「宇田川源流」 自分の国を辱める写真展に対する批判が表現の不自由であるというがそれは単純に抗議の声を封じているだけで本当の表現の自由ではない

「宇田川源流」 自分の国を辱める写真展に対する批判が表現の不自由であるというがそれは単純に抗議の声を封じているだけで本当の表現の自由ではない

 「左翼」「右翼」という政治用語がある。

「左翼」という言葉を辞書で引いてみよう。<以下辞書から抜粋>

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

左翼

 急進主義的な傾向をもつ思想や運動をいう。フランス革命期の国民議会の議場で,議長席から左側の位置に急進派 (ジャコバン党) が議席を設けたところに由来する。左翼思想の特徴は現実変革の可能性に対して楽観主義的な立場を表明することにある。その社会変革の方法には革命を主張する急進的な立場から,現実との接点を重要視する穏健な立場まで多様に存在する。イデオロギー的には社会主義や共産主義を表明する立場を意味していた。現代では東欧,ソ連における共産党政権の崩壊によって穏健な社会民主主義の立場が左翼勢力を代表する位置を占めるようになってきた。

<以上抜粋>

私自身、しっかりと左翼的な発想をしたり、あるいは、社会主義や共産主義の存在を認めないという立場ではない。もちろん、私自身の好き嫌いということが存在する。私は、社会主義や共産主義は好きではないし、自分の考え方とは合わないと考えている。しかし、自分の考え方とは異なるからといって、その考え方を否定するつもりはない。論理性があり、一つの考え方であり、なおかつ、その考え方が国または人類のためであるならば、自分の主義主張とは異なり、一つの考え方として認めたいと思う。そのうえで、政策的にまたは論理的に批判をし、そして議論をしたいと思う。

しかし、「日本の左翼といわれる人々の主張」は全く異なる。そもそも彼らを「左翼」という政治主張として認めたいと思ったことはない。まあ、本人たちは共産主義や社会主義、中には共和主義と思っているのかもしれないが、はっきり言って全くダメ。彼らは、「反日主義」または「悪意ある抵抗勢力」でしかなく、社会主義という理念や政治哲学になっているものではない。独自の政治的主張ではなく、ただ単純に「与党や政府に反抗しているだけ」なのである。

何の理由もなく、気に食わないからといって過激な表現で国や政府や天皇を誹謗中傷し、蔑んだ表現をすることは「表現の自由」なのであろうか。

論争呼ぶあいちトリエンナーレ 焦点の「表現の不自由展・その後」には何が展示されているのか

 愛知県内で始まった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で、慰安婦問題にちなんだ「平和の少女像」などが展示され、論議を呼んでいる。

 表現の自由をうたう一方、撤去を求める動きも出てきた。一体どんな内容なのだろうか。

   15年の「表現の不自由展」の続編

 物議を醸したのは、名古屋市内の愛知芸術文化センターで開かれている企画展の1つ「表現の不自由展・その後」だ。

 東京都内のギャラリーで2015年にあった「表現の不自由展」の続編という形を取っている。この展示会は、日本で表現の自由が脅かされているとの危機感から、検閲や忖度で展示できなかったり撤去されたりした作品を集めたという。続編では、その後に同様なことになった作品も加えて展示した。トリエンナーレは、2019年8月1日から10月14日まで開催される予定。

 続編で展示されているのは、二十数点の作品。「平和の少女像」は、韓国の彫刻家夫妻が制作した。これは、在韓日本大使館前などに置かれているのとほぼ同じだ。関連作品として、東京都美術館で12年に展示された後に撤去された少女像のミニチュアも並べられている。

 また、「昭和天皇と推定できる」との解説が付いた嶋田美子さんのエッチング作品「焼かれるべき絵」も展示されている。版画を一部焼いてあり、顔の部分が剥落したものだ。この展示では同時に、昭和天皇の肖像を燃やしたような映像も流されている。

 このほか、「九条守れ」などと書にした作者非公開の俳句作品や、米軍ヘリが墜落する様子を連想させる岡本光博さんのシャッター画「落米のおそれあり」などが展示されている。

 あいちトリエンナーレは、愛知県や名古屋市などでつくる実行委員会が主催し、県や市が負担金を拠出しているほか、文化庁からも補助金が出ることになっている。

   開催初日だけで電話・メールは200件

 ネット上では、公的なイベントに慰安婦問題など政治的なものを持ち込んだ展示はふさわしくないのではないかとの疑問も相次いでいる。実行委事務局の広報担当者にJ-CASTニュースが取材したところでは、8月1日の開催初日だけで、少女像などについて疑問や批判の電話やメールが約200件も寄せられた。

 名古屋市の河村たかし市長は、この日の一部取材に「表現の不自由展・その後」の展示を問題視する発言をし、2日に現地を視察して報道陣の囲み取材に答えた。「公的資金を使った場で展示すべきではない」などと述べ、実行委会長の大村秀章愛知県知事に対し少女像などの撤去を求める考えを示した。

