「宇田川源流」【日本万歳!】 洋菓子のワールドカップで日本優勝
「宇田川源流」【日本万歳!】 洋菓子のワールドカップで日本優勝
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本人のすばらしさや、日本人を称賛している記事などを見つけ、その内容を皆さんに紹介し、そのうえで、皆さんの毎日の行動に、日本人としての誇りを持っていただくということを目的にして、記事の連載を行っている。
日本人のすばらしさというのはいったい何であろうかということを考えたことがあるだろうか。実際に、様々なところがあげられると思うであろう。「規律の正しさ」や「まじめさ」「勤勉さ」などから「やさしさ」なども挙げられる。もちろんこのようなことを書くと、「そうはない」という例を挙げて反論する人がいるが、逆に、わざわざ希少な例を挙げて反論しなければならないほど、そのような特性がしっかりと日本人の中に根付いているということになるのではないか。ここに書いたような中で「箸にも棒にも掛からぬ」というような特性を挙げているとすれば、そのような例を挙げるまでもなく、特性の中にはないというようなことになり、多くの人から反論が来るに違いないのであるが、そのようなことにはなっていないのである。
さて、そのような特性もあるが、あえて今回は「清潔さ」ということと「日本人の同じレベルである」というようなことを挙げてみたいと思う。
日本人のすばらしさの中に「清潔さ」を入れることは特にそうではないというように思う人も少なくないのかもしれない。しかし、本当に日本は海外のどの都市に比べても清潔であるという気がする。もちろん清潔であるということは「水がきれい」ということもあるし「きれい好き」という性質もあるのではないかという気がしないでもない。しかし、そのような特性が、同時に「同じような価値観を持っている日本人が多い」ということがあげられるのではないか。
そのような内容派「食事と食材に対する信用」という意味でも同じなのではないか。
<参考記事>
洋菓子のW杯 日本代表が優勝
2025年01月26日 07時38分時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-3766762/
<以上参考記事>
世界の洋菓子職人が国別対抗で技術を競うコンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で、日本は2大会連続4回目の優勝を果たした。2位がフランス、3位はマレーシアであった。
この大会は、3人1組でチョコレート細工、アメ細工、氷彫刻でその腕を競うというもので、日本はその中で優勝したのである。
正直な話、「和菓子」ではなく「洋菓子」であるということがポイントであろう。和菓子であれば、日本のお家芸であり、なおかつその歴史も伝統も様々な技術が残されている。しかし、洋菓子であれば、当然に、日本は伝統や文化があるというような状態ではない。はっきり言って明治維新の当時には何もなかったので、戦後の歴史しかないということになる。そのような中でも日本が強いのはなぜか。
それは、まず第一に「日本料理」と「他の料理」の違いがある。
日本以外の他の料理は、「足し算の料理」と言われている。ブイヤベースなどもそうであるが、一つの鍋の中になんでもいれてしまい、それでソースを作る。もしも味が濃いなどの場合は、また新たなものを足すということをする。洋食の場合は、例えば塩分が強い、という場合にはじゃがいもを入れて調整するというようなことをしてしまうのである。つまり、新たなものを足し合わせて味を作ってゆくのである。その為に「ステーキそのものよりも、ソースの方が値段が高い」というようなことになってしまう。そのたとえでわかるように「素材の味が完全に消えてしまう」というような常用になるのである。
では日本料理はというと「引き算の料理」なのだ。出汁の文化という言い方でもよいが、昆布でも煮干しでも鰹節でも、出汁を取るときに、そのうまみだけをうまく出して、そのあとは食べることのできる出汁の元をそのまま捨ててしまう。そのままブイヤベースのようにそのまま残してしまうと、えぐみが出ておいしさが消えてしまうのである。当然に、出汁がうまく取れなかったということになれば、それはもったいないかもしれないが、出汁ごと捨てて作り直しになってしまう。その為に素材の味を楽しむということもできるし、また、素材に合わせた調味料の味もうまく掛け合わせることができる。薄味でおいしいと感じられることはそのまま季節を感じることができ、そのことが「飾り切り」などの、季節を感じる装飾につながるのである。
このような「日本食の文化」が、お菓子作り、特に「洋菓子」にも当然に活かされる。そもそも「洋食」であったカレーやラーメンが、今や立派な日本食文化の中に含まれており、本場の人が日本に来ておいしいというような状況になっている。日本のように「おいしい素材を、いいとこどりする」ということは、当然に恵まれた環境で、素材がたくさんありなおかつ水もふんだんに使うことのできる環境にあるからできるのであり、なおかつ、その味がわかる日本の食文化があったからこそできることであり、他の国ではなかなかできる者ではない。ましてや素材の味を活かすなどということは、「新鮮で生で食べることのできる素材がたくさんある」ということが大前提であり、焼かなければ食べられない文化では、そうはいかないのである。
そのような文化の中で「洋菓子」にその文化と伝統を注ぎ込む。そこに日本人の飾り切りなどを生んだ文化が、チョコレートやアメ細工、氷彫刻に活かされたのである。まさに「和魂洋才」の洋菓子が、世界を制したということであろう。そのことは非常に素晴らしいことであり、また、世界の食文化に革命を起こすような内容なのではないか。
「見て楽しむ」「食べて楽しむ」というように「五感総てで楽しむ事の出来る料理」を日本は実践してきた歴史と伝統がある。それこそが日本の最も大事にしていることではないか。
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