「宇田川源流」【宇田川教育論】 温泉やレストランを女子寮にする「生徒募集」

「宇田川源流」【宇田川教育論】 温泉やレストランを女子寮にする「生徒募集」

 毎週水曜日は、大河ドラマについてか、宇田川教育論をおとどけしている。今回は教育論として、日本の教育に関してみる。日本の教育というのは、基本的には記憶をさせてそれを吐き出させることだけを重要視する内容になってしまい、また、その上で考えるということを全くしない人々が増加している状況になってしまっている。そして、日本の病巣は「そのような記憶力だけが張ったr津した人が、偏差値が高いとして珍重され、日本の官僚や企業のトプにいる」ということである。要するに、現在の「記憶教育」「偏差値教育」を否定すると、日本の現在の体制そのものや現在の上層部を否定することになってしまうということになるということだ。

 そのことは、そのまま「考える人々」「知恵のある人々」の出世する状況を減らしてしまっているということになる。このことが、日本の現状の最大の問題になっているのではないか。

 昔は、「高学歴」の友人を持つことは、様々な知恵や生活の習慣を学べることが、人脈ということだけではなく重要であったが、現在の日本の学歴社会では、その知恵を得ることはできないのではないか。

 昭和の高度経済成長の時は、日本は「記憶した知識」ではなく「自分の実地」と「経験から裏付けされた勘」そして「必要というモティベーションから生まれる知恵」で頑張っていた。それだけに欧米各国に負けないだけの技術力を日本のオリジナルで持つことができたのである。例えば、「インドネシアに進出する」ということを言えば、日本は当時は1ドル360円の相場であり預金がなければ海外渡航などはできない状態であったが、それでも「戦時中にインドネシアに赴任(軍隊で?)していた」などから「土地勘」があり、またインドネシアの人々の感覚などはよくわかっていた。そのうえで、「インドネシアの人々の必要・欲しくなるようなもの」がわかっていた。もちろんエビデンスなどはなく、また、そのような知識はないが、それこそ「実地」と「知恵」と「勘」でわかっていたのである。しかし、現在は「教科書で学んだ知識しかない」から、結局は、その教科書から入ってきた先入観でうまくゆかなくなってしまっている。少なくとも、実地の経験がある欧米や中国に負けてしまうのである。

 そのような意味で「経験」ということや「人脈」は重要ではないわけではないが、少なくとも知識よりも「経験」と「知恵」を育てる教育をしなければならないのではないか。

高校女子寮内に天然温泉大浴場やレストラン…定員割れ続き県外からの生徒受け入れへ検討

 県外から岡山県立和気閑谷高校に女子生徒を受け入れるため、和気町が町営の「和気鵜飼谷温泉」(和気町益原)を女子寮として活用することを検討している。

 同町の担当者は「良い環境を通じて高校の魅力を知ってもらえたら」と話している。(岡さくら)

 町内唯一の高校である和気閑谷高校は、2018年度から県外の生徒を募集している。しかし、生徒は思うように集まらず、20年度は定員120人に対し入学者が98人になる定員割れに。今年度の入学者も110人にとどまっており、町は「このままでは廃校もあり得る。高校がなくなれば、にぎわいが失われる」と危機感を募らせていた。

 そこで、県外から気軽に入学できるよう、寮の設置に着手。男子寮は22年、同高敷地内の「創学300年記念会館」を改装し、4室を確保。現在は東京や大阪、京都などから入学した生徒6人が暮らしている。

 一方、女子寮はなく、県外の生徒は電車通学や下宿を利用していた。町は同年夏から女子寮の設置場所を探しているが適した場所がなく、暫定的に最低限の改装で利用できるとして、同高から約2・5キロにある同温泉施設に着目。備品の購入費や整備費などとして、23年度の当初予算に1051万円を計上した。

 同温泉は天然温泉の大浴場のほか、和室や洋室の客室を25室、レストランも併設している。女子寮はこれらの施設を活用する。洋室(約24平方メートル)を2部屋使い、最大4人を受け入れる。部屋は中央で二つに仕切り、1人部屋に改装。机やクローゼットを設置し、インターネット環境も整える。大浴場やレストランも使えるよう検討している。

 女子寮を使えるのは県外から入学し、電車通学ができない生徒という条件があり、今年度の女子入学者には対象者はいなかった。町の担当者は「充実した環境で高校生活を送ってもらうため、万全の準備を進めている。より多くの生徒を呼び込みたい」と話している。

2023年5月24日 7時31分 読売新聞オンライン

https://news.livedoor.com/article/detail/24292453/

 岡山県立の高校で女子学生お受け入れるために町を挙げて、「温泉」を「女子寮」にするという。はっきり言って、私は男性なので「女性だけ羨ましい」というような感覚があることは否めないが、しかし、男子寮はすでに存在しているというのであるから、「女子寮を新規に作る」ということをやっているのではないか。

 さて、学校の話をすれば「寮」というのは、なかなか大きな影響力を持つことのにある。以前は、特に某大学の世に「寮に入ると、皆左翼主義者に洗脳されてしまう」というような噂が立つような場所もあったが、実際には、そのような影響力が大きい。「同じ釜の飯を食う」というのは、まさに「兄弟同様の中の良さがある」ということになる。単純に言えば「生活を共にしている」ということは「お互いに秘密を持つことができない」ということを示しているのであり、そのことは、「秘密を持たずに付き合える友人が多くなる」ということを意味している。それは「相手の知恵や感覚をすべて受け入れることができる」ということを意味しているのであり、その内容こそが非常に大きな「経験」になるのではないだろうか。

 その意味で「女子寮」を作るということは非常に大きな名内容ではないか。

 現在の多くの家庭は「自宅から通えるところ」ということを言うのであるが、そういえば昔は、「わざわざ自分の家をだして下宿させて勉強させていた」という。講師の時代もそうであるし日本の足利学校などもすべて共同生活をし、その「毎日の生活の中にも学びがある」ということであり「生活を通して様々な内容を考える癖をつける」ということになる。その「生活習慣の中で考える(工夫する)癖をつける」ということが最も良いことではないか。

 そのような言いで「温泉」などを付けて「勉強をする」というのは良いことではないか。このようなことが、様々な自治体でできることが最も重要であり、昔の勉強に戻す手ゆくことが日本の発展のカギであると思われる。

宇田川源流

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