「宇田川源流」 アメリカにコロナウイルスの治療をされては「困る人々」の動きの興味深い傾向

「宇田川源流」 アメリカにコロナウイルスの治療をされては「困る人々」の動きの興味深い傾向

 コロナウイルスに関する内容ばかりになって面白くない。なるべくコロナウイルスとは異なる内容の記事を書きたいと思っているのであるが、ニュースがそればかりになってしまっていることと、やはり私自身、コロナウイルスに知らず知らずのうちに影響されていて、そのような内容に関することに寄った論調になってしまうということになってしまうのである。

今話題になるのは、「アフターコロナ」といわれる、コロナウイルス後の社会である。

さて、このような時には歴史に物事を聞くのが最も良い。14世紀にヨーロッパでペスト(黒死病)が大流行した時はどうなったのであろうか。ペストが発生した1349年は、イギリスでGDP下落がマイナス23.5%に達した。さすがに今回のコロナウイルスのGDP下落率、イギリスの予想は6.5%であり、ペストを超えるものではない。死者の数もすごく、イングランド銀行のデータによれば、イギリスの人口は1348年の481万人から1351年には260万人に減少していて、3年間で40%以上減ったことになる。もちろん、医療技術の違いや、世界的な影響を含めれば同じに比較することはできないのだが参考の話としてなかなか興味がある。

さてでは「アフターペスト」はどうなったのであろうか。ペストの余波により、経済状況を根本的に変え、特に労働者に大きな影響を与えた。当時は農地と家内制手工業であるがこれだけの人の死は、そのまま大きな喪失感と労働力や軍人の決定的な不足をもたらすことになり、大きな喪失のトラウマから大量消費への欲求が高まり、支出が増えていった。ある意味でイギリスは景気が良くなったのである一方でイタリアは封建制が崩壊してゆく内容となってくるし、また、宗教上での所在意識が強くなるなど様々な内容になってくる。

いずれにせよ、ペスト前とペスト後では、そもそもの基盤となる労働力構成が変わってくるので、その内容が同じになるとは思えない。

現代のコロナウイルスの後、つまり「アフターコロナ」がどのようになるのかは非常い興味深い。

コロナ薬の米ギリアドにサイバー攻撃、イラン系ハッカー集団か

[ロンドン/ワシントン 8日 ロイター] - 新型コロナウイルス治療薬として特例承認された抗ウイルス薬「レムデシビル」を製造する米ギリアド・サイエンシズ(GILD.O)に対し、イラン系のハッカー集団が過去数週間にサイバー攻撃を仕掛けていたことが関係者らの証言で分かった。

 不正なウェブアドレスを検出するウェブサイトの記録によると、4月時点でパスワードを窃取するための偽ログインページがギリアドの幹部宛てにメールで送られたという。攻撃が成功したかどうかは不明。

 イスラエルのサイバーセキュリティー会社、クリアスカイの幹部は、記者になりすましてメールを送りつけ、メールアカウントに不正アクセスする手口だと指摘。また別の2人の関係者は、攻撃に利用されたウェブドメインやホストサーバーがイランと関係していると述べた。

20200508 ロイター

https://jp.reuters.com/article/healthcare-coronavirus-gilead-iran-idJPKBN22K2QH

「コロナ重大発見」控えた中国系教授、米自宅で遺体で発見

 米国で新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に関連して重大な発見を控えていた中国系教授が銃に撃たれて亡くなる事件が発生した。

 6日(現地時間)、CNN放送などによると、ピッツバーグ大学医大のビン・リウ(Bing Liu)助教授(37)は先週末の2日、ペンシルバニア・ピッツバーグの自宅で頭や首、胴を銃に撃たれて死亡した。

 当時リウ教授は一人で自宅におり、盗まれた物はなく強制的に侵入した跡も見つからなかったと伝えられた。

 容疑者としてみられていた中国系男性ハオ・グ(46)は約1.6キロ離れたところに駐車していた車両の中で亡くなったまま発見された。ピッツバーグ警察は容疑者がリョウ教授を殺害した後、車両に戻って自ら命を絶ったとみている。