 市の文化振興室は2日、大村知事に対し書面で抗議文を出したことを取材に明らかにした。そこでは、「日本国民の心を踏みにじる行為であり、許されない。行政の立場を越えた展示が行われていることに厳重に抗議するともに、即時天皇陛下や歴史問題に関する展示の中止を含めた適切な対応を求める」としている。

 菅義偉官房長官も、2日の会見で、「補助金交付の決定にあたっては、事実関係を確認、精査して適切に対応したい」などと述べた。文化庁の地域文化創生本部は、「事実関係を確認しており、今後対応を検討していきたい」と取材に答えた。

 あいちトリエンナーレでは、ジャーナリストの津田大介氏が芸術監督を務めている。津田氏は1日、ツイッター上で次のように説明している。

「あいちトリエンナーレ実行委員会も、表現の不自由展実行委員会も、僕も『表現の不自由展・その後』に展示されている作品に対して何らかの賛否を述べるものではありません。来場者に実物を見ていただき、表現の自由を巡る状況に思いを馳せ、議論のきっかけにしたいということが展覧会の趣旨です」

一方で、事務局への電話が殺到していることなどを受けて、津田氏は2日夕に会見を開き、「今後、展示の変更も含め、何らかの対処を行うことも考えています」と説明した。事務局の広報担当者は、取材に対し、名古屋市からの抗議への対応について、「どうするか検討中です」と答えた。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

2019年08月02日 20時18分 J-CASTニュース

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12144-360554/

 日本国憲法第一条には、次のように書かれている。

「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」

 この条文を意識して上記の記事を読んでみよう。

「昭和天皇と推定できる」との解説が付いた嶋田美子さんのエッチング作品「焼かれるべき絵」も展示されている。版画を一部焼いてあり、顔の部分が剥落したものだ。この展示では同時に、昭和天皇の肖像を燃やしたような映像も流されている。<上記より抜粋>

 要するに、「日本国の象徴であり、日本国民の象徴であって、国民の総意に基づく」存在を「燃やす」のだそうである。これが、何らかの主義主張や政治哲学または言論の自由に属するものであるといえるのであろうか。もちろん「日本国と国民に対する宣戦布告をする」ということであれば、当然に表現の自由であるし、また、その表現の中にそのような戦いの意志が含まれることは当然のことであろう。しかし、この展覧会が、あいちトリエンナーレは、愛知県や名古屋市などでつくる実行委員会が主催し、県や市が負担金を拠出しているほか、文化庁からも補助金が出ることになっている。<上記より抜粋>となっている以上、まさに、「国の金、市の金、県の金」を使いながら「日本国の象徴であり、日本国民の象徴であって、国民の総意に基づく」存在を燃やして「宣戦布告と同様の効果のある表現」をしているのである。もちろん、個人ですべて自分の責任の中で行うならば何ら問題はない。そのように日本の嫌いな人は日本から出て行っていただければよいのである。しかし、日本国にいて、日本国の税金を使い、それで国家の存在と憲法一条の起債を無視する表現をすることは「自由」なのであろうか。単純に「身勝手」としか考えられないものであり、そのようなことを許すことは、国家の存在を否定することであり、日本国内の秩序を著しく破壊する行為であると考えられる。まさに刑法の中で、この「内乱罪」条文が成立するものではないかと考える。

(内乱)

第七十七条 国の統治機構を破壊し、又はその領土において国権を排除して権力を行使し、その他憲法の定める統治の基本秩序を壊乱することを目的として暴動をした者は、内乱の罪とし、次の区別に従って処断する。

一 首謀者は、死刑又は無期禁錮に処する。

二 謀議に参与し、又は群衆を指揮した者は無期又は三年以上の禁錮に処し、その他諸般の職務に従事した者は一年以上十年以下の禁錮に処する。

三 付和随行し、その他単に暴動に参加した者は、三年以下の禁錮に処する。

2 前項の罪の未遂は、罰する。ただし、同項第三号に規定する者については、この限りでない。

 市の文化振興室は2日、大村知事に対し書面で抗議文を出したことを取材に明らかにした。そこでは、「日本国民の心を踏みにじる行為であり、許されない。行政の立場を越えた展示が行われていることに厳重に抗議するともに、即時天皇陛下や歴史問題に関する展示の中止を含めた適切な対応を求める」としている。<上記より抜粋>

津田大介は確信犯であるにせよ、愛知県の大村知事は、まさに、万死に値するものであり、このような内乱につながる思想に補助金の支給を決定したのである。

これが許せるのであろうか。皆さん、本当の「言論の自由」とは何か、しっかり考えるべきではないか。

【注】ブログの写真はあえて、議論の中心である「昭和天皇の肖像を燃やしたような映像」を使った。この映像を見て、ぜひ言論の自由について考えていただきたい。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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