「宇田川源流」 <現代陰謀説> 参議院選挙前の攻防から見える「二匹目のどじょうを狙う野党」の愚
「宇田川源流」 <現代陰謀説> 参議院選挙前の攻防から見える「二匹目のどじょうを狙う野党」の愚
金曜日は陰謀説である。本日のは陰謀というにはあまりにも稚拙であるというような感覚であるが、その中にはさまざまな内容が含まれているということを考えてみよう。
まず、多くの場合陰謀とはその中陰謀を行うことによって自分に有利に動くようにする。その動きを自分が行ったものではなく誰かが勝手に動き、できる限り自然とそのような結果に近いものになるように相手を動かすというような状況に策謀をめぐらすことなのである。
日本の政治の場合、そもそも「自民党政権を終わらせる」という考えの元、小選挙区制を行った。これは小沢一郎と河野洋平の二人の政治家が行っているが、この二人の政治家が現在になって韓国政府の影響を多く受けていることがわかってきている。もちろん、影響があったり、あるいは、親近感を持ったりということそのものは何ら問題がないのであるが、しかし、そのことで日本が弱体化したり、あるいは政治が他国の利益のために動くような状況になってしまっていては問題になる。なお、小選挙区制に変えたとき、それが他国の陰謀であったかどうかは不明である。
「政権交代可能な選挙制度」として、民主党政権ができたのであるが、残念ながら、その政権は3年半の長続きしない政権であった。「政権交代可能」ということは、逆に後退した先もまた政権交代されてしまうということを意味しているのである。
岸田氏、野党政策ばらばら
岸田氏、野党政策ばらばら
自民党の岸田文雄政調会長は22日、参院選に関して「野党統一候補といえば聞こえがいいが、政策はばらばらだ。(与野党の)どちらが結果を出せるのか賢明な判断をお願いしたい」と述べ、自民党への支持を訴えた。山形市で開かれた党参院議員の会合で語った。
麻生太郎財務相は徳島市での会合であいさつし、良好な日米関係など安倍晋三政権の成果を強調した。麻生氏は「今、史上最強の内閣ができている。最大の背景は議席の安定だ」と述べた。
産経新聞2019年06月22日20時39分
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1906220020
立民、内閣不信任案提起へ 国会終盤、与党は否決方針
与野党7党の幹事長・書記局長は23日のNHK番組で、26日に会期末を迎える終盤国会の対応に関して議論した。立憲民主党の福山哲郎幹事長は、24日に予定する野党5党派の幹事長・書記局長会談で内閣不信任決議案提出を提起し、野党党首会談の開催も呼び掛けると明らかにした。与党は「提出されれば、粛々と否決する」(自民党の萩生田光一幹事長代行)と表明した。
福山氏は番組出演後、不信任案を提起する理由について「アベノミクスが失敗し、外交成果もあまり上がっていない。安倍政権に対する野党の意思を参院選前に明確にしたい」と東京都内で記者団に述べた。
共同通信2019年06月23日12時16分
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2019062301001342
今回の陰謀は、「陰謀」というにはおかしな話なのかもしれないが、「野党にかかった呪い」のようなものであるといえる。
それは何なのか。
実は日本人がよく陥りやすい「成功体験」である。
陰謀を仕掛けるものとしては「成功体験」をもって「あの時は成功したのであるから、同じ方法を行えば同じような結果が得られる」というものである。実際は、野球の野村克也氏がよく言うような「負けに不思議の負けなし」なのであるが、実際に負けたことや失敗ということに対して、その内容を追求すれば、誰かが責任を取らなければならない。その責任を負うべき人物が、組織の中核の人物である場合、結局は負けたこと、失敗したことから学ぶことができなくなってしまうのである。
単純に「負けたこと、失敗したことを振り返ることができない」ということは、そのまま、その責任を放置することになり、その責任を放置することは「失敗して責任を負うべき人物が、責任を負わずにそのまま居続ける」ということになる。
つまり、「その人物だけが特権階級的な状況になってしまい、差別化、独裁化が起きる」ということになる。単純に「組織の崩壊と、独裁の始まり」になるのである。
さて日本の野党の場合、「民主党政権」で失敗をし、そのまま下野した。
これは明らかに政権運営の失敗でありなおかつその後の政権における選挙戦略の失敗である。その失敗は、当時の党執行部と内閣において行われるべきであるが、残念ながら現時点において、つまり、民主党政権が終わってから現在までの期間、彼らが責任を取ったり、あるいはそれなりに国民に謝罪をして、しっかりとけじめをつけたようなことはないのである。つまり、上記にある「当時の執行部で現在も中心に居座り続けている人々の特権階級制を認め、民主主義という内容を崩壊させた」ということになるのではないか。
では、そのことを解消するのは「けじめ」「みそぎ」「政策」の三つでしかない。しかし、現在の野党は「与党に対するアンチテーゼしかできない」ということになってしまい、いや、テーゼそのものも出せない状態になっていて、単なる誹謗中傷でしかない。そしてしっかりと反省や総括をしていないことから、当然に、自分たちがやってきたことや自分たちが行ってきた政策を自分で批判するという矛盾に陥っているのである。
そしてこれが「陰謀」なのである。それでよいとしている状況、もっと言えば、その内容を肯定している現在の日本の左翼性がまさにそのような状況にしてしまっているのである。
まさに、参議院選挙はそのようなことになるのであろう。
7月の有料メルマガは、参議院選挙に関して考えてみる。
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