「宇田川源流」 大河ドラマ「麒麟がくる」の濃姫役沢尻エリカの代役に川口春奈

「宇田川源流」 大河ドラマ「麒麟がくる」の濃姫役沢尻エリカの代役に川口春奈

 毎週毎週気になって、ニュース解説なのに、毎週水曜日はいつの間にか大河ドラマのことになってしまっているような気がする。本当に今年の「いだてん」から大河ドラマは呪われているかのような不祥事続きである。それも配役の人々の不祥事が続いており、ストーリーの内容に異見が出るとか、歴史的に全く異なる学説や埋蔵品が出てくるといったものではない。

「女城主 直虎」の時に、直虎を女性として描いていたが、始まって早々直虎は男性であったという学説が、それも井伊家のお膝元の彦根市の歴史博物館から出てきてしまったことがある。しかし、それならば「ドラマだから」とか、「様々な学説があるから」というような話になってなんとなく躱すことができた。しかし、さすがに出演者のスキャンダル、それも、刑事事件で逮捕されてしまったというようなことになってしまっては、かなり大きな問題になる。イメージが悪いというような話もあるが、それ以上に継続して撮影ができないし、撮影後のそのほかの番組などにも出ることが出来ないのであるから当然に番組作成としてはあまり良いものではない。

世の中の意見の中には、撮影が終わったものに関してはそのまま流してもよいのではないかというようなものがある。私自身、すでに放送が終わっているアーカイブなどを消す必要ないと考えている。法律の考え方の一つとして「遡及効の禁止」というものがある。つまりは法が執行される以前の行為に関しては責任を追及しないということだ。ということは、昔の映像で出演していたとしても、その時は犯罪者ではなかったのであるから特にさかのぼって罰する必要はない。

しかし、今回の沢尻エリカの事件に関しては、すべてがこれからであり、なおかつ一年間の間すべて同じ役柄を演じられるわけではない。そのように考えた場合、事件に関するこれからの影響などを考えれば、新規の物やこれからの物に関しては考え方を変えなければならない。「演技が良ければ麻薬をやってもよい」などというような感覚になってしまっては「共産主義の愛国無罪」と同じになってしまう。それでは法治国家ではないのである。

そこで、当然に代役ということになる。


川口代役の大河 数週遅れも

NHKは21日、MDMAを所持したとして、麻薬取締法違反容疑(所持)で警視庁に逮捕された女優沢尻エリカ容疑者(33)が出演予定だった来年の大河ドラマ「麒麟がくる」(1月5日スタート、日曜午後8時)について、代役を女優川口春奈(24)が務めると発表した。川口は時代劇初挑戦。沢尻容疑者は正式に降板となる。また、関係者によると初回が1月5日から数週、遅れる可能性があるという。

 NHKは川口の起用理由を「確かな演技力があり、戦国武将の娘としての気高さと強さを表現していただけると考えた」と説明した。時代劇初挑戦の川口だが、役にはピッタリと判断したようだ。

 川口が、沢尻容疑者の代わりに演じるのは、斎藤道三の娘で、織田信長の正妻という第2のヒロインともいえる重要な帰蝶(濃姫)の役。主演の長谷川博己が演じる明智光秀と絡むシーンが多い。初回から登場して作品の終盤まで出演する予定だ。

 一方、沢尻容疑者が参加した収録は6月から始まっている。関係者によると、すでに10話分ほど収録済みとされ、川口は遅れを取り戻すために、急ピッチで収録を行うことになる。1人のシーンの収録だけでなく、共演者との収録もあり、今後、相手のスケジュールの問題も出てくる。川口はこれから1年近く同作の収録のためにスケジュールを空けることになりそうだ。場合によっては放送の数日前に収録することもあり得るという。

 また、同関係者によると、制作現場は、12月初旬には撮り直しを始めて、何とか1月5日の放送開始日に間に合わせることを目指しているという。一方で、NHKは川口が「初回から登場する」と説明したものの、具体的な放送開始日については明言しなかった。「撮り直しや編集作業などのスケジュールを検討し、決まり次第お知らせします」とした。

