「宇田川源流」 フランスで何が起きているのかという農業関係者のデモ
「宇田川源流」 フランスで何が起きているのかという農業関係者のデモ
日本では、自民党の政治資金規正法の問題ばかりを報道している。はっきり言って「暇で平和なんだな」と思う。正直なところ、国会というのは国家の予算と国家の中で勇逸の立法機関であって、司法機関でもなければスキャンダルをあげつらって自己アピールをするような場所でもないはずである。今の国会の人々は、週刊誌記者に転職していただいて、しっかりとした政治を行える人々に変わっていただいた方がよいのではないかと思う。
要するに「暇」「平和」というのは、「本来他にやるべきことがたくさんあるはずなのに、その様な本来の仕事ではないことばかりに一生懸命力を注いでいる」ということでしかない。よくまあこんな状態で国がつぶれないと思ってしまう。なお、これは野党の皆さんだけではなく、与党の人々も同じ話である。そもそも政治資金規正法違反事件であり、自民党には自浄作用が全くない。単純に「清話会いじめ」になってしまっていて、岸田派といわれる宏池会にも政治資金規正法違反事件は波及しているにもかかわらず、そちらの方は全く不問に付している。そしてそのような城謡を野放しにしてただ大騒ぎしているだけの野党では話にならない。そのうち芸人やサッカー選手の性加害問題まで国会で取り上げるような話になるのではないか。
さて、当然に世界は日本のこのような「見るに堪えない国会」の裏では様々なことが行われている。そもそもこのようなことになっているのは、岸田政権が何も政治を前に勧めていないからであり、政治が前に進んでいれば、そちらを話題にせざるを得ない状態になってくるはずであり、何もしていない、卯木いていないからスキャンダルが目に付くのである。
その裏で絵は、例えばイエメンでは貨物船が襲撃されているし、また、ウクライナではまだ戦争が続いている。北朝鮮はミサイルを開発しているし、また、ヨーロッパでは移民問題と農産物の問題で様々な問題を抱えているのである。そのようなことが全く見えていないということが非常に困ったことではないか。
本当に、日本の政治は何をしているのかよくわからない。
農家抗議活動、欧州全土に広がる インフレや安価な輸入品に怒り
[ジョシニ(フランス)/ブリュッセル 30日 ロイター] - インフレや安価な輸入品、生活支援への対応を求めて政府に圧力をかける農家の抗議活動が欧州全土に広がっている。
フランスでは農家が30日、パリ近郊の高速道路をトラクターの長い列で封鎖し、トゥールーズ空港へのアクセスを遮断するため干し草を燃やし、政府への圧力を強めた。
フランスの抗議行動に触発されたベルギーでは、農家がゼーブルージュのコンテナ港へのアクセス道路を封鎖した。
スペインの農家は、2月に抗議活動を行うと表明している。
農家の抗議行動は既にドイツやポーランドなど他の欧州諸国で発生。フランスやベルギーにも連鎖した形だ。6月の欧州議会選挙を控え、極右勢力は農家の支持を一段と集めて議席を拡大する情勢とみられている。
2024年1月31日 9時12分 ロイター
https://news.livedoor.com/article/detail/25794279/
トラクターで“道路占拠”農民たちが賃上げなど訴え…抗議活動はエスカレート フランス
高速道路を走るトラクター。
別の場所では、何十台も集まり道路を封鎖している。
フランスのパリ周辺で起きた、農民たちによる抗議活動。
政府に対し、賃金の引き上げやコストの削減を求め、トラクターで道路を占拠した。
駅の前では、トラックからタイヤと土・野菜などが地面に捨てられていく。
さらに、高速道路の横でごみが燃やされるなど、抗議は次第にエスカレート。
映像の奥に見える火のついたトラックの手前には、大量の「赤ピーマン」が散乱している。
そして、トラクターが横から押し始め...横転させた。
被害に遭ったトラックは、国外からフランスにやってきた物資を積んでいた。
デモを鎮圧するため、政府は燃料の値上げを撤回するなどの措置を発表。
しかし、農民たちは納得していないという。
2024年1月29日 19時34分 FNNプライムオンライン
https://news.livedoor.com/article/detail/25785374/
今回は記事を二つ掲載した。日本では、なんだかわからない国会のスキャンダル合戦をして政治が停滞ている間に、世界は動いている。その中で、今回はフランスの農民たちのデモの話をしてみよう。
そもそもなぜ農民たちがデモを起こすのか。
基本的に「物価高」であるということで「生活苦」という事であれば、国民全体に問題が波及するはずであろう。同時にその国民が政治に対して怒りを表明しているのであれば、政治に対して抗議活動を行う。しかし、今回はそのようなものではなく、フランスからの高速道路を占拠するということになっている。つまり、政治ではなく、「交通を遮断すること」によって彼らのデモが成立している。要するにフランスとフランスの国外をつなぐところの遮断ということが今回のデモの対象になっているという事であろう。
さて、ここで見えているのは、EUという国家連合体が関税などをすべて無視し、EU全体として物事を決定するということになっている。要するにEUが他の地域から安い農産物を関税もなく輸入した場合、その農産物は、フランスの中にも入ってしまうということになる。そのばあい、値段の高いフランスの農産物は売れなくなってしまうということになるのである。その様になった場合には、フランスの農業が完全におかしくなってしまうということになるのである。
まさに、フランスのデモは、そのままEU体制への反対という意味がある。そのことからフランスの政府ではなく、EUそのものの体制がおかしな話になるということになるのではないか。
EUの矛盾というものがあり、そのことから、様々な問題がある。まさに、その内容がこの問題の本質だ。まさに、そのEUそのものが、最貧国に合わせて様々な内容になる。つまり「護送船団方式」ですべてが最も下の部分になってしまうということになるのである。その様になってしまえば、EUは共に「最貧国に合わせる」ちうような状況になるのではないか。
そのことの「農業分野」であるから、EUのすべての農業の分野で広がるということになる。その経済的な問題がまさに、EUの欠点になってきている。まさに経済的な連合であったはずのEUが、各国の奥民を須苦しめているということになるのである。それが本質になることを見なければならないのではないか。
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