「宇田川源流」 中国の軍艦が日本のEEZ内を自国領のように動いている

「宇田川源流」 中国の軍艦が日本のEEZ内を自国領のように動いている

 中国という国は、基本的共産主義の国家である。そのことは、中華人民共和国の憲法の前文にしっかりと書いてある。一応くだらない反論をする人がいるので、憲法には「社会主義」という言葉で書かれているが、これは、共産主義という単語を「経済用語」と位置づけていることから、政治用語または支配体制と考えている「社会主義」という単語を使っている。そのことは、生活体形を守る政党として「共産党」という政党をそのまま使っている。なお、「共産主義」という単語は、実は旧日本軍が「Communism」という単語の日本語訳として漢字をあてたものであり、中国はその日本軍の作った単語をそのまま使っているのである。

 さて、その共産主義というのは、皆さんもご存じのように私有財産を認めず、すべての財産を共産党の共有財産として行うということになる。つまり国家が資産を増やすた目には、通常の通りにGDPをあげるというだけではなく、共産主義全体の財産つまり領土や領海を広げるということになる。

 当然に、日本では「中国人個人が買って所有している」というような感覚で思っているものであっても、中国共産党という憲法下になれば、当然に、個人の所有物、つまり日本の所有の土地などというものは存在しない。つまり中国人が購入した日本の土地は、中国共産党から考えれば、多分、共産党の共有物というように考えているのではないか。

 同様に見れば、中国が主張している領海、俗に九段線といわれるものも、また、日本の領土なのにいつの間にか「革新的利益」になっている尖閣諸島も、いずれも「共有財産」であり共産党の物であるというような感覚になっている。もっと言えば、私有財産を認めないのであるから、日本国の領土なども全く見えないということになるのであろう。

 そのような状況であるから、日本のEEZであるにもかかわらず、中国は自分の領土のように動いている。

日本EEZで豪ダイバー負傷、中国艦の音波照射が原因か

 【AFP=時事】オーストラリアのリチャード・マールズ(Richard Marles)国防相は18日、日本の排他的経済水域(EEZ)内で今週負傷した豪海軍のダイバーについて、中国艦がソナー(水中音波探知機)の音波を照射したことが原因である「可能性が高い」と述べ、中国の行動は「危険でプロらしさに欠ける」と非難した。

 マールズ氏によれば、豪海軍のフリゲート「トゥーンバ(HMAS Toowoomba)」は、国連(UN)制裁の履行確保の支援に当たっていた。

 同艦のスクリュープロペラに絡まった魚網を取り除くためダイバーが海に入っていたところ、中国の駆逐艦が接近してきた。

 マールズ氏は、「中国艦はトゥーンバの通信を把握していたにもかかわらず、接近をやめなかった」「その直後、オーストラリアのダイバーを危険にさらすような方法で、中国艦が搭載しているソナーを作動させたことが検知された」と説明している。海に入っていたダイバーの人数は明らかにしていない。

 ダイバーは軽傷を負い、医師の診断によれば、ソナーの音波に関連した負傷である「可能性が高い」とみられるという。

 マールズ氏は「危険でプロらしさに欠ける行動だ」と非難し、「オーストラリアは、中国をはじめすべての国に対し、安全かつプロ意識を持った方法で軍を運用するよう求める」と述べた。

 英ロンドンを拠点とする独立組織、ダイビング医療諮問委員会(Diving Medical Advisory Committee)は、ソナーの音波はダイバーにめまいや聴覚障害、臓器障害などを引き起こす可能性があると警告している。

【翻訳編集】AFPBB News

2023年11月18日 14時5分 AFPBB News

https://news.livedoor.com/article/detail/25375584/

 日本国のEEZ内において中国人民解放軍の海軍艦艇がソナーを使っているということになる。上記の記事に見れば、オーストラリアの鑑定がスクリューに魚網が絡まったことを探査するときに中国間のソナーでけがをしている。

 ソナーとは、音波・超音波を使って水中の物体の探知・水深測定などを行なう方式の総称である。パッシブソナーassive sonarとアクティブソナーactive sonarの2種がある。パッシブソナーは、船舶や魚が発する音の方向、距離、強さなどを測定する受信専用ソナーである。アクティブソナーは、音波を発射して物標からの反射音を受信し、方位、距離を測定する方式で、水平ソナーと垂直ソナーに分類される。ただし、垂直ソナーは通常、音響測深機、魚群探知機などとよばれ、ソナーといえば水平ソナーをさすのが普通である。ソナーは、ある方向に送波器を向けて音波のパルスを発射し、その方向からの反射波を受信してから次の方向に向けて同じ過程を繰り返すのが原則である。この点ではレーダーと同じであるが、水中音波の速度は毎秒約1500メートルと遅いので、アンテナを速く回転することができないから、パルスの繰り返し周波数を低くしなければならず、特別のくふうが必要となる。

 水中のダイバーに、その探索用の音波がまともに当たったということになる。大きな音波は、水の中の振動となり肉体や脳に影響を与える。本来は日本のEEZ内で中国の軍人がそのようなことをしてよいとは思えない。なぜならば中国の領海ではないからである。日本の排他的経済水域でそのようなことをさせておいて、なぜ日本政府は抗議もしないのであろうか。このような軍事行為をしながら、それを許しているようでは世界平和はとても望めない。

宇田川源流

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