「宇田川源流」【土曜日のエロ】 セックスワーカーという「もっとも清潔な人々」が最も脅かされているというコロナウイルスの現実と差別

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 セックスワーカーという「もっとも清潔な人々」が最も脅かされているというコロナウイルスの現実と差別

 今週も土曜日のエロの日になった。

今週のニュースといえばやはり「緊急事態宣言」であろう。まあ、現在のコロナウイルス特措法の下で、緊急事態宣言が4月8日の0時に発令された。しかし、実際にはそれまでの内容と全く同じである。外出などは自粛要請でしかないし、また、会社の営業も「支持」と違う単語は使っているが、実際には法的には何の強制力も罰則もない。

刑法の格言で「法律なくば刑罰なし」というような言葉がある。実際には法律があるということが刑罰を受ける基準になる。法治国家においては法律がなければ刑罰はないのである。一方で法律以外に刑罰を与えるものはないのであるから当然に「法律」が刑罰を放棄した場合、それは法律ではなくなってしまう。もちろん民法のように後の基準になるものはあるが、残念ながらその法律は、罰則がないので、「罰則を恐れて行為を変える人々に対しては規範として動かなくなる」ということを意味するのである。

このように考えた場合、「緊急事態宣言」においては、ある意味で「罰則がなくても行動を自粛できる日本人の自主性」にゆだねている部分があり、また日本人の「お互いを傷つけないという道徳心」に訴えているということになるが、一方で、すでに「道徳教育」がなくなってしまっているのに対して、そのようなことを求めるのは酷であるということもあり、また外国人留学生30万人計画などということをしながらそのように日本人的な不文律をもとめることが正しいのかという事も非常に疑問である。

いずれにせよ、「日本というイメージ」ではなく「等身大の日本」ということを中心に物事をしてゆかなければならない。

当然に日本人も同じで、「あるべき姿」などを求めるのではなくまた、自分の家の中でも「理想像」を求めるのではなく、等身大の自分、等身大の家庭を考え、それを見直すべきではないのであろうか。

ある意味で「裸の自分を見つめなおす」機会なのである。こういう時に人間は成長するものなのである。

封鎖下で仕事減…生活脅かされるフランスのセックスワーカーたち

【3月28日 AFP】フランスの性労働者たちは、新型コロナウイルスによって自分自身の健康が危険にさらされ、さらに客足が遠のいてしまったことで、生計を脅かされ苦労を重ねている。そして、セーフティーネットも見当たらない状況下に置かれている。

 フランスでは新型ウイルスの感染拡大が加速するのを食い止めるため、ロックダウン(都市封鎖)措置が実施されており、不要不急の外出は認められていない。

 さらに警察当局が政府による外出制限令の履行を図る中、多くの性労働者たちは収入を失い、路上での生活を余儀なくされることになる。

 仏南西部トゥールーズ(Toulouse)出身の性労働者パメラさん(46)は、「路上で働き、人々の自宅に行くのが仕事だったため、私には選択肢がない」と話す。

 声を掛けられることが完全になくなったわけではないというものの、呼ばれても無視することに決めたパメラさんは、「客1人で50ユーロ(約6000円)なのに、135ユーロ(約1万6000円)の罰金を支払うなんて…」と話す。

 だが、もし封鎖がこのまま継続されれば、わずかな額の貯金では足りなくなってしまうという。

 パメラさんは、「危険を冒さなければならない。たとえもし、週に2人の客しかいないとしても、最低でも食べ物代は払える」と述べた。

 人道医療支援団体「世界の医療団(Medecins du Monde)」のサラマリ・マフェゾリ(Sarah-Marie Maffesoli)氏は、「状況劇的なだ」と懸念する。「客はほとんどいない。彼女たちはどれほどの期間働かずにいられるだろうか?」「食事を取ったり、自分の子どもに食べ物を与えたりすることができないまま健康でいるのは難しいことだ」と述べた。

 新型コロナウイルスによる保健衛生上の危機的状況は、路上の性労働者だけでなく、コールガールにも影響を与えている。

 通常なら「それほど働かなくても」月に2000ユーロ(約24万円)稼げると話すパリ在住のシャルリーさん(28)は、「私の客はかなり裕福。リスクを認識しており、もう私を求めてはこない」と述べ、「わずかなお金を取っておいているものの、1か月以上はもたない」と語った。

