「宇田川源流」【宇田川教育論】 平和教育で必要なものは戦争をしないという尾kとだけであろうか?

「宇田川源流」【宇田川教育論】 平和教育で必要なものは戦争をしないという尾kとだけであろうか?

 毎週水曜日は「宇田川教育論」か「大河ドラマ」に関してお話をさせていただいている。ニュースの解説ばかりでは肩が凝ってしまうので、一週間の真ん中は少し気を抜いた話ができるようにということで、大河ドラマに関しては「現在よりも過去について、そしてテレビドラマということに関して話をする」ということを、また「宇田川教育論」に関しては「若者を教育するということを通して、日本の将来を考える」ということをテーマにしている。要するに水曜日は、いつの間にか「現在ではなく、過去や未来を語る日」というようなテーマになりつつある。もちろんそのようなことをはじめから企画したわけではないのであるが、いつの間にかそのようなテーマになっている。

今週も「教育論」をお届けしよう。

毎年夏になると「平和」の重要性を訴える。私もその平和の重要性ということを教えることについては全く変わりはない。では、皆さんに、あえて問いたい。

「平和(戦わないこと)と正義とどちらかを選ばなければならないときは、あなたはどちらを選びますか?」

戦わないことを選べば、あなたもそしていま生きている人は生き残ることになるでしょう。しかし、そこで正義がなくなってしまえば、当然に、あなた方は正義のない世界で生きてゆかなければなりません。つまり、理不尽な人権侵害に対しても抵抗できず、また、恣意的な法執行をされても何も言えません。そしてそれはあなた方だけではなく、窓や曾孫の代までずっと続きます。それはあなた方が正義がないということを選んだからであり、そして理不尽な人権侵害によってどれの様に死んでゆく子供や孫の姿を見る可能性があるということになります。。

一方正義を選べば、当然に、正義ではない権力を振りかざす人とは「正義のために戦わなければならない」可能性が出てきます。当然に戦うのですから双方が傷つき、また死ぬ可能性もあります。しかし、そのことで生き残った人々は、正義がある社会で生きることができることになります。そして正義が実現した平和な社会を得られるということになるのです。

さて、あなたならばどちらを選びますか?

「平和教育に難しさ感じる」広島市立小教員の6割

08月14日 19時42分

広島市立の学校で行われている平和教育について、NHKが広島市の小学校の教員を対象にアンケート調査を行ったところ、6割が平和教育に難しさを感じていることがわかりました。

アンケート調査は、NHKがことし6月から7月にかけて広島市立のすべての小学校141校に用紙を郵送して行ったもので、26校と無記名の学校の教員103人から回答を得ました。

この中で、平和教育を実施する上で難しさを感じることがあるか尋ねたところ、「少しある」が39人と最も多く、次いで「ある」が24人、「あまりない」が22人「ない」が16人でした。(無回答2人)

難しさを感じる理由を複数回答で聞いたところ、「発達段階に即した教え方」が最も多く46%、次いで「時間割に平和学習を取り入れる余裕がない」が28%、「伝わっている実感がない」が26%、「指導方法が分からない・不安がある」が22%でした。

自由記述では、「遠い昔の出来事として受け止められ、うまく伝わる感じがしない」、「十分な時間をかけてじっくり行うことが難しい」といった意見が寄せられました。

平和教育に詳しく自らも実践している広島大学の草原和博教授は「時間的余裕がないということは注目すべき点で、子どもたちの関心に応じて自由に教材研究や授業作りができるよう先生方を支援していく必要があるのではないか」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230814/4000023318.html

 今月のオンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」は「日本人に平和をどう教えるべきか」として、日本の平和教育と、昨今の世界情勢に関して、どのように考えてゆくべきかということを考えるようにしています。もしも興味のある方は是非お申し込みください(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)。

さてこのように、基本的には今回は水曜日に「オンラインサロン」の前座をやるというか、すでに月曜日には出てきている内容でしかないのであるが、基本的には一度日本人と戦争という事、そして平和ということをしっかりと考えなければならないということになるのではないか。

基本的に「生きていることの方が死ぬことよりもつらい」ということがいくらでも存在する。そのような現状があるから、自殺する人が後を絶えないのである。もちろん自殺を肯定するわけはなく、自殺そのものはよくないので絶対にすべきではない。しかし、それでも死んだほうが楽と思ったことは山ほどあるのが人間なのではないか。ではそのような時に何が必要なのか、それが「正義」であるのではないか。

しかし、常に正義が「強い」というわけではない。「正義が勝つ」などということは全くの嘘であり「強いものが勝つ」のである。しかし、強いという人が必ずしも正しいわけではない。そのように考えれば、文化や民族、宗教、性別、そのほかの様々な要因がありその要因の中で何をすべきか、どのような価値観を個人が持っているのかということが、最も興味深いところになり、そして、その価値観が十人十色で全く異なるということが、このような問題になるのである。

2014年に上梓した「庄内藩幕末秘話」の中には、幕末の佐幕派と官軍の戦いを庄内藩の焦点をあてて書いている。しかし、その中の戦いは「双方が正しい」から「お互いが譲ることができない」ということになる。「上司に忠実であれ」となれば、幕臣はすべて将軍に対して忠実にあらなければならない。しかし、後期水戸学の中から考えれば、その将軍を任命し国家の中心にあるのは天皇(当時は帝といっていたが)であり、その天皇のいうことを聞くべきであるということもまたただしいのである。その双方が正しいことを言っているだけに、大きな問題が出てくるのであり、また、その正しさを信じているから妥協ができなくなるのである。

日本の幕末の場合は、明治維新の後に官軍が佐幕派を取り入れたからそれで何とかなったが、しかし、青森の北の地に国替えになった会津藩(斗南藩になるのだが)や、屯田兵として蝦夷地(現在の北海道)に向かわされた人々などは、やはりかなりの失望の中で死んでいったのではないか。水戸にある、天狗党の終焉の「倉庫」の中の文字などを見たが、自分たちは間違えていない、という強い思いが残っていたのではないか。そのような思いをどのように考えるべきなのか。

では、そのような正義のない世の中で生きていること、自分の子供や孫が生まれながらに奴隷として扱われることを、あなたは許容できるのであろうか。そのことをもう一度考えるべきではないかと思うのである。

もう一度言うが、興味のある人はオンラインサロンをしっかりと見ていただきたい。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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