「宇田川源流」 【今週は大河ドラマ麒麟がくる特集】個人的に川口春奈さんに「代役」といわれないような演技を見せていただきたいと応援しています
「宇田川源流」 【今週は大河ドラマ麒麟がくる特集】個人的に川口春奈さんに「代役」といわれないような演技を見せていただきたいと応援しています
今回の大河ドラマは、回数が少ないという。一つにはかなり話題になったが始まる前に濃姫役の沢尻エリカさんが大麻所持によって逮捕されてしまい、ある程度撮影が進んだ時に降板してしまうというようなことが起きたのである。
このことによって、撮りなおしが間に合わないということになり、「麒麟がくる」は二回スタートが遅れた。本来は1月5日にスタートの予定であったが、ご存じのように1月19日に第一階の放映となったのである。
そして、もう一つは今年の夏のオリンピックである。オリンピックとパラリンピックが日本では開催され、そのうえ、これも昨年来話題になっているが、温暖化などの影響から開催される競技が夜間に行われるようになってしまい、そのために、夜間の中継が必要になってきてしまった。オリンピックとパラリンピックのために、5週間大河ドラマが中止される。
この二つのことによって、7週分なくなってしまい、今年の大河ドラマは全44回ということになる。その中から毎年行っている「総集編」などがあり三週費やされる(よくわからないが毎年総集編は三回ある)ことから、本編は実質41回ということになる。
非常に残念なことであるが、細かく一生を行うには少々足りないかもしれないと思う。もちろん、ドラマ制作者や演技をしている人々の問題ではなく、一つは事件の問題で、もう一つは、日本全体の問題であるから、仕方がない。
しかし、やはり「新しい試み」として今までのイメージを覆すという意気込みの大河ドラマである。やはり、長くしっかりとやってもらいたいというのは、大河ドラマファン、そして歴史ファンの願いなのかもしれない。
NHKの皆さんには、その声にこたえられるような素晴らしい作品を期待したい。
さて「期待したい」といえば、沢尻エリカさんの「代役」として濃姫役になった川口春奈さんである。すでに以前書いたが、川口春奈さんといって、すぐに顔が思い浮かぶことはなかった。先日の第一回の放送を見て、「目の大きな印象」であったと思う。
川口春奈「麒麟がくる」自らの口で初言及「すべてが新鮮」「大変です」
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(19日スタート、日曜後8・00)に帰蝶(濃姫)役でレギュラー出演する女優の川口春奈(24)が11日放送の同局「あなたが主役50ボイス」(前8・15)に登場。初の時代劇に「すべてが新鮮」も「分からないことばっかりで大変です」と語った。昨年12月13日にNHKを通じて書面で初コメントしたが、自らの口で作品について語るのは初。
VTR出演した川口は、役柄について「(帰蝶は)明智光秀のいとこ。のちに、信長に嫁ぐ。肝が据わっているというか、強く気高く、本当にそういう女性なのかなと思って、日々やっています」とコメント。「時代劇が初めてで、すべてが新鮮。細かい所作の動きから、歩く時も肩を揺らさないようにとか、ちょっとすり足だったり…分からないことばっかりで、なんか…大変です」と苦笑した。
俳優の長谷川博己(42)が主演を務める大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた池端俊策氏(73)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生にスポットを照らす。物語は1540年代、まだ多くの英傑たちが「英傑以前」だった時代から始まり、それぞれの誕生を丹念に描く。
川口は主人公・光秀(長谷川)の主君・斎藤道三(本木雅弘)の娘で、後の織田信長(染谷将太)の正妻となる帰蝶(濃姫)を演じる。
川口は番組公式サイトの登場人物紹介で「大河ドラマはもちろん、時代劇が初めてなのでとても緊張しています。同時に、織田信長の正室という重要な役どころを演じさせてもらえることは、とても光栄なことだと思っています。言葉や所作など難しい部分はたくさんありますが、今回の『麒麟がくる』を楽しみにしてくださっている皆さんの期待に応えられるように全力で挑んでいきます。帰蝶は、とても強くて凛とした女性です。戦国という時代を生き抜くのは女性にとっても大変なことだと思うし、しかもあの信長を支えた人なので、きっと男性にはない賢さやしたたかさをもっていたのではないでしょうか。監督をはじめ、周りの方々にアドバイスを頂きながら、脚本の中で描かれている帰蝶像に少しでも近づけるように、ワンシーン、ワンシーンを大切に演じていきたいと思っています」とメッセージを送っている。
麻薬取締法違反罪で起訴され、昨年12月6日に保釈された女優・沢尻エリカ被告(33)の代役として抜擢された。
2020年01月11日 08時22分 スポニチアネックス
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12278-525234/
はっきり言ってしまって川口さんにしてみればかなり大変な撮影であろう。そもそも、川口さん以外は、すべて一度取り終えているところをやるのであるから二回目ということになる。基本的にはNGはないということになろう。
つまり撮りなおしやNGは川口さんが初回なのであるから当然に最も回数が多い。そのうえ、時代劇の経験が初めて(上記参照)ということであるから、様々な所作や和服を着ての歩き方まですべてが初めてであろう。それらになれるだけでもかなり大変であると思われる。
そのうえ、歴史を知っている人にしてみれば、明智光秀と濃姫は血縁(ドラマではいとこという設定)になっており、また、濃姫は本能寺の変以降も生きているのである。そのうえ、いとこであるということから、明智光秀と織田信長の間で様々なところに出てくるし、また陰になり日向になり、様々なところで信長や主人公である明智光秀を支えることになる女性である。
当然に、武将のようにふるまう男性らしいところもあれば、信長の妻として女性らしく魅力的な部分もある、またほかの女性たちを従えて奥を取り仕切るというような状況もある。本能寺にいるという設定であれば(諸説ある)戦いながらそして光秀の軍から逃げながら、愛する夫と今生の別れをするというような演技もしなければならない。
さて、川口春奈さんにはかなり大役とも思える。しかし、私はぜひ言いたい。
「代役」というのはやめませんか?
もう第一回の放送があった。もちろん出ずっぱりではなかったが最後のシーンでしっかりと出てきていた。全体が黒い印象の稲葉山上場内にひときわ目立つ白い着物で、一緒に戦いたいという演技であったと思う。悪くないし、そもそも、当時の濃姫の年齢から考えれば、ちょうどよい感じである。
帰蝶は天文4年(1535年)生まれ、そして、来週放映されるであろう「加納口の戦い」は天文13年(1544年)か16年(1547年)である、つまり、早ければ、濃姫はこのとき9歳、そうでなくても、12歳である。そのように考えれば、初々しさがありまた戦の恐ろしさなどがわかっていないような感じも非常に良い。
ちなみにこの時に明智光秀は16歳か19歳である。まあ、役者の年齢と現実の問題はどうかということもあり、初回の松永久秀も、34歳であろうと考えられる。まあその割には吉田剛太郎氏の威厳はかなりありすぎたような気もするがその辺はドラマということにしよう。
要するに9歳か12歳の濃姫を演じる「無邪気な川口春奈」が、なかなか良いのではないか。それはベテランの沢尻エリカさんでは出せたかどうかは難しいところだ。そのように考えれば、非常に素晴らしい演技をしていたのではないか。
一年経ってみて、「よかった」というようになればよいし、その間に様々なことで成長してくれるはずだ。私のようなおじさんは期待しているのである。
0コメント