 封鎖下で移動や社会的な接触が厳格に制限される中、ウェブカメラを用いたサイトは、装置を買う余裕がありテクノロジーに精通した人にとっては解決策となり得る。

 トゥールーズでコールガールとして働くナタリーさん(48)は、「私はインターネットやオンラインの支払いを信用していないし、使い方も分からない」と話す。

 両親は自分の仕事を知らないというシャルリーさんは、脅迫やリベンジポルノにさらされたり、動画を盗まれた場合によく起きるネット上での嫌がらせを受けたりするのを恐れており「サイト上ではセキュリティーや機密性が欠けている。誰でもスクリーンショットを撮って共有できてしまう」と指摘する。

 マルセイユ(Marseille)出身の「チャットレディー」であるエバさんは、何より「リソースや良好な接続環境、コンピューターが必要」だと話す。

 20分で50ユーロを請求するというエバさんは、「技術を高め、ファン層を構築するためにソーシャルネットワーク上でコミュニケーションを取ることが学べる仕事だ。ただ時間はかかる」と述べた。

 さらには封鎖期間中、複数の主要ポルノサイトが無料アクセスを提供したことで、利用者層がすっかり消えてしまったという。

 エバさんは、「彼らは良い画像を買い、クリックと広告収入を得るが、私たちに再分配されるものは何もない」と語った。(c)AFP/Alexandre Hielard and Marisol Rifai

2020年3月28日 22:40AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3275800


 さて、先日「秋葉原系アイドルでもわかるニュース解説第50回」は「ロックダウンの具体的な内容と見通し」についてをテーマにおこなった。(https://youtu.be/t-akCJ70cx8

まあ、「土曜日のエロ」なので、ここからずっとエロに持ってゆかなければならないのであるが、その中で、出演者の福田洋一郎氏から「日本で最も奇麗な人」として「食品関係従事者」と「ソープ嬢」という二つが挙げられた。実際に「コロナウイルスの最大の予防は手洗いとうがい」である。コロナウイルスが風邪やインフルエンザなどの感染症で空気感染をし、そのうえで、その細菌を体内に取り込まないためには、口や粘膜において、ウイルスをなるべく触れさせないということが重要になる。その場合、日本人はすぐに「アルコール除菌」というが、石鹸で手を洗うということが十分に有効である。

ソープ嬢は、まさに一日に十数回、職業上風呂で全身を洗っている。まあ、中には石鹸を全身につけて・・・。まあ、その中身まではいいが、そのようにして洗っているのであるから、ある意味で少なくともすでに外部で体内にコロナウイルスを取り込んでいるという場合の「濃厚接触」以外は、最も奇麗な人であるということになる。まあ、別な意味で口から他の粘膜への直接感染の恐れがあるが、ある意味で、他の風俗営業(キャバクラなど)よりははるかに清潔であるということが言える。

しかし、それでも「ソープ嬢は汚い」というような感覚が少なくない。まあ一つには「卑しい仕事」と考えられている部分が少なくない。日本の場合に限らず「ひめゴト」や「本能」を商売にしているということは、やはり嫌われるということがある。

道徳的に問題があるということと、衛生面できれいであるということは全く異なるのであるが、残念ながら日本人を含め全ての人がその辺を理解できない状態にある。

第二に、自分が裸になるということへの抵抗感だろう。特に「ソープランドで感染しました」などということを言えば、あとから何を言われるかわからない。そのような二次的な問題の判断もある。そのように考えると、「職業的な差別」が存在するのである。

さて、この問題、日本のことを上げると様々支障が出ると嫌なので、フランスの内容の記事を選んでみた。

フランスでは、現在エクササイズにおける外出も禁止されている。つまりマラソンや散歩もダメなのである。そのような状況であれば、当然に「ポン引き」言い方が悪いので「路上の顧客誘引」などは絶対に許されないし、そもそも路上に出ること自体ができない。という事は「ソープランド」ではなく「デリバリー」ということになる。

まあ、フランスのソープ嬢が清潔かどうかはよくわからないのであるが、残念ながら彼女たちが職業的な貴賎意識差別と、路上営業という二つのことから、そして風俗営業に関する政府の理解のなさや国民感情から危機に瀕していることは読み取れる。もちろん、そのように言っていても、愛人などを作るなど普段からの努力で何とかなる部分もあるのかもしれないが、いずれにせよ「秘密の存在」は「秘密のまま終わる」可能性があるのである。

今回のコロナウイルスは世界的にそのような状況で「あるべき論」と「現実」の違いが出てくることになるのではないか。

宇田川源流

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