「宇田川源流」 史上最多の候補者で史上最速の当確が出た全く面白みのない都知事選の宴の後の解釈

「宇田川源流」 史上最多の候補者で史上最速の当確が出た全く面白みのない都知事選の宴の後の解釈

この前の日曜日東京都知事選挙があった。

この都知事選挙の内容の詳しい選挙分析に関しては、7月1日に始めたオンラインサロンの中でしっかりと行う。

「陰謀渦巻く世界の中で生き残る方法」https://lounge.dmm.com/detail/2838/

この7月11日のコラムの中で、選挙の内容と今後の分析をしっかりと行ってみたいと思う。ここでは重ならないように、まあ普通の感想と、各政党のことを考えてみよう。

史上最多の22人の立候補者を出しながら、国政の与党自民党戸公明党が推薦候補を出すことなく、自主投票にするという、何とも見るべきところのない選挙であったと思う。

この選挙期間(6月18日告示)における内容を街に出て様々な人に聞いてみたが、まあ、何とも言いようのない答えばかりである。ほとんどの候補が「どうせ小池だから」ということを言う。この言葉の意味は「他にまともな人がいない」といいながらも「小池百合子候補はあまり面白くない(あまり支持していない)」という状況である。

ではなぜこんなにも期待されないのであろうか。まずは小池都政に関しては、前回のお祭り騒ぎをした「都民ファースト」が完全に失敗していて、その公約が全く話にならなかったということが言える。その公約はほとんどすべて実現されていない。つまり、小池候補に期待しても、言っていることは全く実現されないということである。

それならば、本来はほかの候補に期待すべきところだが、まあ、本当に今回は期待できる候補がいなかった。私が街に出て聞いたところ「色物候補しかいないから結局小池だよね」という話である。その人が宇都宮健児や山本太郎(2位と3位という意味)も「色物」と思っているかどうかはわからないが、まあ、確かに色物といわれても仕方がない人々ばかりであった。

選挙に勝利には、それなりの戦略とそれなりの広報が必要である。もちろんマスコミが取り上げるかどうかということに関しては何とも言いようがないが、しかし、それ以外にもネットなどでいくらでもやり方はあるはず。多くの人が「色物」といってしまうような状況では話にならないのである。


東京都知事選 各政党の反応

過去最多の22人が立候補した東京都知事選挙は、現職の小池百合子氏(67)が、2回目の当選を確実にしました。各政党の反応です。

   自民 岸田政調会長「東京都と政府 意思疎通が大事」

 自民党の岸田政務調査会長は、NHKの取材に対し、「新型コロナウイルスへの対応は、特に東京で重要な時期を迎えており、小池知事には都民の安心や安全のために全力をあげてもらいたい。そのためにも、東京都と政府が意思疎通を図っていくことが大事だ。一方、今回の結果が、国政や衆議院の解散・総選挙の時期などに影響を及ぼすものだとは考えていない」と述べました。

   自民 東京都連 鴨下会長「小池都政に協力していく節目に」

 自民党東京都連の鴨下会長は、記者団に対し、「私たちは独自候補を擁立することに至らなかったが、自主投票ということで小池知事を支持した人が多く、小池知事が再選を果たし安どしている。都民を中心に都政がどうあるべきかを十分に勘案しながら、小池知事の都政にできるだけ協力していく節目になった。二階幹事長からも、『おめでとう』ということばをもらった。党本部としても小池知事の当選に向けて努力していただいたと思っている」と述べました。また、「今回の結果は、国政に対してそれなりの影響はあると思う」と述べました。

   公明 佐藤選対委員長「4年間の小池都政 一定の評価下した」

 公明党の佐藤選挙対策委員長は、記者団に対し「4年間の小池都政や新型コロナウイルスへの対応について、一定の評価を下したものと受け止めている。また、延期となった東京オリンピック・パラリンピックについても、小池氏に委ねたいという都民の思いが表れたのではないか。小池氏には、緊迫の度を増している新型コロナウイルスへの対策と経済活動を両輪で進めてもらいたい」と述べました。

   立民 長妻選対委員長「野党ですべてまとまることができず」

 宇都宮氏を支援した立憲民主党の長妻選挙対策委員長は、記者団に対し、「新型コロナウイルス感染症で、多くの人に周知する活動がままならず、政策や人柄が伝わりにくかったが、それを乗り越えるような努力がわれわれに足りなかった。悔しい思いで、次の糧にしたい」と述べました。また「候補者の選考では、野党各党で、最終的にすべてまとまることができなかった。次の衆議院選挙に向けて、自民党との一騎打ち構造に持って行くためにも汗をかいて努力しなくてはならないと思う。今回の戦いを分析をして、国民民主党、社民党と1つの大きな塊になることを加速しなくてはいけない」と述べました。

   国民 玉木代表「現職変えるべきではないという声が大勢」

 国民民主党の玉木代表は、NHKの取材に対し、「新型コロナウイルスが収束していない中で、対策の最前線に立っている現職知事を、現時点で変えるべきではないという声が大勢を占めた結果ではないか。東京オリンピック・パラリンピックなども争点とされていたが、個別の争点で賛否が分かれたのではなく、混乱を避けたいという民意が大きかったものと見ている。与党が支援する小池知事が圧勝となったが、地方選挙と国政選挙は別物だと受け止めている」と述べました。

