「宇田川源流 日本万歳!」 結果的に新型コロナの死亡率は先進国の中で最も低い日本人の国民性と日本の現場力

「宇田川源流 日本万歳!」 結果的に新型コロナの死亡率は先進国の中で最も低い日本人の国民性と日本の現場力

 本日、5月25日に、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、北海道の5都道県の緊急事態宣言が解除されるといわれている。この緊急事態宣言の解除によって日本国内すべてで緊急事態宣言が解除されることになる。しかし、そのことは「コロナウイルス蔓延の前に戻った」ということではない。今すでにささやかれているように「第2波」ということが考えられている。

これは日本だけのことではない。世界中が第2波・第3波の襲来を予期し、そのことによる被害に備えている段階である。今後、インフルエンザと同じようにに、冬になるたびに「新型コロナウイルス」に悩まされる日々が続くのかもしれない。これはワクチンやあるいは治療法が確立される状態でなければ、なかなか良くならないということになるのである。

つまり本日すべての緊急事態宣言が解除されたとしても、実際には、治療法も何もできていないという状況には変わりがなく、その中で感染者数が少なくなったので、解除をして経済活動を行い、国力を復興させるということになる。

そのことはそのまま、「経済力をつけなければ、今後の国の運営ができなくなる」ということを意味していることであり、生活ができなくなってしまうことにより、コロナの被害以上に多きな被害が出てきてしまうということになるのである。

さて、日本は、そのようにワクチンも治療法もない状況で、感染者数はとにかく(検査をしていない状況で感染している場合もあるので)、死者数は間違いなく日本はかなり低い状態で抑えている。安倍政権が、「死者を抑制する」ということを目的にしているのであるから、当然に、政権の政治的な目的は達成させられたということになる。

欧米各国は日本は対策が足りないと揶揄していたものの、実際に結果を見れば日本の結果は優秀な内容なのである。

ではそれは何故なのであろうか。


日本の新型死者少ない訳研究

 慶応大など8大学・研究機関は21日、新型コロナウイルスに感染して重症化しやすいかなど、遺伝的要因を調べる共同研究班「コロナ制圧タスクフォース」を発足させた。日本人が欧米に比べ人口当たりの死亡者数が少ない点に注目し、日本人の重症化に関係する遺伝子を探すという。

 日本などアジア諸国では欧米に比べ新型ウイルスに対する死亡率が低い。高いマスク使用率や医療システムの違いのほか、地域集団や民族による遺伝的な要素が背景にあるとの見方もでている。

 研究班は、国内約40病院から新型ウイルスの感染者600人の血液を収集し、全遺伝情報(ゲノム)を解析する。軽症・無症状者と重症・死亡者の間に遺伝的な違いがあるかどうかを調べ、9月ごろに研究成果をまとめたいとしている。

 海外の研究機関でも進む遺伝的要素の国際共同研究班にも参加して、データを比較する。

2020年05月21日 21時16分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-668599/


 さて、実は「新型コロナウイルスによる死者の数の違い」というものは、私はそのまま「日本と欧米の国民性の違い」であると思う。もちろん、ここでいう国民性というのは、そのまま「環境」や「気候」などにも左右される。つまり環境や気候も含めて「国民性」という言葉が使われることになる。

当然に「水が飲めない砂漠の国」と「水はあるのに水が飲めない銅鉱山の下流域」と「飲める水でトイレも流すほど水が豊富な国」では、水に対する考え方が変わってくる。

その考え方が、そのまま生活習慣や宗教感にもなってくるのである。

例えば水が豊富であれば「水で争う」ということは少ない。もちろん、用水路などの水路をめぐって日本国内でも一部で争いがあったことは間違いがないが、全体として水が足りないということは少ないのである。

しかし、水が飲めない国であれば、水を求めて戦争が起き、水を求めて人を殺したり支配をするということになる。もちろん飲み水が重要であるから何かを洗うときにも水を使うなどということは少ない。当然に「水で洗う」ということに関して観念が異なり、そのことによって「衛生観念」が異なることになるのである。

逆に、水を使うということから、「水をもとにした地縁社会」が発生する。これを日本人は「村社会」などということを言うが血縁よりも近所、まあことわざで言えば「遠い親戚よりも近くの他人」というような考え方を生むことになるのである。

その考え方こそが「日本人の国民性」と「西欧人の国民性」「中国人の国民性」ということの違いになってくるといえる。

さて今回、「手洗い」「うがい」「自粛意識」「マスク」といったところが、功を奏したということは間違いがない。しかし、ヨーロッパや中国など「水が汚い国における水道水で手を洗って効果があるのか」ということは甚だ疑問である。単純に言えば「水道水にコロナウイルスが混入していないといえるのか」ということが私などは考えてしまうのである。

このように考えると「日本人が衛生観念が高い」というだけではなく「日本人の作ったインフラが衛生的である」ということもあるし、また手洗い、うがい、自粛、マスクという効果のあることを強制されなくてもやるという人間性もある。

実際に「コロナウイルスで行動自粛」を言われた場合に、「働かせろ」というデモが行われるアメリカと、「自粛警察」が出て営業している店を非合法に誹謗中傷する日本人の国民性,もっと言えば、疫病に対する危機感の違いがあるということになる。他にも理由があるが「不潔であることになれてしまっている場合は、病原菌に対しても鈍感になっている」のではないかという気がするのである。

このように「死者が少ない」ということは、そのまま日本の環境を含めた国民性に基づくものであり、またその国民性の特徴を最大限に生かした政府の政策に基づく、つまり、必要以上に強制力を発揮し、かえって反発を起こしてしまうような状況を作り出さなかった日本国政府の「国民の理解」によるものであると考えられるのである。

このような国民性と、このような国民性を生かした政府、やはり日本は素晴らしい。

宇田川源流

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