「宇田川源流」【土曜日のエロ】 老人の暴走自動車が話題になっているが実は「もう一つの8050」問題が起きている

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 老人の暴走自動車が話題になっているが実は「もう一つの8050」問題が起きている

土曜日のエロの日である。

今週のニュースといえば、福岡の車の暴走と、元農水省事務次官の息子殺しではないかという気がする。いずれも「老人」が絡んでいる話なのであるが、何か共通性はないだろうか。先日の池袋の「上級国民」もそうであるが、なんとなく一つは「団塊の世代の老人」というのが非常に大きな問題になっている。

同時に、農水事務次官の子供ということで44歳の長男であった。そしてこの事件の契機となったのが、先日の川崎登戸駅前の無差別殺傷事件であろう。犯人も遺書などを残さずに死亡してしまっているということで、なんとなく動機なども解明できない話になっているが、いずれも「団塊ジュニア」世代である。

要するに、「団塊の世代」と「団塊ジュニア世代」の事件と事故が相次いでいるということになるのではないか。実は、「団塊世代」というものに改めて問題があるのではないか。そして団塊の世代の子育てに大きな問題があったのではないかという気がしてならない。それは個別の教育がどうこうというものではなく、その世代全体、その教育環境といいうか社会全体が何かの病原菌に犯されたかのように、全体がおかしくなってしまっているという気がしているのである。

かくいう私自身も50歳、まさに団塊ジュニア世代であるが、一方で、私の父は昭和二年生まれで戦前派である。終戦時18歳であったのであるから、いわゆる団塊の世代とは異なるということになる。要するに「団塊の世代とそれ以前の世代の両生類」であると自負している。そのために、両方のいいとこどりも悪いとこどりもできているような気がするのである。

では、その「団塊ジュニア世代」の「エロ」はどうなっているのであろうか。

女子高生に裸の写真送らせる 46歳の男、男子高生に成り済まし

女子高生に裸の写真送らせる 46歳の男、男子高生に成り済まし

 兵庫県警少年課と高砂署は3日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、熊本県合志市のトラック運転手の男(46)=起訴済み=を再逮捕した。

 再逮捕の容疑は、3月29日、那覇市内の女子高校生=当時(16)=に裸の写真を1枚撮影させてスマートフォンで送らせ、保存した疑い。容疑を認めているという。

 同署によると、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で男子高校生に成り済まし、女子高校生と知り合ったという。男は今年4月、高砂市内の女子中学生=当時(12)=に裸の写真を送らせたとして逮捕、起訴されている。

神戸新聞2019年06月03日21時06分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20190603014?fm=topics

教諭が高1にわいせつ 千葉東署、容疑で逮捕 四街道の中学校

 女子高校生にみだらな行為をしたとして千葉東署は13日、千葉県青少年健全育成条例違反(みだらな性行為等の禁止)の疑いで、四街道市立旭中学校教諭、飯塚大介容疑者(41)=同市和良比=を逮捕した。

 逮捕容疑は12日午後6時10~25分ごろ、千葉県内に住む高校1年の女子生徒(16)が18歳未満と知りながら、千葉市若葉区のパチンコ店の駐車場に止めた乗用車内で、みだらな行為をした疑い。

 同署によると「気持ちが高ぶり抑えることができなかった」と容疑を認めている。巡回中の警察官が容疑者と女子生徒が車内にいるのを不審に感じ、声を掛け発覚した。

 四街道市教育委員会は「今回の不祥事を重く受け止め、再発防止に取り組みたい」と話した。容疑者は、昨年度から同校で保健体育を担当していた。

2019年5月14日 千葉日報

https://www.chibanippo.co.jp/news/national/593933


 エロの記事としてはありきたりの内容であって、あまり面白い内容ではない。しかし、この「トラック運転手の男」というのは、やはり団塊ジュニアの世代であるといえる。

さて、今回の内容はその団塊ジュニアが「男子高校生に成りすまし」そして「女子中学生に裸の写真を送らせた」というものである。

実はこの手の犯罪は多いが、特徴としては「団塊ジュニア世代」もちろんそれより下の年代もあるが、本来はそこそこ上司になっている階級とか。仕事でもベテランの域になっていておかしくない人によるエロ犯罪である。

