「宇田川源流」【日本万歳!】 元大リーガーイチロー選手の市兵衛ダブル殿堂入り
「宇田川源流」【日本万歳!】 元大リーガーイチロー選手の市兵衛ダブル殿堂入り
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。これは、「日本人のすばらしさ」や「日本として誇りに思えること」を紹介したマスコミの報道をここに紹介し、その内容をしっかりと分析し、そしてその中に日本人としての国民性や日本人の生活習慣などで、我々がいつも意識しないでやっていることを見つけ出し、その世界で称賛されている日本人のすばらしさは、我々一般の日本人の中にもあるということを再発見しようという目的の連載である。ある意味で、日本人は日本人を批判的に見る癖がついてしまい、必要以上に日本を卑下してしまっているような気がする。正当に評価しても日本はそれほど変な国ではないし、また世界から称賛されている国である。そして、その日本人が世界に出て、様々な分野で活躍しているのであり、それは、日本人特有のすばらしさを様々なところで発揮しているということになる。その内容をこの中に記載し、そしてその素晴らしさを見て行きたいと思うのである。
そのような連載の趣旨だから、本来は、「日本人の誰でもが持っている特質」などを記載したいのである。本来ならば「特別な人」や「ヒーロー」「ヒロイン」はこの連載とは異なる気がする。しかし、私も人間なので、どうしてもその方向に目が行ってしまう。普段は、野球の事と言えば大谷翔平選手のことばかりを見ているような感じになってしまうのであるが、しかし、「元祖」と言えばやはり「イチロー」なのではないか。ちなみに「イチロー」に関して「選手」とか「さん」なのかどうしていいのかよくわからないので、ここでも「敬称は略させていただく」ということにさせて頂きたい。
イチローの凄さというのはストイックに野球を好きということではないか。そして野球を広めるということを今も続けているということである。人一倍努力をしているということはよくわかるのであるが、それ以上に何か違うものを感じる。
もちろん、日本人の野球選手で大リーグで活躍した選手は、今や非常に多くいる。元々は私が大学生の頃だから既に30年以上前、野茂英雄選手がトルネード投法でアメリカ大リーグを席巻したことから、その後に徐々に松井秀喜選手や松坂大輔選手、佐々木主浩選手など、様々な選手が言っている。しかし、その中でアメリカの野球殿堂にノミネートされたのは、野茂選手、松井選手、そしてイチローである。そして殿堂入りが決まったのは、イチローが初となった。
<参考記事>
イチロー氏 史上初日米W野球殿堂入り 日本選手&アジア人初の米殿堂入り「クーパーズタウンへようこそ」
2025年1月22日 8時18分 スポニチアネックス
https://news.livedoor.com/topics/detail/27991323/
<以上参考記事>
2001年にオリックスブルーウェイブ(当時はバファローズではなかった)からアメリカ大リーグマリナーズに移籍し、1年まに242安打を放って新人賞に首位打者、盗塁王などに輝いている。たしかMVPも取ったのではなかったか。実際に日本から移籍するときには、「パワー不足」などということが言われており、あまり活躍できないのではないかなどと言われていたのであるが、その前評判を良い方に完全に覆してしまい、その上で、アメリカ大リーグの記録を塗り替えていったのである。当時の評判は、日本以上にアメリカで話題になっており、シアトル(マリナーズの本拠地)におけるイチロー人気は大きなものになっていたのである。
その後2010年までシーズン200安打、打率3割、球宴出場、ゴールドグラブ賞を10年連続で達成。卓越した外野守備も高く評価され、強肩を誇った送球は「レーザービーム」と言われ、日本ではperfumeが歌詞の中にその内容をいれるなど話題になったのである。ちなみに守備範囲が広く、また「捕殺(外野フライなどでのタッチアップでアウトにすること)」があまりにも多く、本拠地セーフコ・フィールドの右翼は背番号をもじって「エリア51」と呼ばれていたのもおもしろい。
また、大谷翔平が話題になったが、その前に侍ジャパンに参加して世界一にもなっている。その時の侍ジャパンの監督は王貞治氏であり、韓国を破っての世界一は、やはり話題になったものである。
このように考えれば、話題性も、また世界への影響力も、そしてもちろん記録や大リーグでの成績も、全て「殿堂入り」に値するということになるであろう。しかし、それでもなかなかアメリカのリーグで日本人が殿堂入りはしなかった。当然に、一つには環境が違うなどの事もあるし、また技術の野球からパワーの野球への変化なども大きく影響するのではないか。そのような官許の変化で実力を出し切ることができない部分で、「差別意識があるのではないか」というような声もあったが、それを完全に否定できない部分もあることも事実であろう。
しかし、そのようなことをすべて吹き飛ばし、その上、殿堂入りを果たした。それも日本の野球殿堂とアメリカの野球殿堂を双方ともに決めたのは、イチローただ一人である。そして、その内容は野球そのもの以上に「野球に向き合う姿勢」や「野球を広めるという努力」ということにも大きく貢献したということになっているのではないか。
「剣道」「柔道」のように「野球道」というものがあり、多分、「求道者」としてイチロー選手は日本の野球でもアメリカで通用するということを広めた。野茂選手なども当然すごいのであるが、やはり、そのような意味で「ベースボールの国」で「日本の野球を広めた」ということ、そしてそれを受け入れさせたということが、今回の殿堂入りには大きく影響しているのではないか。日本の道を求める姿が、やはり素晴らしかったのかもしれない。
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