「宇田川源流」【日本万歳!】 マグロの養殖に次はノドグロ

「宇田川源流」【日本万歳!】 マグロの養殖に次はノドグロ


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本の素晴らしい内容は、世界が認めているところであることは間違いがない。その内容に関して、報道されている内容や、日本への評判をここで話をし、そのうえで、日本のすばらしさを分析し、その内容を広めてゆく。そのうえ、日本のすばらしさは、日本人の国民性や日本人の慣習などが元となっている場合が少なくない。昨年の「日本万歳!」では、大谷翔平氏など、何人かの例外を除いて日本人の場合は基本的には日本人全体の集合体が大きな力になってくるのである。

 さて、今回の内容は、日本の技術や日本のすばらしさを最も多く物語るものの一つであろう。

 日本は、何かを作る場合、多くの人に作るようにしてる。日本人はその内容を製造するときに、その製造物を使う人を考えて作る。そして外から見えない部分まですべてこだわって作る。他の国ではなかなかそこまではいかない。他の国は、基本的に見えるところはしっかりと行うということになるのであるが、しかし、見えないところは基本的には何もしない。日本以外の国の商品で細部まで、それも見えないところまでしっかりとこだわった内容などはほとんど存在しない。

 昔の船乗りは、編み物が得意であったという。海で働き筋骨隆々の男が、なぜか、細かい編み物が得意というのは、なかなか不思議なものである。実際に、閉鎖した空間の中においては人間は徐々に細かい所にこだわるようになる。閉鎖されているので、細かいところまでこだわらないと早々に終わってしまうということにになる。そのことから、徐々に細かい所にこだわるようになり技がつくようになる。

 日本は、漁船のように小さくはないが、それでも世界レベルからすれば小さなものということになる。そのうえ江戸時代は260年間鎖国をしていた。いうなれば、編み物を細かくしている漁船のような環境になるのである。そのためにかなりこだわりそして質の高い製造を行うのである。そのうえ、その製造物をしっかりと手入れしているのである。

<参考記事>

ノドグロの完全養殖に初成功

2026年02月05日 18時30分TBS NEWS DIG

https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12198-4922824/

<以上参考記事>

 近年、日本の水産技術の中でも特に注目を集めているのが、完全養殖という分野における飛躍的な進歩です。その象徴的な存在として広く知られているのが、近畿大学の研究成果でしょう。かつては「天然でしか手に入らない高級魚」とされていたマグロの完全養殖を実現したことで世界を驚かせましたが、さらにノドグロの完全養殖にも成功したというニュースは、日本の水産技術が単なる産業の枠を超え、文化的・外交的価値を持ち始めていることを示しています。

 魚という資源は、世界的に見れば決して無尽蔵ではありません。乱獲、海洋環境の変化、気候変動などにより、各国の漁業は常に不安定さを抱えています。そのような状況の中で、日本の養殖技術は「自然を取り尽くす」のではなく、「自然と共に増やす」という発想を具体的な成果として示してきました。これは単なる技術革新ではなく、人類の食料問題に対する一つの倫理的な回答でもあります。世界各国がこの点に強い関心と敬意を寄せているのは当然のことと言えるでしょう。

 特に完全養殖の意義は大きく、天然資源への依存を減らしながらも、味や品質を落とさずに高級魚を安定供給できる点にあります。高級魚が「希少だから高価」なのではなく、「価値があるからこそ適切に育てる」という考え方へと転換させたことは、日本ならではの繊細な食文化と科学技術の融合の結果です。ここには、単なる効率主義ではなく、「おいしさ」や「食の喜び」を軽視しない姿勢が貫かれています。

 この姿勢こそが、いわば「おいしい食料外交」と呼ぶべきものの本質でしょう。武力や経済力ではなく、食卓の豊かさを通じて信頼と尊敬を得る。日本の養殖技術が海外で高く評価される理由は、単に魚を増やす技術に優れているからではなく、その背後にある思想――持続可能性、品質への執念、そして食べる人への思いやり――が世界共通の価値として理解されるからです。

 日本という国は、古来より自然と対立するのではなく、自然の中に調和を見出してきました。四季の移ろいを味わい、旬を尊び、素材の良さを最大限に引き出す食文化を育ててきた民族です。その延長線上に、現代の養殖技術があります。高度な科学研究と、職人のような細やかな感性が同時に存在できる社会は、世界的に見ても決して多くはありません。

日本人が共有すべき誇りとは、単に「技術力が高い」という表面的なものではなく、「人を喜ばせるために技術を磨く」という精神そのものにあります。海に囲まれた島国として培ってきた知恵と工夫、限られた資源を最大限に生かそうとする姿勢、そして味覚や美意識への妥協のなさ。それらが結実したのが、現在の養殖技術の成功なのです。

 世界が称賛しているのは、日本が魚を増やしたからではありません。日本が「未来の食卓を守る方法」を静かに、しかし確実に示しているからです。技術と文化、科学と感性、効率と美意識を同時に成立させることができる国であるという事実こそ、日本の真のすばらしさであり、日本人一人ひとりが胸を張ってよい理由なのです。

宇田川源流

「毎日同じニュースばかり…」「正しい情報はどうやって探すのか」「情報の分析方法を知りたい」と思ったことはありませんか? 本ブログでは法科卒で元国会新聞社副編集長、作家・ジャーナリストの宇田川敬介が国内外の要人、政治家から著名人まで、ありとあらゆる人脈からの世界情勢、すなわち「確実な情報」から分析し、「情報の正しい読み方」を解説します。 正しい判断をするために、正しい情報を見極めたい方は必読です!

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