「宇田川源流」 自衛隊内に宇宙作戦隊が発足ということで気になる「宇宙人と遭遇した場合の対処の仕方」

「宇田川源流」 自衛隊内に宇宙作戦隊が発足ということで気になる「宇宙人と遭遇した場合の対処の仕方」

 日本の自衛隊に宇宙作戦隊が発足した。

JAXAやアメリカ宇宙軍と協力し、宇宙空間の常時監視体制を構築する。これにより、スペースデブリや他国の人工衛星等が日本の人工衛星に影響を及ぼさないかの監視や日本の人工衛星を他国からの攻撃や妨害、それに宇宙ごみから守るための「宇宙状況監視」をする。他にも、電波妨害や不審な人工衛星や高度約3万6千キロの静止軌道の監視、隕石監視も行なう予定だ。今後、宇宙監視用のレーダーを山口県内に設置するほか、JAXAやアメリカ宇宙軍とも連携して「宇宙状況監視システム」を整備し、情報共有システムの構築を図る。作戦根拠地は府中基地。当初は20名で行い100名程度に増やす予定という。

さて、このように宇宙作戦隊といってもその内容は人工衛星や隕石など地球に害を及ぼす宇宙における人工物などの監視が中心の内容である。

しかし「宇宙作戦隊」という名前を聞けば、全く異なることを思ってしまうのは、SFで育った我々である。当然に「地球を侵略する宇宙人と戦うのではないか」とか「UFOとの関係をどうするのか」というような話とうぜんに出てくるのである。もちろん、これらの疑問は防衛省の発表資料や、また国会の審議内容などを全く読んでいないでイメージだけで話をしているようなものであるということになってしまい、まあ、的外れどころか全く関係のない話をしているのであるが、しかし、確かに気になるものである。もちろん、それならあ「地球防衛軍」というような名前になっているはずだ。

「地球防衛軍」という名前ならば、古くはウルトラマンの科学特捜隊あたりであろうか。そして私が最も好きなのは、宇宙戦艦ヤマトの地球防衛軍である。ウルトラマンであれば、威勢からくる怪獣と戦うのであり、また、宇宙戦艦ヤマトであれば、ガミラスと戦うということになる。

いずれにせよ「地球に対して侵略の意図をもってやってくる」ということになり、それに対して「地球人を守るために戦う」ということになるのであるが、ウルトラマンの場合は「地球人が地球を守るために戦う」のではなくM78星雲からきているということになる。


政府方針一転 河野氏「UFOに遭遇したら」発言のワケ 宇宙作戦隊も発足

 河野太郎防衛相の「UFO(未確認飛行物体)」発言が注目を集めている。4月末に米国防総省がUFOとみられる物体を撮影した映像を公開したことを受け「自衛隊のパイロットが、万が一遭遇したときの手順をしっかり定めたい」と述べた。政府はこれまで「飛来した場合の対応も、検討していない」という見解だったが、なぜ態度を変えたのだろうか。【田辺佑介】

 07年に初の政府公式見解

 米国防総省は4月27日、海軍が撮影した「謎の空中現象」として3種類の映像を公開した。2004年と15年に赤外線カメラで撮影され、円盤状の物体が雲の上を高速で飛んでいるような様子が記録されている。

 河野氏は、翌28日の記者会見でUFOについて「そういうものがあった時に映像が撮れるのであれば映像を撮るし、報告があるのであれば報告するし、どのようにするかは航空自衛隊、あるいはそれぞれの自衛隊で相談をしてもらいたい」と述べ、遭遇時の撮影手順などの対応を定めたマニュアルを定める考えを示した。

 政府は07年の閣議決定で「(UFOの)存在を確認していない」とする公式見解を初めて示した。18年2月にも「地球外から我が国に飛来した場合の対応について特段の検討を行っていない」とする答弁書を決定しており、方針転換となる。

 海自パイロット「目撃談」も

 「今、映っていましたよ」。海上自衛隊の航空機パイロットは17年ごろ、日中の日本海上での任務中に、機内のモニターにレーダーには反応しない「何か」が映ったと同僚に指摘されたことがあるという。北朝鮮のミサイル発射が相次ぎ、緊張が高まっている時期だった。「何だったんだろう」。正体はわからないまま記録に残ることもなく、通常の任務に戻ったそうだ。

 別の空自パイロットによると、上空で、レーダーに映らない正体不明の飛行物体に遭遇することはあっても目で確認できるのは一瞬で判別は難しいが、イベント用の風船や気象観測用機器、小型のドローンなど発見場所や状況から推測できるといい「あまり気にしない」という。特に「目撃談」が増えているという状況でもないようだ。

