「宇田川源流」【年初放談】 世界情勢は「カオス」と「分断」が深まるのか?

「宇田川源流」【年初放談】 世界情勢は「カオス」と「分断」が深まるのか?


 年初放談も二日目。今日は国際社会に関しての内容にしてみよう。

まあ、国際社会は、徐々に二分化するということになってきているが、この二分化は、

力が拮抗してしまえば、間違いなく「世界大戦」に近づくことになるのであろう。今年は大東亜戦争終戦80年である。この80年、世界で「戦争・紛争・内戦」が無かった一年はない。日本は「悠久の平和」というような感覚でぬるま湯につかっているが、実際に世界では戦争が起きているのであり、日本はその内容を見ていないだけである。自分たちだけの「一国平和主義」はそう長く続くものではないので、その内容が大きく変わることになるのではないか。

さて、そのような中でアメリカの大統領がトランプ氏になる。しかし、同時に、フランスもマクロン政権が瓦解の危機になり、またドイツのショルツ内閣は崩壊、カナダもトルドー内閣が崩壊しつつある状態である。イギリスは労働党内閣のスターマー首相が頑張っているものの、実際に政治は停滞しているし、ジョージアなどの旧ソ連の国々は、かなりの混乱をしている。要するに「各国で政変が起きている」という状態である。もちろん内戦ではないが、フランスなどは大規模のデモが起きていて、内戦や革命が含むようなっ騒ぎではないか。「21世紀のフランス革命」も戯言ではない感じであろう。

さて昨年はどんな風に予想していたのであろうか。

<令和6年の国際関係>

・ イスラエル・ハマス戦争は春ごろに終わると考えられるがウクライナ戦争は今年も継続する。その中でベネズエラとガイエナや中国による台湾への圧力などがあり、そのことによって、徐々に世界が二分化し、「21世紀型冷戦構造」が出来上がる。

・ アフリカやロシア・中国において、少数民族などが徐々に独立の機運が大きくなり、それを力で抑え込むような形が出来上がってくる。各国の中に「全体主義側」と「民主主義側」の二つの陣営になり、戦争のような形ではないにしても、その対立が出てくることになる。

・ 欧米の植民地政策の「名残(レジーム)」の解消の動きがでる。この事によって。徐々に欧米の支配ではなく、コモンウエルスのような緩やかな連合体が出来上がって来るが、中国の一帯一路など、様々な意味で直接的支配を覇権主義的に試みる者が出てくることによりカオスの時代の幕開けとなる。

<以上抜粋>

 さて、イスラエルハマス戦争は終わらず、そのままヒズボラなどに戦線を拡大してしまったのでh完全に外れている。ベネズエラとガイアナに関しては紛争の芽を残したまま継続、中国の圧力は大きくなっている。いずれにせよ世界の二分化、そして「21世紀の冷戦」は起きているようである。

少数民族などの独立機運はニジェールやカメルーンなどでフランスを追い出すような状況があり、フランスと連携をとっていた当時の政治が崩壊している。ここでは「全体主義と民主主義」ではなく「植民地レジームと中国の介入と民族主義」というような感覚での対立が出てきているのではないか。

しかし、その動きはアフリカだけではなくヨーロッパにも波及し、そのことから徐々に政治のカオスが大きくなってきているということになる。

ある意味で全ての項目を把持しているので、やはり「年初放談」であって、あまり当たるものではないということになる。まあ、酒酔い気分はこんなものであろう。

さて、今年の国際社会は、良くも悪くも「トランプ大統領と中国・ロシア」ということになろう。トランプ大統領の真意を理解できる人が少ないという状況であり、その中で、トランプ大統領は独自の内容を行うということになる。ようするに「理解できない人々とアメリカ民主党」が「中国やロシアというトランプ大統領が敵対視する人々と組んで攻撃する」というような状況になってくる。その内容は今年中ではなく、多分来年以降に顕在化するのであろうが、その内容の萌芽が見られることになるのではないか。

残念ながら、イスラエルの戦争は今年こそ終わる。多分イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプに花を持たせる形で戦争を終わらせる形になるのではないか。その様に考えればロシアとウクライナの方も終わるのではないかと思うがそうではない。ロシアもウクライナも国内に戦争を継続しなければならない事情がありまた戦時経済の生産がかなり困難であることから、終われば終わったでかなりの恐慌が世界に吹き荒れる。特にロシアに肩入れしていた中国にはかなり重くのしかかるのではないか。戦争が終わった時の「戦後経済」をどの様にするのかということがしっかりと見てゆかなければ、多分、国際経済の方もうまくゆかなくなるのであろう。

あとはアフリカの資源地帯である。残念ながら日本はほとんどアフリカを見ていない。グローバルサウスなどということを言っていても、言葉だけでまったく実効性のない内容になってしまうのではないか。これでは話になるものではない。アフリカなどは日本における産業の資源としても重要であり、そのことを認識していなければ全く何もできなくなってしまう。資源の名日本は最も注目しなければならない国であろうが、その様にはなっていない。いまだにサファリのイメージとサハラ砂漠のイメージしかないので、困ったものである。安倍内閣の時はしっかりとアフリカとつながっていた日本であったが岸田内閣・石破内閣となって、完全に途切れてしまい、アフリカの人々から見放された感じがある。これは産業として資源を失ったということに他ならない。

そのようなことから世界情勢は、「トランプカオス」「中国カオス」ということになるのではないか。

<令和7年の国際社会の予想>

・ アメリカがトランプ大統領になって、その主張に様々な国が困惑することになる。単純に経済の事ばかりではなく、世界秩序も徐々にトランプ氏の動きに注目せざるを得ないということになるのではないか。

・ 世界の二分化は徐々に進む。中国の戦狼外交が行われ、東アジアや南シナ海の秩序が徐々に乱れることになる。ロシアと北朝鮮も秩序を乱す行為が増えて、日本はそれに巻き込まれるが、日本の政治が混乱してしまって国際的な問題の解決力を失ってしまい、中国の好きなようにされる。

・ イスラエルの戦争は今年こそ沈静化するが、ロシアとウクライナは継続する。そこ発端に二分化が進み、その抵抗勢力と含めて「カオス」が深刻化する。

まあ、こんなところかな。今年も国際社会に関してはあまり自身がないが、少なくともカオスが深刻化するという事だけは間違いがないような気がする。

宇田川源流

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