「宇田川源流」 【今週は大河ドラマ麒麟がくる特集】一年間期間限定の「大河ドラマ館」が各地にオープンで中でも「京都発」という大河ドラマ館が熱い!
「宇田川源流」 【今週は大河ドラマ麒麟がくる特集】一年間期間限定の「大河ドラマ館」が各地にオープンで中でも「京都発」という大河ドラマ館が熱い!
大河ドラマにおいて、その世界を感じるためにあるのが、主人公やドラマのゆかりの地にできる「大河ドラマ館」である。
真田丸の時は、上田市や沼田市に、また直虎の時は浜松市に、そして西郷どんの時は鹿児島に「大河ドラマ館」ができている。昨年の「いだてん」も熊本県玉名市に開設された「いだてん 大河ドラマ館」と同県和水町の「金栗四三ミュージアム」が開かれていた。
実際に私なども小説を書くときは、その主人公やその舞台になった場所を回る。いつもそうであるが、必ずその場所に行って深呼吸をし、そのうえで周辺を見回すということをするようになっているのである。高層ビルなどはさすがに当時はないが、実際にはほとんどは同じ風景が広がっている。基本的に川と道路はあまり変わっていない。その街道を見ることがもっとも面白い。
それと同時に、その大河ドラマ館に行き、そのドラマの重点としていることや、大河ドラマで使ったであろう衣装や道具などを見るのがなかなか面白いのである。ある意味で、「歴史舞台」つまり、例えば、明智光秀であればその本城のできれば本丸に立って、また例えば山崎の合戦であれば、その合戦の本陣に立って、深呼吸をしそして周辺を見渡すことによって、明智光秀になることができるし、また、そのまま大河ドラマ館に行けば、大河ドラマで明智光秀やそのほかの役柄を演じている人の気持ちになったような気がするのである。
まあ影響されやすいといえばそれまでであるし、また、そのような感覚になっている気がするだけということならば、そうなのかもしれない。しかし、そのようにして楽しむのが、一番良いのではないか。
その大河ドラマ館が昨年の「いだてん」では閉館し、「麒麟がくる」の大河ドラマ館がオープンしたのである。
京都初の大河ドラマ館、亀岡市に開館
1月19日から放送がスタートする、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』。同作の魅力を紹介する施設「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」(京都府亀岡市)が1月11日にオープンした。
俳優の長谷川博己が演じる戦国武将・明智光秀の生涯を描く『麒麟がくる』。戦国時代最大のミステリー「本能寺の変」を起こし、主君・織田信長を裏切る悪者として知られるが、その半生は謎に包まれた部分が多く、今に残る文献や伝承では主に岐阜県、滋賀県、京都府で活躍したとされている。
そこで物語の舞台になる1府2県にまたがり、同作のドラマ館を大河ドラマとしては過去最多の6館が開館。なかでも京都初の大河ドラマ館となる亀岡市の施設は520平米と最大規模を誇り、光秀を始め、京都を舞台に活躍する人物にスポットを当てた135点の展示がおこなわれる。
登場人物になりきれるデジタル体験コーナー(提供:亀岡市・大河ドラマ『麒麟がくる』亀岡市実行委員会)画像一覧
特に注目したいのは、デジタル体験コーナーの「なれルンです」。明智光秀、京の都で登場する架空の人物・望月東庵(とうあん)と女性の駒(こま)のいずれかを選択して撮影すると、劇中の衣装を着た画像が完成。登場人物気分を味わえ、スマホに画像を保存することも可能だ。
また、長谷川博己のオリジナルコメントを収録した『麒麟がくる』ドラマシアターや、サイン展示、等身大パネルを使った『麒麟がくる』フォトスポットも、ファンであれば見逃せない。今後はドラマが大きく展開するタイミングに合わせて、大規模なリニューアルを2回おこなう予定。
場所はJR亀岡駅すぐの球技専用「京都スタジアム」内で、ドラマ館の担当者は「プロサッカーチーム・京都サンガFCのホームグラウンドでもあります。観戦にご来場のお客様も、ドラマ館にお越しいただければ」と期待する。専用駐車場は車70台あるが、試合日はマイカー利用不可。営業時間は9時~17時。
取材・文・写真/中河桃子
「麒麟がくる 京都大河ドラマ館」
2020年1月11日(土)オープン
住所:京都府亀岡市追分町 京都スタジアム内特設会場
期間:2020年1月11日(土)~2021年1月11日(祝・月)・無休
営業:9:00~17:00(最終入館16:30)
