「宇田川源流」 なぜ菅政権は安定感がなく見えるのかということの答えにすぐに出てくる「閣内の不協和音」

「宇田川源流」 なぜ菅政権は安定感がなく見えるのかということの答えにすぐに出てくる「閣内の不協和音」


 菅内閣になってまだそんなに経過していないが、それでも徐々に菅内閣に対する批判が大きくなっている。正直に言って、安倍内閣の時とは異なり、菅内閣に関しては、実際にそれほどのも入れもないし、また、その内情は安倍内閣の時よりもあまり良くないことも十分に承知している。もちろん、立憲民主党などが政権をとるような状況になるのに比べたら、はるかに良いのは決まっている。まあ、都市銀行と第二地銀くらいの差はあっても、立憲民主党のような「子供銀行」や「ままごと遊び」とは全く異なるのであり、その批判を間違えていただきたくはない。しかし、菅内閣になってから、今一つその内容に関してパッとしないところがあるのも事実である。

もちろん、菅内閣を擁護することはできるし、それは感情的なものではなくある程度政策論的に行うことは可能である、。「GoTo」にしても、実際に、コロナウイルス対策は「感染者」もっと言えば「重傷者」や「死者」と、「経済的な問題」ということの比例、もっと極端な言い方をすれば「コロナで死んだ人」と「自殺で死んだ人」のバランスの感覚である。マスコミもコロナの死者数とともに、自殺した人の数を毎日流せばよいのである。もちろん自殺の原因はコロナ討つばかりだとは限らない。しかし、その内容をしっかりと見ることによって、社会の病巣が見えてくるはずである。バランス感覚で勝負しているところで、マスコミは片方の数字しか上げないのであるから、話になるはずもない。そのような指導をしっかりと政府が行わなければならないのではないか。

では、そのような対応が政府が一枚岩でできているのかということが大きな内容になるのではないか。他の経済政策も何もすべてあるが、すべて「安倍内閣の継承」でしかなく、また菅内閣がオリジナルで行っている「携帯電話」や「NHK」に関してはなかなか進んでいる印象がない。

そのように考えれば「なぜ安倍政権の時のように進まないのか」ということを一応見てゆかなければならないのではないかと思うのである。

麻生太郎「オレは安倍に恩返しする」菅首相×二階幹事長“連合”に反旗

「『読売新聞』が11月27日に、『桜を見る会』前夜祭について、東京地検特捜部が捜査を進めていることをスクープした直後のことです。二階幹事長が麻生さんに、『安倍さんのことで、あまり騒がんほうがいいですよ』と言い放ったんです」

 そう明かすのは、ある自民党関係者だ。臨時国会は幕を閉じたが、政権の中枢を担う麻生太郎・副総理兼財務相(80)と、菅義偉首相(72)と二階俊博幹事長(81)とのあいだに、政争の火種が生まれつつある。

 発端は、安倍晋三前首相(66)が開いた「桜を見る会」前夜祭の費用負担をめぐり、安倍氏の公設第一秘書らが略式起訴される可能性が高まっていることにある。ある官邸関係者は、「安倍さんが元気になったのはいいが、調子に乗りすぎたんじゃないかな」と、うそぶく。

 この言葉どおり、安倍氏に特捜部の捜査の手が伸びたのには、「『菅×二階連合』の仕掛けがあったからだ」などという臆測が、永田町に飛び交った。そんな状況での冒頭の二階氏の発言は、麻生氏への “脅し” に、ほかならなかった。

「麻生さんは黙って聞いていたそうですが、内心、はらわたが煮えくりかえっていたはず。二階さんは、菅総理と二人三脚でやっていくにあたって、なにかと出しゃばる安倍さんの影響力を削ぎたい。

 しかも『菅×二階連合』は、麻生さんと福岡県政をめぐって対立する二階派の武田良太を総務相にしたり、財務省に批判的な高橋洋一・嘉悦大教授を内閣参与にしたりと、なにかと麻生さんの神経を逆なですることばかり続けています」(前出・自民党関係者)

「菅×二階連合」が政界を牛耳るなか、麻生氏の存在感は薄くなるばかりで--。

「麻生さんは安倍さんとは、いつもヒソヒソ楽しそうに内緒話をしているのに、衆院本会議場の議席や委員会の大臣席で席が隣り合わせの菅さんとは、会話らしい会話がほとんどないんだよ」(閣僚経験者)

 官邸内で孤立を深める麻生氏が頼みにするのは、ともに苦境を支え合った、安倍氏との盟友関係だ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、こう話す。

「2009年、総選挙で大敗を喫して、麻生氏は民主党に政権を奪われました。失意の麻生氏のもとに、毎日のように通って励ましたのが安倍氏だったんです。それ以来、麻生氏は『オレは安倍に恩返しをするんだ』と言って、第2次政権で安倍氏を支え続けてきたんです」