 警察は2人が互いに知り合いだったとみて犯行の動機を調査している。

 リウ教授はピッツバーグ医大コンピュータ・システム生物学部で研究助教授で働いていた。

 この日、同部は声明を通じて「リウ教授は同僚から尊敬されている優れた研究者であり、今年だけで4本の論文を発表した多作の研究者だった」と哀悼した。

 続いて「リウ教授は『SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)』感染の細胞メカニズム、合併症細胞基礎を理解する非常に重大な発見をする直前だった」とし「彼が始めた研究を完成するために最善を尽くす」と付け加えた。

2020年5月7日 7時0分 中央日報

https://news.livedoor.com/article/detail/18224780/

 通常であってもそれだけの問題があることはわかっている。しかし、その「治療方法」を邪魔する勢力があるようである。

上記に二つの記事を並べた。一つは、治療薬として期待が持てるとされている「レムデジビル」の製造会社に対するハッキング事件である。ある意味で「その薬の組成を盗んだ」のか「邪魔した」のかは不明であるが、いずれにせよこの時期に治療薬の製造会社にハッキングするというのは許されることではない。

もう一つの記事において見えるのは、新型コロナウイルスの感染の細胞メカニズムを発見する直前に中国系の男性に殺されたとされている。まあ、陰謀的に言えば、「他の人が組んで、二人とも殺し、犯人を自殺したように見せかけた」というようなことなのかもしれないが、その辺は正式な発表も、また、その県の情報も入っているわけではない。まあ、映画やドラマの見過ぎなのかもしれないので、何とも言いようがないところである。

さて、この二つの事件、もちろん別々に起きたことであるが、共通するのは「アメリカの製薬会社または研究機関において、その研究や製造を邪魔する勢力がいる」ということであり、それの一つが「イラン」でもう一つが「中国」である。

さて、中国とイランは、3月の初めから「新型コロナウイルスがアメリカ軍が来てバラまいた」といううことを発表している共通点がある。もちろん、それならば、アメリカが研究をするはずがないし、またアメリカが慌てて治療薬の臨床をしているはずもない。また、中国がそのことの上で一番初めにコロナウイルスを克服できるということもあり得ない話である。中国は、「アメリカが」ということを言った都合「アメリカに負けているわけにはいかないので、政治的にコロナウイルスの克服を早めなければならない」ということがある。それと同時に、「アメリカが克服できないようにする」もっと言えば「アメリカが他国を支援する前に、中国が恩着せがましく医療などの支援を行い、債務の罠ならぬ医療の罠を各地に仕掛け中ればならない」ということになっているのである。

そのようなことを考えれば「イランと中国は共通の利害」があることになり、そのためにアメリカに対して妨害をしているということになろう。

逆に言えば、「このようなことをしなければならない状態であるほどに、中国のコロナウイルス克服宣言は一時的かつ基盤の薄いものであり、いつ第二波・第三波の感染爆発が起きるかわからない」というような状況になってきているのである。

このようなニュースから中国の脆弱性が見えてきている。このように書くと、中国は感染者数が少ないというが、実際には中国は2月14日の段階で「症状が出ている人以外は公表しない」と感染の基準を全く変えてしまっているので、中国の内容は、日本で言う「重篤患者」というようなことと同義である。つまり、日本よりもはるかに多い感染者がいるということに変わりはないのである。

その実態を全く報じずに、「単純に数字だけを並べる報道」があり、あまりにも頭が悪すぎる。まあWHOの比較であってもそのレベルなので、仕方がないことなのかもしれない。単純に、そのようなことをして一喜一憂している間に、世界では様々な駆け引きをしている。今回のコロナウイルスの最大の問題は、日本国内でも世界でも同じであるが「コロナウイルスという疫病を政治利用している人が多すぎる」ということなのである。

そのことを重々承知したうえで、コロナウイルスを語るべきではないのか。

宇田川源流

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