「宇田川源流」 ウクライナ戦争から派生した北欧など「ロシアの隣国の対ロシア」戦略

「宇田川源流」 ウクライナ戦争から派生した北欧など「ロシアの隣国の対ロシア」戦略


 昨年の2月24日に勃発した、ロシアのウクライナ侵攻は当初、ウクライナには申し訳ないが、ロシアが短期間で圧勝すると思われていた。多くの国は、ウクライナのゼレンスキー大統領が亡命して亡命政府を作るというような感じになるのか、または、ロシアの軍隊が早々にキーウを占領してゼレンスキー大統領が処刑され、ウクライナにロシアの傀儡政府ができるのではないかというようなことを考えていた。

しかし、そのどちらも完全に外れて、世の中の国際政治学者と軍事評論家の多くは、完全に自分たちの認識が間違っていたことを知らされた。私も、完全に間違った認識を持っていた一人であると認めたい。

さて、ゼレンスキー大統領がキーウに存在し、そしてキーウから情報を発信し続け、また、そのことを受けてNATO加盟国や日本などがウクライナに支援し、現在まで来ていることは、多くの人がすでに知っている通りであり、その流れに関しては、ここで私があえて様々な内容を話す必要はない。初めのうちはウクライナの国民はポーランドなどに亡命し、多くの国民が国外に出て、または日本などに亡命している。しかし、多くのウクライナ国民は、老人や子供など先頭に適していない人を避難させた後、自主的にウクライナに戻り、戦争を継続したのである。その愛国心は、日本国の国民などには到底まねできない状態ではないかという気がするほど素晴らしいものである。そして「多くの人が、自分自身でできる事、国に貢献できること」を行うということを行ているのである。

そのことは、多くの人が戦うことや、作戦を考える事、兵器(瓶にアルコールを詰めた火炎瓶などもありました)を作ること、輸送する事、救護措置をすること、様々なことを皆が協力することによって、しっかりと国がまとまって機能するよう位なったのである。日本のように「政治家は現場に出ない」などと文句を言う人はいない。人に早く目があり、また得手不得手があるのだからそれを行うべきであるという論理がしっかりと根付いている。

その為に、国がまとまれば強い。そのことから、ロシアは結局キーウからも撤退せざるを得ずに、結局は東部4州に封じ込められたのである。

20年ぶりの潜水艦配備へ動くか NATO頼みから「完全に目覚めた」デンマーク 実は対ロシア最前線

ロシアの脅威が強く影響か

 デンマーク海軍が20年ぶりに潜水艦を保有する可能性があることが、2023年6月12日にアメリカ・ワシントンで行われたハドソン研究所のイベントで明らかとなりました。

 アメリカの防衛系メディアの報道によると、デンマークの防衛政策を担当している外交政策委員会のマイケル・アストルップ・ジェンセン氏が「議員たちは、再び潜水艦を保有するか、あるいは同盟国の協力により能力を発揮するかを積極的に検討している」と潜水艦保有の可能性について言及したとのことです。

 デンマークでは、北大西洋条約機構(NATO)の防衛下にあって、自国で潜水艦能力を有する必要性が薄いことから、2004年に潜水艦の運用を終了。このときはスウェーデン、ノルウェーと共同で進めていた潜水艦建造計画からも離脱し、防衛予算の節約を図りました。

 今回、久しぶりに潜水艦を購入する方向にデンマークが向いたきかっけは、やはりロシアが2022年2月から始めたウクライナ侵攻に理由があるようで、ジェンセン氏は「ロシア海軍がサンクトペテルブルクやカリーニングラードから出る場合、必ずわが国の海域を航行するため、防衛を強化する必要性がある」としています。

 デンマークは、カリーニングラードにも近いエルソルメネという島を自領としており、実は対ロシアの最前線ともいえるのです。しかし、NATOの共同防衛を頼りに、今までこのことへ目をつぶっていたため、ジェンセン氏は「これは我々にとって完全な目覚め」との表現で、最近の国際情勢で変化した自国の状況について明かしています。

 防衛予算に関しても、これまでGDPの1.3%程度だったものを2%まで引き上げる方針のようです。海軍に関しては、今後数年以内に最大400億デンマーククローネ(約8200億円)を投資する必要があると2022年に同国国防省が発表しています。潜水艦が自国開発か購入かは現状不明ですが、近い将来、導入される可能性は高いとみられます。

2023年6月18日 17時12分 乗りものニュース

https://news.livedoor.com/article/detail/24450160/

 さて、これ等のウクライナの抵抗は、世界のどのような影響を与えたのであろうか。実際に「東西冷戦の立役者であり、アメリカと台頭する軍事大国であるロシアが、宇久愛なと対等に戦うくらいの強さであった」ということでしかない。つまり、「ロシアが弱い」のか「ウクライナが強い」というような感じの内容になった。同時に「国民が結束して事に当たれば、軍事大国の侵攻も撃退できる」というような地震を与えたことになる。

この事は、当然に、中国との対立をしている台湾や、ロシアと対立をしていたバルト三国、またはアメリカと対立しているキューバなどにも、様々な自信を与えている、私の聞いている範囲であるが、アフリカの国なども、旧宗主国であるフランスなどに抵抗する勇気をもらったと喜んでいるほどである。その置かれた状況は異なるが、少なくとも「国民の結束があれば、1年以上抵抗を続けることができ、なおかつ、国際的な支援を得ることができる」という自信を与えるには十分なものになる。

もちろん、ウクライナの立場から考えれば「そんなに簡単なものではない」と思うし、また「その為の犠牲は大きなものである」というように考えるであろう。しかし、「小国」と言われる国々でも、しっかりと備え、そして国民が結束して当たれば、真の独立を得ることができるというようなことになるのではないか。

さて、その様になるためには「普段から備える」ということが重要になる。ウクライナから考えれば、2014年のクリミア半島をロシアが占領したのちからウクライナ東部でロシア系住民が反乱を起こし、その反乱を抑えていた「ドンパス戦争」があり、その戦争に抵抗するために、民間人もイギリスなどに行って軍事訓練を受けていたのである。その軍事訓練などの備えがあったことから、現在も戦えるようになっているのではないか。

さて普段からロシアの脅威にさらされている「ロシアの隣国」では、「次は自分たちがウクライナのようになる」というように考えていた。

NATOの共同防衛を頼りに、今までこのことへ目をつぶっていたため、ジェンセン氏は「これは我々にとって完全な目覚め」との表現で、最近の国際情勢で変化した自国の状況について明かしています。<上記より抜粋>

まさに、そのような国際情勢の変化が「デンマーク」を変えた。当然に北欧三国やバルト三国、旧ソ連のジョージアなども変わってくることになるであろう。ウクライナの衝撃はまさにその様に様々な国を変え、大国を恐れない一つのきっかけになったことは間違いがないのではないか。

では、日本はどうであろうか。日本も「ロシアの隣国」であり、また「中国」も「北朝鮮」もある。はっきり言って、「最も多くの大国の敵国、核保有の敵国を抱えた国」である。デンマークでもここまで考えているのに、日本の国民は「完全な目覚め」がほど遠い場所にあるような気がする。では、日本が目覚めるためには何が必要なのであろうか。大きな課題である。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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