「宇田川源流 日本万歳!」 熊本城の復興を望む「日本人の心」のつながりこそ日本のすばらしさではないか

「宇田川源流 日本万歳!」 熊本城の復興を望む「日本人の心」のつながりこそ日本のすばらしさではないか

 毎週月曜日は、「日本万歳!」として、日本の素晴らしいところを様々に紹介している。毎週日曜日の後これから一週間頑張っていただくのに対して、日本人としての誇りをしっかりと感じていただいて、仕事の活力にしていただいてはいかがかと思っているのである。もちろん私の個人的な部分もあるし、中には皮肉のようなところもあると思う。なんでもこじつけてそのような感覚を持つような場面もあるのであるが、まあ、その辺も含めて「日本万歳」というような感覚を持っていただければよいのではないか。

この週末は、私も「日本VSサモア」のラグビーの試合を見た。もちろんテレビ観戦である。しかし、なかなか盛り上がった試合であった。最終的には4トライでボーナスポイントをゲットするのである。ところで、この時に「赤と白のツートンカラー」のユニフォームを着ている人はとにかく、観客席に「日の丸の旗」を振っている人が本当に多い。もちろん「ワールドカップ日本代表軍旗」のようなものはあるのかもしれないが、やはり「ワールドカップ」という国家の威信をかけた試合において、日本の国旗を掲揚し、その「旗の下に集って応援する」ということに関しては、非常に素晴らしいのではないかという気がする。そのうえで、非常に素晴らしい試合運びと、なによりも「勝利」ということが、日本の盛り上がりを感じる。もちろん、「日本として盛り上がった」ということは非常に素晴らしいのであり、その内容こそ、何か今週一週間、元気に過ごせる原動力になるのではないか。

もう一つ、ラグビーのワールドカップで「日本人が少ない」というような声を聴く。もちろんルールに従ってラグビーのワールドカップの場合は「国籍」が他の国の人が日本の代表として参加できるようになっている。私は個人的な意見として、これこそ日本のすばらしさではないかと思う。つまり、リーチ・マイケルキャプテンを含め、他の国の出身でありながら「日本のすばらしさ」を感じ「日本の代表として戦う世界のラガーマン」が多くいるということではないか。それだけ「日本が選択されている」ということがある意味で嬉しいのではないかという気がするんのである。

さてその中で今日のネタは熊本城である。


熊本城大天守の外観修復終了

 2016年4月の熊本地震で被災して修復工事が進む熊本城・大天守の外観工事が終わり、地震から3年半ぶりに「日本三名城」といわれる勇壮な姿がよみがえった。地震後は石垣が崩れるなどして城内に立ち入れなかったが、10月5日には天守閣の前まで近寄れる特別公開ルートで城内見学を部分開業する。

 大天守は前震と本震の2度の大きな揺れで屋根や壁が損壊。工事は17年4月に始まり、土台の石垣と建物本体の修復が進められている。内装や隣の小天守の工事が続いているため中には入れず、公開の日時も限定されるが、熊本市は部分開業初日の入城客を2万6000人と見込む。小天守を含む天守閣全体の修復工事は21年春まで続く予定。【清水晃平】

2019年09月28日 10時03分 毎日新聞

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12159-0928m040061/


 日本のすばらしさの中で評価されるものというのは「美しさ」「整然とした秩序」そして「強さ」である。この「美しさと強さ」を兼ね備えたものとして、「城」と「軍艦」が挙げられるとされている。今日は城の話題なので先に軍艦を見ておく。現在の日本の軍艦やあるいは日本の陸上自衛隊の儀仗兵というような「儀式のための隊列」を行う人々というのは、世界の大会でも常に上位、場合によっては優勝するほどの素晴らしさを持っている。日本の強さというのは、一つには日本人個人の精強さや精神的なものがあるともうが、一方で「日本人としての集団の秩序と整然とした動き」が挙げられる。ある意味で「集団として動く日本」のすばらしさは、上記にあるラグビーなどにおいてもあらわされるが、何かに戦うときに「1+1=∞」となるような状況を作り出す。「各個撃破」というようにバラになると弱くなるものが戦いであるが、これに対して集団の強さがあり、その中で日本の軍艦というのは、特に大東亜戦争時代の軍艦の美しさと強さは、世界でも話題であった。これは「軍艦そのもの」というのもあるのであるが、一方で、「軍艦を動かす乗組員の一体感」というのが最も大きな力になるのではないか。

同様に、日本の城に関しても同じだ。

中世ヨーロッパの城も美しいと思う。しかし、私自身、ヨーロッパなどに何度行っても「外から見るのは良いが中に入るのはなんとなくためらわれる」というような城である。これは、私の個人的な感想であるが、石や土の中に入っている感覚が暗く、日陰の中で、なおかつその内容が「棺桶の中にいるような気分」というような感覚になる。

一方、日本の城は、木と紙でできている。そのために火の攻撃に弱い。天守閣の上にある「しゃちほこ」は、火事から建物を守るお守りである。日本の城は当然に城そのものの単体としても「強さと美しさ」をしっかりと併せ持ったものであり、そのことが高く評価される。同時に、その中において「自然との調和」ということがしっかりとできている城である。

その城が、熊本の地震で崩れた。他の国ならば「城を直す」ということをするであろうか。ここが日本人である。「城」ということが「地域のシンボル」となっており、なおかつ、そのシンボルこそが、地域の人の精神的な支えになる。この「城を中心にした街」として「街の人々の心」をいうことを中心に考え、その城の下に団結する姿は、まさに、上記にあるような日本の旗の下にあるラグビーの日本の応援と全く変わらないのではないか。単純に、物とか金というようなものではない。その精神性を重視するということこそが、日本のすばらしさの中の一つである。

「熊本の復興」ということは非常に大事であるし、熊本の人々の生活の安定という事は大事である。しかし、同時に「豊かな心で生活する」ということを考えれば、その精神の中心にある「熊本城」の復興ということが非常に大きなものになるのでは何か。

そして、そのこと、つまり「城の復興を通して、街の復興を考える」ということが日本人の中に根付いている間は、やはり日本の人々の心のつながりが出てきているのではないかという気がする。

復興というのは希望を持つこと。その希望の象徴が城である。まさにそのようなことが言えることこそ、日本の素晴らしさなのではないか。

宇田川源流

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