「宇田川源流」【大河ドラマ どうする家康】 2023年の大河ドラマで岡田准一の織田信長と野村萬斎の今川義元が対決する浪漫

「宇田川源流」【大河ドラマ どうする家康】 2023年の大河ドラマで岡田准一の織田信長と野村萬斎の今川義元が対決する浪漫


 水曜日は、今までは大河ドラマ「青天を衝け」について書いてきた。しかし、まあ、今週は他のニュースも出てきたので、2023年の大河ドラマ「どうする家康」について書いてみたい。

 このように書くと「青天を衝け」について語れなくなったのではないかといわれるのも面白くないので、一応書いておこう。「青天を衝け」は、渋沢栄一の話であるが、そのできすぎた妻千代が亡くなったあと、長男の篤二が遊びに呆けてしまうという、それを兄弟や家族が何とか抑えるが、それでも篤二はなかなか遊びが治らずというような内容になっている。

 実際に、史実では篤二は、渋沢栄一から廃嫡されてしまい、その子供が渋沢家の後を継ぐことになる。正直なところ、父の栄一があれだけ派手に遊郭遊びをしていれば、そちらの方に行ってしまうのは当然かもしれない。父栄一にしてみれば、自分で様々苦労して、そしてその中で仕事の場の一環として遊郭に行っているのであるが、子供から見れば遊んでいるだけになる。まあ、現罪に生きるお父さんも「酒の場やゴルフ」は「付き合い」なのか「仕事」なのか、あるいは「遊び」なのか、どうも判然としないところがある。しかし、その現代のお父さんたちも、子供が仕事よりも先に遊びの方に達者になってしまうと、どうしても不安になるし、何か言いたくなるの派普通の事ではないか。まさに、そのような現代の父と子の関係をかなりうまく風刺した内容になっている。

 そしてもう一つは、渋沢栄一が、徳川慶喜との間における「新しい時代」の考え方をする。しかし、まさに「老兵は死なずただ消え去るのみ」という、この時代から50年以上跡になってアメリカの元帥が語った言葉の通り、徳川慶喜は世上の不評と徳川の世を失った責任をすべて自分一身で背負っているということになるのである。ある意味で「物事の責任の取り方」ということが、うまく書かれているのではないか。

 何も語らないということほど、雄弁に語ることはない。そのことが全く理解できない人と、そのことを理解する人によって、様々な違いが出てくる。そして、そのことが理解できない人は同じ過ちを繰り返してしまうのではないか。渋沢栄一の成功は、まさに、「徳川慶喜」という人物の残した影響が非常に大きかったのではないかと思うし、また、その徳川の幕末に有った、フランスでの経験などが彼の基盤になっている。同時に「語らないことが雄弁でありそしてそのことを理解する」人物であったことが、彼を成功に結び付けたのであろう。私にも経験があるが、「語らないことはやらない」どころか「約束したことすらしない」というような人も少なくない状態で、自分たちの事ばかりを言う世上は、この幕末から明治の人々に何か恥ずかしい気がするのである。「こんなに世の中が変わった今でも、ときどき考えちまうのさ。今の御前様を見たら、平岡はどう思うだろうってね。」と平岡円四郎の妻がドラマの中で語ったが、まさにそのような「恥ずかしくない」行動を、我々一人一人が心掛けることではないのか。

嵐松本潤主演の大河「どうする家康」岡田准一、ムロ、阿部寛ら豪華キャスト

 NHKは29日、東京・渋谷の同局で、嵐の松本潤が主演する23年の大河ドラマ「どうする家康」の出演者発表会見を行った。岡田准一、ムロツヨシ、阿部寛、野村萬斎、有村架純ら、豪華キャストが明らかになった。

 脚本は古沢良太氏。戦国時代を舞台に松本が主人公の徳川家康を演じる。岡田は織田信長、ムロは豊臣秀吉、阿部は武田信玄、野村は今川義元、有村は家康の正室、築山御前を演じる。

 会見には松本、岡田、ムロ、阿部、有村の5人が登場した。萬斎は欠席。豪華キャストとともに登壇し、松本は「ここに一緒に立たせていただいて、光栄です。この皆さんと1年4カ月撮影できるのは、今から本当に楽しみです」と笑顔を見せた。NHKの磯智明チーフ・プロデューサーは「感無量です」と伝えた。

[2021年11月29日15時32分] 日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202111290000456.html

 さて、話はガラッと変わって2023年の話に移そう。今年の大河ドラマ「青天を衝け」の中では、幕末であるのに「草葉の陰から見守る」ということで、我々視聴者の解説をする北大路欣也さん演じる徳川家康が話題になった。「こんばんわ、徳川家康です」は、流行語大賞にはならなかったものの、それでも、十分に話題になり、そのことも含めて、38回放送も視聴率が13%を超え、民法を含める同時間帯の第2位の成績を残しているのである。

 来年は「鎌倉殿の13人」になるので、時代が全く違い、そしてその次の大河ドラマは2023年、やはり戦国時代なのであるが、北大路欣也さん演じるいえやすが、元嵐の松本潤さんが演じることになって、面白くなってくるのではないか。

 さて、この「どうする家康」の時代考証は「麒麟がくる」でも時代考証を行った小和田哲男氏と、甲府において武田家の歴史研究などを行っている平山優氏である。平山氏は一度であるが昨年一緒に飲ませていただいたが、歴史研究家としては、我々の年代の中では超一流であるといえる。かなり細かい内容までなんでも答えられるが、それでいて、あまり偉そうではない素晴らしい人であるといえる。そのような人の「時代考証」であるだけに、かなり柔軟性のある内容となるであろう。逆に「時代考証」がある程度の柔軟性があるということは、それだけドラマに「幅や奥行」が出てきて、人間味のあるドラマが期待できるということになる。

 さて、2023年の「どうする家康」は「徳川家康」を松本潤さんが演じるということで、久しぶりのジャニーズ事務所の出演の大河ドラマになる。そしてそのキャストが発表された。

 映画「燃えよ剣」でも好演を見せた岡田准一さんが織田信長、そして、コミカルでそれでもつかみどころのない豊臣秀吉をムロツヨシさん、時代考証の平山優さんが研究し尊崇する武田信玄を阿部寛さん、松本潤さんが演じる徳川家康の正妻瀬名(築山殿)を有村架純さん、そしてその結婚をさせた今川義元を野村萬斎さんが演じるという。

 もちろんこれだけでドラマができるはずがないので、より深く様々なキャストが決まってくると思うし、我々はキャストによって、ドラマがどのような展開になるのかということを想像して楽しむことのなる。

 さて、ここまでのキャストは、徳川家康を語る上ではどうしても必要なメンツであろう。その中で、やはり面白いのは岡田「信長」と野村「義元」の桶狭間の合戦がどうなるのか、そして、その後阿部「信玄」の謀略によって有村「瀬名」と松本「家康」がどのように「絆が壊れてゆく」のかということではないか。有村架純さんは、映画「関ヶ原」で岡田准一さん演じる石田三成の愛妾初芽を演じている。今回は、その岡田准一さんに命じられて死を賜ることになるのである。そのように考えると、何か「縁」を感じるものがある。もちろん、役者なので様々な事をやるのは当然であるが、何か「徳川家康」とい人物を中心にさまざまな縁がつながっているような気がするのである。

 このドラマがどのようなドラマになるのかは全くまだわからない。しかし、今からキャストを見ているだけで楽しみなことは間違いがないのかもしれない。

宇田川源流

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