「宇田川源流 日本万歳!」 世界がうらやむ社会福祉制度に関して日本人がそれほど素晴らしいと思っていない理由は「あたりまえ」
「宇田川源流 日本万歳!」 世界がうらやむ社会福祉制度に関して日本人がそれほど素晴らしいと思っていない理由は「あたりまえ」
毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。私もかなりの数の国に行っていたし、また中国やインドネシアなどにおいてはその国でビジネスを成し遂げるまでそこに滞在していた経験もあるが、やはり日本という国のすばらしさを実感するに至ったのである。
日本人は、日本にいると日本のすばらしさの部分はいつの間にか「当たり前」になってしまい、そのありがたさがわからなくなってしまう。
当たり前の感覚というものほど怖いものはない。例えば、どこかに行った時に、帰りに駅まで車で送ってくれたとしよう。もちろん初めのうちは何かのついでがあったり、あるいは、サービスや行為でやってあげたかもしれない。しかし、それが習慣化してきてしまったときは、いつの間にか「送ってくれて当然」というようになってしまう。そして、何か別な用事があった時に「今日は車で駅まで送れないけど、ごめんね」となった場合、「送ってくれて当然であったにもかかわらず送ってくれなかった」というような、不満になってしまうのである。
まさに、日本人の中には、そのような「習慣化した場合は当然としてそのことのありがたさがマヒしてしまう」というような状況が生まれてきてしまうことがあるのである。
日本人はある意味で日本という環境に恵まれている。まさにその恵まれている環境に慣れてしまっていて、世界がうらやむような環境に対して、政府に不満しか言わない。もちろん政府が素晴らしいとは言わないが、その恵まれている環境を維持することがかなり大きな力が必要であるということを考えないといけないのではないか。
しかし、このように書いているところで、「恵まれている」という実感はない。ある意味で環境(政府とは関係ない)や国民性において、日本人の素晴らしさがあることが多くの国から羨まれているのである。ではその日本のすばらしさはいったい何なのだろうか。
「日本がうらやましい!」中国人がうらやむ4つの社会福祉制度=中国メディア
経済的な発展を遂げた国が取り組むべき重要な課題が「社会福祉制度」だ。今後、中国も取り組むべき課題ととらえているようだが、現実にはまだ多くの問題が山積している。そんな中国がやはり参考にしているのが日本の社会福祉制度だ。中国メディアの騰訊網が2日、「日本のうらやましい社会福祉制度」との記事を掲載した。中国にはまだ整備されていない4つの制度とは一体何か。
一つ目は「出産育児一時金」。これは、妊娠四カ月になると受給できる給付金で、支給額は42万円。さらに、育児のために会社を休業するいわゆる“育休”にも給付金が支給される。「育児休業給付金」と呼ばれるこの制度で、休業期間に応じて最高で一カ月21万円程度が支給される。
二つ目は「健康保険」。この部分は特に、日本の医療制度全般について言及しているようだ。日本の病院は中国に比べ良質で混雑しておらず受診しやすい。また、薬の価格も全国で統一されている。また、重症と軽傷患者の受診する病院が異なり、通常のちょっとした受診には地元のクリニックなどが利用されている。こうした全国的に整備された医療制度により、日本でどこに住んでいても良質で安価な医療サービスを受けられる。
三つ目は「生活保護」。障害やなんらかの理由で働けない人にとってこうした制度は必要不可欠だ。記事はこの制度についてコメントし「日本政府のこの福祉制度は非常に直接的で効果的」と評価している。
最後の四つ目は「年金制度」。もちろん、今後超高齢化社会を突き進む日本でこれまでと同じような年金受給額は期待できないものの、現在のところは正常に運用されており、日本人の幸福度指数も中国より高いのも最低限の経済的な安定があるからだと指摘している。
こうした状況を紹介し、記事は「信じられないことに日本では先進的な資産分配が行われている」と述べている。本来資産を共有し分配するはずの社会主義国ではなく、日本のような資本主義国で、平等な社会福制度が実現していることに、中国メディアも「うらやましい」と率直な感想を述べている。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
2020年7月4日 5時12分 サーチナ
https://news.livedoor.com/article/detail/18518263/
今回は「福利厚生」ということで、中国人がに乗んの福利厚生について驚いたことに関しての記事が出ていた。
実際に、日本の保険制度や生活保護制度などは、かなり充実していて、その充実しすぎていることから、外国人が日本に来て生活保護などを申請し、日本人の不満につながっている。基本的に「外国人も日本において税金江お払っているからよいのではないか」などというような話は「商売」的なもので「何かを治めていたらその対価がある」ということになってしまっている。しかし、行政の制度というのは、そもそも論として、商売感覚ではない。日本人は昭和の終わりくらいから、行政サービスも「サービス」とつくことから、なぜか商売となっており、肥大しきった権利意識から税金を納めていれば、行政に対して何でも言って構わないと思っているし、請求しなければ損であると思っている人さえいる。
もちろん言ってはいけないというものではないが、しかし、そもそも「日本の社会と日本人の習慣的な内容から、制度が作られ、その制度は日本人の文化と日本人の社会や感覚に根ざした内容として、考えられている」というようなものであり、単純に経済的な問題ではないということを考えなければならないのではないか。つまり、国の法的制度や社会福祉制度というのは、その国の「人」もっと言えば「国民」に対する考え方の総称であり、なおかつ、それまでの社会制度や日本人の社会における制度そのものを法制化しているものであり、「他国がうらやむ制度」とは、そのまま「日本人の社会的感覚」がうらやましく思えるほど良いものであるということである。
さて、今回記事に出ているのは「出産育児一時金」「健康保険」「生活保護」「年金制度」の四つである。
出産育児一時金とは、出産と育児を行う夫婦の片親において、その育児に専念することから、社会から切り離されることに対して不安を無くすというものである。健康保険は、当然に病気に対しての備えであり、その時の治療に対する金銭的な補助、生活保護は、職を失ってしまった場合の保護、そして年金は、定年後の保護ということになる。すでにお気づきと思うが「国が保護するので安心ですよ」ということつまり、社会制度として日本は、「不安を取り除く」ということを行っているのであり、それは努力を阻害するものでもなければ、そのことに甘えていつまでもそのまま暮らすというような制度でもないのである。
日本人の歴史の中で、自然現象や社会現象、その中における不運な状況はいくらでも存在し、本人の努力ではどうしようもない場合が少なくないのである。そのことに関して、このような制度ができるまでは「助け合い」というような心があった。それを法制度化しただけの話でしかないのである。
まさに日本人の「助け合い」というような考え方が、世界から絶賛を受けている。そのことを考えるべきではないのだろうか。
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