 河野氏は「信じない」が…

 河野氏は「正直に言うと、私はあまりUFOを信じていない。国防省があのような画像を出したので、少しアメリカ側から真意、どう思っているのかという分析を聞きたい」と慎重だが、肯定派の政治家も多い。

 アントニオ猪木氏は15年4月の参院予算委員会で、ブラジルのコーヒー農園で働いていた14歳の時「夕方空を眺めていたら、地平線から光ったものが来てすっとまた反対側の地平線に消えていった」と告白。

 麻生太郎副総理兼財務相は、総務相時代の05年、UFOの目撃経験の有無を問われ「おふくろは見たといってえらい興奮して帰ってきたのがありますけれども、残念ながら私自身は見たことはありません」と応じた。ただ「膨大な数の星の中に地球にしか我々みたいなのがおらないということはちょっと幾ら何でも想像力がなさ過ぎるんで、似たようなのがいっぱいいたっておかしくはないだろうなと私自身もそう思っております」とロマンチックな側面を見せた。07年に「存在を確認していない」との政府見解を示した当時の町村信孝官房長官は記者会見で「個人的には絶対いると思う」と、政府と異なる見解を示している。

 「UFOマニュアル」は

 「宇宙のロマン」はともかく、政治家による「UFO」発言の多くは、国籍不明の航空機や軍事用の無人機への対応を議論した際のものだ。最近では各国で、軍事用の無人機や宇宙空間からグライダーのように滑空して相手を攻撃する新型兵器の開発などが進められている。18日には自衛隊初の宇宙専門部隊「宇宙作戦隊」が発足する中、方針転換の背景には宇宙空間で進む軍事技術の向上などもありそうだ。

 宇宙作戦隊の任務は、スペースデブリ(宇宙ごみ)の監視などだが、河野氏は「しっかりスタートしてさまざまな任務を果たせるよう育てていきたい」と期待する。監視の目が広がれば、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれず、策定される「UFOマニュアル」が役立つ日も遠くないのかもしれない。

2020年5月17日 21時41分 毎日新聞

https://news.livedoor.com/article/detail/18274705/


 さて、このようなことはSF、つまりサイエンスフィクションであると思われていた。

しかし、それが国会で語られるようになっている。実際に過去にも2004年2008年に国会で「もしも宇宙人が攻めてきた場合にはどのように対処するのか」という質問が出されている。確か当時の民主党の議員(名前は失念しました)が自民党の閣僚に対して質問していたと思う。その時の答弁は、宇宙人が本当に侵略の意図を持ってきているのかあるいは友好関係を築こうとして来ているかがわからないので、一概に排除するものではないというようなことを答えていて、その時のマニュアルなどに関しても基本的には作る必要がないというようにされていた。

それから10年以上たって、今回は宇宙作戦隊が発足するにあたり、政府は答弁を変更したということが話題になっている。河野防衛大臣は「そういうものがあった時に映像が撮れるのであれば映像を撮るし、報告があるのであれば報告するし、どのようにするかは航空自衛隊、あるいはそれぞれの自衛隊で相談をしてもらいたい」と述べ、遭遇時の撮影手順などの対応を定めたマニュアルを定める考えを示した。<上記より抜粋>

なかなか面白い。まあ、なんというか、「宇宙人が攻めてくる可能性が高まった」というようなことにあるのではないか。まあ、単純に言って、宇宙人がくる可能性というのは実際は変わっていない。そうではなく、地球人の科学力が進歩して、宇宙人を発見する可能性が高くなったということと、人工衛星などによって、監視する範囲が増えたということが挙げられるのではないか。用留守に「宇宙人側の事情の変化」ではなく「日本側の事情で確率が上がった」ということになるのである。

麻生太郎副総理兼財務相は、総務相時代の05年、UFOの目撃経験の有無を問われ「おふくろは見たといってえらい興奮して帰ってきたのがありますけれども、残念ながら私自身は見たことはありません」と応じた。ただ「膨大な数の星の中に地球にしか我々みたいなのがおらないということはちょっと幾ら何でも想像力がなさ過ぎるんで、似たようなのがいっぱいいたっておかしくはないだろうなと私自身もそう思っております」とロマンチックな側面を見せた。<上記より抜粋>

まあ、大臣個人の感覚やあるいは経験によっても様々変わってくるのではないか。しかし、その内容などがオフィシャルに「宇宙人に対処した場合」というのはなかなか興味がある。もちろん、地球上の科学力で見えた場合しか対象になるあないのであるが、その内容が、見えたとき、それでも「言葉などが通じない相手にどのようにするのか」ということは重要であるしまた、それをどのように見ているのかなどはなかなか興味深いところである。

まあ、まず宇宙を気にするよりは地球上の問題の方が先ではないかという気がするが、宇宙に思いを馳せるロマンを持ってもよいのかもしれない。

宇田川源流

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