「宇田川源流」<現代陰謀説>  「改革」を叫びすぎて「徳」を失った石破茂の「自ら仕掛けた陰謀に嵌る」失態

「宇田川源流」<現代陰謀説>  「改革」を叫びすぎて「徳」を失った石破茂の「自ら仕掛けた陰謀に嵌る」失態


 金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。現代の陰謀をわかりやすく解説し、どのようなところに陰謀があるのか、または陰謀がどのように動いているのかを解説する。もちろん、マスコミの報道などは、そのようなことに気が付かないようなことも様々に存在するということになるのである。

 さて、今回は「陰謀」というか、そこまで大げさなものではないが、しかし、まあある程度の工作を行い、その工作が不発に終わったばかりではなく、その効果が自分に降りかかり、窮地に追い込まれているという話をしてみたいと思う。

 よく「人を呪わば穴二つ」ということを言うが、実際に、何か工作をしたり、あるいは何らかの陰謀を仕掛けて、全く何の影響も仕掛ける側がないということはない。基本的には「現状を変更する」わけであるから、当然に、大きな影響が様々出てくるのであり、その全体の変化の影響は必ず受けることになる。

 そのうえ、それら陰謀工作は、少なくともその相手方に関して不利益を被る話になるということになるのであるから、その不利益を排除しようということになって、何らかの抵抗をすることになる。当然に潜在的な敵対関係にあるのだから、相手が何らかの排除行為をしたとしてもその影響は大きく自分の方に返ってくる。

 敵対的関係にあるということは、まさにそのような話であろう。当然に何か変化がありそれが「陰謀」「工作」であるということになれば、当然に、それらの内容を仕掛けたのが誰かということが明らかになる。その明らかになった人が、逆襲される可能性もあるし、また、そうではなく、「社会全体の変化を読み切れずに、自分が悪影響を多くかぶってしまう」ということが出てくることになる。

 さて、今回はその中で「最も簡単に見える」内容を例に挙げてみてみようと思う。


「小石河連合」不発で苦境の石破氏、退会者相次ぐ派閥内で「役割終わった」の声も

 自民党の石破茂・元幹事長が苦境に陥っている。

 総裁選では出馬を断念し、河野行政・規制改革相の支援に回ったが、敗北を喫した。石破派からは退会者も相次ぎ、再浮上に向けた展望は開けていない。

 「党員票で過半数を大きく上回る支持をいただき、議員票に反映させる計画は十分な効果を上げなかった。残念な思いだ」

 石破氏は1日、地元・鳥取市で記者会見に臨み、総裁選を総括した。

 河野陣営は、河野氏と石破氏に、小泉環境相を加えた「小石河連合」を前面に出し、党員票で圧倒する戦略を描いた。だが、1回目の党員票(382票)のうち、河野氏の得票は約44%の169票で、最低目標とした5割に届かなかった。

 1回目の国会議員票は86票で3位。安倍前首相ら多くの重鎮と折り合いが悪い石破氏の合流によって「議員票離れが加速した」との見方が広がった。

 石破派では、総裁選の前後に山本有二・元農相や、事務総長経験者の古川禎久衆院議員が退会届を提出。所属議員は15人に減った。

 石破氏は1日の記者会見で派閥の解散や他派閥への合流を否定。今後、総裁選に挑む可能性について「未来永劫(えいごう)やりません、と言うほど無責任ではない」と述べ、排除しなかった。ただ、石破氏は過去4回挑み、いずれも敗れただけに、派内では「石破氏を首相にするという石破派の役割は終わった」との声さえ出ている。

2021年10月3日 21時25分 読売新聞オンライン


 個人的な事でもあるが、最近私のところにもあったのだが、何か一つの現象に嘘を入れて、自分の思い通りに動かそうとした人物がいた。しかし、その嘘がばれてしまい、自分の思い通りに動かずに、もっとも最悪の方向に動き、全体のプロジェクトが止まってしまったということになる。

はっきりと正直に物事を言えばよいのに、あえて、何か他の事をして、自分のイニシアティブを取ろうとしたために、全体を壊してしまったというような例である。まあ、そのようなことをする人は、結局全体が見えていないので、その人が何かを行おうとしてもうまくゆかないということになってしまい、徐々に底なし沼に嵌るかの如く、うまくゆかなくなってきてしまうということになるのである。

 まさに、そのようなもので「巧妙」そして「全体において整合性が付く」状態で、なおかつ「それに気づかれても周囲が納得する」というような状況でなければ、物事はうまくゆくものではない。

それでも、失敗した場合を含め、「原則論」は絶対に外してはならないし「大義名分」は維持しなければならない。そのうえで、失敗に終わった場合の保険をしっかりと作っておかなければ、工作や陰謀などはやらない方がよいに決まっているのである。

 さて、私の身近なところでもそのようなことが起きるのであるから、政界、それも自民党総裁選のように「公職選挙法」のような規制がない部分では、様々な陰謀が仕掛けられる。

今回もっとも派手に動き、そのうえで、完全に失敗に終わり、「過去の人」になりかねない状態になったのは、石破茂である。マスコミは「派閥が」「安倍が」というようなことばかりを書いているが、実際に裏で最も動いたのは石破茂であることは誰もがよく知っている。

それも、スタンドプレーであったことから、石破茂のやり方に派閥の人々がついて行けなくなったということもあるのではないか。その影響が、上記の記事のように出てきている。

 そもそも「麻生派」の人を懐柔し、自分が支持をするということで、独立させた。ある意味で「麻生派の破壊」を画策した訳であり、そして、麻生派の人々を河野太郎支持に持ち込むということは、間接的に自分の支持層を増やすということをしたのに過ぎない。

そのうえ、その広告塔に小泉進次郎を使ったということまではよくわかる。しかし、あまりにも人望がないことと「改革」といいながらも「何をどう改革するのか」という「目標」が見えない「変化」を保守政党で主張すること自体がおかしいのである。

 そもそも「派閥」を「悪」と決めつける内容そのものが、おかしいのであり「政策集団」であるから政策が一致すれば、当然に集団ができる。その石破氏も派閥を持っているのであり、その人が他の派閥に手を出して、工作をしたのであるから、その復讐は大きなものになる。

 当然に岸田内閣では石破派はお払い箱になり、今後そのような扱いになることであろう。「正当な戦い方」ができないということは、それなりに工作が必要であるが、その工作の必要性は、しっかりとした企画と大義名分に基づかなければかえって自分が傷つくというよい例なのかもしれない。

宇田川源流

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