 別の関係者は「初回が予定の1月5日から数週遅れる可能があると聞いた。スケジュールの調整次第では、4週ぐらい遅れる危険性もあるようだ」と2月スタートの可能性も示唆した。

◆川口春奈(かわぐち・はるな)1995年(平成7年)2月10日、長崎県生まれ。07年に雑誌「ニコラ」の専属モデルとして芸能界入り。09年フジテレビ系「東京DOGS」で女優デビュー。10年のTBS系「ヤンキー君とメガネちゃん」、19年の日本テレビ系「イノセンス冤罪弁護士」などに出演。映画は17年「一週間フレンズ。」や19年「九月の恋と出会うまで」など。好きな食べ物は梅干し。血液型O。

◆「麒麟がくる」 大河ドラマ59作目。大河で初めて明智光秀を主人公にして、その謎めいた半生に光を当てる。美濃で生まれた青春時代から、主君織田信長に反旗を翻した本能寺の変までを描く。多くの英傑が「英傑以前」であった時代から始まり、それぞれの誕生も描く。光秀を長谷川博己、信長を染谷将太、斎藤道三を本木雅弘、光秀の正室、煕子(ひろこ)を木村文乃、今川義元を片岡愛之助、藤吉郎(のちの豊臣秀吉)を佐々木蔵之介が演じ、岡村隆史、高橋克典、伊藤英明らも出演する。

2019年11月22日 07時54分 日刊スポーツ

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12168-11220028/


 正確に言えば「代役」ではなく「新規の配役」であろう。ドラマがまだ始まっていないのであるから、「代わり」ではないのである。ただ、事情も上しくすでに撮影も始まっているというようなことから考えれば、NHK関係者やそのことを知っている人々、沢尻エリカに何らかの思い入れがある人は、意識せずに、「代役」という言葉を使ってしまう。

噂によれば、NHKは、「事件を起こさない人」というだけではなく「NHKの撮影経験のある人」「時代劇の経験のある人」「武家の所作などができる人」ということでありなおかつ「女優」で「ある程度の演技の定評がある人」そして、後半の方で出演が決まっていない人から、選ぶというような話であったが、そのような人の中で、なおかつ12月にスケジュールがかなり空いている人というような、かなり難しい選択の中で選ばれたということである。

さて、川口春奈さんとはどんな人なのであろうか。

残念ながら芸能界にあまり詳しくないので、ウィキペディアなどの記載を引用する。

1995年長崎県五島列島生まれの方で、2007年、第11回『ニコラ』のオーディションにおいてグランプリを獲得とのこと。2016年のインタビューでは、夢は朝ドラヒロインの座を射止めること、と答えている。まあ、朝ドラよりも先に大河ドラマということになったので、そこはなかなか良いのではないか。

さて、上記のような事情で、今後のこともありまた社会的な影響力もあるので、沢尻エリカを出すことはできない。そのような場合、当然に初回からすべてでなければならないということになる

明智光秀の帰蝶役ということになれば、当然に、初回から最終回まですべて出る「準主役」であり、なおかつ、その内容から考えれば、明智光秀と織田信長の間を取り持つかなり重要な役割である。ある意味で、表情一つで演技をできるようなことが必要なところであるし、また、その表情や一つ一つの所作がかなり重要になってくる。かなり演技の面では評価が高かった沢尻エリカに比べて、やはり数段落ちるのであろうし、またまだ若いし経験が足りないというような感覚が少なくないが、しかし、逆に、女優というのは、このような大舞台によって一皮も二皮も剥けて、大きく演技が上達することがある。「舞台が役者を作る」というのは、誰の言葉であったかは忘れたが、実際にはさまざまな場面で、例えば政治の場面であってもそのようなところは何回も見ているので、そのような内容を考えてゆかなければならないのではないかという気がするのである。

要するに、期待している。

素晴らしい演技をして、悪いイメージになった大河ドラマを復活させてほしい。

宇田川源流

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