「宇田川源流」 【外国人に誇る日本のために】 蕎麦を食べる「音」はなぜ「不快感」といわれて日本人が文化を曲げなければならないのか

「宇田川源流」 【外国人に誇る日本のために】 蕎麦を食べる「音」はなぜ「不快感」といわれて日本人が文化を曲げなければならないのか

 日本には日本の文化があり、その文化に関して何を言われても、そのようなことを日本人が気にする必要はない。

しかし、日本人というのは、長らくの「農耕民族型村社会」を貫いてきてしまったために横並び意識が強い。村社会というのは、一人だけ傑出していてもよくないし、また村そのものの連携が必要になる。このような状況にある環境にあれば、結局「出る杭は打たれる」と異様な状況になる。村社会の中の緩やかなヒエラルキー構造と、その中の人と人の権力バランスが最も重要であり、全体がどのようになるということはあまり関係がない。戦争などが起きるものではないので、結局は天の恵みと水の恵みである。そのような場合は、傑出的な指導力などは関係がなく、全体にどのように寄与するかが必要なのである。

日本は、そのような意味で、横並び意識が強い代わりに「和を以て貴しとなす」というような状況になっている。そして「農耕民族型村社会」は明治時代になっても続いており、郷土意識が強い。そのことは、戦後も同じで、現在でも「同郷会」や「同窓会」などが、非常に大きな力になっているということが挙げられるのではないか。

さて、「そばをすする音」が「そばハラスメント」などといわれているのは、かなりの問題である。実際に、「そば」は音をするように食べた方がおいしいし、また日本にはイタリアのパスタのように巻いて食べる習慣はない。また、そばの食べ方は日本の国内において、そのような文化の中で育っているのである。

ちなみに、音を立てない「フランス料理」であっても生ガキを食べるときは音を立てて食べる。オイスターバーなどに行けば、基本的にマナーなど関係なく、生ガキをみんなで音を立てて食べている。そのような文化を棚に投げて日本に文句を言ってくる必要はない。まあ、日本の内政とは言わないものの、日本文化へのクレームでしかない。

西洋人には不評な日本の「麺をすする音」、中国人と韓国人はどう考えている?

 中国メディア・東方網は14日、日本の食文化に関してしばしば外国人の間で話題になる「麺をすすって食べる」ことについて、顔をしかめる欧米人が多いなかで同じ東アジアにある中国や韓国の人はどのように考えているのかについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、麺をすすって食べるという日本人の習慣はこれまで周期的に話題にされてきたと紹介したうえで、「外国人観光客が増加する中で、日本のこのような文化は外国人に不愉快さをもたらしているのだろうか」と疑問を提起し、中国人や韓国人の反応を伝えている。

 まず、中国については、日本同様麺料理が非常に豊富であるものの、麺を食べる時には音を出して食べることはないと説明。そのうえで、日本を旅行で訪れた中国人女性が「最初に日本に来た時、すする音を聞いて不愉快さは覚えなかったにしてもちょっと驚いた。でも、やがてそういうふうにラーメンを食べたほうがおいしいと感じるようになった」と語ったことを紹介した。

 また、中国グルメを愛好し、中国人の友だちが多いという日本のネットユーザーが、「ますます多くの中国人が日本のラーメンを食べにやってきている。麺をすする音については反感を持つよりもむしろ『そもそもこういう食べ方なのだ』と認識する傾向にある」と述べたことを紹介するとともに、先日もラーメン屋で食事をしていた中国人留学生がいささか不慣れながらもラーメンをすすって食べているのを見かけたという話を伝えている。

 そして、冷麺をはじめ、日本や中国と同じく麺料理が多い韓国の女性は「小さいころから食事の際には音を出してはいけない、これは基本的なマナーだよと教えられてきた。なので、日本でラーメンを食べる時は音を出さないようにしている」と語った一方で、日本には日本の文化があり、ラーメンを食べる時は音を出したほうがよりおいしそうに思えるとの考えも示したと紹介した。

 さらに、韓国国内ではやはり音を出して食べるのはマナー違反であり、以前サムスンが社内で「麺を食べる時に音を出さないように」という規定を発表したというニュースがあったと紹介する韓国人男性も「日本でそばを食べる時には不愉快な気分にはならない。なぜなら、これも日本の飲食文化の一部だからだ」と理解を示したとしている。

 記事は、「韓国人も中国人同様、食べる時に音を出さないよう教育を受けてきた一方で、日本の食文化は受け入れられているようだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

2019年05月15日 14時12分 サーチナ

https://news.nifty.com/article/world/china/12190-20190515_00057/

 そもそも、欧米人が日本に来て、なぜ自国の文化を持ち込み、そばをすする音を気にするのであろうか。それは、日本人がフランスに行って、箸が出てこない食卓を野蛮だと表現し、ティッシュペーパーがないことなどを「不潔である」ということを言っているのと同じである。文化にはその文化とその文化をはぐくんだ環境があり、その環境とその国の中の歴史においてもっとも「適合した」文化が残っているということになるので会うr。

その意味において上記にある「中国人の友人」というのが正しい。

中国人の友だちが多いという日本のネットユーザーが、「ますます多くの中国人が日本のラーメンを食べにやってきている。麺をすする音については反感を持つよりもむしろ『そもそもこういう食べ方なのだ』と認識する傾向にある」と述べた<上記より抜粋>

このような感覚こそ最も重要である。

なぜ文化を同じにしなければならないのか、なぜ、日本人が日本の歴史の中で育った文化を捨てて相手に合わせなければならないのかということが全くわからない。相手が自分の文化つまり「西欧人のエゴ」で日本らしさを否定するということをなぜ肯定しなければならないのかは全くわからない。

ただし、この内容に関しては、日本人にも問題があることをあえて指摘する。

それは「なぜ日本人は欧米人にこのように言われた時に、正面から反対意見や日本の文化の紹介をなぜできないのか」という疑問が残るのである。

昔は高級品であったかもしれないが、江戸時代以降、蕎麦が国民食である。しかし、その蕎麦の歴史や蕎麦のおいしい食べ方などを全く理解していない人ばかりではないか。そして何が問題なのか、日本の文化とは何か、全く理解していない。

では、逆に日本人の皆さんに言うが、蕎麦以外の食べ物は、例えば普通のご飯やお味噌汁などは音を立てて食べるのであろうか。寿司を食べるときにクチャクチャ音を立てて食べるような人がいるのであろうか。なぜ「蕎麦」だけ音を立てて食べるのであろうか。そのようなことを説明できない日本人がいる。

日本人の多くは「常識」という言葉で物事を逃げてしまう傾向があり、そのために物事をしっかりと調べたり、あるいは、相手にわかるように説明するということがない。常識だろという一言と、その後の暗黙の了解によって詳しい説明を聞く機会もする機会もなくなってしまうのである。

このような「常識という単語」に保護された状態で、物事を調べるということを拒否している人々が多いことが、日本の文化を守ることができない状態にしているのではないか。

日本人はもっと日本の文化のことを知るべきではないのか。

宇田川源流

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