めに様々なテロや内戦が起きてしまっている。実際に、植民地支配の問題が歴史上の問題として言われているが、それだけではなく、現在の地下資源の搾取などは、基本的には「買収」という名前を借りた実質的な植民地支配であり、その問題は「搾取の構造」でしかない。

その辺の政治的な問題は別にして、そのような経済的な問題を抱えているために、ヨーロッパのチョコレート農場などが対価を払ったり、新たな投資を行っても、その金銭を自分たちの生活費に回してしまい、カカオの樹木が古木化してしまっている。古木化した樹木は、実を着けるのが少なくなっており、また異常気象などに対してもあまり抵抗力がない。そこに異常気象が重なりまたは内戦の戦火が迫っていて、働き手がなくなったり用水路などのインフラが破壊されることによって、収穫量が減っているのである。環境問題を主張している人々は、環境破壊や温暖化だけが問題であるかのように言っているが、実際は違う。経済的な問題に、投資の横流し、内戦によるインフラの破壊、そして労働人口の減少ということが大きな問題なのである。

さて、そのような問題の「解決策」として夢の島で「カカオ」を栽培するという。

清掃工場からの熱で温水を循環させた内容である。ある意味で「カカオの期のハウス栽培」という事であろうが、それはなかなか面白い。「ごみを焼却した時の熱」迄全て再利用する。「もったいない」という精神がここまで進んでいるというのはある意味で面白いし、日本特有であるということになる。

実際に日本の農業技術は、カカオではないが野菜の水耕栽培など様々な分野にあり、アフリカのような荒廃した土地においても農業という産業を作り出すことができる。似たような技術で国土の狭いオランダが、農業産品の輸出国になっているということを見れば、その内容をどのようにすれば良いかが見えてくるはずだ。日本の様に「食料自給率が低い」という国の場合、このような技術によってしっかりと保管することができるのではないか。ある意味で世界の食糧問題を解決する最高の手段かもしれない。それも、「ゴミを燃やす」という必要な作業に連関させていることが最も大きなところである。もちろんごみを減らすということで、その燃料が少なくなるのかもしれないが、しかし、ごみが無くなることはないのである。

このような技術を考えること、無駄をなくすこと、そしてもったいないの精神があることが日本のすばらしさなのである。もちろん、アフリカのような内乱が少ないことも大きな要因である。

宇田川源流

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