「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 平安時代の演出をさまざまなにくふうしている大河

「宇田川源流」【大河ドラマ 光る君へ】 平安時代の演出をさまざまなにくふうしている大河


 毎週水曜日は、大河ドラマ「光る君へ」について、様々好き勝手なことを書いている。私自身歴史小説を書いていることは書いているのであるが、平安時代の小説は何も書いていない。その様に考えると、基本的には素人がなんとなくわかったふりをして書いている文章でしかないのであるが、まあ、その辺の内容を皆さんで「小説家というのは、こんなことを考えているんだ」というような内容を見ていただければよいのかもしれない。

さて、私自身平安時代はまったく見えていない。ただし、当時の内容は私が書いている幕末や戦国時代とは全く異なる内容でありながらも、現代の世の中との違いは同じ部分がある。電気や電話などは当時には全くないものであるし、また例えば「占い」ということに関する当時の人々と我々の感覚と全く異なるということになるのである。

単純に、「科学」が存在しない場合は「心」や「呪詛」というものに関しての考え方が全く異なることは間違いがない。

平安時代には「呪詛」ということや「迷信」と現代では言われる内容に関してはそれなりに力があると信じられていた。ある意味で「医療」も当時はこれらの呪詛を使っていたし、また、片方で「戦争」や「暗殺」も呪詛を使って行うことになる。そのことが「実態としての力」を持っていた時代ではなかったかと思う。

よう数rに今回の大河ドラマは「戦国時代のような戦争」は存在しないが、しかし、「呪術を使った戦争」は存在するのではないか。ちょうど夢枕獏先生の「陰陽師」のような感じのドラマになってゆくのかもしれない。

そんなことをなんとなく思えたのは、冒頭の部分では呪術で「医療」を行ったのに対して、途中では安倍晴明に対して「呪術による暗殺」を行うように強制している場面である。

非常に日本的な考え方であるが「善悪一元論」がこの物語の中に存在しているということが一つの中にあるのではないか。

<今夜の光る君へ>第5回「告白」 直秀の導きで再会するまひろと道長 「兄を知っているのか」「あの日…」

 俳優の吉高由里子さん主演の2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」(総合、日曜午後8時ほか)の第5回「告白」が、2月4日に放送される。道長(柄本佑さん)が右大臣家の子息であり、6年前に母を手にかけた道兼(玉置玲央さん)の弟であることを知ったまひろ(吉高さん)は……。

 ショックを受けて寝込んでしまうまひろ。事態を重く見た、いと(信川清順さん)は、おはらいを試みる。一方、まひろが倒れたことを聞いた道長は、自らの身分を偽ったことを直接会って説明したいとまひろに文をしたためる。

 直秀(毎熊克哉さん)の導きで、ようやく再会することができたまひろと道長だったが……。

 予告には道長による「兄を知っているのか」との言葉や、まひろが涙ながらに「あの日……」と話す姿などが映し出されている。

「光る君へ」は63作目の大河ドラマ。平安時代中期の貴族社会が舞台で、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公となる。脚本を、2006年の「功名が辻」以来、2度目の大河ドラマ執筆となる大石静さんが手掛け、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を映し出す。

2/4(日) MANTANWEB

https://news.yahoo.co.jp/articles/af51adcb8b854443025b95f3e85d52032e2ee90d

今回のストーリーとしては、主人公であるまひろ(吉高由里子さん)が、自分が好きな男性である三郎(藤原道長:柄本拓さん)の兄がははちやは(国仲涼子さん)の仇である藤原道兼(玉置玲央さん)であるということをわかってしまったということから物語が始まる。そのことに思い悩んで寝込んでしまったまひろに対して、家族が心配して呪術師がやってきて祈祷をするというようなことになるのである。一方道長の方も、自分の好きな女性が藤原為時(岸谷五朗さん)の娘であるということが若いr、幼いころからいお互いを知っている二人が、お互いの身分をやっとわかってくるということになる。

その様な中に藤原兼家(段田安則さん)が権力争いを徐々に強くしてゆき、その中で天皇まで自分の思い通りに動かすということを企画してゆくということになる。

物語として、片方で「天皇家をめぐる藤原家の権力争い」ということがあり、こちらはほぼ史実通りに書かれている。もちろん、その内容に関して、各々のキャラクターが際立つような演出がされている。その内容は現代ドラマ風に書かれているということが興味深い。

もう一つは藤原道長とまひろの連来(悲恋)物語ということが一つの軸に回っている。その悲恋物語は基本的には全くの創作であるということになるのであろう。この辺は作さ屋の大石静さんの腕の見せどころということになる。そして、もう一つは、平安時代の女性の物語。これも全く記述など記録にはないものであり、基本的には捜索の中の話である。それらの話が、様々なところでリンクし、または離れて進むというような形になっている。

そして、それらの世界とは全く別な庶民の物語も中心に出てくるということになるのではないか。ある意味で、それらのいくつもの「話の輪」の中において、様々なところでその内容を出てくるということになるのである。

そしてこの物語の中において、伏線をたくさん出しているということになっているのである。

まさにそのような複雑な物語をしながら、その伏線をうまく回収してゆくという物語になっているということになるのである。そのようなことを考えれば、なかなか複雑な物語になっている。三谷幸喜氏のような「その場で笑える面白さ」はないが、しかし、「伏線を使った物語の複雑さ」が出てくるということが面白さではないか。

宇田川源流

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