   維新 松井代表「われわれの力不足で完敗」

 日本維新の会の松井代表は、NHKの取材に対し、「小野氏は知名度が低いなか頑張ったが、われわれの力不足で完敗だ。小池氏が圧倒的に信任されたと受け止めている」と述べました。

   共産 志位委員長「市民と野党の共闘が発展した」

 宇都宮氏を支援した共産党の志位委員長は、NHKの取材に対し、「宇都宮氏は勝利できなかったが、新型コロナウイルス対策の検査と医療の抜本的な充実など選挙で訴えた内容は、都政の進むべき方向を示した道理のあるものだったと確信している。市民と野党の共闘が都知事選挙を通じて発展し、連帯と信頼の絆が広がったことは財産だ。この共闘の流れをきたるべき衆議院の解散・総選挙に向けてさらに発展させていきたい」と述べました。

   社民 吉田幹事長「反小池票が分散 希望の持てる東京を求める」

 宇都宮氏を支援した社民党の吉田幹事長は「宇都宮氏は、野党の一部の国会議員が支援した山本氏などとの間で反小池票が分散して伸び悩んだ。小池知事は、感染爆発への懸念が大きくなってきているにもかかわらず、具体的な施策を講じようとしない。社民党は、感染拡大防止に向けた検査の拡充や医療体制強化など、希望の持てる東京を実現する政治を強く求めていく」などとする談話を発表しました。

2020年7月5日 21時14分 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200705/k10012497901000.html?utm_int=news_contents_news-main_001_relation_001


 さて、なぜこんなになってしまったのであろうか。

上記に国政の政党に関する内容を見ていた。

「今回の結果が、国政や衆議院の解散・総選挙の時期などに影響を及ぼすものだとは考えていない」<上記より抜粋 自民党岸田政調会長>

「今回の結果は、国政に対してそれなりの影響はあると思う」<上記より抜粋 自民党都連鴨下会長>

さて、国政与党の自民党における二人の談話である。見てわかるように「一見全く正反対のことを言っている」ように見えるが、片方は、解散総選挙の時期であり、片方は政治に関する内容である。つまり「政治」においては今回の結果は非常に参考になり影響があると思われるが、活かし、そのことが解散総選挙とは全くリンクしないということを言っている。もっと平たく言えば「東京都という国民の一部(全国に比較すれば一行政区)の声として参考になるが、そのことが国政選挙という全国の選挙につながるような判断はしていない」ということになる。まあ、ある意味「都政」と「国政」の違いがあり、今の人々はマスコミの悪い報道のおかげでその辺を混同している人が少ない。

都知事選挙で「消費税ゼロ」などという公約をしているが、いったいどうやってやるのか。国税に関する内容を都政之、それ元議会の多数派を握っているわけでもない単なる首長が、やすやすと公約として掲げるという異常事態である。単純に政治の根本がわかっていない都しか言いようがない状況ではないか。「都知事」を選ぶのに「国政」に関する論点を出されても話にならない。多くのマスコミもなんだかわからないが、与党と野党という対決姿勢ばかり、もっと言えば二極論でしか物事を判断できないように仕向けているので、今回のように「無所属」と「政党推薦」という戦いを報道できない状況である。そのうえ22人もこうほがでてしまっては、「対立軸」をしっかりと作ることができない。今のマスコミはバトルロイヤルという多勢力の一斉競争を報道することができないということなのである。

「候補者の選考では、野党各党で、最終的にすべてまとまることができなかった。次の衆議院選挙に向けて、自民党との一騎打ち構造に持って行くためにも汗をかいて努力しなくてはならないと思う。」<上記より抜粋 立民 長妻選対委員長>

「この共闘の流れをきたるべき衆議院の解散・総選挙に向けてさらに発展させていきたい」<上記より抜粋 共産 志位委員長>

「社民党は、感染拡大防止に向けた検査の拡充や医療体制強化など、希望の持てる東京を実現する政治を強く求めていく」<社民 吉田幹事長>

宇都宮候補を応援した三党のコメントである。まあ見てわかるように「国政と都政を完全に混同していて、何を戦っているのか全く見えいてない」ということがある。そのうえ「野党共闘」といいながら「社民党は」という個党の政策のアピールをしている。はっきり言って、この人々に任せても、結局最終的には分裂することが見える。

民主党政権の時に、一時のブームで政治を行ったが、結局、社民党が抜け、そしてボロボロと抜け落ち、最終的には小沢一郎が抜けた。少数与党となった野田内閣が追い込まれる形で解散したのである。まあ、その再来がすでに都知事選挙で見て取れる。反省しない人々のあまりにも愚かなコメントでしかない。

このような、将来分裂することのわかっている連合体などに期待して一票投じる人がいることの方がおかしい。まあ、よほどそれらのことが見えていない人々が多いのであろう。

「与党が支援する小池知事が圧勝となったが、地方選挙と国政選挙は別物だと受け止めている」<上記より抜粋 国民 玉木代表>

まあ当たり前のことだが、このことを主張して記事になるということが、いかにおかしな選挙であったかを物語る。

「小池氏が圧倒的に信任されたと受け止めている」<上記より抜粋 維新 松井代表>

このようなコメントを出した方が、そしてそのように考えている方が、選挙もわかっているし、また、今後の対策も立てやすい。まさに、地方選挙における課題などが見えてきているし、マスコミの問題点などもしっかりと見て取れているのではないか。

有権者にそのことが見えているかどうかが最大の問題なのである。

宇田川源流

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