「宇田川源流」【日本報道検証】 トランプ大統領就任
「宇田川源流」【日本報道検証】 トランプ大統領就任
毎週火曜日と木曜日は、「日本報道検証」として、まあニュース解説というか、またはそれに関連するトリビアの披露とか、報道に関する内容を言ってみたり、または、報道に関する感想や社会的な問題点、日本人の文化性から見た内容を書き込んでいる。実際に、宇田川が何を感じているかということが共有できれば良いと思っているので、よろしくお願いいたします。
さて、今回は「トランプ大統領の就任」ということで、その内容に関してみてみたいと思う。
トランプ大統領に関しては、日本とアメリカの、特にリベラル系のマスメディアには、本当に評判が悪い。もちろん、メディアがその様に偏った報道をすること自体がおかしいのであるが、どうもそのようなことを言っている解説者が少なくない。特に日本のマスメディアに関しては、私も「X」に投稿などをしているのであるが、そもそも昨年の11月にトランプ大統領が当選した選挙に関してしっかりとした解説ができなかった人々が、今になってまた出てきて「アメリカの政治情勢に詳しい」などという肩書で専門家として出てきている。
はっきり言ってしまって、「選挙の結果を読むことができない人」というのは、次の要因で選挙の結果が見えないのである。
・ 取材をしっかりと行なっていない
・ 一部の層しか取材していないので全体を把握できない
・ 自分と主張のあう人としか話さないので内輪受けで終わってしまう
・ 自分の憶測や願望が強く、其れで物事を語ってしまう
・ 他の人と違うことを言おうとしてかえって外してしまう
だいたい、このような特徴がある。はっきり言ってしまえば、しっかりと取材し全体を見ていれば、選挙というのは基本的には(事故やクーデターなどがない限りは)結果が見えてくるものである。その結果を見ることができない人々を、そのまま解説者として使っているのは、マスメディアのしっつが落ちてゆくし、マスメディア全体が視聴者から信用を失う結果になるということを意味しているのである。そのこともわからずに、そのような解説で物事を進めているのはいかがなものであろうか。
日本でどんなことを言おうと、アメリカの大統領は変わらないし、なんとも思わない。それどころか、日本との関係を悪化させるだけである。今そのようなこともわからないで報道を行っている日本のマスメディアには、呆れてしまう。
<参考記事>
トランプ氏"黄金時代始まる"
2025年01月21日 08時44分時事通信
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12145-3750038/
「黄金時代」トランプ氏 大統領令に続々と署名
2025年1月21日 19時6分 テレ朝news
https://news.livedoor.com/article/detail/27988713/
<以上参考記事>
今回は参考記事を二つ並べてみた。
さて、トランプ大統領は、大統領選挙の時の公約をすべて実現するつもりでいる。当然に「公約」なのであるから守らなければならないし、また、その公約を行うことが、選挙に勝つということの意味である。実際にバイデン大統領は選挙での公約は何一つ行っていない。4年前の選挙の時の公約を覚えている人もいないし、そもそもアメリカはこの4年間何をしてきたのかという「バイデンの功績」を言うことのできる人が少ないということが見えていないということになる。そしてそのバイデン大統領の後継指名を受けたハリス候補も、実際には大統領選挙で対立候補であったトランプ氏を否定(誹謗中傷なども含まれていたような気がするが)するだけで、あとはハリウッドセレブを呼んでお祭り騒ぎをしていただけのことである。要するに、アメリカ国民のことなどは何も発言していない。また副大統領としての実績もほとんどない状態であった。そのような状態であるから、ハリスが大統領になっても何も変わらないし、何も起きなかったであろう。アメリカはジリ貧的にダメになっていたのに違いない。その様に考えれば、トランプ氏の方が「強いアメリカ」担ったのであろう。まあ、日本のほとんどのマスメディアの様に中国や韓国と親しい人々は、苦々しい思いであったのに違いない。
さて、ここで1月20日にトランプ大統領が発した大統領令を見てみよう。
大統領令一覧
・ アメリカの偉大さを称える名称を復活させる大統領令(1月20日)
・ カルテルやその他の組織を外国のテロ組織および特別指定グローバルテロリストとして指定する大統領令(1月20日)
・ 連邦政府の採用プロセスを改革し、実力主義を回復する大統領令(1月20日)
・ 過激で無駄の多い政府のDEI(多様性、公平性、包摂性)プログラムと優遇措置を終了させる大統領令(1月20日)
・ 性別イデオロギーの過激主義から女性を守り、連邦政府に生物学的事実を復活させる大統領令(1月20日)
・ 大統領の「政府効率化省」の設立と実施を指示する大統領令(1月20日)
・ 国務長官に「アメリカ第一」政策を指示する大統領令(1月20日)
・ 外国のテロリストおよびその他の国家安全保障・公共の安全に対する脅威からアメリカを守る大統領令(1月20日)
・ アラスカの並外れた資源ポテンシャルを解放する大統領令(1月20日)
・ 国民を侵略から守る大統領令(1月20日)
・ 対外援助の見直しに関する大統領令(1月20日)
・ 国家エネルギー緊急事態宣言に関する大統領令(1月20日)
・ 死刑制度の復活に関する大統領令(1月20日)
・ 国境を守るための大統領令(1月20日)
・ 市民権の意義と価値を守る大統領令(1月20日)
・ 難民受け入れプログラムの再調整に関する大統領令(1月20日)
・ アメリカのエネルギーを解放する大統領令(1月20日)
・ アメリカの領土保全を守るための軍の役割を明確化する大統領令(1月20日)
・ 元政府高官の選挙干渉及び機密情報の不適切な開示に対する責任を追及する大統領令(1月20日)
・ 連邦政府の役職者における説明責任を回復する大統領令(1月20日)
・ WHO脱退:アメリカ合衆国を世界保健機関から脱退させる大統領令(1月20日)
・ TikTok新法の延期:外国敵対勢力が管理するアプリから米国人を保護する法」の適用に関する大統領令(1月20日)
・ パリ協定脱退:国際環境協定において「アメリカ第一」を優先する大統領令(1月20日)
・ 連邦政府の悪用を終結させる大統領令(1月20日)
・ 言論の自由の回復と連邦政府による検閲を終結させる大統領令(1月20日)
・ バイデン政権の大統領令撤回:有害な大統領令及び措置への初動としての撤回に関する大統領令(1月20日)
さて、これらを総合してどの様に見えるのであろうか。
単純に、日本も含めて「リベラリストという人々(日本では左翼とかパヨクと呼ばれている人々)が主張していることをすべて否定している」ということになる。単純に環境問題やWHO、ジェンダー問題など、そのようなことが、全て「国の基本をおかしくした」ということがトランプ氏の主張であろう。日本の保守派といわれる人々がうらやましく思うような内容であり、その政治首長は石破内閣とは全く正反対であることもよくわかるのではないか。
実際にリベラリストが世界を壊したかどうかはわからないが、少なくともアメリカの大統領はそのように考えている。そしてその内容が、これから少なくとも4年間は政治の世界で出てくるということになるのである。日本はその対応ができるのであろうか。
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