「宇田川源流」 他人を嘘や不安定な内容で陥れて批判することを行う「メディア」という「無能な人々」(マスコミ批判に関する一考)

「宇田川源流」 他人を嘘や不安定な内容で陥れて批判することを行う「メディア」という「無能な人々」(マスコミ批判に関する一考)

 今のマスコミというのは、実に低俗である。最近本などを書くので夜テレビがついていることがよくあるのであるが、実際に、テレビの番組を見ていてまったく面白くないし、また、まったく教養にも何もならないという感じがあって、本当につまらない。

同時に、ネットのメディアというのもあるが、実際に、そのテレビの作り方やそのテレビを見習って、または模倣して作っているので、ほぼ同じ状態であるといえる。

まずは先にネットのメディアについて少し言及しておく。なぜならば、このマスコミ批判の連載をしていると、「宇田川さんはネットの動画で情報を知ったらよいといっているのですか?」というような疑問を受けることがあるからだ。はっきり言ってNOである。ネットの情報だからといって真実とは限らない。くだらない陰謀論に影響されてしまったり、どこかの誰かの影響を受けていて、まともに本物の情報や真実の情報を全く無視してしまっている場合が少なくない。ある意味で「不正確で個人的な推測や思い込みによって不正確にゆがめられた自己満足や内輪受けの情報の垂れ流し程、くだらなく時間の無駄は存在しない」と思っている。世の中の99%が嘘だったとしても1%の確証のある真実であるならばよいが、変な陰謀論と思い込みの情報ではあまり意味がないのである。

ネットの中には、そのような「不正確な自己満足」が山ほどある。はっきり言って「玉石混合」であり、見る側の能力が強く求められるということになるのではないか。そして一般の人が玉石混合を見分ける能力がないことを利用した詐欺的な報道利用も少なくないのである。

さて、そのようなネットメディアは別にして、テレビなどのメディアのくだらなさは、そのようなネットであっても簡単に相手をだませるほどの酷さである。

■人気テレビ番組でウソ発見器を試し、浮気がバレた62歳男性が自殺 番組は放送停止処分に■

 人間であれば誰しも嘘をついたことはあるだろう。海外には嘘を暴かれたことをきっかけに、自殺をしてしまった人がいる。

 海外ニュースサイト『BBC NEWS』と『Daily Mail』は2019年5月14日、イギリス・ハンプシャー州に住む62歳の男性・スティーブン・ダイアモンドさんが嘘発見器にかけられたことをきっかけに自殺したと報じた。記事によるとスティーブンさんは、2005年から放送されている人気TV番組『デイタイム・チャットショー』に婚約者と出演し、嘘発見器にかけられた。同番組は、一般人を嘘発見器にかけ、リアルな反応を楽しむことが視聴者に好評だった。

 スティーブンさんの婚約者は以前からスティーブンさんの浮気を疑っており、スティーブンさんは浮気をしていないと証明するために番組に出演したという。しかし司会者がスティーブンさんに「あなたは浮気をしていますか?」と質問したところ、嘘発見器が反応。司会者や番組出演者、観客が「スティーブンさんは浮気をしていた」とあおり、スティーブンさんは浮気を認め、番組内で発覚する形となった。

 番組の収録終了後、スティーブンさんは婚約者とともに帰宅した。しかし婚約者は「今すぐここにある荷物をまとめて出て行って」とスティーブンさんに言い放ち、スティーブンさんは自分が住む家に戻ったそうだ。スティーブンさんが自宅に戻ってからの数日間、スティーブンさんの両親が息子と連絡を取れないことを心配し、様子を見にスティーブンさん宅に行った。両親が家に入ると、すでにスティーブンさんは死亡していたという。『デイタイム・チャットショー』の収録から1週間後の出来事だった。

