「宇田川源流」【年初放談】 今年の経済を占うと暗い気持ちに!

「宇田川源流」【年初放談】 今年の経済を占うと暗い気持ちに!


 「年初放談」の最後、まあ、今日は土曜日なので、来週からは皆さんの中の多くの人々が、正月休みが明けるのであろうから、暗澹たる気分になると思う。その感覚と同じくらい経済は悪化しているという感じではないか。

そもそも、日本経済が上り調子で「これから」というようなところにある人は間違いなく「休んでいることももどかしい」というような感じであろうが、暗澹たる人々や、ただ言われるままに仕事(作業)をしているような人は、本当に暗澹たる気分になる。日本の多くの人は「本来の自分」ではない自分が建前の自分になってしまっていて、「本当はこんなではない」というような気分になっているが、その本来の自分を発揮できる部分がないということになる。実際は自分で損のチャンスをつぶしてしまっている場合もあるし、日本の社会がそのような自由を許さない「権威主義」的なところがあるのでうまくゆかない部分もあるが、しかし、

動かない人にチャンスはやってこない。これは「人」ではなく「日本という国全体」がそのようになってしまっている。日本の経済は、先人たち、特に「世界を敵にして戦った戦前派・戦中派」の人々の「遺産」を食いつぶしているだけであり、結局何もしていない。遺産はいつまでもあるわけではないうえに、遺産を生んだはずの戦争やそれに伴う科学技術などの向上、そして、その先陣に対するリスペクトを完全に失ってしまった教育をしているような状態で、そのうえ「働き方改革」であるから、仕事をしないことを肯定するような世の中では話にならないのである。

 その話にならない経済がどのような状態になるのか。

まずは昨年の予想を見てみよう。

<令和6年の経済予想>

・ 今までのグローバル経済がおわり、21世紀型冷戦経済に発展する。その21世紀型冷戦経済において取り残されて「冷戦の敵側」にいつまでも固執する企業が淘汰される時代になってくる。その意味で「グローバル企業淘汰の時代」が始まり、「冷戦対応経済」に代わってくるのではないか。

・ 地球温暖化から沸騰化に代わり、それに対策することで様々なエネルギー革命や災害対策グッズなどが大きな市場を独占することになる。エネルギーに関しては様々な内容が出てくることになり、それに伴い輸送手段なども変わってくることになり、物流革命など様々な革命的な内容が萌芽する。

・ 「AIと人間の共存」と「デジタルとアナログの二分化」が行われる。この二つは相反するように見えるが、ある意味でこの両方が両立する形で経済が動いてゆくことになり、政治はこの二つの関連性をルール化・標準化することを目指す。

<以上抜粋>

 グローバル経済が終わったというような記述はあまりなかったような気がするが、しかし、例えば「中国の爆買い」をあてにした企業がなくなったり、ラーメン店が倒産するなど、ある意味で「中国依存経済」が無くなってしまったということは間違いがないのではないか。

一方、地球沸騰化は皆が認識したがトランプ次期大統領の当選によって「EV車熱」は無くなってしまい、化石燃料に戻す機運になっている。当然に物流なども「昔」に戻ったと異様な感じになり環境問題などは「陰謀論」というような形になった。その意味では二項目目は完全に外れなのかもしれない。

AIのルール化を目指すということは、日本が最も遅れ、そのことが皮肉にもAI企業が山ほど日本に来るということになっている。一方日本においては、ブーム的にAIがやってきているが、一方でアナログの重要性が見直されてきていることは間違いがないのかもしれない。

このように見ていると、なんとなく、経済の予言は当然に外れている。私自身が経済を専門にしているものではないので、はずれたところでなんとも問題はないのであるが、しかし、政治にかかわる部分特に「中国依存経済」がどの様になるのか、または「政治の混乱が経済の混乱を招く」というようなことが十分にありうるという音になっているのではないか。

日本の場合、まずは「意識改革」そして「失われた30年(もうそろそろ40年になるのかもしれない)」からの脱却ということがどのように行われるのかということになる。そのためには、既存の価値観を捨て去らなければならないのであるがなかなか価値観を失うことができない。「日本は外圧でしか変わらない」というようなことがよく言われるがこの経済に関する内容というよりは、「経済を担っている日本人の本質」こそが、まさに外圧でしか変わらないものの代表であろう。同時に代わってしまうと「極端に反対側に振れる」ということになってしまう。その点を注意しなければならないのである。

さて、そのようなことで、「変わらなければならない」とわかっていながら、全く変わっていないということになる。それがすでに30年続いてバブル崩壊から抜け出せない。そのうえその抜け出瀬ないことを政局のネタや自分の利益のネタに使う人がいるので、なかなか元に戻らない。ついでに言えば専門家という人がでてきて、自分が目立ちたいということから、違う意見を言いマスコミがそれを取り上げる。マスコミはそのようにしてまったく経済復帰ができないように圧力をかけていながら、「言論の無責任」が起きてしまうということになるのである。

一方、国際経済もあまりよくならない。

一つは戦争である。戦争は、「シーレーンの破壊」と「グローバルサプライチェーンの破壊」を招き、そのことから、世界経済が日本をけん引することはない。同時に、中国による覇権主義とその中国の経済制裁によって中国依存している日本企業が経営悪化する。また日本のイメージが悪くなることからトランプ次期大統領の制裁対象になる日本企業が出てくるのではないか。

自動車産業に頼っていた日本の経済は、EV車などの環境配慮ということなどから、全てにおいて日本が先頭であったのにいつの間にかほかの国に先を越されている。太平洋における戦争であっても航空機と空母艦隊の集中利用ということを考えたのは日本であったが、後半にはそのお株を奪われ、いまだに大艦巨砲主義を唱える人々が牛耳って敗戦を招くことになる。まあ、このような状況で、日本は「自分が目立つために違った意見を言う」ということで、国内の声の大きい人に引きずられてそのまま自滅の方向になってしまう。今の日本の自動車産業がその典型例であろう。

AIに関しても同じで日本は最も最初に手を付けていながら、すでに周回遅れでもうまくゆかない状態になっている。

<令和7年の経済>

・ 全てにおいて遅れている日本は、経済の復興が遠く、またそのような中で働き方改革や従業員の権利ばかりに着目し、結局日本全体がつぶれてゆく方向に向かう。

・ 世界経済は、戦争による分断で徐々に色分けしてゆくことになり、21世紀の冷戦構造になってゆく。

・ AIに関しては、日本が最も遅れているので、AIの企業の多くが日本に来るが、経済に関係はなく、経済犯罪が多くなる。

 あまり良いことはない。日本人一人一人が奮起しなければ次はないのではないか。こんな内容ならば、普段の土曜日のエロの方がよかったのかもしれない。来週から頑張らなければ!

宇田川源流

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