「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「実の父はあなたの兄です」と告白する中身は何か?

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 「実の父はあなたの兄です」と告白する中身は何か?

 今週も「土曜日のエロ」の日になった。まあ、土曜日のエロというのはなかなか困った人が出てくるところであり、本能が理性を上回る力を発揮する人を中心に物事を考える連載である。ちなみに、この「本能」は、すべての人が人間が生身の人間である以上必ず持っている内容であるということになる。その「本能」と「理性により社会性を持つ人間」はどのように付き合ってゆくべきなのかということが、もっとも重要な内容になってくるのではないか。その意味で、人間の本質を考えるための重要な内容であるが、人間は「エロ」というだけで、いつの間にか敬遠してしまうようになっている。

まあ、そのような話の前に、まずは今週どんなことがあったのかを見てみよう。社会性のある人間は、それなりに良いことをしているはずである。

さて今週のニュースは、一つ目はウクライナ情勢でワグネルの反乱その後という感じであろう。これに関しては、オンラインサロン「陰謀渦巻く世界情勢の中であなたが生き残る方法」(https://lounge.dmm.com/detail/2838/)に詳しく書いているのでそちらに譲ることにする。そしてもう一つは、福島原発の「処理水」の放出の話で、IAEAからお墨付きをもらったにもかかわらず、中国と韓国の野党はIAEAのお墨付きをもらったのに、放出を認めないというようなことを言っている。まあ、完全に科学的な根拠でもなんでもなく、ただ単純に「政治的なポジショントーク」でしかないということになるのではないか。要するに日本を困らせることが彼らの楽しみであり、3・11という自然災害を利用して、政治的な駆け引きを行っているということになる。中国や韓国はそのような国なのであろうということになる。

まさに「ポジショントーク」は「科学的な根拠」とは全く関係ない意図があって行われるということがよくわかるのではないか。まさに、その内容を見てゆけば、今回の記事に関する内容も「ポジショントークと科学的な根拠の狭間」が出てくる感じになっているのではないか。

「実は兄が父親だった」娘に真実をどう伝えるべき? 母親の人生相談が話題に

 米国の月刊誌『The Atlantic』には、読者からの相談に専門家が答える「Dear Therapist(セラピストさんへ)」というコーナーがある。こちらに寄せられた、ある母親からの質問が話題となっている。

「今30歳の娘に、実の父親は兄で、父は祖父だったと伝えるにはどうしたらよいでしょうか」

 相談者は2人の子を持つ男性と結婚。彼女自身も”子どもが欲しい”と望んでいたが、すでに夫はパイプカット手術を受けており、元に戻すことはできなかった。そこで、夫の連れ子である義理の息子に精子ドナーになってもらったという。

「それが最善の策だと思ったんです。私たちの子どもは夫の遺伝子を受け継ぐことになりますし、義理の息子の健康状態や性格、知能もわかっています。彼も協力すると言ってくれました」という相談者。そんな経緯で授かった娘ももう30歳となり、打ち明けなければと思いつつも、「私も夫も戸惑っていますし、不安です」と悩みを綴っていた。

 これに対し、心理療法士の資格を持つコラムニスト、ロリ・ゴットリーブ氏が回答。「あなたの娘さんには、向き合わなければならない真実が2つあります。1つはもちろん、兄が父親だったということ。そして自分の親だと思っていた人たちが、30年間も自分を騙していたということです」と鋭く指摘した。

 そして「まず、謝る前に、できるだけ単純明快に事実を述べることが肝要です。その際、言い訳をしてはいけません。最初から真実を話さなかったことについての全責任を取る、という姿勢を見せましょう。その後の会話では、できるだけあなたは話さず、娘さんの思いを優先させることが大切です」とアドバイスした。

 この『The Atlantic』の話題を取り上げたMail Onlineのコメント欄には、「打ち明けるべきではない」という意見が多く寄せられていた。

《話してしまったら、娘の人生は破壊される。残りの人生は欺瞞によって歪んだ日々を過ごすことになってしまうだろう》

《なぜ30歳まで隠していた? 信じられないくらい愚かな母親だ》

《そんな事実は墓場まで持って行くべきでは》

2023年6月30日 19時28分 女性自身

https://news.livedoor.com/article/detail/24525738/

 まずは事実関係を先に見てゆくことにしよう。父と母がいる。これは年齢がわからず、その母親が相談者であるという。そしてその母親には、30歳になる娘がいるということである。ここまでは、ふつうにある話で、どうも話の中にはその上に兄がいるという。要するに、父・母・兄・妹の四人家族ということであろう。そして年齢がわかっているのは、この妹(以後妹としておこう)の30歳である。まあ、このように見れば母は60歳前後であろうか。

さて、ここからは相談の内容なのだが、この父はパイプカットの手術をしていて、子供ができない。そこで、父の連れ子(つまり父は再婚ということなのであろう)の精子で人工授精をして子供を産んだという。つまり、生物学上は、兄が「父」であるということになる。

さて、妹は30年間自分の実の父が「兄」であることを知らず、また家族皆で、妹に真実を語らなかったということなのである。

医学の進歩というのはなかなか複雑にしてくれる。そもそも、精子ドナーとか人工授精という技術がなければ、このようなことはなかった。そして、「親子」でありながらそのような関係になる(証言によれば親子で性行為をしたわけではないが、実際のところはよくわからない。ここでいう関係は生物学上の夫婦で子供ができるということ)ということがあることになるのである。

ある意味で「子供が欲しい」という「欲」で、30年前にそのようなことを考え付いたのであろう。他人の子供が嫌ということで、義理の息子の精子を受けたということになるのである。

しかし、そもそも「なぜ今、それを妹に告白しようと思っているのか」ということがわからない。日本には「墓場まで持ってゆかなければならない秘密」ということはよくあるのであるが、そのような関係になっていないところが興味深い。そして、そのことを言われた妹はどのようになるのであろうか。すべての価値観がおかしくなってゆくのであろう。しかし、ある意味で「性的な関係が様々な意味で、その価値観がくるってくる」ということになるのではないだろうか。これはこれでなかなか興味深い。

しかし、アメリカにはそのような「モラルのない親子関係」が多くあるのかということも気になるところである。「行き過ぎた欲求と、行き過ぎた技術の濫用」は、このようなことを生み出すことになる。逆に言えば「エロ」が「技術によって様々な新しい局面を持つ」ということになるのではないだろうか。

宇田川源流

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