「宇田川源流」<現代陰謀説> 米中の「ウイルス責任戦争」に見る両国の国内事情

「宇田川源流」<現代陰謀説> 米中の「ウイルス責任戦争」に見る両国の国内事情

 普段は毎週金曜日に「現代陰謀説」を連載している。しかし、今週は金曜日が5月1日なので、まあ、毎年恒例の「誕生日休み」である。

ちなみに5月1日を休みにするといったときに「宇田川は労働組合なのか?」とか、「宇田川は共産党に近いのではないか?」とか、まあ、「中国に近いのではないか?」などのことを言われたことがある。

まあ、5月1日はメーデーであるので、その日に世界の労働者、共産主義者の場合はプロレタリアートということになるのであろうが、5月1日は一応労働者のお祭りである。まあ、プロレタリアートの祭りでもあるので、中国の人々の中ではかなり重要な祭りになっている。

まあ、正月、春節とほぼ同じ扱いになっていて、また「民族大移動」のごとく、旅行者がたくさん出てくることになる。また「第二波のウイルスを持った人々がくるのではないか」というようなことを感じるのは私だけであろうか。

ちなみに、5月1日は、私の誕生日である。明日のことなので何とも言いようがないが、基本的に左翼主義者が天皇誕生日に生まれた場合どうするのかということと全く同じであり、まあ、たまたま重なったということになろう。

ということで明日の「現代陰謀説」はお休みとなる。その分共木曜日に一日繰り上げたのである。

さて、その陰謀の内容を今のうちに考えておきたいのは、すでに書いたように「メーデー休みで新たなウイルスを持って世界に散らばる中国人は何人いるのか」ということである。

このことに関して言えば、中国ではまた新たなウイルスが発見されている。甲殻類に付着するウイルスらしい。そのウイルスが中国から大量に持ち込まれた場合、日本のエビの養殖などはほぼ壊滅することになる。

まあ、エビの養殖は別にしてもそれが人に感染した場合どうなるのだろうか。そしてそれに目が向かないように、するために、北朝鮮の話題などを大きく取り上げていたらどうなるのかと考えることはできないであろうか。


トランプ氏、中国に責任なら厳しく対処=新型コロナ感染拡大で

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は18日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に関し、「中国政府に故意の責任があれば、(相応の)結果を招く」と警告した。トランプ政権は、ウイルスが中国湖北省武漢市の研究所から流出した可能性を調査中とされる。ウイルスのまん延で中国政府に落ち度があると判断した場合、厳しく対処する姿勢を示した形だ。

 トランプ氏は「(感染は)世界中が苦しむ前に、中国で止まったかもしれない」と述べ、中国政府の失策が現在の危機を招いた可能性を指摘。感染死者数についても「米国が最多ではない。中国が最多だ」と改めて主張し、中国側の説明の透明性に疑問を呈した。 

時事通信2020年04月19日09時16分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-200419X686


中国が武漢の研究所の調査拒否 トランプ氏が批判

 新型コロナウイルスの発生源を巡る問題で、アメリカのトランプ大統領は武漢にある研究所の調査を中国政府が拒否したのは初動の誤りを見せたくなかったからだと批判しました。

 トランプ大統領:「我々は初期に(問題の研究所を)見せてほしいと言ったが、中国政府は拒否した。何か問題が起きていることが分かっていて、見せたくなかったのだろう」

 トランプ大統領は会見で、新型コロナウイルスの発生源は武漢の海鮮市場ではなく、研究所だったという見方を強くにじませました。感染の拡大を招いた中国に「怒りを覚える」とする一方で、「感染拡大が不可抗力か、意図的だったかによっても違ってくる」とも述べ、ウイルスが研究所から流出した経緯についても調査することを示唆しました。

2020年4月19日 11時39分 テレ朝news

https://news.livedoor.com/article/detail/18142887/


武漢の研究所員が漏洩を否定

 新型コロナウイルスが中国・武漢市にある研究所から漏えいした可能性があるとするアメリカの一部メディアの報道について、研究所の研究員が「絶対にない」と中国国営メディアの取材で強く否定しました。

 「ウイルスは絶対に研究所から出たものではない。我々には厳しい管理制度・科学研究基準があり、自信がある」(中国科学院武漢ウイルス研究所・袁志明研究員)

 中国科学院武漢ウイルス研究所の袁志明研究員は国営メディアの取材にこう述べ、研究所からウイルスは漏えいしていないと強く否定しました。そのうえで、袁研究員は、「退職した人や現職の人で1人も新型ウイルスに感染した人はいない」と述べました。

 この研究所をめぐっては、アメリカの一部のメディアが研究所からウイルスが漏えいした可能性について報道し、トランプ政権が調査を始めています。(19日14:04)

2020年04月19日 14時53分 TBS

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12198-635640/


 さて、なぜ突然北朝鮮の話が出てきたのであろうか。

一つは、「メーデー」において金正恩が出てこないのは不自然であるからという理由だ。しかし、それならば中国が医師団を派遣したというような話は不必要であるということに気づくであろうか。つまり、北朝鮮政府または朝鮮の新聞などの発表を待てばよい話でありそのニュースが1時間遅かったとはいえ、そのことが何の価値の変化にはならないのである。

そのように考えた場合、「なぜ中国がそれを公表したのか」ということが重要になってくる。その場合「中国が新型コロナウイルスにおいて、責任を取らされそうになった」ということが十分に考えられる要因だ。中国が南シナ海の支配を完遂するためには、アメリカの妨害を避けなければならないが、その時にアメリカ軍を排除できる力は北朝鮮の核である。しかし、その北朝鮮の核は、金正恩とトランプの個人的な信頼関係によって担保されてしまっている。中国にとって、北朝鮮を暴発させる必要がある時に、もっとも邪魔な存在は金正恩であるということになる。

 そのうえで、日本や台湾を黙らせるにはメーデー休みの移動によるウイルスの拡散ということが最も手っ取り早いということになる。

 このような感じで見ていれば、アメリカと中国の間の対立が見やすくなる。つまりコロナウイルス禍の中で南シナ海の支配を確立し、なおかつ一帯一路を再度強固なものにしようとしている習近平が、実は昨年10月以降、政治的に立場が危うくなっている。その政治的な立場を国内的に復活させるためには、そのような国際的な内容を考えなければならないということになるのである。

一方のトランプはどうであろうか。

11月に大統領選挙を行うが、そこに向けて、「ウイルス対策が不十分」というような感じになる。そうなった場合、「ウイルスは人工兵器であったから、早く次のフェーズに進み米中の戦争準備に備えなければならない」ということになる。アメリカという国は戦争に向けた愛国心と政権支持は特別である。そのように考えた場合、11月までに疑似戦争準備を作り出さなければならない。それこそ、最も大きなアメリカのトランプ政権の課題だ。

つまり、習近平もトランプも11月(中国は全体中央委員会)までに、何らかの形で「国内不満を仮想敵国に向けておかなければならない」ということになり、そのことの枠組みの中に今回のコロナウイルスが出てくるということになる。それだけ国内の安定基盤が今回のコロナウイルスで最も傷ついたのが、アメリカと中国であったということになる。

そのように今回のコロナウイルスは、完全に、政治利用されている。その政治利用をどのように考えて各国首脳の行動を見るのか。そのことは日本にとって重要な内容なのではないか。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

0コメント

  • 1000 / 1000