料金:大人(高校生以上)前売480円、当日600円、小人…前売240円、当日300円
電話:0771-55-9320
URL:https://kyoto-doramakan.jp/index.html
2020.1.11 16:00 Lmaga
https://www.lmaga.jp/news/2020/01/85249/
"いだてん"記念2施設が閉館
昨年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に合わせ、熊本県玉名市に開設された「いだてん 大河ドラマ館」と同県和水町の「金栗四三ミュージアム」が13日、閉館した。視聴率が低迷した影響もあり、入館者は両館とも目標に届かなかった。
大河ドラマ館前ではこの日、ドラマの主人公で、日本初の五輪マラソン選手・金栗四三ゆかりの両市町と同県南関町のゆるキャラが餅投げをするイベントなどが行われ、家族連れらでにぎわった。
同館は過去の大河ドラマを参考に、30万人の入館を目標に設定。しかし、11万7310人にとどまり、同市の金栗四三PR推進室は「視聴率や玉名の観光資源の知名度が影響した」と分析。蔵原隆浩市長は閉館セレモニーで「視聴率は伸び悩んだが、ドラマは傑作だった。金栗さんと玉名を全国に発信できた」と述べた。
12万人が目標だった和水町のミュージアムは9万1184人。最終日に9万人目となった熊本市北区の会社員男性(35)一家に北川雅和館長が記念品を贈った。高巣泰廣町長は「今後も金栗さんゆかりの地が連携し、顕彰に努めたい」と語った。町は、来年3月末まで公開する金栗の生家記念館や地元の公民館に展示品の一部を移す方針。
2020年01月14日 09時05分 読売新聞
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12213-527730/
まずは昨年の話から。
韋駄天の記念館が閉館した。視聴率と連動してあまり人気がなかったからか、入管人数も少なかった。同館は過去の大河ドラマを参考に、30万人の入館を目標に設定。しかし、11万7310人にとどまり<上記より抜粋>非常に悲しい結果になった。実際にドラマそのものは悪くなかったのではないか。しかし「大河ドラマ」としてはそのファンの期待に副うことができなかったのではないか。
やはり、大河ドラマは「死生観」を語ったり「人生」を示したりすることが多くのファンに求められている。スポーツに人生が込められていないとは言わないが、やはり戦、合戦において、「やり直しがきかない」ということを重視した内容が最も重要なのではないか。
そのような人生観がどうしても求められている。うまくそれが求められたように出せていなかったのではないかという気がしてならない。
さて、その点においては「やり直しの効かない歴史の転換点」を作ったのが明智光秀である。初回から「麒麟がくる」ということを伝え、その麒麟が来れる国にするということを標榜している。時代を変えるということを言っているのである。
かなりさまざまな伏線を感じる初回であったので、なかなか面白そうな気がする。またその主人公の一生やそのほかの人々の様々な人生が出てくるのであるから、当然に、面白くなると考えている。
そのうえで、その大河ドラマ館は、今回は岐阜県に三か所そして京都府にできたのである。
意外なのはこの大河ドラマ館が「京都府初」であるということである。大河ドラマの観点から言うと、京都というのは非常に難しい場所である。実際に京都というのは、戦国であっても、また幕末であっても、都であり日本の中心である。
単純に言えば、平安時代から幕末までのどの時代を切り取っても、その時代の「日本の首都」(そのような言い方があるかどうかは別にして)は京都なのである。天皇がいるので、必ず京都が出てくることになる。そのように考えれば、すべてのドラマに京都が出てくるのであるが、すべてのドラマにおいて「主人公が目指す場所」になってしまうのである。
このように考えると、「京都が舞台の中心になる大河ドラマ」というのはなかなかないのかもしれない。ある意味で、その京都初の「大河ドラマ館」がなかなか面白い。もちろん、岐阜のように「大河ドラマ慣れ」している場所はこなれているが、粗削りであるところもなかなか面白いのではないか。
観光地化してしまっているものではない「本物の歴史」を見に行く良い機会かもしれない。
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