「宇田川源流 日本万歳!」 プロと高校球児の助け合いが自然に行われる日本人の上下関係的「絆」
「宇田川源流 日本万歳!」 プロと高校球児の助け合いが自然に行われる日本人の上下関係的「絆」
月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。当初、日本や日本人のすばらしさをここに紹介し、その内容から、皆さんも同じ日本人である皆さんにそのすばらしさを実感していただき、そのうえで、日本人としての誇りをもって新しい一週間を迎えていただきたいと思って始めたものである。実際に、日本人は本当に世界でも高く評価されており、様々なことを政治的に言う人は少なくない。日本人といって先の大戦のことしか言わないような人も少なくないが、しっかりと自信をもってやっていただきたいと思う。
さて、今までは「そうやって自信をもって今週一週間を」というように言っていたが、しかし、しばらくは「コロナウイルス禍からの、緊急事態宣言明けで皆さんにこれからの日本を悲観せず、平常心で行けば日本は必ず素晴らしい未来がある」という観点で考えていただきたいと思っている。実際にこのコロナウイルスで、日本は少なくとも結果として、中国とこれだけの距離しかなく、また1月25日の春節であれだけの中国人が来たのにもかかわらず、これだけの犠牲と死亡率で切り抜けている。もちろん今後第二波がくるというような予想もあり、予断は許さない状況ではあるが、しかし、少なくとも今日のこの結果を見てわかるように、日本人は結束すると世界のどの国よりも素晴らしい力を発揮するということが明らかなのである。これが「政治がよかった」「いや政治は関係なく日本人の対応が素晴らしかった」など様々な意見がある。それは政治や政権の好き嫌いの問題であろう。しかし、少なくとも日本という国家においては、自粛生活を我慢し、そして自粛の中でも楽しみを見つけ、そのうえでよい結果を残したということは間違いがない事実なのである。
さて、その中で最も大きな犠牲を払った人々の中の一つは、高校野球の中止なのかもしれない。もちろん野球だけではなく、インターハイ全体がなくなってしまっている。このことに対してプロ野球選手会が支援の手を差し伸べている。
プロ野球選手会 高野連に寄付検討 “すべての3年生に花道を”財政難の地方大会開催後押し
全ての3年生に花道を!日本プロ野球選手会(会長=巨人・炭谷銀仁朗)が日本高野連に対し、今夏の地方大会開催の援助を目的とした寄付を検討していることが19日、分かった。高野連は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、20日の運営委員会で「第102回全国高校野球選手権大会」の中止を正式決定する見込み。財政難で開催が危ぶまれる地方大会もある中、垣根を越えて「救いの手」が伸びる可能性もある。
春のセンバツに続き、高校3年間の集大成でもある夏の大会も中止が確実な状況。引退する3年生のために感染防止を徹底し無観客で地方大会が行われる見通しも、財政難で開催断念や参加費の徴収を検討する県もある。このままでは力を出し尽くして、笑うことも泣くこともできない球児が生まれる…。そこでプロ野球選手会が炭谷会長を筆頭に「何かできることはないか」と考え、寄付という形での支援を模索中だ。
20日の運営委員会で夏の大会中止を正式に決める方針の日本高野連は、すでに各都道府県の高野連に対して「収入0」を想定した支出状況を調査させるなど全国一律の無観客開催の要望を出す方針。ただ、開催費用は数百万円から大都市などでは1000万円以上にもなり、貴重な財源だった入場料収入が見込めない無観客開催のハードルは高い。
プール金があるのは一部で、ある県の幹部は「算出したが消毒に一番費用がかかりそう」と吐露。昨年は全国最多188校が参加した愛知県の幹部も「夏は10球場を使用する。収入ゼロでは難しい」と頭を抱える。日本高野連も財政難の県などに対する補助金を検討しているが、資金は多ければ多いほど消毒用品の購入や人件費に充てて感染防止を徹底することが可能で、球児を守ることにもつながる。
プロ野球選手会は3月にセンバツが中止になった際も出場予定だった32校の球児らに対して何かしら行動を起こそうと模索した。4月9日にはウイルス感染拡大防止に奮闘する医療機関や研究開発、子供の支援などを目的とした寄付活動をスタート。炭谷会長が「12球団の選手会長と相談し、全選手にこの基金について案内しました」とコメントするなど、ここまでスピード感のある対応を見せている。今回も夏の大きな目標が消える球児らに対して心を痛めている選手が多く、ある選手は「地方大会ができる球児と、できない球児が出てしまうのは避けてほしい。そのために少しでも手助けができれば」と選手会の思いを代弁する。
プロ野球選手の多くが野球人生の原点に高校野球を挙げ、恩師や支えてくれた関係者への感謝を忘れていない。今回の選手会の行動は、愛ある人間教育を受け、仲間との絆を再確認できた3年間への「恩返し」でもある。