 記事は、スティーブンさんの死因はモルヒネの大量摂取による自殺だと報じている。スティーブンさんは肩の痛みの持病があり、医者からモルヒネを処方されていたが、スティーブンさんの遺体からは通常の10倍以上のモルヒネが検出されたそうだ。また亡くなる前には婚約者に「あなたなしでは生きていけない。あの世に行く前にもう一度会いたい」とメールを送っており、2018年の2月までうつ病で薬を処方されていたこともあり自殺と断定されたという。『デイタイム・チャットショー』はスティーブンさんの自殺を受け、放送停止となった。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「この番組ヤラセだと思ってたが違ったんだな…」「嘘発見器は娯楽に使うものじゃない」「出演者が集団で一般人を攻撃しまくってマウントをとる番組だからなぁ、他人の人生よりも視聴率だけしか気にしてなさそう」「もう二度とこんな番組を放送しないで」「スティーブンさんも気の毒だし、婚約者はもっとかわいそう」「でも、この番組で救われた人もいるのは事実。浮気や不倫を暴いてもらいたい人も多くいるし」などとさまざまな声が挙がった。

 嘘発見器によって嘘が暴かれた騒動は他にもある。

 2015年10月には、有名人を嘘発見器にかけるアメリカのTV番組『セレブリティ・ライ・ディテクター』に、当時42歳の米有名女優、トリ・スペリングが出演し、番組共演者と恋愛関係にあったことが暴かれた。トリは人気ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』に出演していたが、司会者からの「ビバヒル共演者の誰かと体の関係を持ちましたか」という質問に嘘発見器が反応。「とある共演者とひと夏の恋をした」と白状するはめになったそうだ。

 また2018年10月には、韓国のホテルで中国人観光客の指輪が盗まれた事件で嘘発見器によって犯人が特定された。警察の事情聴取に従業員全員が「自分は犯人ではない」と答えていたが、嘘発見器を従業員全員に試したところ、51歳の女性従業員が嘘をついていたと分かったという。女性従業員は罪を認め、逮捕された。

 多かれ少なかれ、嘘をついてしまうことは仕方のないことかもしれない。しかし嘘発見器をおもちゃのように軽い気持ちで使うと、時として悲劇につながってしまうこともあるようだ。

2019年05月16日 06時00分 リアルライブ

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12184-48033/

 テレビでウソ発見器を利用し、そのうえで、そのウソ発見器が正しいかどうかは別にして、その真偽を確かめることなくテレビの中であおるような行為をし、社会的に蔑み陥れてその人を死に追い込む。少なくとも社会的な抹殺に追い込むという方法は、日本のマスコミでもよくある。ウソ発見器ではないが松本サリン事件の被害者でありながら犯人にされたK氏などは、まさにそのものである。

 スティーブンさんの婚約者は以前からスティーブンさんの浮気を疑っており、スティーブンさんは浮気をしていないと証明するために番組に出演したという。しかし司会者がスティーブンさんに「あなたは浮気をしていますか?」と質問したところ、嘘発見器が反応。司会者や番組出演者、観客が「スティーブンさんは浮気をしていた」とあおり、スティーブンさんは浮気を認め、番組内で発覚する形となった。<上記より抜粋>

今のテレビは、ワイドショーなどを含めすべての内容が「小さな正義漢」と「ジャスティスハラスメント」そして「匿名集団によるあおりと個人攻撃」というような、まさに小学校や中学校で行なわれている「集団でのいじめ」の国家版であるといえる。メディアがそのようなことを全く規制もせず、そのまま野放しにしていること自体が大きな問題であり、そのようなことをしていること自体が大きな問題である。

またそのようなものを望んでみている多くの視聴者たちもあまりにも低俗でしかない。つまり、その低俗な視聴者に対して、マスコミはその低俗な人々が喜ぶような番組作りしかしていない。学習をしたり社会のためになるようなことをしたような話はないのである。そしてそのような低俗な番組に金を出すスポンサー。

全体が狂っている。これは戦後教育における道徳観、正義感の薄さではないか。小さな正義感のみで大きな正義は全くないという状態になってしまっているのである。そのような番組が増えてしまっていることが大きな問題ではないか。

上記の記事はたまたま外国のものであるが日本も全く同じ状態になっている。そしてそれを直せるのは視聴者の人々を啓蒙する以外にはないのである。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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