もう一つは、教師まあ、41歳で団塊ジュニア世代よりも少し下かもしれないが、しかし教員によるエロ犯罪である。もちろん新聞の記事には、これらの親の年齢などは全く書いていないので、何とも言いようがない。しかし、相手が基本的に「子供(未成年)」であり、なおかつ未成年であることを知りながら(つまり、風俗営業店などで、当然に成人女性が出てくると思っていたところ、たまたまその店が詐欺であったりあるいは女性が背伸びをして未成年であったというような状況とは異なるという意味)、エロ行為を行ったということになる。

さて、団塊世代の特徴というのはいったい何であろうか。私の見立ては「権利と義務・責任のバランスが著しく悪くなった世代」であると考えている。以前も一回披露したことがあるが、映画で三つの時期に分類する。

映画スタッフや出演者が兵隊として現地に行っていた世代、これを「兵隊世代」というが、この世代の場合は「○○愚連隊」漫画で言えば「のらくろ」のように勝新太郎などが水兵となって「兵隊生活も楽しい」というような話になっていた。

しかし第二世代、つまり「空襲被害者世代」が出てくる。つまり幼少期に戦争を体験し、自分たちは何も悪いことをしていないのに、空から爆弾が降ってきて、その次に、GHQが来て理不尽な思いをさせられる。しかし、相手が強いから屈服せざるを得なかったという世代。この世代の映画が「ガラスのウサギ」や「野菊の墓」である。

その次が「戦争を体験していない世代」である。エヴァンゲリオンなど「戦って平和を得る」というような世代になっている。

さて、団塊の世代とは、まさに「空襲被害者世代」であり、その世代が「自分たちの怒りの矛先を攻撃したアメリカに持ってゆくことができないので、日本政府に持ってゆく」「自分たちと同じ境遇にありながら、戦後突然戦勝者として強くなった中国や韓国に対して全く反論もできず、そのまま屈服した世代」が、まさに「団塊の世代」なのである。そしてアメリカにも、中国にも韓国にさえも反抗できない人々は、自分たちが主権者で選んだということから自分たちの方が強いと思う、日本国政府を目の敵にするようになるのである。そして、それを正当化するために「人権」とか「主権者」という単語を使い、国家を守るとか、国家を維持するというような義務や責任を放棄しているのである。池袋や福岡の暴走老人は、まさに「自分の権利」として自動車運転免許を返納せず、運転を続けて事故を起こしたのである。

その「弱いもの」という日本政府が、いつの間にか強くなり、団塊ジュニア世代は、政府よりも弱いものを探すようになる。その一つの表れがDVであり、もう一つの表れが子供など弱者に対する迫害である。その弱者に対する迫害が、一つは川崎登戸無差別殺傷事件になり、自分よりも弱いものに対して対処した。強いものが出て来たら自殺をしたのだ。もう一つは、このエロの事件のように「自分より弱いものを性的対象にして自己の快楽を追求する」ということになる。まさに、そのことが、「未成年対象のエロ犯罪」になるのである。そして、団塊世代と同様、団塊ジュニアも自分の権利を中心にものを考え義務や責任ということ、社会を守るということを無視し、社会に自分が守られる存在という依存心だけが発達しているのである。

もちろん、これを一朝一夕に直せるものとは思えないが、しかし、今後「団塊ジュニア」またはその子供の世代の「団塊グランドチルドレン世代」がどのようなエロ犯罪を起こすのであろうか。もちろん犯罪は憎むべきものであるが、一方で、その犯罪累計と社会の関係に関しては、非常に興味があるところである。

宇田川源流

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