 安倍氏本人への事情聴取が要請され、政治的に追い詰められるなか、麻生氏は安倍氏を見捨てることなく、“連合” を本格化させ始めた。

「12月2日に、麻生派と細田派(安倍氏の所属派閥)の若手議員が集まり、安倍氏と麻生氏を囲む会合を持った。これが、『菅×二階連合』に対する、『安倍×麻生連合』の宣戦布告だと、永田町でささやかれています」(政治部デスク)

しかし、苦境の盟友に見せた男気だけでは、麻生氏は大やけどをするリスクもある。

「二階氏は、『もう安倍さんは終わった人だから、いいじゃないか』とまで、麻生氏に言ったともいいます。いまの麻生氏ひとりで、あの2人の手練手管に立ち向かえるとは思えません……」(同前)

 しかし麻生氏には、ある奇策があるという。

「安倍さんが2021年9月の総裁選に出られないなら、麻生さんは今度こそ、岸田(文雄・前政調会長)さんを総裁選で担いで、宏池会(岸田派)と麻生派が合併した “大宏池会” を作る。

 乗り越えるべきハードルは多いが、“大宏池会” と安倍さんの細田派が協力すれば、さすがの菅さんと二階さんも、太刀打ちできない」(麻生派所属議員)

 麻生氏の “恩返しクーデター” 計画が、静かに進んでいる--。

(週刊FLASH 2020年12月22日号)

2020年12月10日 6時0分 Smart FLASH

https://news.livedoor.com/article/detail/19355773/

 あくまでも写真週刊誌の記事である。通常国会の中の記事は国会記者クラブに所属して国会内の通行証がなければ入ることができない。あとは、一つ一つ、国会議員部屋にアポイントを取って、入れてもらわなければならないのである。そのように考えた場合、週刊誌は国会の通行証を持っているところは少ないので、週刊誌と新聞とでは当然に、その時の取材の綿密さや、流れが異なるということになる。

では週刊誌というのは、どうやって取材をするのかといえば、当然に「誰かに聞く」ということであり、週刊誌の記者の内容は「伝聞」の記事になりやすい。その意味では、もともと話してくれた取材先の主観などが混じってしまうので、どうしても正確性を書く記事になってしまう。当然にこの記事もそのような懸念があるということの上で、考えてみなければならない。

さて、上記の記事の中には誇張表現もあり、また、単なる伝聞もある。まあ、あまり批判はしたくないが、ここに出てくる鈴木哲夫氏に関しえては、私も親しくさせていただいているが、少なくとも彼が「解散総選挙が近い」といって、解散総選挙になったためしがない「総選挙詐欺」になってしまっているのである。そもそも政治ジャーナリストが解散時期を完全に読み違える。それも一回や二回ではなく、何回も立て続けに、記事い名前が出るたびにそのように間違った見立てをするようでは、週刊誌相手のリップサービスにしても少々dが過ぎているといわざるを得ない。良識のある読者ならば、「本当に取材をしているのか」といぶかしむ結果になってしまうのではないか。

一方で、麻生と菅があまり仲が良くないのも事実である。菅首相は、それまでの彼の経歴を細かく見ればわかるとおりに、「令和の政界風見鶏」といわれるほど、様々な派閥を渡り歩き、権力や派閥の領袖の間を縫うようにして挙がってきている。その意味では、「苦労人」かもしれないが、一方で「派閥がコロコロ変わる」ということは、それだけ「政治に関する信念がない」のか、あるいは「政策における協調性がない」のかということになってしまいかねない状況である。麻生氏のように一つの派閥を背負っている人とは異なる状況になってくる。当然に「参謀畑」といえば聞こえがいいが、あまりトップになるような人ではない菅氏と、常にトップを歩き、自分の責任と部下の面倒を見てきた麻生氏とは、物事の考え方は全く異なるといって過言ではないのではないか。

そのように見てゆけば、当然に閣内にほかにも不満を持っている人がいることになる。また党内にもそのような人物がいることになるが、その内容に関しては私が様々な雑誌に書いていたりするので、そちらに譲ることにしよう。

逆に言えば、当然に「閣内をまとめる力がない」ということになってしまい、「裏技で何とかする」という菅・二階ではどうしても表看板にはなりにくいということになってしまうのではないか。そのように考えればある程度必然的な対立であり、それを解消できないということが致命的になってしまっているということになる。そのうえで、「警察官僚の副長官」を側近とし、「財務省も経済産業省も排除してコロナ禍の経済対策をやる」ということであり、また、トランプからバイデン・共和党から民主党に代わるパワーシフト期の外交を行うのであるから、ある意味で「役不足」を感じることになるのは仕方がないのかもしれない。

このような時に本来であれば「党本部」がうまく調整をするはずなのだが、その幹事長がこのような対立の主役なのであるから困ったものである。このような内輪もめで支持率を下げ、また下野するような事態にはならないでほしいものである。

宇田川源流

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