▽日本プロ野球選手会 日本のプロ野球12球団に所属する日本人選手(一部の外国人選手含む)が会員となっている団体。1980年に社団法人として発足。選手の地位向上を目指して組合結成の機運が高まり、85年11月に労働組合として認定を受けた。現在は、野球教室など公益事業を行う「一般社団法人プロ野球選手会(松田宣浩理事長=ソフトバンク)」と、「労働組合日本プロ野球選手会(炭谷銀仁朗会長=巨人)」の2つが併存する。
《コロナ支援で先月にも寄付》○…日本プロ野球選手会は先月8日、ネットで寄付金を募るクラウドファンディングを通じて感染症拡大防止活動を支援することを発表。炭谷会長がツイッターを通じてクラウドファンディングサービス「READYFOR」の「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」を活用して寄付を行ったことを報告した。集まった資金はワクチンや治療薬の研究・開発の助成、医療機関や福祉施設の活動費用に充てられる。
5/20(水) スポニチアネックス
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1ea3cf20735383890ababa65040a44d948b8e27
日本人のすばらしさの中には、「助け合い」というものがある。これはもちろん、他の国の人々にないとは言えない。例えばイスラム教であれば「ザカート」(「喜捨」)というものがある。困窮している人を富裕者が助けなさいということであり、これがイスラム教の教えでありなおかつ、アラーの神の思し召しであるということになっている。もちろんキリスト教や仏教にもそのような考え方はある。しかし、これらは常に「強いものが弱いものを助ける」ということであり、「弱い者同志が支え合う」という発想とは少し異なるのではないかと思う場合が少なくない。これは、仏教は少し別にしても、椅子r真右京やキリスト教においては「一神教」であり、「神の思し召し」によってそのような思考になっているということが挙げられるのではないかと推察する。もちろん、現在ではなく過去の話の場合は環境なども違うし、また村社会などにおいて共通の「敵」である、領主などがいるのであるから、共同体意識が作りやすい。しかし、日本のように「自然発生的な地縁的共同体」ではなく「神の思し召しとして」または「敵対的な関係があっての人工的」な内容が強い(もちろん、日本と同じような共同体意識もあったうえでの割合的な問題)のではないかという気がするのである。
さて、今回のプロ野球選手会が、高校野球連盟に加盟している高校球児を助けるという話。野球連盟や国の政府が助けるというような「補助金」の話ではなく、「選手会が自主的に」行っているということが非常に重要であり、日本人なのではないかと思う。同時にまた「一人のスター選手が」というのでもなく、やはり「選手会」という集合体が行っているということなのではないか。
炭谷会長が「12球団の選手会長と相談し、全選手にこの基金について案内しました」とコメントするなど、ここまでスピード感のある対応を見せている。今回も夏の大きな目標が消える球児らに対して心を痛めている選手が多く、ある選手は「地方大会ができる球児と、できない球児が出てしまうのは避けてほしい。そのために少しでも手助けができれば」と選手会の思いを代弁する。<上記より抜粋>
まさにこのように「自分たちで何かできることはないか」そして「それは身分の違う人々全員が」行うということになるのである。これが日本なのではないか。そして日本人のすばらしさなのではないかと思う。同じ立場の者同士で「できることを精いっぱいやって助け合う」という精神があり、それは神の思し召しでも上からの命令でもなく、自然発生的に困った人を助ける。そこには日本人同士に流れている「性善説」的な人間解釈があり、その人間解釈こそ、これらの基盤になっているのだ。
3・11の地震の時もその前の阪神大震災の時も肌で感じることができた話であるが、日本人というのは「自分が困っていても少しでも目の前の人の困っている人のためになれば」というような思いがある。それで体勢が変わるわけではない。しかし、そのような魚誤記そのものの集合体が日本の国を形作っているのではないかと思う。
そのうえで、今回のコロナウイルスの中においての、「自粛要請だけでしかないのにコロナウイルスの感染者を少なくすることができた」ということは、同じような「善意」と「正義感」による助け合いが中心になっているものと思われる。
この日本人だからこそできた。日本人だからこそ克服できるということがあるのではないか。その一端がこの野球の話には出てきているような気がする。
日本人で本当に良かった。
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